« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月に作成された記事

2013年10月30日 (水)

ヘルシャー、カイルベルトのドヴォルジャーク

今日は晴れた。一日デスクワークだったので外の状況はわからないが、さほど気温は上がらなかったようだ。

夏に娘の友人からいただいたカカオの木が元気がない。

S_20130830_1914339月の暑い時期に外に出して直射日光に当てたのがまずかったようだ。

その翌日から葉の先が茶色くなって葉がパラパラと落ち始めた。そんな中でも懸命に新しい葉をつけている。

これから寒くなるのでネットで室内用ビニールハウスを注文しておいた。

今日はルードウイッヒ・ヘルシャーが弾くドヴォルジャークのチェロ協奏曲。
伴奏はカイルベルト指揮ハンブルク国立フィル。
S_20131030_204747


かつてキングから出ていた廉価版LPでオリジナルはテレフンケン。

がっしり強固な鋼鉄のようなドヴォルジャーク。
ソリストと指揮者の気合も凄まじく巨大な奔流が渦巻く名演だ。

Youtubeはペレーニの弾くドヴォルジャーク

| | コメント (0)

2013年10月29日 (火)

リステンパルトとヴァントのハイドン

10月最後の週、体感温度は急速に低下し夜は一昨日出した炬燵に火を入れる。
秋を経ずにそのまま冬に直行かと思いきや、明日の予想最高気温は24度で夏日に迫る勢い。

おかしな天気だ。

最近新たな音盤漁りは控えていたものの、先週の日曜に御茶ノ水ディスクユニオンに立ち寄り何枚かのLP購入。4月に高価なN響80年記念アルバムを入手して以来半年ぶりの訪問。

S_20131028_221225まずは新入荷コーナーをざっと見てガリエラ指揮フィルハーモニア管による「ダフニスとクロエ」第2組曲、「ローマの松」その他英EMI盤をまずはゲット。

これはちょいと高かった。

とはいえ熱心に漁ったのは相変わらずの500円以下箱。

稀少盤は金額さえ気にしなければ購入可能なのは当たり前、この見捨てられたようなエサ箱から多少ひねりの効いたLPを安く見つけるのが音盤漁りの醍醐味。

S_20131027_183632まずノルウェーのピアニスト、ロベルト・リーフリングの弾くグリーグのピアノ協奏曲アレグロ盤。

伴奏は7歳の時にグリーグに才能を認められたというオットー・グリュンナー・ヘッゲ指揮オスロフィルというローカルな面々。

ヘッゲ&オスロフィルの同曲では70年代にRCAグランプリシリーズから出ていたベッケルントの弾く録音が有名だが、リーフリングはエドウィン・フィシャーに学び二つの平均律ピアノ曲集全曲録音もあるノルウェーを代表する実力者。

この演奏は4月にも見かけて売れ残っていたもの。ステレオ録音。

そして作曲家にして偉大なピアニストだったエルンスト・フォン・ドホナーニの弾き振りで、モーツァルトのピアノ協奏曲第17番その他、カップリングはドホナーニ編曲によるサロメその他。SP復刻でカデンツァはドホナーニ自身によるもの。

S_20131026_221724S_20131028_221059チェコフィルのメンバーによるモーツァルトの「グランパルティータ」全曲のベーレンライター・ムジカフォン盤。

これはスプラフォン原盤で国内盤LPはすでに所有済だが、スプラフォンのムジカフォン盤はプレスも良く音が良いので買い換えたもの。

ロシアのヤコブ・ザークの弾くラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」モニター盤。

これはロシア初録音として知られるもので最近CDでも出ている。
伴奏はコンドラシン指揮ソビエト国立響。
カップリングはオボーリンの弾くハチャトウリアンのピアノ協奏曲第1番。
この演奏はメロディア盤で所蔵済。
特殊楽器フレクサトーンは使用されていないと記憶している。

オボーリンはこの曲の初演者。作曲者の指揮。

S_20131028_221256S_20131025_212454ドワイアンとフルネ指揮ラムルー管によるラヴェルの2つのピアノ協奏曲EPIC盤。
これはCDでも持っていた。

