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2013年9月に作成された記事

2013年9月29日 (日)

我がスピーカー遍歴

9月最後の日曜も良く晴れ爽やかな1日。

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この週末はいろいろと不要なものを処分している。

部屋の掃除をしながら古いDVDプレーヤー、スピーカー、プリンターなどをハードオフに持っていった。

スピーカーは自分が社会人になったばかりの時に買ったダイヤトーンのDS37B。
http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-37b.html

これは80年代前半にオンキョーのD77など各メーカーが争って出していた59,800円代のブックシェルフスピーカーのダイヤトーン版。

買った当時から音はさほどのお気に入りというわけではなかったけれど、当時は若かったし、貪欲にいろいろな盤を聴き漁った時期に使っていたので愛着は残っていた。

3636957926_8e3008e7db_z_2その後スピーカーはElectro-Voiceのスピーカ、Interface:Aに変えた。
http://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/speaker/interfacea.html

こちらはパッシブラジエーターにイコライザー付きという一風変わったスピーカーだった。

今までとは次元の違うほど音が良かった。

だがエッジがボロボロになりあえなくリタイア。

Sp12_2その後英国製スペンドールのBC2に変えて今に至る。
http://audiosharing.com/review/?cat=50

DS37Bは第一線を退き、リビングでDENONのAVアンプに繋げてもっぱらテレビ用として使っていたが、ブックシェルフとはいえとにかく大きくて重い。

部屋の中でも独特の威圧感があったりするので処分することにした。

雑巾とワックスできれいに磨き、腰が痛くなるほどの重さのスピーカーと専用スタンドを車に積みハードオフに持って行った。

査定していただくとなんと400円! 別売り専用台も付けていたのに。
せめて千円ぐらいにしていただきたかったがこれが現実。
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さりとて持ち帰る気にもなれず、そのまま夕方の牛臥山公園に行き、公園内の大山巌別邸跡地から海を眺めていた。

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沼響のHPの聴き比べコラムチャイコフスキーの第5番を聴くに、モントゥーがボストン響を振ったスタジオ録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

Youtubeはモントゥ指揮の「魔法使いの弟子」

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2013年9月28日 (土)

本日の練習、中橋先生とのタンホイザー

9月最後の土日はからっとした良い天気。

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今週木曜のオケの練習は中橋先生の指揮で「タンホイザー」。


未だ暗中模索状態で、曲の形となっていないのが正直なところ。
最後の場面やはり合唱が入らないと決まらない。

独唱が入れば多少はよくなるだろうか?

団員の一人一人が最低ストーリーは知っていた方が良いと思い、インペクのF君にわかりやすい資料を渡しておいた。次の練習時には配られるだろう。

そして昨日は職場の若手職員第2子誕生のお祝い会と称してセクション全員と自分の部門長も含めての宴会。

S_20130823_195714_3S_20130927_183458場所は最近人気の「鳥よし」。

ここはちょうど一か月前に職場内有志で行って好評だったので再度の訪問となったもの。

前回とはまた多少異なる品揃えで馬刺し、鳥さし、もつ鍋その他で盛り上がった。
今週はボエームの会もあり、美食が続いたので一次会で失礼させていただいた。

今日はペーター・マーク指揮の定評のあるメンデルスゾーンで、過ぎた夏を偲びつつ「真夏の夜の夢の音楽」を聴く。

055_2DECCA LegendのCDで「スコットランド」とのカップリング。
オケはロンドン響の1957年録音。

マークは好きな指揮者で都響に来演した時に何度か実演を聴いた。

無理のない音楽運びの中にロマンティックな風情が漂い、そして爽やかな後味を残す名指揮者だ。

だが久しぶりに聴いてみると、序曲などのリズムの取り方や歌い回しに独特の癖があるのが気になった。

1960年録音の「スコットランド」は文句なしの名演なのだが・・・・
ロンドン響もベストの状態でないように思う。

Youtubeはマーク指揮でロッシーニの歌劇「イタリアのトルコ人」序曲

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2013年9月26日 (木)

ボエームの会、鍋シリーズ始まる

暑さを残しながら9月も下旬。

秋も深まり昨晩は定例ボエームの会。

夕方から雨になり、傘をさしていつもの小料理「はちまき」に急ぐ。

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通常火曜日開催のこのボエームの会、今回は水曜日開催。

水曜は「はちまき」の定休日であるものの、特別にこの会のために開けていただいた。

店内は当然ながら貸切状態。

さらに今回は大きなサプライズがあった。

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本日の前菜は、秋をあしらった菊の花入りおひたし、さんまその他の刺身など

今シーズン最後の山形庄内特産のだだちゃ豆。

S_20130925_185541_2続いてトロリと甘いブリの煮付けなどが絶妙のタイミングで出てくる。

今年から新たなメンバーとなった自分のかつての上司、そしてその部下の今年社会人になったばかりの女傑をからかいながら楽しい時間は過ぎていく。

そしてメインは山形の郷土料理「芋煮」。これが出ると秋も深まり来る冬へ思いは及ぶ。

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お酒はとりあえずのビールの次にシャルドネの香り漂う白ワイン。

