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2013年8月に作成された記事

2013年8月30日 (金)

本日の練習、本番近し。

猛暑再来、台風の影響か生温かな風が終日吹いていた。
自分の夏休みは半分以上未消化のまま9月に突入しそのまま自然消滅の気配。

昨晩は本番前の練習としては最後のオケの練習日。

早めに練習に入る事ができ、比較的余裕のウォーミングアップ。

皆のモチベーションも上昇気味。
先週とは格段の集中力だ。
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曲は「第九」にアンコール曲、そして「魔笛」序曲。

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ティンパニ奏者が急遽の欠席のため、肝心の部分でいささか間抜け気味の響きが気になったが、音楽の求心力は出てきたと思う。

ホールに山梨県との県境の町、金太郎で知られる小山町のホール職員が主催事業のコンサートのコマーシャルに来ていた。
ちょうど「魔笛」が降り番だったので、その間、趣味でチェロを弾いているという彼から客席でいろいろと話を聞いていた。
チケット売上に苦戦の様子。

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それにしても明日の沼響30周年バースデーコンサートは台風の影響をモロに受けそうだ。


台風直撃で開催を危ぶまれたほどの20周年記念定演の悪夢を思い出した。

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2013年8月28日 (水)

去りゆく夏の「ボエームの会」

ここ数日涼しくなり裏山の蝉の声もいつしかツクツクホウシが増えている。見上げた空はすっかり秋の空。

640x640_rect_8103763_2今日は朝から大瀬と戸田地区で帰宅は夕刻。オフィスへ帰ると他の部署から回ってきた大きな問題がひとつ。

どう考えても自分の部署が対処すべき問題ではないので、該当部門の長へ直談判。


昨晩は定例ボエームの会。今回は電車に乗り遅れちょいと遅刻。

場所はいつもの小料理はちまき。

S_20130827_183410_2軽くビールを一杯の後は、ナイアガラのスパークリングワイン「おたる」。爽やかですっきりが夏の終わりにふさわしい。

S_20130827_192450お刺身その他のあと、若狭の郷土料理「へしこ」。

通常はサバなのだが、今回は珍しいサンマの「へしこ」。

これがお酒のつまみにぴったり。

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そしてメインはジャーン。国産ウナギの特製「蒲焼」でした。

お酒は「初亀」生酒、 越後頸城の銘酒「杜氏の里」、純米吟醸「もののふの里」エトセトラ。

この夜は、先日このブログで話題とした日本最初の管弦楽曲、山田耕筰の「序曲ニ長調」の実演ライヴのCDをメンバーの一人がラジカセとともに持参。このCDを流しながらの会となった。

S_20130827_190835このCDにはそのメンバーの娘さん日本音楽コンクール1位の海瀬京子さんが弾くチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とブラームスの交響曲第1番が収録されている。

伴奏は広上淳一指揮のラスカ祝祭管弦楽団。このオケはフルートの佐久間由美子、ホルンの丸山勉など名人揃いのヴィルトオーゾオケ。

ブラ1のホルンやアンコールの「中央アジアの草原にて」の管楽器のソロなどさすがにうまい。


ブラームスを聴いているうちに、お店の他の客が顔をのぞかせ「ブラームスですね」と2度ほど声をかけられた。

そのうちのお一人は愛知県の大手パン屋さんの社長さん。ブラームスの話や真空管アンプの話題で思いがけない盛り上がりとなった。

この方とは、おそらくもう一生会うこともないだろうけれども、音楽の共通の話題で、あたかも何年かの知古のように親しくも楽しい話ができました。

今回はさほど飲み過ぎず後味爽やかな会となりました。

Youtubeはピリオド楽器による「中央アジアの草原にて」

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2013年8月25日 (日)

ロザンタールのオッフェンバック

今日は朝からまとまった雨。夜にもパラつき部屋には涼しい風が入ってくる。

上の娘は所用で静岡へ、下の娘は車の免許の最終日。自分はゴロリと無為無策の一日。

先日ヤフオクで落としたロザンタール指揮の「Echos of Offenbach」を聴く。

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アメリカのPARISというレーベルのモノラルLPで、オケはRIAS響(現ベルリンドイツ響)。

ラヴェルの直弟子だった作曲家にして指揮者のロザンタールにはラヴェルとドビュッシーの管弦楽曲集という貴重な遺産もあるが、自らが編曲した「パリの喜び」に代表されるオッフェンバックの作品も有名な存在。