デ・ブルゴス指揮ニューフィルハーモニア管による「恋は魔術師」、「ゴエスカス」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」DECCA盤。
メゾソプラノはナティ・ミストラル。

名エンジニア、ケネス・ウイルキンソンの手になる1966年録音。
デ・ブルゴスが若手の注目株として複数のメジャーレーベルで多数の録音をおこなっていた時期の演奏。その他

そしてリステンパルト指揮のハイドンの交響曲21番、48番「マリア・テレジア」とギュンター・ヴァント指揮ケルンギュルツニヒ管による第82番「熊」のカップリングのノンサッチ盤。

S_20131026_213508

今日はこの中のリステンパルトとヴァントのハイドンを聴く。

いずれも渋い響きのオケをよどみのない棒で爽やかに仕上げた名演。
このころ50代のヴァントは名匠リステンパルトと比べても遜色のない出来だ。

この演奏のオリジナルLPは非常に高価だがこのノンサッチ盤も音は良い。
http://online.radiokaikan.jp/shop/g/g13030023-648-99999/
http://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/250514.html


Youtubeはハイドンの交響曲第82番「熊」からフィナーレ

| | コメント (0)

2013年10月27日 (日)

博多、中洲界隈

台風が去り青い空が広がる日曜日、キンモクセイの香りが庭に漂っている。

10月も下旬となってきたので今日は扇風機と入れ替えに暖房器具の準備その他家の片づけの一日。

博多旅行記その3

太宰府近辺を一通り見た後、博多祇園の宿へ向かう。
昼食抜きだったのでチェックイン前にホテル近くの「鉄なべ」へ。

S_20131019_190647

有名な店だけに6時前にして店の外には行列。だが回転が速く待ち時間は10分ほど。

S_20131019_185551店内は奥行きが有り意外なほど広かった。活気あふれる店内には元気なおばちゃんが仕切っている。

鉄なべに入った小粒の焼き餃子8個が一人前。これがビールのつまみに最適。
8個ではとても足りないが、これから食べ歩き予定だったのでセーブしておく。

チェックインの後、夜の中洲へ繰り出す。

川のほとりには屋台がずらりとならび大層な賑わい。

S_20131019_214619

屋台は値段が高めで外れも多いという話を聞いていたので見るだけにしておいて、手前の路地に入り、店の外に客が数人待っているKENZOカフェというお店に入ってみた。

S_20131019_213241

1階はカウンターのみですでに満席、2階は座敷席のようだが宴会が入っていいるらしく、人の良さげなご主人と若いスタッフが2階と一階をしきりと行き来している。

「空いていますか?」と聞くと「混んでます。忙しいです」との返事。
別のお店にしようかなとも思ったが、カウンターのアベックが食べているラーメンがうまそうだったのでしばらく外の丸椅子に座って待つことにした。

S_20131019_211920S_20131019_211528待つこと30分余り、ここでは博多ラーメンと丸腸、小腸を食べてみた。
びっくりするほどのうまさではないが庶民的で誠実な味。
出てきた小皿の図柄がご主人の似顔絵でさりげないこだわり。

既に餃子が腹の中に入っているのでこれで腹の中は飽和状態。
このあたりでやめにして宿に戻ると部屋に戻るエレベーター内に夜のそば一杯無料サービスの掲示。

家内が無料ならば食べたいと言い出して、よせばよいのにまた食べてしまった。
中鉢に入った程よい量のしょうゆ味ラーメン。
これがさっぱりしていて油まみれの胃にはよかった。

そして翌日。コンクールは前半の部だけにして、審査結果を聞いた後博多の繁華街、天神へ行くことにした。
しばらく歩くうちにヴィトンの直営店を見つけ入ってみるがなんとも場違いな雰囲気。
早々に店を出て遅い昼食はソラリアプラザのガンジスというインド料理の店。
ここではごく普通のチキンカレー。
家内はレジ横に置いてあったインドのアクセサリーを買ったりしている。

ここでコンクールを終えた上の娘から電話がかかってきたので、娘の宿の近くにあるカフェ ロイヤル パークで待ち合わせ。

S_20131020_163653_2S_20131020_163759コンクールの採点結果や団員の様子などを聞く。
店内には何故かマーラーの巨人がBGM。
これから打ち上げに行く娘と博多駅で別れ、土産を購ったのちに福岡空港へ。