このすっきり爽やかな酸味がサンマの刺身に実によく合っていた。

続いて今が旬の?秋田の「おもてなし 大吟醸」、青森の清酒「桃川」、玄米焼酎「日置」

芋焼酎「甚七」などなど。

そして驚愕のサプライズはこの会のメンバーにして4年ほど前に東京に転勤したOさんの突然の登場。

いつも明るくユニーク、独特のキャラの人生の達人Oさんの登場で、このボエームの会のフルメンバーが勢ぞろい。

Oさんの驚きの近況報告もあり会は爆笑の連続・・・会は異様に盛り上がりました。

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最後に出ただだちゃ豆の炊き込みご飯も絶品。

大いに笑い飲んで食べた秋の夜・・・

傘を店に忘れたことを思い出した。

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2013年9月24日 (火)

フランソワ・デユシャーブルのサン・サーンス

連休明けの朝は昨晩の雨の影響からか肌寒く日中は気温が上昇。最高気温30度を超えたとはいえ空気は乾き過ごしやすい一日。
日曜の所沢での西関東吹奏楽コンクールで演奏を終えた娘は、そのまま自分と同じ車で一緒に家に帰っている。

日曜の所沢までの車中の4時間余りは、運転していただいているOさんと話しながらずっとCDを聴いていた。

そしてホールに到着してからは13団体の力の入った演奏をじっくりと拝聴。

聴き疲れていても帰りの車中では再びCDを聴いていた。

ところが聴いているうちに突然恐怖感に似たものが湧きあがってきた。

今まで全く経験していなかった音楽への拒否反応だ。

途中でCDプレーヤーの演奏を止めざるを得なかった。

これまでは音楽はいつまでも聴いていられたし、何も音がないと物足りないほどだったのだが・・・・・

なぜだろう?  前日の睡眠不足がたたったのかちょっとお疲れ状態か?

どうやら大きな音量で長時間聴き過ぎたらしい。

そのようなことで昨日の休日は音楽を聴いてない。休肝日ならぬ休音日。

それでも今日は何か聴きたくなって、帰宅後にフランソワ・デユシャーブルの弾くサン・サーンスのピアノ曲集などを聴いていた。

Toce9831_2EMIから出ていた国内盤CD。
6つの練習曲がふたつに比較的著名な、アレグロ・アパッショナータなど数曲。

演奏によっては空虚さだけが目立ってしまうサン・サーンスのピアノ曲。

デユシャーブルの演奏は、隙のないテクニックの中にサロン風の明るさと、バッハを連想させる厳格さが見事に調和しているもの。

デュシャーブルは2003年に50歳そこそこで引退してしまったが、ちょっとユニークな人らしい。
http://kingstone3.seesaa.net/article/189005187.html

Youtubeはデュシャーブルの移動式ピアノ

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2013年9月23日 (月)

西関東吹奏楽コンクール

三連休の月曜日も爽やかな良い天気となった。雲は比較的多く夜9時を過ぎたら雨が降ってきた。

順調に育っていたカカオの苗は、昨日一日外に出していたら葉が茶色に変色してきた。慌ててネットで調べたらカカオは直射日光を嫌うのだという。

昨日は上の娘が出場する西関東吹奏楽コンクールへ行ってきた。
場所は所沢市民文化会館「ミューザ」。

S_20130922_170857娘の所属する川越奏和吹奏楽団は昨年は三出制度でコンクール出場資格を失っていたので今年一年ぶりに全国大会通算10回連続出場を目指す。


社会人バンドが集う一般の部は午後からなので、9時に娘の恩師にして友人のOさんの車で東名経由で所沢に向かう。
車中では地元の吹奏楽の話やら昔話で盛り上がる。

途中の一般道で渋滞にはまりホール到着は開演5分前という際どいところだが、ホール内はガラガラ状態なので席は真ん中の良いところ。

職場・一般の部は西関東4県から選ばれた精鋭13団体。
自由曲は7団体が邦人作品。

ステージへ登場の時からそれぞれの団体の個性が表に出ていて面白い。
やはり娘の出ている団体の登場ともなるとドキドキ状態。
今回の自由曲では娘がホルンに加え、ヴォカリーズでひとり歌う場面があるのでのなおさらだ。

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演奏はさすがに見事。娘の歌声も管楽器の響きに溶け合って絶妙の隠し味になっている。これならばダイジョーブだろうと安心する。

一団体一団体の真剣勝負の演奏を聴いているうちに、最後の団体が近づくにつれて次第に疲労が蓄積。頭が飽和状態になってきた。

結局金賞5団体のうち全国大会出場2団体の中に娘の所属する川越奏和吹奏楽団は順当に選ばれた。

フォルテの部分が自分に苦痛に感じる団体とそうでない団体が、そのまま審査の結果に表れていたように思う。

表彰式終了後、ホール外に集まっている奏和の方々のところへ行き、指揮の佐藤正人先生とホルンセクションの方々にご挨拶。

集まっている団の人たちの誇らしげで嬉しそうな顔を見ているうちに、名実共に日本を代表する吹奏楽団に自分の娘を入れていただいていることに深い感謝の念が湧きあがってきた。

おめでとうございます。本当にありがとうございました。

全国大会は福岡、仕事が入らなければ行ってみよう。

Youtubeは2007年川越奏和の全国大会での演奏。

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2013年9月22日 (日)