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同工異曲のオッフェンバックの作品の編曲ものの「オッフェンバキアーナ」という曲もロザンタールにはあり、LP初期にREMINGTONに録音があった。


この「Echos of Offenbach」は、3曲目のロザンタールによるオッフェンバック編曲作品かと思い落札したもの。

ドイツのオケがフランスのオケかと思うようなカラフルで華やかな演奏に仕上がっている。細かな部分の洒落たニュアンスと冴えたリズムもゴキゲンだ。

録音もモノラルながら極めて鮮明。

だが聴いているうちに「パリの喜び」や「オッフェンバキアーナ」と同じ曲の様に聞こえてきた。
REMINGTON盤と同じオケというのも気になる。

そこでREMINTON盤を取り出して聴いてみた。

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嗚呼、結果は全く同じ演奏だった・・・・・

PARISというレーベルがなぜ曲を変えて発売したのかよくわからない。

録音状態はほぼ同じ。

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ロザンタールには最晩年に「オッフェンバキアーナ」のCD録音を残している。

NAXOSのCDで、ロザンタール93才の録音。オケはモンテカルロフィル。

この面々には70年代にEMiへの「パリの喜び」の録音もある。

ということで、雨の一日はオッフェンバック漬けの休日。


Youtubeはロザンタール指揮パリオペラ座管の「牧神の午後への前奏曲」
詩情豊かな素晴らしい名演。

このベラボーにうまいフルートソロは若き日のランパルではなかろうか。

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2013年8月24日 (土)

チモフェーエワのハイドン、ピアノソナタ全集

福島原発の汚染地下水流出は深刻、島根の豪雨も歴史的なものになりつつあるような降雨量。

本日お休み、午後には沼津市民大学のために母を連れ会場の千本プラザへ。
今回は、東京理科大の小林宏教授の講演。
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演題は「人をつくり生かすための実用的なロボットシステム開発」

一生寝たきりと言われた方の歩行を助けるロボットの話
http://www.ryoutan.co.jp/news/2010/11/12/002894.html

人間の排便システムをロボット化した「ウンチロボット」(宇宙船のトイレに応用)の話など、面白い話でした。

昨晩は職場の若手職員数人と暑気払い。場所は沼津添地の「鳥よし」

S_20130823_195714S_20130823_175734厳選地鶏のささみ寿司その他から始まり、熊本霜降り馬刺しに地鶏刺身などなど超美味。

手羽先焼きに牛モツ鍋にお酒飲み放題付きで驚きの安さ。

そしてヤフオクからLPが届いた。

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今回の大物はロシアの女流ピアニスト、リューボフ・チモフェーエワのハイドンのピアノソナタ全集LP11枚組。

18歳でロン・ティボー国際コンクールで優勝した彼女の20代の1977年から80年にかけての録音。
初出当時はとても手が出なかったのが千円ちょっとで入手。

当時ケルンのハイドン研究所の理事だった大宮真琴さんの詳細な解説も嬉しい。

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そしてマデルナ指揮ローマ響による「現代音楽の創造者たち」

RCAの国内盤LPで、ノーノの「ガルシア・ロルカのための碑銘」シュトックハウゼンの「コントラプンクテ」、ブーレーズのフルートのためのソナチネなどなど.

0802_347もう一枚はブゾーニ、ザウアー、ダルベールらのリストの弟子たちと、ベートーヴェンの弟子チェルニーのもとでリストと同門だったレシェテツキなど1905年頃の録音を集めた独テレフンケンの「The
Definitive Piano」というLP。

Youtubeはチモフェーエワの弾くショパンの前奏曲集

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2013年8月22日 (木)

本日の練習、本番まであと2回

未消化の夏休みを数日残したまま8月も終盤に突入。
コンビニにはキリンビールの「秋味」が並んでいる。

今日はオケの練習日。

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今月は一回休んでいるので、8月初めの練習以来3週間のブランク。
一抹の不安を抱えながらの練習。

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曲は第九第2楽章にアンコール曲、そして歌劇「魔笛」序曲。
久世先生の指揮。

いずれも何度も演奏している曲とはいえ気の抜けない曲ばかり。

本番まであと1回の練習を残すのみだが、演奏の出来は皆の集中力しだいということだろうか。

「第九」のチラシが出来てきた。親しみやすいポップなもの。

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第九の前プロは4人のソリストによる「タンホイザー」からのアリア数曲。