この日の東京は激しい雨。その影響で搭乗予定の便が30分遅れ。

羽田到着が30分も遅れると、最終の新幹線に間に合わない可能性が出てきた。

日航のカウンターに行くとその前の便も遅れているが空席が二つあるとのこと。

搭乗便をこちらに切り替え、結局予定より早めに羽田到着で自宅到着は23時ちょい過ぎ。

| | コメント (0)

2013年10月26日 (土)

太宰府光明禅寺と観世音寺

台風27号は太平洋上を通過、夕べからの雨が終日続く。

今日は靴その他の買い物、図書館で先週訪れた吉野ヶ里関連の本を借りたりしていた。

夕方父の従姉弟が大叔母が亡くなったことの報告にやってきた。享年96才、葬儀はごく身近のみですませたとのこと。

家には、その大叔母が女学校の音楽教師の時に使用した大正初期の山葉製のオルガンが今もある。

いわば自分の音楽好きのDNAはこの大叔母がルーツかもしれない。ハイカラで英語も堪能。自分が中学時代には英語を教えていただいた。

博多旅行記その2です。

太宰府天満宮は今年2月に職場の親睦旅行で訪れたばかりだが連れの家内は初めて。
最初は天満宮の門前を散策し2月には行けなかった近くの光明禅寺へ向かう。

S_p9210805

ここは庭の紅葉で有名だが盛りは11月中旬、まだ紅葉の前触れも見られない。

だが青い苔と白砂が見事な落ちつきのある見事な庭。http://kariud.exblog.jp/1964813/

観光客もさほど多くはなく静謐な雰囲気があたりを漂う。

近くの茶店で名物「梅が枝餅」をいただく。

S_20131019_152058その後天満宮をお参りをした後に九州国立博物館へ。
http://www.kyuhaku.jp/

博物館の手前でホテルニューオータニ直営のオープンカフェがあり、昼食もまだだったので3時30分から限定発売のパンケーキ目当てに中に入る。

ところがパンケーキは売り切れだとのこと。時計を見たら3時45分・・・・
やむなくアップルパイその他。

博物館は2005年にできたばかりのガラス貼りの巨大な建物。
S_20131019_154324
建物内も開放的でその巨大さには圧倒されるようだ。


企画展は「尾張徳川家の至宝」。

源氏物語絵巻や豪華な大名嫁入り道具に、ヒンヤリとした殺気の漂う名刀の数々。
九州の歴史を俯瞰する常設展も見応えのあるもの。

じっくり見たいのだが閉館時間が迫ってきた。

家内が今回大宰府政庁に近い観世音寺をどうしても見たいと言いだした。
S_127899754567516208188_2
日も暮れ始めたこともあり博物館からタクシーを拾う。


このタクシーの運転手さんが大当たり。話好きで太宰府の薀蓄話を沢山きかせていただいた。

そして観世音寺。 http://www.dazaifu.org/map/tanbo/tourismmap/4.html
余り期待してなかったがコンクールを除いてはこの旅最大の収穫だった。

7世紀後半天智天皇開基の古刹観世音寺の今の本堂は後の再建によるもので、さほど大きくはない。

S_20131019_164818_2だが寺の内外に点在する巨大な礎石は、九州最大の寺院であった往古の隆盛を彷彿させるのに十分だ。


寺内の梵鐘は日本最古のもので国宝。千年を経て今も現役。
菅原道真もその鐘の音を聞いた名鐘だ。

青錆びた表面と幾分磨滅した表面に神韻たる風格。

そしていままさに閉館しようとしていた宝物殿に滑り込む。

2階に上がると、天井の高い広大な空間に全長5メートルほどの巨大な観音像3体が目に入ってきた。
S_20131019_165908_2

その周囲に3メートール前後の四天王像や菩薩像15点。10世紀前後に製作されたこれら全て重要文化財。

圧巻だった。

見学者は家内と自分だけ。しばし二人で呆然と立ち尽くす。

お寺の横には鑑真によって建てられた戒壇院。これは東大寺、下野薬師寺とならぶ日本三大戒壇院。

あまりの見事さに虚脱状態となって、二人で近くの西鉄五条駅へ向かう。

途中見かけたブティックで駅の場所を聞いたら、ハイになった家内がここで洋服を購入。
こんな旅先で買うこともないと思うのだが・・・・

| | コメント (0)