ジェラール・ブーレのドビュッシー

連休初日の昨日午前中は多少涼しくなったので久しぶりの畑作業。
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途中の道にはヒガンバナが咲いている。
モロヘイヤ、ナス、ピーマンなどの役割を終えた夏野菜を抜いて耕運機で畑を整地。

畑の片隅のザボンに青い大きな実が一つ成っていた。直径およそ28センチ。
みかんもレモンもまだ青いが順調に実っている。

2時間ほど汗を流した後、午後は市主催の市民大学。会場は千本プラザホール。
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講演は慶応大学名誉教授若松研吉郎先生による「サザエさんの中の沼津」。

意味不明のタイトルだが実は1946年から始まった新聞連載漫画サザエさんの母、オフネさんの実家は沼津という説があることからきたらしい。
先生はベストセラーとなった『磯野家の謎 』を出していた「サザエさん学会の」名誉教授をされている。

実際にはマンガの原作本とテレビアニメの設定は微妙に異なっていて、先生が根拠としている原作本ではオフネさんの実家は静岡であることのみが確かで、沼津であるという根拠は希薄らしい。
アニメでは沼津南部の西浦地区からの景色がはっきり出ていたので、ウイキではオフネさんの実家は沼津ということになっている。

講演の内容は正直なところマニアックな内容で、サザエさんに普通の興味しかない自分にとっては馬の耳に念仏状態。

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昨晩はフランスのヴァイオリニスト、ジェラール・ブーレの、ラヴェル、ドビュッシー、ピエルネのヴァイオリンソナタを聴いた。

ブーレの父ガストンはドビュッシーのヴァイオリンソナタの初演者として知られる。
仏Arion盤CD。
http://homepage3.nifty.com/gerard-poulet/profile.htm
このCDのピアノ伴奏は、二種のドビュッシーピアノ全曲集の録音があるノエル・リー。

高貴にして明晰な期待とおりの演奏。
そして今日は所沢まで娘の出る西関東吹奏楽コンクールへ行っていた。
長くなったので詳細は明日。
Youtubeは諏訪内晶子の弾くドビュッシーのヴァイオリンソナタ

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2013年9月20日 (金)

本日の練習、タンホイザー始まる

月曜に台風直撃があったとはいえこの週は空気も澄み涼しく良い天気が続き、雲も少なく仕事場からは富士山が良く見えた。

仕事はかなり急を告げているが、もう慢性的な状態となり、このところは気にならなくなってきた普通の状態。
今は三連休を前に気分は浮いている。

昨日は一週間ぶりのオケの練習。場所は市民文化センター小ホール。

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指揮は団内指揮者F君で第九の前プロの「タンホイザー」を初めて合わせた。


内容は歌劇「タンホイザー」全曲3時間をおよそ25分にコンパクトにまとめた歌入り交響的断章とでも言えるもの。

S_20130919_200047エリザベートのアリアやヴォルフラムの「夕星の歌」、巡礼の合唱など有名曲は大方網羅されている。

合唱部分はブラス群のコラールで補う独特の版。


なにしろ初めてなのでカット部分と曲の順番を確認しながらの練習となった。

一部パートにドレスデン版とパリ版が混在。なかなか前に進まない手さぐり状態。

序曲を定演で取り上げたこともあり、おなじみの旋律が出るとオケのメンバーにも安堵の表情。

いずれにせよ道のりは遠し、第九も第2楽章以外は手つかず状態だ。

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沼響のHPの聴き比べコラム、チャイコフスキーの第5番を聴くに、カラヤンの1953年イタリアライヴの感想をアップしました。


トリノのイタリア放送局のオケ。
第4楽章にフルトヴェングラーと同じカットのある驚きの演奏。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

Youtubeは「タンホイザー」からフィナーレ

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2013年9月18日 (水)

コルネットとサックバットのための音楽

連休も明け、明け方も涼しくなった。空はすっかり秋の空。
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今日の午後は沼津の井田地区へ。台風で空気が洗われて富士が良く見える。


今日はトランペットとトロンボーンの古楽黎明期の演奏を2枚。

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最初の1枚は、アメリカのトランペットの名手ドン・スミサーズのトランペットとコルネットを聴く。1968年発売の英ARGOのLP.

曲はAndrea Grossi 、Giovanni Buonamente, Mauritio Cazzatiその他の17世紀に活躍した作曲家達の作品。
いずれも馴染みの薄い人たちで有名なのはArcangelo Corelliぐらい。

他にオルガンとハープシコードがサイモン・プレストン、ヴァイオリンはケネス・シリト、アイオナ・ブラウンにヴァイオラのセシル・アロノヴィッツなどイギリスの著名な人々。

テオルボ、ガンバ、トロンボーンが加わる。

ドン・スミサーズはこのジャンルの古楽のパイオニアのような人。
TeldecのDas Alte Werkシリーズから出ていた、アルノンクールとレオンハルトらによるバッハ、カンタータ全集録音にも参加していた。