ワーグナー生誕200年の最後を飾るのにふさわしいものになりそうだ。

Youtubeは「タンホイザー」からウエルザー・メスト指揮チューリッヒ歌劇場

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2013年8月21日 (水)

アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳

今朝、世界遺産登録以来雲に隠れほとんど姿を現さなかった富士山が久しぶりに姿を見せ仕事場から良く見えた。

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その後すぐに雲に隠れ夕方から雨。

ほど良いお湿りかと思いきや、やがて雷をともなった凄まじいゲリラ豪雨。
新幹線は止まり大雨洪水警報発令。

雨が小止みになり雷も収まったところで小林仁が弾く「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」を聴く。
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日本ビクターが出していたLPでピアノ教則用のレコード。


内容は、音楽帳第2集のクラヴィーアのために書かれたものから20曲余りを集めたもの。

いずれも数分程度の初心者向けの小曲ばかりで、バッハが息子たちの教育用に書き留めたもの。

作曲者不詳やバッハの息子たちの作品が大部分。

「ゴールドベルク変奏曲」のアリアも含まれているが大バッハの作品は少ない。

初心者向けのシンプルな曲を硬質な音色で堅実に弾いている。

Youtubeは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」から有名なメヌエット

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2013年8月20日 (火)

ランパルとプロハスカのバッハ

東北、北海道は連日の大雨、こちらは全く雨が降らず畑の土が日干し煉瓦のようになってきた。

咳はようやく治まってきた。
処方された咳止めの薬の注意事項欄には眠気と注意力が低下します、車の運転は控えてくださいと書いてある。

このところ仕事中に猛烈な睡魔に襲われるのはこのためか・・・・。

ところが帰宅して夕食後に服用してもあまり眠くならないのが不思議。
自分の好きな事をやっている時には副作用は出ないのかしらん。

今日はランパルの吹くバッハ。

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ブランデンブルク協奏曲第5番と管弦楽組曲第2番との組み合わせで、ヤニグロ指揮のザグレブソリステン、チェンバロはラクロワというもの。

RCA原盤の国内廉価盤LP.

ランパルのブランデンブルクでは、パイヤールとリステンパルトとの2種の全曲盤があるが、このヤニグロ盤は比較的若い頃の録音だと思う。

主に米ヴァンガード系のレーベルに録音していたヤニグロと、仏エラート系への録音が多かったランパルとラクロワの組み合わせの演奏は比較的珍しい。

ランパルのフルートは、ザグレブの硬質な音色に合わせたかのように枯れた渋い音。
華やかなパイヤールとの録音と比べると、全く別人のような演奏だ。ヤニグロの指揮も禁欲的なもの。

そしてバッハでもう一枚。
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オーストリアの指揮者、フェリックス・プロハスカ指揮ウィーン国立歌劇場管による管弦楽組曲第3番。

米ヴァンガード録音の国内廉価盤LPで組曲第2番との組み合わせ。

プロハスカは50年代初めにバッハのカンタータをこの時期としては比較的まとまった量の録音を残している。

最初の序曲からして、アクセントを強調した速いテンポの颯爽とした演奏。

ところがアリアでは通常の倍もあろうかという超スローモーなアリア。
後の古楽系の演奏を先取りするかのような先鋭なバッハで、今の耳で聞くと新鮮に響く。

プロハスカと言えばウィーン系の柔らかな響きの情緒豊かな演奏を想像していただけに意外な展開だ。

Youtubeはバッハのバディヌリ、コープマンの指揮

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2013年8月19日 (月)

ホルストの「サマーセットラプソディー」

あい変らずの猛暑だが夜は多少すごしやすくなってきた。
自分の夏休みは先週に取れた一日半ほど。

土曜日、炎天下の中で畑の柵の修理をしていたら夜に熱が出てしまった。

日曜は高校時代の吹奏楽部OBバンドの演奏会が有り、出演予定だったのだが咳もまだ静まないので大事を取ってやむなく欠席。一日家で静かにしていた。

そして新たな週のはじまり。今日から通常勤務の会社が多いのだろう。

通勤途中の路上はいつもの混み具合。

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最近通勤の車中で、ブックオフで格安で購入した「朗読日本文学大系 近代文学編」のCDを聞いている。
http://heibonnotomo.jp/kayoukyoku/id342.htm