2013年10月25日 (金)

博多から吉野ヶ里へ

鈍足の台風27号は進路を変えて上陸の可能性はなくなった。これから偏西風に乗り速度を上げて早くに遠ざかってほしいもの。

昨日は東京出張。
現地で他組織のお偉方と合流し、昼食会を経て予定された行事をこなす。
相手がテレビで見かけるような著名人たちなので気苦労多し。疲労困憊で帰宅。

帰りが遅くなり先週に引き続きオケの練習はまたもや欠席。

以下は先週末の福岡旅行の備忘録です。

S_20131019_061614先週の金曜から娘が出場する全日本吹奏楽コンクール一般の部を聴くために家内と一緒に福岡へ。

このような旅は松山、青森に続いて3度目のこと。
吹奏楽コンクールの職場・一般の部は全国持ち回りなので、この種の全国行脚も良いものだ。

福岡までは前回の青森同様、金曜の夜に発つ高速バスを利用。
乗車時間は青森を上回る13時間余り。国内最長距離を走る高速バスらしい。
下の娘の居る横浜から乗ることにして夕方に娘と待ち合わせ一緒に食事。

その後19時40分発の西鉄のライオンズエクスプレスに乗車。
先が長いので、持参したタブレットで映画でも見ようとしたら車内にコンセントがない。
座席が狭く快適とは言えない13時間余り、外を見ても暗闇が広がるばかり。

早朝に寄った下松SAは雨。

博多バスターミナル到着は定刻より15分遅れの9時。
朝食は駅ビル地下のお店で牛タン定食。およそ博多らしくない食のスタートとなった。
プラス150円で明太子と卵を付けておく。

そのまま鹿児島本線に乗り本日の最初の目的地、佐賀吉野ヶ里へ。
P1000444
鳥栖で熊本本線に乗り換え、博多からおよそ40分余りで吉野ヶ里駅へ到着。


駅は比較的新しい建物。おそらく遺跡発見前は散村の無人駅だったのではなかろうか。
土曜日とはいえ降りる客は少なくブームは去ったような印象。

駅を降りたら吉野ヶ里の特徴的な望楼が見えることを想像していたのだが、周囲を見渡してもごく普通の農村風景が広がるばかり。

駅のホームで掃除をしているおばさんに「吉野ヶ里遺跡はどこですか?」と聞くと。
指をさして「あそこで聞いてください」との無愛想な返事。

指の先には観光案内所。女性職員が二人暇そうに座っている。

ここで場所を聞くと、西方の遙か遠く(のように見えた)銀色のアーチのようなものが見える場所だという。

S_20131019_114253

家内と二人で小川沿いの道をとぼとぼと歩く。


両サイドには稲刈りが終わった田が広がっている。小川で沢山泳いでいる小魚はフナではないようだ。ハヤかな?

歩くこと15分ほどで吉野ヶ里公園入口。
入口ゲートから公園内に入ると雨がポツポツ降り始めた。雷が多い所らしく雷への注意書きが目に付く。

しばらく歩いても望楼はいまだ見えず、そのうち周囲を乱杭に囲まれた空堀が見えてきた。外敵をはばむ城塞都市の出現。

S_20131019_120356身分の低い人たちの住居が集まる南郭、そして大人(タイジン)と呼ばれた支配層が住んでいた北郭を順に回る。見学の人は数人ほど。

郭内にたむろしている人々は弥生人の服を着たボランティアさんたち。
土器で何かを煮たりしている。

3年前に訪れた青森の三内丸山遺跡は、荒涼とした雰囲気の中には古代の摩訶不思議な妖気のようなものが漂っていたが、吉野ヶ里では開放的な明るさの中に、現代社会へ近い俗のようなものが濃厚に感じられる。

S_pa240698

三内丸山と吉野ヶ里の、2000年の時間差と北国と南国との場所の違いは大きく、文化や思想のみならず全く別種の人々が暮らしていたことを肌で感じ取れたのが貴重な体験だった。