ここのコルネットは、いわゆるフランスの作曲家たちが愛用した現代楽器のコルネットではなく古楽器のツィンク。トランペットもナチュラルトランペットかもしれない。

伴奏の弦楽器は現代楽器を使用しているが何も違和感がないのは、スミサーズの演奏が優れているからだろう。
華やかな中にもしっとりとした温かみが感じられるのが良い。

そしてもう一枚はトロンボーン。

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仏ArionのLPで「SAQUEBOUTE E ORGANO」というタイトルのトロンボーンとオルガンによる演奏。
Jean Pierre MathieuのトロンボーンにGerges Delvalleeのオルガン。
楽器は曲によってテナートロンボーンとコントラルトトロンボーン(アルトトロンボーン?)そしてトロンボーンの祖先サックバットを吹き分けている。

Jean Pierre Mathieuは、1位を出さないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールで1965年に1位なしの2位を得ているぐらいしかわからない。
Gerges Delvalleeはパリエコールノルマル教授、ピアノをコルトー、オルガンをアンドレ・マルシャルやマルセル・デユプレらフランスオルガン界の大物に師事。

こちらはヴィヴァルディやコレルリ、フレスコバルディといった比較的知られた作曲家にオーボエ協奏曲が有名なアレンサンドロ・マルチェルロの弟ベネディットやFra Gabriello Pulitiらの作品でこちらも17世紀の作曲家たち。

ヴィヴァルディのフルートソナタ「忠実な羊飼い」などの馴染みの曲のアレンジ物が中心。

スミサーズの演奏に比べてこちらはモダン寄りで、甘い音のトロンボーンが静かに流れる癒し系の演奏だ。

Youtubeはスローカーカルテットのトロンボーン演奏

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2013年9月16日 (月)

ペーター・マークのシューベルト

台風18号はこの連休中に列島直撃。

昨日は早朝には大雨警報が出るほどの雨だったのが日中は良い天気。
今日は朝から風雨が強く雨戸を叩く音で目が覚めた。

休日中とはいえ台風の影響で携帯には仕事関係の電話とメールが頻繁に入り休日気分に浸れない。

本日演奏会本番予定の友人知人が多くFBには不安の声がアップされている。
自分もそのひとつに行く予定だったのだが、台風のために仕事に影響が出て行けなくなってしまった

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おまけに5年ほど使っていたプリンターも壊れてしまい、近くのカメラ屋で型落ちのキャノンのプリンターをほとんど衝動買い。


昼前には台風は通過し、夕方我入道海岸に出てみると波は静まり富士山も良く見えた。

今日はスイスの名指揮者ペーター・マークの指揮するシューベルトの交響曲第3番、第4番などを聴いていた。
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米VOXから出ていた交響曲全集セットものLP.オケはフィルハーモニア・フンガリカ。


カッティングレベルが低くマークの至芸を充分に伝えていないとはいえ、清々しいロマンが漂う名演だ。

今や解散してしまったフィルハーモニア・フンガリカの渋めの響きも良い。

Youtubeはマーク指揮するモーツァルトの歌劇「劇場支配人」序曲

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2013年9月14日 (土)

永井荷風「濹東綺譚」

今日から3連休、とはいえ南の海上から台風が接近中。
予報では16日未明に東海地方に上陸の可能性があり、明日から引きこもりとなりそうな気配。

P1000416昨日は仕事を終え、若手職員達と市街地中心の中央公園特設会場での「沼津自慢フェスタ」に行っていた。http://numazu-pride.net/

ここはかつての沼津城本丸跡地。ビアガーデン会場は近くの狩野川からの風も入り適度な暑さで地ビールもうまい。
ステージでは地元のゴスペルグループやバンドが演奏していた。

適度にアルコールが回った時点でお先に会場を後にする。

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今日の午後は同じ会場に家内と行っていた。車で行ったので酒は飲めない。

ステージではご当地ユニット「オレンジポート」のメンバーがひょっこりひょうたん島のテーマなどを歌っている。

屋台のイカ焼きその他を食べながら時間をつぶしていたが、ビールが飲みたくなった。特設バーのバーテンダーたちも良い雰囲気だった。

このところ通勤の車中で、新潮社の「朗読日本文学大系 近代文学編」のCDを聞いている。http://www.heibonnotomo.jp/kayoukyoku/id342sub.html


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芥川、菊池寛、梶井基次郎らの昭和初期の名作群を経て、永井荷風の「濹東綺譚」を聞き終えたところ。

自分が今まで読んだものもありそうでないものもあり。といった具合でなかなか面白いものだが「濹東綺譚」ともなると聞いただけでは意味不明の熟語が続出。

筋は面白いし朗読(神山繁)もうまい。
とはいえなんとももどかしい気がして、
結局青空文庫からタブレットにダウンロードし再び活字で読んだりしている。

実際活字で読むと氷解する部分も多い。朗読で楽しめる作品は限られているようだ。

S_20130911_205315S_20130911_205355沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの2番を聴く」にフルトヴェングラー指揮ロンドンフィルの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

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2013年9月12日 (木)

ガーシュインの「クレイジー・フォー・ユー」

朝夕の涼しさに比べ日中は30度を超える暑さ、出遅れたミンミンゼミが裏山で一匹寂しく鳴いていた。
仕事は来年度を見据えいよいよ今年後半の山場にさしかかるところ。

先週から左ひざの痛みがキツくなってきたので、昨日はとり残した夏休み消化を兼ねて一日休みをいただいた。
昨日朝、通常出勤する時間に家を出て市街地中心にある行きつけの病院へ。
ここは職場から近く通院に便利。

ところが病院に着くと様子がおかしい。
病院玄関の張り紙には、本院は9月7日をもって休院となりましたとのこと。

がーん!