今日は芥川龍之介の「トロッコ」。朗読は加藤武。

「トロッコ」を読んだのは中学生の頃だろうか。朗読ではちょうど15分で、家から勤務先近くに借りている駐車場到着までの時間に完結するちょうど良い時間。

信号待ちでも退屈しないのが良い。

帰りは「蜘蛛の糸」、こちらの朗読時間は11分。家の到着時は終了。

朗読で聞く名作も乙なもの。

今日はホルスト、ヴォーン・ウィリアムスの作品を聴く。

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ノーマン・デル・マー指揮ボーンマス・シンフォニエッタの演奏で、ホルストの「サマーセット・ラプソディ」「ブルック・グリーン」組曲にヴォーン・ウィリアムスの劇付随音楽「すずめばち」からの序曲と組曲というもの。英EMIのLP.


ヴォーン・ウイリアムスの「イギリス民謡組曲」と同じ素材の民謡がホルスト独特の色彩豊かな技法で展開していく「サマーセット・ラプソディ」が素晴らしい。

クライマックスでは「惑星」のジュピターにも似た壮大な世界が広がっていく。

デル・マーの演奏も作品への共感に満ちた見事なもの。

Youtubeはホルストの「サマーセットラプソディ」

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2013年8月16日 (金)

コンラートのテレマン

自分の職場の夏休みは、各自のスケジュールの都合で休むことになっている。
今年はお盆の準備のために12日の月曜日に1日休み。

金曜日は午後から休みをいただき家内と三島大社へ。
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毎年8月15日から17日までは歴史ある三島大社の大祭。

http://www.mishimataisha.or.jp/ritual/aug.html

この三島大社の例祭の日を狙って源頼朝が旗揚げをしたことは有名だ。

この日三島大社の境内内では、近隣の有志が集まり当日だけの吹奏楽団を結成し、演奏をおこなうことになっているという。
ちょうど帰省中の上の娘が誘われ参加することになっていた。

水の都三島に着くと駐車場の傍らの源兵衛川では、涼を求めて多くの人たちが遊んでいた。

猛暑の中、路上脇には屋台がずらりと並ぶ。

沼津の夏祭りとはまた異なる数百年の歴史の門前町のお祭り。
しゃぎりの音と大社の境内の雰囲気に落ち着いた趣が漂う。

会場に到着すると、懇意にしている臨時編成のバンド指導者の一人にさっそくごあいさつ。主催者の一人は、かつて沼響に所属したこともあり今でも手伝いに来てくれる現職市議会議員。

S_p7200769彼にもひとこと声をかけ演奏を聴く。

演奏終了後、恒例の頼朝行列が始まるというので本殿へ向かう。

そこで幼馴染のやっちゃんに声をかけられた。

なんでも彼女の息子が頼朝行列のお供の侍として参加するのだという。

頼朝行列を見ながら近くの三島プラザホテルの特設売店内でコロッケをかじりながら涼をとる。その後家内の実家に立ち寄り帰宅。

0717_192夜はブロックフレーテ奏者フェルディナント・コンラートの吹くテレマンのトリオソナタ集を聴く。
ヨハネス・コッホのガンバほかの独pelcaのLP。

60年代の素朴にしてロマンティックなテレマン。

しっとりと落ち着いた音が夏の夜に漂う。
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沼響HPの「ブラームスの2番を聴く」にフルトヴェングラーの1945年ライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

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2013年8月15日 (木)

クレンペラーのメサイア

お盆ウィークは通常勤務。
昨晩遅く録画しておいた映画「あかね空」を見始めたら、そのまま最後まで見てしまった。就寝は2時過ぎ。
http://movie.walkerplus.com/mv36548/

主演の内田聖陽は豆腐屋の主人とヤクザの親分の一人二役、中谷美紀はその妻。
他に石橋蓮司、岩下志麻、中村梅雀などなどの実力派揃いの出演者たち。

藤沢周平の世界にも似た、ほのぼのとした江戸情緒の中での庶民のさりげない生活を活写した作品。

今朝はいつものとおり6時に起床。
さすがに睡眠不足で寝覚めが悪く自己管理能力の欠如に反省しきり。

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今日はクレンペラーの「メサイア」を聴いていた。英AngelのLP3枚組。


