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2013年10月21日 (月)

全日本吹奏楽コンクール 職場・一般の部 in 福岡

先週金曜日から、上の娘が所属する川越奏和奏友会吹奏楽団が出演する全日本吹奏楽コンクール一般の部を聴くために福岡へ行ってきた。

S_20131019_093755昨年は、三出制度によりコンクールの出場権がなかったので松山、青森大会から一年置いての全国大会観戦。


会場は福岡サンパレス大ホール。前日宿泊したホテルからはタクシーで10分余り。

松山、青森では全国大会とはいえ客席はガラガラだったが、今回は前半後半の入れ替えがないためほぼ満席状態。

プログラムを見ると25団体中16団体が邦人作品、吹奏楽の現場から離れている自分としては大部分が初めて聞く曲ばかり。

S_20131020_090805オケ作品からのアレンジ物は、グリエール、ラヴェル、R.シュトラウス、ショスタコーヴィッチにバルトーク、ベルリオーズの比較的知られた作品。

海外作曲家の作品で自分が知る古典的な曲はネリベルの交響的断章くらい。

職場・一般の部は前半13、後半12の計25団体が出場。

娘が所属する川越奏和奏友会吹奏楽団は3番目。

今年から制度が変わり、全国大会で同じ指揮者がいくつもの団体を指揮することができなくなった。
青森の時は名の知られた指導者が3つのもの団体を振って、終わった後の表彰式では指揮者賞をいくつも受賞するという珍な光景が見られたのだが今年からはそれはない。

今回は、川越奏和が指導していただいている佐藤正人先生が秋田吹奏楽団を振るので、このステージで川越奏和を振るのは萩原亮彦先生。

S_20131020_090829自由曲は阿部勇一作曲の「沈黙の地球~レイチェル・カーソンに捧ぐ」。

演奏は、団員の集中力がものすごく所沢の予選以上の出来。
気になる娘のソロスキャットも予選よりもはっきりと聞こえてきた。
個々の技量や合奏力はさすがに老舗の貫録で、これならば金賞だろうと思っていた。

演奏終了後にロビーの出口で娘を待っていると、佐藤先生が出口に立って皆にねぎらいの言葉をかけていた。

その横でハンカチで目をぬぐっている若い男性の姿・・・
あとから聞いたら作曲者の阿部勇一氏だった。

ところがいくら待っても娘の姿が見えない。

団員が整列して記念撮影の準備をしているのに出てこない。心配しているとギリギリの時間に打楽器パートと一緒に出てきた。
どうやら片付けの手伝いをしていたらしい。

撮影終了後には指揮者の萩原亮彦先生とホルンパートの人たちにご挨拶。

S_20131020_132133ホールロビーには、福島や宮城などの東日本大震災で大きなダメージを受けた学校や一般バンドの人たちからの復興支援に対する感謝のメッセージが掲示されていた。


今回はその日のうちに沼津に帰るので聴いたのは前半のみ。

聴いた演奏で印象に残ったのは最後に演奏した東京隆生吹奏楽団。
音楽を心から楽しんでいるような畠田貴生先生のにこやかな指揮と、ほどよくブレンドされた暖かな響き。自由曲のスパークの「宇宙の音楽」も壮大な出来だった。

前半の演奏を聴いて、正直なところ上位の数団体はほとんど差がないように思えた。
いずれの団体も社会人らしい熟成した大人の演奏。

そして結果発表。

娘の所属している川越奏和は銀賞。

これは厳しい。正直なところ意外な結果だった。
娘が出ているというバイアスを除いても、前半出場団体のベストスリーには入ったと思ったのだが・・・・

幾分個性的な課題曲の解釈と自由曲に審査員の評価が分かれたのだろうか・・・・

だがこれが現実、全国大会に3回も出場出来たことに感謝しよう。

コンクール以外の旅行記は別の日にアップします。

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