この病院は60年の歴史のある市内でも有数の整形外科の専門病院で、母も数年前にここで手術をした。いつも多くの患者で混んでいたのだが・・・・。

どうやら同じ経営者のもうひとつの病院と統合したらしい。同系列のもうひとつの病院は自宅から歩いて行ける距離。

そちらに行くと診療時間前だというのに広い駐車場は満車状態。待合所も多くの患者であふれていた。今まででも飽和状態だった二つの病院が一緒になったのだから無理もない。

結局受付開始から診てもらうまで2時間半はこの混み具合からすると早い方だろう。
カルテは前の病院のものが引き継がれていた。
レントゲンの結果は異状なし、加齢からくるものだろうというのは昨年の見立てと同じ。

S20130912_193810今週はオケの練習はお休み。珍しく早く帰れた木曜日。


今宵は先月オープンしたカフェ&インテリアショップ「MissionBay」に家内と行ってきた。

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ドイツのパンケーキ「ダッチベイビー」がふわりとしていて美味。

ついでにお洒落な日常雑貨をいくつか購う。


昨日から今日にかけてはガーシュインのミュージカル「ガール・クレージー」を現代風にアレンジした「クレージー・フォー・ユー」のサントラCDを聴いていた。

513oyr63qnl__sl500_aa300__21930年に初演されたミュージカル「ガール・クレージー」はBut Not for Me・I Got Rhythm・Embraceable
Youなどの有名なナンバーを含むガーシュインの名作。


「クレージー・フォー・ユー」は「ガール・クレージー」をベースに、ガーシュインの他のミュージカルナンバーや未発表曲を加えた1991年の新作ミュージカル。


未発表曲の発掘にはこの当時存命だったガーシュインの兄アイラの夫人の協力も得ているという。

このCDは、ハリー・グローナー、ジョディ・ベンソンほかのオリジナル・ブロードウェイキャストによるもの。
オケはポール・ジェミニアーニ指揮のテッドロック交響楽団。
各所で聞かれるタップの鮮やかなこと。

それぞれのキャストの見事な歌とセリフ、なによりもガーシュインの珠玉の作品の数々が楽しい。

Youtubeはガーシュイン自身が弾く「I Got Rhythm」

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2013年9月10日 (火)

ヴィンシャーマンのオーボエ・ダ・モーレ協奏曲

日が落ちると気温はそれなりに下がり夜の寝苦しさはなくなったが、長い間の夜更かし生活で午前零時あたりから目が冴えてしまうという悪い習慣が抜け切れていない。

昨晩も寝付いたのは午前2時前後。
寝る前にカルロス・パイタの熱狂のワーグナーを聴いてしまったのが良くなかったのか。

今日は静かにヘルムート・ヴィンシャーマンのバッハを聴く。

独逸CANTATE原盤の日本コロンビアのLP。
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曲はヴァイオリン、フルート、オーボエのための協奏曲BWV.1064と、オーボエ・ダ・モーレ協奏曲BWV.1055の2曲のみ。

片面10数分ずつの余裕のカッティングで62年の録音だが音も良い。

ヴィンシャーマンのオーボエ、オーボエ・ダ・モーレソロと指揮に、彼の旗下のドイツバッハソリステンの面々。
ヴァイオリンソロはフリードリヒ・ヘンデルにフルートソロはメーリンク。

この2曲はいずれもバッハのチェンバロ協奏曲を編曲したもので、BWV.1064はマックス・ザイフェルト、BWV.1055はヴィンシャーマンの編曲。

BWV.1064は、現存している3台のチェンバロのための協奏曲の編曲だが、もともと3台チェンバロ協奏曲が3つの楽器のための協奏曲からの編曲なので、編曲というよりも復元と言った方が正確だろう。

オーボエ・ダ・モーレ協奏曲はチェンバロ協奏曲第4番がオリジナル。

かつてルツェルン音楽祭でホリガーが素晴らしい演奏を展開し、この時のエアチェックテープは今でも時々聴き直すことがある。
自分としてはオリジナルよりもこのオーボエ・ダ・モーレ版の方が好き。

ヴェンシャーマンのオーボエ・ダ・モーレは、ホリガーほど太い音ではなくより細く硬質な音なのが特徴的。第一楽章冒頭のソロをオクターヴ上げて吹いているのは何故?