ソロはシュワルツコップにニコライ・ゲッダなど世界高水準の名歌手に合唱は名匠ウイリヘルム・ピッツ率いるフィルハーモニア合唱団。

壮大重厚なヘンデル。過度な重さが今となっては時代を感じさせる演奏。

立派な演奏だが、オラトリオとしての物語性を考えずに1曲1曲を力を込めて演奏している趣なので後半での高揚感や感動はさほど感じられない。

Youtubeはクレンペラーの巨大な「第九」第2楽章

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2013年8月14日 (水)

ディーン・ディクソンのウェーバー

早朝の冷気に微かに秋の気配。

各所で猛暑の更新が続く一方で関東ではゲリラ豪雨があったりと、日本の気候は次第に亜熱帯化しつつあるようだ。

巷はお盆で通勤時の道は空いている。

昨日家に帰ると、弟家族に加え家内の実家の家族も来ていた。娘の従妹たちも集合し大層なにぎわい。
皆でお墓参りをしようとしたら突然の雨。 やむなく仏壇にお線香を上げてそのままお盆の宴会へ。

夕刻の適度な雨は良きお湿り、外からの涼しい風が縁側を通じて入ってくる。

齢80を超え今なお元気な岳父と痛飲している傍らでは、娘たちは従妹たちと大学生活の情報交換。
いつもながらの田舎のお盆の風景。

一同が帰り再び静けさが家に戻ったのは9時ちょいと過ぎ。
家内は両親と娘の従妹を実家まで送っていった。

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昨日は酔いつぶれ状態で音楽は聴いていない。

今日はディーン・ディクソン指揮プラハ室内管によるウェーバーの交響曲第1番と第2番。

チェコ、スプラフォンのLPで、ディクソンが残した数少ないステレオ録音。


作品としてはあまり演奏されることがない曲だが、ロマン派初期の爽やかで瑞々しい雰囲気の漂う曲。

第1番は完成度が高く、スイトナー、サヴァリッシュ、シュタインといったN響との関わりが深い名指揮者たちが良い録音を残している。

第2番は途中で作曲を中断してしまったかのような不思議な感覚の残る曲。

ディクソンのピシッとした引きしまったリズム感と、いくぶん硬質で禁欲的なオケの響きが良い効果を上げている。特に第1番が良い。

録音も良く、黒人指揮者のパイオニアとして苦労を重ねキャリアを積み上げてきたディクソンの代表的な名演だ。

Youtubeはマーラーと同時代の大指揮者ワインガルトナーが指揮する「魔弾の射手」序曲
パリ交響楽団の演奏。ホルンはピストンホルン

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2013年8月12日 (月)

ペトロフのプロコフィエフ

今日は夏休みをいただきお盆の準備。

裏山の竹を切りお盆の祭壇を造ったりしているうちに、親戚が墓参りにやってきた。

昨日は、久しぶりの娘たちを連れての日帰り家族旅行。
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久能山東照宮の次は近くの日本平動物園。


ここに来るのは10年ぶりくらい。 当時小学生だった子供たちは今や大学生。

園内は10数年前とは様変わりしていた。

動物と人間が同じ目線上で存在するようになったのは、 旭山動物園の影響だろうか。ガラス戸のすぐ向こうにライオンの顔。

さすがにこの猛暑なのでお客さんもさほどでもなく、動物たちも夏バテ気味。
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ハイエナとアムールトラは横たわったまま。ライオンも目は虚ろ。

そんな中ジャガーの夫婦がおつとめの真っ最中でした。(・・;
暑い中ご苦労様です。

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帰りは初めての新東名に乗り、評判のネオパーサ駿河湾沼津で早めの夕食。


S_20130811_170950S_20130811_163920_3フードコート内のいくつかあるお店の中で選んだのはサマサ水産。


ここは沼津港に何店舗か出している手練れのお店で、一日50食限定の「海宝丼」は値段もそれなりだが新鮮な食材に量も適量。

今日はロシアのピアニスト、ニコライ・ペトロフの弾くプロコフィエフを聴いていた。

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ピアノソナタ全集から前半の5曲を国内盤LPで。


ペトロフの比較的若いころの録音で、余裕のテクニックで楽々弾ききっている。
うますぎて曲に寄っては欠点が露わになってしまった。

Youtubeはペトロフの弾くリスト

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2013年8月11日 (日)

久能山東照宮の音楽の神々

8月中盤、ここ数年の夏の高温続きは、地球の気候の大きな変動の証。

最近は夜9時ごろまで裏山の蝉が猛烈に鳴いている。
車庫天井のツバメたちは、ヒナも独り立ちしていつのまにかいなくなった。

土曜日におこなわれた市主催の市民大学は、アテネオリンピック、サッカーの日本代表監督だった旧友山本昌邦の講演。
http://www.masakuni-yamamoto.com/