S_p9210802

資料館の中には甕棺の中の首なし人骨や矢じりを多数撃ち込まれたまま埋葬された人骨、そして杭に囲まれた堀と高い望楼、常に戦時体制であった緊張感が顕著。

S_p9210792
この時代は身分の差が歴然となり、富の争奪のための戦争に明け暮れた暗い時代だったのだろう。

復元された建物群全体に感じられる南国的な平和な明るさと実体との大きな違和感。

支配者が埋葬されたという墳丘は、沼津で数年前に発見されたほぼ同時代の前方後方墳、高尾山古墳と似ている。あのあたりも発掘すれば同じようなものが出てくるのだろうか。

公園内の無料の資料館でいただいた「魏志倭人伝」の解説文は、移動の電車中の良いひまつぶしになった。

遺跡内を散策しているうちに2時間余りが経過。
お昼の時間も過ぎたのでゲートを出て再び駅までの道をとぼとぼと歩く。

次の目的地は太宰府。

| | コメント (0)

2013年10月23日 (水)

秋の夜長のボエームの会

台風26号に続き27,28号が接近中。27号は26号の進路をそのままに動いている。
大島では26号の被害が片付かぬままで島民の一部は島外に避難を始めたという。今週末に最接近とのことだがなんとか進路を外れて欲しいもの。

640x640_rect_8103763_2昨晩は博多での飽食の余韻が冷めやらぬままに定例ボエームの会。

場所はいつもの小料理はちまき。

会員持参のお酒は、地元一番人気の磯自慢(静岡)、松の花ひやおろし(滋賀)、越後おやじ(新潟)末廣(会津)に麦焼酎壱岐(長崎)などなど。

S_20131022_183921_2

そして自分は博多で購ったカラスミを持参。

カラスミをかじりながらグビリとやる日本酒もオツなもの。

S_20131022_194930
料理は新鮮な漬けたホタルイカや刺身の盛り合わせなど適度な量の小鉢が続き、サンマの煮物ニンジン・ゴボウ添え、牛テールの大根煮その他.

地味ながら家では絶対に出せない深い味わいの逸品が続く。

そしてメインは松茸の土瓶蒸し。

良い香りとすだちとの絶妙なハーモニー。コリッとした食感も嬉しい秋の味覚。

S_20131022_192009_2今回は酒豪の若手女性会員が仕事で欠席のためお酒は年齢相応の緩慢なペースとなった。

おいしいお酒と肴に会話もはずむ秋の夜。

| | コメント (2)

2013年10月21日 (月)

全日本吹奏楽コンクール 職場・一般の部 in 福岡

先週金曜日から、上の娘が所属する川越奏和奏友会吹奏楽団が出演する全日本吹奏楽コンクール一般の部を聴くために福岡へ行ってきた。

S_20131019_093755昨年は、三出制度によりコンクールの出場権がなかったので松山、青森大会から一年置いての全国大会観戦。


会場は福岡サンパレス大ホール。前日宿泊したホテルからはタクシーで10分余り。

松山、青森では全国大会とはいえ客席はガラガラだったが、今回は前半後半の入れ替えがないためほぼ満席状態。

プログラムを見ると25団体中16団体が邦人作品、吹奏楽の現場から離れている自分としては大部分が初めて聞く曲ばかり。

S_20131020_090805オケ作品からのアレンジ物は、グリエール、ラヴェル、R.シュトラウス、ショスタコーヴィッチにバルトーク、ベルリオーズの比較的知られた作品。

海外作曲家の作品で自分が知る古典的な曲はネリベルの交響的断章くらい。

職場・一般の部は前半13、後半12の計25団体が出場。

娘が所属する川越奏和奏友会吹奏楽団は3番目。

今年から制度が変わり、全国大会で同じ指揮者がいくつもの団体を指揮することができなくなった。
青森の時は名の知られた指導者が3つのもの団体を振って、終わった後の表彰式では指揮者賞をいくつも受賞するという珍な光景が見られたのだが今年からはそれはない。