2曲ともこれがオリジナルではないかと思われるほど、ヴァインシャーマンの確信に満ちたバッハ。
柔らかで楽しくそしてバッハの深い魅力が十分に伝わってくる見事な演奏だ。

ヴィンシャーマンは何度か沼津に来てくれた。

聴いているうちに、長身のヴィンシャーマンがオーボエを吹きながら楽しげに指揮する姿が目に浮かぶ。演奏が終わった後に、拍手を受けながら客席にいた幼いヴィンシャーマンのお子さん(お孫さん?)を抱き上げていたシーンも思い出した。

Youtubeはベルリンフィルの首席マイヤーが吹くオーボエ・ダ・モーレ協奏曲

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2013年9月 9日 (月)

カルロス・パイタのワーグナー

蝉の声はいつしか消えて夜はすっかり秋の虫。
職場での2020年東京オリンピックの話題は、7年後に自分はどうなっているかということで盛り上がる。

若手職員の遠くを見る目には希望の光。
自分はその頃は第一線を退いていて、何もせず悠々自適の生活が理想だが、果たして健康と経済力が許すかな、などと現実的。

東京でオリンピックのボランティアでもやろうかな。

今日はアルゼンチンの熱血野郎カルロス・パイタ指揮するワーグナーを聴いた。

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オケはニューフィルハーモニア管でDECCAのフェイズ4録音の国内盤初出LP。

曲は「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死、「さまよえるオランダ人」序曲に「マイスタージンガー」第一幕前奏曲の3曲という贅沢なカッティング。

1969年フランスACCディスク大賞受賞。
パイタのメジャーレーベルへのデビュー録音とのことで、解説の志鳥栄八郎さんの解説には、マゼール、メータに次ぐ逸材というようなことが書いてある。

B面の「オランダ人」「マイスタージンガー」から聴いた。

フルトヴェングラーに傾倒しているパイタだが、後の録音のようにフルトヴェングラーの解釈をそのままなぞったような演奏ではない。
オケを嚠喨と鳴らしたダイナミックな演奏で、解釈そのものは正統派。

だがはたしてこれがディスク大賞を受賞するほどの名演なのだろうかとの疑問が湧いてきた。

次にA面の「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死。

前奏曲の冒頭の深い響きのピアニシモ。
音楽は幾分停滞しながらも弱音重視で進行し、息の長いクレシェンドからフォルティシモへの大爆発はまるでフルトヴェングラー。続く愛の死も熱い演奏だ。

手持ちは渋谷レコファンの100円均一箱でゴミのように扱われていたもの。
ジャケットは痛んでいたが音は良い。

Youtubeはパイタの「運命」熱血のリハーサル

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2013年9月 8日 (日)

東部地区新人演奏会

明け方、激しい雨と雷に目が覚めた。 時計を見ると午前4時半を回ったところ。

日曜だしそのまま二度寝するつもりが、ちょうど2020年オリンピック開催都市発表が間もなくあることに気がついた。

起きてテレビのスイッチを入れると東京かイスタンブールかのテロップ。
前評判の高かったマドリードは落選らしい。

さほどの関心はなかったもののテレビを見ているうちに次第に興奮してきた。

IOC委員長の「トキヨ」という声に湧きあがる歓声。

何かと暗い日本の未来に、一つの光を見出したような日本全体が一つの目標を得たような明るい気分。

招致に尽力した方々、本当にご苦労様でした。ありがとう。

今日の午後は静岡県東部地区新人演奏会に家内と行ってきた。

この春音大を卒業したばかりの若き音楽家たちに発表の場を提供しようと始まったこの演奏会も第30回。
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親しくしていただいた発起人の杉山さんは数年前に急逝し、沼響でもヴァイオリンを弾いていた、この演奏会の運営委員だった女性音楽家二人も若くして病に倒れ今は亡い。

そのようなことを思い出しながら聴いていた。

今年音大を卒業した10名のフレッシュな演奏の数々。

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個々のレベルに差はあるものの多彩な個性が楽しめた。


中でもベルクの歌曲を歌ったメゾソプラノの方と、最後に演奏したマリンバの安倍圭子さんのお弟子さんの演奏は大器を予感させる聴きごたえのあるものだった。

将来が楽しみな二人。

帰りは丸亀製麺で軽く「とろ玉うどん」

Youtubeはベルクの「初期の歌曲」オッターの歌

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2013年9月 7日 (土)

ディスクコンサート、アバドのワーグナー

本日お休み。娘たちは東京へ帰り家が静かになった。
天気も良く行楽日和ではあるけれども、今週は消耗することが多く木曜から膝も痛い。

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家内が買ってきた三島の人気ケーキ店「ブルーベリー」のちょっと頼みにくい名前のケーキ「おっぱい」を食べたりしながら一日家で大人しくしていた。

このケーキ、中にイチゴのスライスとマスカルボーネムースが入っていて美味

そして昨晩は市主催のクラシックディスクコンサートの解説稼業。
会場は市民文化センター第3練習室。

今回は特に仕事を終えた後にそのまま帰宅したい気分だったのだが、楽しみに来て下さる常連の人たちの顔が浮かび気持ちを奮い立たせ会場へ。

仕事で事前チェックする時間もとれずほぼぶっつけ本番。

今回のテーマはワーグナー。

今年生誕200年の記念の年でもありワーグナーは外せない。

このディスクコンサートは、18時半開演で途中5分余りの休憩を入れて正味およそ2時間ちょっとと決めている。

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とてもワーグナーのオペラ全曲は取り上げることができないので、今回は1993年のベルリンフィルのシルヴェスターコンサートを取り上げた。

演奏はアバドの指揮にターフェールやマイヤーなどの当時の一流のワーグナー歌手を起用。

曲は「タンホイザー」「ローエングリン」「マイスタージンガー」「ワルキューレ」の4作品から序曲や前奏曲の合間にアリアを散りばめ、最後に「ワルキューレの騎行」で〆るというもの。演奏はおよそ90分。