彼は幼なじみの同級生。お互いの両親が非常に親しく、子供の頃は家族ぐるみの付き合いだった。

午前中には仕事が入っていたのだが、講演前に彼と会う約束をしていたので仕事には代理を立て、講演前の控室で二人でとりとめのない話。

講演終了後、一緒に連れて行った母が、昌邦君に会いたいと言い出したので再び控室へ。
その後直ぐに彼は仕事のために東京へトンボ返り。

そして日曜は、久しぶりに娘たちを連れて静岡市に出かけた。
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家内のリクエストで 世界遺産となった三保の松原に日本平動物園。

いずれも子供たちが小さいときに何度も行っているはずだが、なんでも世界遺産となった三保の松原が見たいという。

早朝出発、下りの高速は渋滞が予想されるので一般道を走ることおよそ一時間。

着いた三保の松原の景色は以前と変わらず・・・・当たり前だが。

変わったことは前は閑散としていた駐車場がほぼ埋まっていたくらい。
閉まっていることの多かった売店のおじさんが、嬉しそうな表情で抹茶ソフトクリームを売っていた。

ソフトクリームを食べて近くの久能山東照宮へ。
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下から登ると千段の石段が待っているので日本平からロープウェーで直行とする。

ロープウェー乗り場には京都ナンバーの観光バスが多数。乗せていたお客はどうやら中国人観光客だったらしい。
ゴンドラ内では中国語が飛び交っていた、女性ガイドさんの観光案内が車内に空しく響く。

とにかく暑い・・・

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ガイドさんがロープウェー発着所脇の石垣を指さして、これは東照宮ができる前に武田信玄が築いた久能山城の石垣ですと説明していたが、石垣の積み方が慶長期以降の様式なので東照宮造営時のものだろう。

国宝の東照宮本殿は、華やかな中に質実剛健な趣が漂うのが倹約家だった家康らしい。

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見ると石段脇に音楽の神様の表示。

S_p7150723S_p7150725見た雰囲気は普通の稲荷神社にしか見えないが、娘たちは神妙にお参り。

長くなりましたので動物園その他のできごとは次回。

車中で聴いていたCDは、サヴァリッシュ指揮バイエルン歌劇場管とA.デーヴィス指揮フィルハーモニア管によるファミリーコンサート集3枚組。第一家電が創立30周年記念盤として出していたもの。

324613924_1_4サヴァリッシュがスッペの序曲のほかに、カバレフスキーの「道化師」やシャブリエ、プロコフィエフなどを振った珍しいもの。

デーヴィスは一部サヴァリッシュの曲と重複しているものの、ヘンデルやエルガーなども演奏している。

サヴァリッシュの冷静にして割り切った職人気質が生きている演奏。適度なユーモアも感じられるのがさすがです。

Youtubeはサヴァリッシュ指揮の「エリア」終曲

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2013年8月 9日 (金)

ルモーテルのドビュッシー

体調は低い水準で安定、かかりつけの二つの医院はほぼ同じ所見。
咳と鼻水は風邪の症状だが全身に疲労感はそれだけではないような気がする。
大きな病院での検査が必要だろうか?

お盆が近づきなんとなく夏休み気分。
下の娘は帰省して自動車学校に通い始め、上の娘も明日帰って来る。

S_p1010007_2昨日からレコードプレーヤーの調子がおかしい。

いままで安定して作動していた愛用のトーレンスのTD320と SME3009R組み合わせが、一時的に左側から音が出なくなった。カートリッジを変えても同じ。

かなり酷使していたので休日にじっくりとメンテナンスしてみよう。

帰宅後はベルギーの指揮者ルモーテルのドビュッシー。
バレエ「おもちゃ箱」と「子供の領分」の組み合わせでいずれもアンドレ・キャプレのオーケストレーション。

0718_226_2ルモーテルはセントルイス響やモンテカルロのオケを振った後はフリーとして活動し、若くして逝ってしまったので目立たぬ存在となっているが、セントルイス時代の演奏を聴くとメロウで滑らかな音色と、しなやかな呼吸を伴った柔軟なリズム感が特色であったように思う。


ルモーテルのフランス音楽では「海」や「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルやデユカスなどの録音がVOXにあったが、鈍い録音もあってルモーテルの良さを伝えているとは言い難い。

