ディーリアスのハッサン
咳が2か月以上も止まらない。
会議中に咳き込むのも困るので昨日は仕事帰りに家の近くの耳鼻咽喉科へ寄ってみた。
ちょうど自分がその日最後の患者。
先生がカルテを見て曰く「昨年も同じ時期に同じ症状で来ていますね」、とのこと。
・・・・・そうだったのか
アレルギー性気管支炎の疑いがあるというので昨年と同じ薬をいただいた。
夏はディーリアスがふさわしい。 今日聴いたのは劇付随音楽「ハッサン あるいはサマルカンドへの素晴らしい旅」全曲。
ヴァーノン・ハンドリー指揮のボーンマス・シンフォニエッタその他による国内盤LP.
「ハッサン」は病の床にあったディーリアスが独力で完成させた最後の作品。
当初ラヴェルに委嘱したものの、多忙であることと英語のテキストであるということから断られディーリアスに回ってきたお仕事。
全曲の出版は1977年で、このハンドリー盤が全曲盤としては世界初録音。
単独でも演奏される第一幕のセレナードは、ヴァイオリンソロ版とテノールソロ版の2つのヴァージョンを収録しているのが珍しい。
中世のバグダッドを舞台にした異国的な叙情にディーリアスならではの繊細でナイーヴなオーケストレーションが独特の魅力となっている作品だ。
歌唱の多くの部分はヴォカリーズで歌われる。
Youtubeはディリアスの「水の上の夏の夜に歌うこと」
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