渋い内容にもかかわらずお客さんの入りが良い。

演奏はすっきり各声部を明快に描きながら重厚な音の壁を築いていく見事なもの。

解説も演奏もヘヴィ―なものになったが、客さんたちは皆真剣に聴いていただいた。今回初めて来ていただいた方にも好評だった。
澱の様に溜まった一週間の疲れも消えていく気分。

心地よい疲労の中、帰宅後一人手酌で飲んだビールがうまかった。

Youtubeはその1993年ワーグナーガラ

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2013年9月 6日 (金)

本日の練習、中橋健太郎左衛門先生

波乱の9月第1週もやっと週末。

昨日早朝から激しい雷雨。外を見た瞬間至近距離に落雷の稲妻。
出勤時には雨は上がったものの、富士市近辺のJRの信号に落雷のため東海道線上下線とも不通。

通常はあまり気にしないが、その日に限って組織トップと外部の関係者名士を引き連れての静岡市へ出張が入っている。

出張は午後だが静岡市で各界のお偉方との合流予定もあり遅れるわけにはいかず。マイクロバスを急遽手配している途中で9時07分全線復旧の情報が入る。

多少の不安はあったが出張は午後なので予定通りJR使用とした。組織トップは専用車で先行出発。

ところがダイヤは乱れ駅のプラットホームは凄い人の数。出発予定は14時15分発の下りJR。

5分遅れでプラットホームに入ってきた電車は、なんと12時33分発の電車だという。

とにかく乗れてセーフ。


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幸い出張は無事終わったものの疲労困憊で帰還し、そのまま市民文化センターへ行きオケの練習。
いよいよ「第九」の練習が本格的に始まる。

指揮は2年前に「ボエーム」を振っていただいた中橋健太郎左衛門先生。

S_20130905_201046最初からざっと「第九」を通す。先生のテンポは速め。対向配置を指示。


第2楽章は先週本番を経験しているので、先生の速いテンポでもなんとかついていけたが、他の楽章はかなりのひどさ。

今回の前プロは今年生誕200年のワーグナーのオペラ「タンホイザー」の抜粋を歌手入りで演奏する。

中橋版ともいえる独特のもの。

生誕200年にもかかわらず今年はあまりワーグナーは演奏されなかったように思う。

先生曰く、今年の歌入り「タンホイザー」公演は新国立劇場と沼響のみとのこと。

Youtubeはタンホイザー序曲、ティーレマンの指揮

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2013年9月 4日 (水)

ストコフスキー、キャピタルサウンド

あい変らず気温は高いが頑固な猛暑も幾分パワーが低下したかのよう。
前線が停滞している影響で雨雲が恒常的に点在し、日に一二度晴れの合間にパラリと雨が降る。

名古屋は台風から変わった温帯低気圧の影響で記録的な大雨。

昨日通勤時に車の異常を感知。
近くのコンビニの駐車場に車を止めてタイヤを見ると、左側のタイヤ2本の空気が異常に少ない。昨日までなんともなかった。

とりあえず最寄りのGSで空気を補充。GSの店員曰く「パンクですね。2本同時とは珍しい」。
「?????」2本ともパンクというのが不思議。

とりあえず職場に遅刻の連絡を入れ知り合いの自動車工場へ向かう。

ところが工場についても誰もいない。本人の携帯に電話しても出ない。

やむなく職場へ向かい駐車場へ車を止め仕事場へ。仕事をしている間にも車の空気が抜けていることを考えると気が気ではない。
お昼前に自動車工場に電話すると、普通に相手が出たので昼休みに工場へ車を持っていった。

調べてみるとやはり2本パンク。

「パンク箇所が2本とも側面なので針のようなもので穴を開けられたようですね。
空気の抜け具合からやられたのはおそらく3日ほど前」、とのこと。

「ふつふつと怒りが湧いてきたが、土日はいろいろと行動していたので、どこでやられたかが特定できない」。

想定外の痛い出費。

こんなことをしているうちに午後からは組織トップへの事業説明。
集中力に欠け明らかな準備不足の箇所を見事に指摘され、あえなく轟沈。

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何をやってもツイていない日はあるものだ。


今日はシベリウスの「トウオネラの白鳥」が聴きたくなり、ストコフスキーのキャピトル時代の録音を聴く。

オケは録音用臨時編成のいわゆる「ヒズシンフォニーオーケストラ」

最初に国内盤CDの「ストコフスキー・ヒットコンサート」を聴いてみた。

ぶ厚い響きの弦楽器の上にくっきりと浮かびあがるコールアングレのソロはこの曲でこれ以上のソロは聴いたことがないほど。
続く「牧神の午後への前奏曲」のフルートソロも世界トップクラスの出来だ。

このCDにはソリストのクレジットはないが、1978年にストコフスキーの追悼盤のような形で東芝EMIから出た2枚組のLPにはコールアングレはロバート・ブルーム、フルートはジュリアス・ベイカーと書いてある。

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いずれも名だたる名手で、ブルームはトスカニーニ率いるNBC響の首席オーボエ奏者だった人、ストコフスキー時代のフィラデルフィア管でコールアングレも吹いていた。