その点このフィリップス盤は録音も良くルモーテルの特色を良く捉えている。

Youtubeはブルーノ・カニーノの弾く「子供の領分」

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2013年8月 8日 (木)

ケンペのフンパーディンク

猛暑が続く。体調最悪、咳が止まらず相変わらずの難儀。
鼻水が出たりするのでやはり風邪なのだろうか。

昨年も同様の症状であったもののこれほど長引かなかった。
処方された薬はほとんど効いていない。

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今日は静浦漁港に行っていた。

雲がなければ正面に富士山が見えるのだが全く見えない。
平日とはいえ釣り人多数。

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漁協の人たちがイワシの天日干しをタレを付けながら網に並べている。
代々伝わる秘伝のタレだそうだ。うまそうなに匂いが漂っていた。

5時近くになった時、突然皆の携帯が鳴りだした。緊急地震速報だ!

メールを見ると奈良県で地震発生だという。

職場のテレビのスイッチを点けると高校球児の熱戦が放送中。
奈良県でM7.8というテロップが出ているものの、震源地に近い甲子園は何も起きていないようだ。

・・・・あれ????
誤報の予感に一同着席。

夜のオケの練習は咳が止まらないためにお休みさせていただいた。
食欲もなくそのまま帰宅。

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音楽は名指揮者ケンペ指揮ロイヤルフィルによるフンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」組曲。曲はケンペ自身の編曲による米セラフィムのLP.


ケンペがロイヤルフィル首席指揮者だった時代の録音。序曲のほか4曲。
エレガントで輝かしい響きのロイヤルフィルをぴしっと引き締まった解釈でまとめた名演だ。

各楽器のソロもうまい。

Youtubeはフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」から夕べの祈り

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2013年8月 7日 (水)

スラトキンのウイリアム・シューマン

今朝は久しぶりに富士山が良く見えた。ポツンと一か所だけ雪が残っている。

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今日は組織トップとナンバーツーを含む幹部連との事業ヒアリング。

そのあとトップと昼食。
咳は薬を飲んで多少治まってきたが、喋っていて痰がからむのが困りもの。

帰宅後はスラトキン指揮するウイリアム.シューマンの音楽。

Scan00012アメリカ祝典序曲、吹奏楽曲にも編曲されている「ニューイングランドトリプティク」

交響曲第10番その他というもの。オケはセントルイス響の国内盤CD.

ロイ・ハリスと並び比較的親しみやすい作風のウイリアム・シューマンの音楽.
作曲者と親交があったというスラトキンの指揮も手際のよいもの。


Youtubeは「ニューイングランドトリプティク」からチェスター

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2013年8月 6日 (火)

ディーリアスのハッサン

咳が2か月以上も止まらない。

会議中に咳き込むのも困るので昨日は仕事帰りに家の近くの耳鼻咽喉科へ寄ってみた。
ちょうど自分がその日最後の患者。

先生がカルテを見て曰く「昨年も同じ時期に同じ症状で来ていますね」、とのこと。

・・・・・そうだったのか
アレルギー性気管支炎の疑いがあるというので昨年と同じ薬をいただいた。

夏はディーリアスがふさわしい。

S_20130803_163018今日聴いたのは劇付随音楽「ハッサン あるいはサマルカンドへの素晴らしい旅」全曲。

ヴァーノン・ハンドリー指揮のボーンマス・シンフォニエッタその他による国内盤LP.

「ハッサン」は病の床にあったディーリアスが独力で完成させた最後の作品。

当初ラヴェルに委嘱したものの、多忙であることと英語のテキストであるということから断られディーリアスに回ってきたお仕事。

全曲の出版は1977年で、このハンドリー盤が全曲盤としては世界初録音。
単独でも演奏される第一幕のセレナードは、ヴァイオリンソロ版とテノールソロ版の2つのヴァージョンを収録しているのが珍しい。

中世のバグダッドを舞台にした異国的な叙情にディーリアスならではの繊細でナイーヴなオーケストレーションが独特の魅力となっている作品だ。
歌唱の多くの部分はヴォカリーズで歌われる。


Youtubeはディリアスの「水の上の夏の夜に歌うこと」

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2013年8月 5日 (月)

ルーデルのアンダーソンとバッハ

仕事場の自分の席は、後ろを振り返ると富士山を正面に見ることができる。

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ところが世界遺産登録以来富士山はほとんど雲に隠れ姿を見せていない。

