ロザンタールのオッフェンバック
今日は朝からまとまった雨。夜にもパラつき部屋には涼しい風が入ってくる。
上の娘は所用で静岡へ、下の娘は車の免許の最終日。自分はゴロリと無為無策の一日。
先日ヤフオクで落としたロザンタール指揮の「Echos of Offenbach」を聴く。
アメリカのPARISというレーベルのモノラルLPで、オケはRIAS響(現ベルリンドイツ響)。
ラヴェルの直弟子だった作曲家にして指揮者のロザンタールにはラヴェルとドビュッシーの管弦楽曲集という貴重な遺産もあるが、自らが編曲した「パリの喜び」に代表されるオッフェンバックの作品も有名な存在。
同工異曲のオッフェンバックの作品の編曲ものの「オッフェンバキアーナ」という曲もロザンタールにはあり、LP初期にREMINGTONに録音があった。
この「Echos of Offenbach」は、3曲目のロザンタールによるオッフェンバック編曲作品かと思い落札したもの。
ドイツのオケがフランスのオケかと思うようなカラフルで華やかな演奏に仕上がっている。細かな部分の洒落たニュアンスと冴えたリズムもゴキゲンだ。
録音もモノラルながら極めて鮮明。
だが聴いているうちに「パリの喜び」や「オッフェンバキアーナ」と同じ曲の様に聞こえてきた。
REMINGTON盤と同じオケというのも気になる。
そこでREMINTON盤を取り出して聴いてみた。
嗚呼、結果は全く同じ演奏だった・・・・・
PARISというレーベルがなぜ曲を変えて発売したのかよくわからない。
録音状態はほぼ同じ。
ロザンタールには最晩年に「オッフェンバキアーナ」のCD録音を残している。
NAXOSのCDで、ロザンタール93才の録音。オケはモンテカルロフィル。
この面々には70年代にEMiへの「パリの喜び」の録音もある。
ということで、雨の一日はオッフェンバック漬けの休日。
Youtubeはロザンタール指揮パリオペラ座管の「牧神の午後への前奏曲」
詩情豊かな素晴らしい名演。
このベラボーにうまいフルートソロは若き日のランパルではなかろうか。
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