ベイカーはこの録音の後にニューヨークフィルの首席奏者となっている。

ついでにこのLPを聴いてみたが、わが家の装置で聴く限りでは演奏者の存在感と音のみずみずしさはLPの方が優れている。

続けてこのLPに収録されている「ペリ」のファンファーレや、「展覧会の絵」からババヤーガの小屋、キエフの大門、バーバーの弦楽のためのアダージョなどを聴く。
「展覧会の絵」はストコフスキー編ではなくラヴェル編なのが珍しい。

これらの曲のオリジナルは、かつてキャピトルから出た「The Orchestra –Full Dimensional Sound」というオーケストラのサウンドをセクション別に分析し紹介していたLPからピックアップされたもの。

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このLPには、金管セクションは「ペリのファンファーレ」、弦楽セクションはバーバーの「アダージョ」木管セクションはR.シュトラウスの管楽器のためのセレナーデから、打楽器セクションはファーバーマンの曲。


金管+木管はヴォーン・ウイリアムスの交響曲第8番からスケルツォ。それに打楽器が加わった曲はパーシケッティの「ディヴェルティメント」。

最後にフルオケとしてチャイコフスキーの交響曲第4番から第3楽章と「展覧会の絵」が演奏されていた。

いずれの演奏もCD化されているが、個別のCDにバラバラにされ、オリジナルの製作者の意図とソリストの詳細はわからなくなっている。

Youtubeはストコフスキー指揮の「パッサカリア」

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2013年9月 2日 (月)

アブラヴァネルのグリーグ

9月に入りなんとなく夏の浮かれた気分からハードな現実に戻されたかのような気分。

今日も午後から重要な会議が入り、明日は組織トップと今週末に予定している出張の打ち合わせ。
夏休みは9月まで有効だが消化できずにそのまま消滅の気配。

今日はグリーグの管弦楽曲から。

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組曲「ホルベルク時代から」、「二つの悲しき旋律」、叙情組曲に序曲「秋」というもの。

演奏はモーリス・アブラヴァネル指揮のユタ響、VOX原盤の管弦楽曲全集LPかららの1枚。

硬質で鋼のような響きにカチリとしたアンサンブル。

ジョージ・ウエルドンの心優しき演奏とは対照的なクールな演奏だが、暑い盛りにはこのような演奏も良いものだ。

Youtubeは「ホルベルク時代から」プレリュード

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2013年9月 1日 (日)

沼響バースデーコンサート終わる

今日から9月、数日前からの暑さは収まる気配はなく今日も8月そのままの気配。

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午後から家内と二人で三島にある「伊豆 村の駅」に行っていた。


県東部の地場産品を集め大層な賑わい。昼はすぐ近くのラーメン「藤堂」。

評判の店でさすがにうまい。閉店間際の時間で並ばずに入ることができてラッキー。

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心配していた台風は温帯低気圧となり、昨日の沼響30周年バースデーコンサートは無事終了。


今回の演奏会は、前半は金管アンサンブル1団体と木管アンサンブル2団体、そして弦楽合奏。後半はフルオケというもの。場所は沼津市民文化センター小ホール。
小ホールはキャパ600名ほど。

沼響30周年の感謝の意を込めて入場無料。

金管アンサンブルはトロンボーンとチューバセクションによるクレスポのブルックナーエチュード、木管アンサンブルの1団体は、グノーのシンフォニエッタ第一楽章。もう一団体はトトロほかの久石メドレーほか。弦楽合奏はホルストの「セントポール組曲」。

自分は今回の演奏会は参加そのものが危ぶまれていたので、フルオケの第九第2楽章とアンコールのマイスタージンガー第一幕前奏曲のみ。
指揮は久世武志先生。

S_20130831_152202_3宣伝らしい宣伝もしていなかったのだがお客の入りは6割ほど。

ステージと客席の距離が近いのでアットホームで和やかなコンサートとなった。

アンサンブルは客席で聴いたが皆いつ練習したかと思うほどうまい。
楽しい曲が多いのでお客さん達も楽しんでいる様子がよくわかる。

休憩時間のロビーでは、ピアニストの海瀬京子さんとそのご家族に声をかけられ、しばしの音楽談義。

そして後半。

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最初の「魔笛」序曲は30年前の沼響旗揚げ公演の最初の曲。

沼響創設時のメンバーは自分と、同じホルンの渡部さん。
そしてもう一人は創設時の事務局長鈴木さんのご夫人でチェロを弾いている。

今回渡部さんは仕事で出られず、自分も直前まで参加できるかどうかわからなかったので、この「魔笛」は降りていた。
できれば渡部さんと二人で吹きたかった。

1174521_226290397520667_106955174_3舞台袖で「魔笛」聴いているうちに30年の歳月が次々と頭に浮かんできた。

この間実に多くの人と出会い、一緒に演奏してきた。
全く同じメンバーで演奏した演奏会は一度としてないはずだ。

そして「第九」第2楽章とアンコールの「マイスタージンンガー」。
いずれもオケ全体が一丸となった気合の入った出来だったと思う。

ブラボーと声と盛大な拍手もいただき、いつもとはまた異なった感銘深い演奏会となった。

来年はいよいよ第30回定演。メインの曲はマーラーの「巨人」。

Youtubeは「マイスタージンガー」第一幕前奏、ベーム&ウィーンフィルの来日公演から。

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