今日も晴れてはいるが朝から雲が多い。

雨や帰りが遅いためにこのところ車通勤。

自宅から職場まで徒歩ならば40分、自転車で15分、車だと道が混まなければ2
0分弱といったところで通勤途中の車内でCDを聴いている。

時間が限られているので、自然と小品集が多くなったりする。

ここ数日聴いているのは、ウィーン生まれのユリウス・ルーデル指揮ミュンヘン放送響によるルロイ・アンダーソンほかの管弦楽小曲集。

曲はアンダーソンの「ラッパ吹きの休日」「タイプライター」など定番の7曲に始まり、シャブリエの「楽しい行進曲」、ピエルネの「鉛の兵隊の行進」、「口笛吹きと犬」火祭りの踊りその他。最後にバッハのトッカータとフーガニ短調というもの。

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オペラ畑での活躍が多いルーデルとしては珍しいレパートリー。

1988年のバブル最盛期の録音で、ヨーロッパ録音ながら東芝の要請で録音されたもののようだ。

ルーデルは自分が若い頃にウィーンの国立歌劇場で「椿姫」を聴いたが、ずいぶんと地味な舞台だったような印象。

このCDでも著名な軽い曲の数々を実に生真面目にきちんと演奏している。

バッハのアレンジはストコフスキーではなく、ベルリン国立歌劇場の指揮者だったメリハルのものなのが珍しい。
このバッハだけがシンフォニックな堂々たるもので、このアルバム全体としては異質なもの。

Youtubeはシャブリエのホルンのためのラルゲット

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2013年8月 3日 (土)

ラターのレクイエム

先週の土日が仕事だったので2週間ぶりの休み。
朝、愛犬ポコの散歩をしていると、早くも畑の上に赤とんぼが乱舞していた。

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このところの高温多湿と適度な雨のため、この2週間で庭と畑の雑草が盛大に生えてしまった。

午前中は畑の雑草取りと、境界として植えている槇の剪定をしていた。

一時間ほどで切り上げるつもりが昼過ぎまでとなり、暑さの為に頭が痛くなってきた。

熱が籠ってしまった体を軽くシャワーで冷やし、昼食後は冷房の効いた音楽部屋で現代イギリスの作曲家ジョン・ラターのレクイエムを聴いていた。

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NAXOSから出ているティモシー・ブラウン指揮ケンブリッジ・クレアカレッジ聖歌隊
、シティ・オブ・ロンドンシンフォニアその他による演奏。
NAXOSのCDにしては紙ケースも付いている。

フォーレのレクイエム第2稿の校訂者であるラターのレクイエムは、フォーレやデュリュフレのレクイエムに通じる穏やかで静謐な名作。

清楚な品格漂う素晴らしい曲だ。

オルガン中心の控えめなオーケストレーション、オーボエやチェロのソロが美しい。

中でもオーボエとハープの伴奏で歌われる第6曲The Lord is my shepherdの美しさは感動的。

Youtubeはラターのレクイエム第6曲

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2013年8月 1日 (木)

本日の練習、久世先生の指揮

今日から8月、朝のうち小雨。
湿度も高く気温は上昇、午後は静岡市へ出張。駅まで10分ほど歩いただけで汗がびっしょり。

出張は静岡駅前のホテルで、副知事さんや各市町の首長さん達が出席する大きな総会に出席。さすがにホテル内は涼しかった。

出張からそのままオケの練習に参加。

今日は8月31日のコンサートの本番を振っていただく久世先生の指揮で「魔笛」序曲、「第九」第2楽章、アンコール曲など。
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久世先生には昨年のブラ2の時に下振りに来ていただいて以来。

先週の練習では本格的なオケらしき響きは聞こえたものの、今日の練習では不揃いな欠点が次々と先生の手によって暴かれていく。

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先生のテンポと弦、管楽器のテンポ感がばらばらのまま練習は進む。

未だ道のりは遠し。

帰宅後聴いたのはイヴァルディとノエル・リーによる「4手のピアノのためのフランス音楽集」から、ビゼーの「子供の遊び」とマスネの第1組曲。

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仏ARIONのLP3枚組。

硬質な響きの中に爽やかな抒情が漂う名演。甘く美しいマスネの曲が特に良い。

Youtubeは往年の名ヴァイオリニスト、エルマンの弾く「タイスの瞑想曲」

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