今回は、川越奏和が指導していただいている佐藤正人先生が秋田吹奏楽団を振るので、このステージで川越奏和を振るのは萩原亮彦先生。

S_20131020_090829自由曲は阿部勇一作曲の「沈黙の地球~レイチェル・カーソンに捧ぐ」。

演奏は、団員の集中力がものすごく所沢の予選以上の出来。
気になる娘のソロスキャットも予選よりもはっきりと聞こえてきた。
個々の技量や合奏力はさすがに老舗の貫録で、これならば金賞だろうと思っていた。

演奏終了後にロビーの出口で娘を待っていると、佐藤先生が出口に立って皆にねぎらいの言葉をかけていた。

その横でハンカチで目をぬぐっている若い男性の姿・・・
あとから聞いたら作曲者の阿部勇一氏だった。

ところがいくら待っても娘の姿が見えない。

団員が整列して記念撮影の準備をしているのに出てこない。心配しているとギリギリの時間に打楽器パートと一緒に出てきた。
どうやら片付けの手伝いをしていたらしい。

撮影終了後には指揮者の萩原亮彦先生とホルンパートの人たちにご挨拶。

S_20131020_132133ホールロビーには、福島や宮城などの東日本大震災で大きなダメージを受けた学校や一般バンドの人たちからの復興支援に対する感謝のメッセージが掲示されていた。


今回はその日のうちに沼津に帰るので聴いたのは前半のみ。

聴いた演奏で印象に残ったのは最後に演奏した東京隆生吹奏楽団。
音楽を心から楽しんでいるような畠田貴生先生のにこやかな指揮と、ほどよくブレンドされた暖かな響き。自由曲のスパークの「宇宙の音楽」も壮大な出来だった。

前半の演奏を聴いて、正直なところ上位の数団体はほとんど差がないように思えた。
いずれの団体も社会人らしい熟成した大人の演奏。

そして結果発表。

娘の所属している川越奏和は銀賞。

これは厳しい。正直なところ意外な結果だった。
娘が出ているというバイアスを除いても、前半出場団体のベストスリーには入ったと思ったのだが・・・・

幾分個性的な課題曲の解釈と自由曲に審査員の評価が分かれたのだろうか・・・・

だがこれが現実、全国大会に3回も出場出来たことに感謝しよう。

コンクール以外の旅行記は別の日にアップします。

| | コメント (0)

2013年10月18日 (金)

バルビローリのエルガー

連休明けから波乱の週の始まり。
火曜日は大型台風26号が襲来する中、仕事で残っているうちに帰ることができなくなって仕事場に泊まり込み。
台風の影響が心配になり朝一旦家に帰って畑の様子を見て朝食の後再び出勤。
在宅時間は正味一時間。

水木も帰りが遅くなったので昨日のオケの練習は欠席。

愛犬ポコの様子がどうもおかしい。

S_p9160789_2
左後ろ脚が腫れてしきりに噛んだりなめたりしている。

毎日帰宅が遅くて気付かなかったが、どうやら水曜あたりかららしい。

仕事が一息ついたので午後から休みを取り獣医に連れて行った。

ムカデか蜂のような虫に噛まれたとのことで、注射二本に飲み薬を処方。
まずは安心。

こんな状態なのでじっくりと音楽は聴けていなかったが、バルビローリのエルガーなどをちょい聴き。

東芝EMIの国内盤LPで「エニグマ変奏曲」に威風堂々第1,4,5番、エレジーとソースピリというもの。オケはフィルハーモニア管とニューフィルハーモニア管というもの。

S_20131009_214903_2
バルビローリのエルガー録音は比較的多い。

一見無為無策のような淡々とした歩みの中に深い味わいのあるもの。
録音も良く「威風堂々」第1番の大地を揺るがすようなオルガンのペダル音が心地よい。
穏やかなエレジーを聴いているうちに深い睡魔に襲われる。

今日はこれから上京し下の娘に会った後、上の娘が全日本吹奏楽コンクール出場のためこれから福岡へ。
場所は福岡サンパレス。

ついでに周辺を周って来るので帰宅は月曜の予定。

Youtubeはバルビローリ&ベルリンフィルのマーラー、交響曲第9番

| | コメント (0)

2013年10月14日 (月)

本日の練習、タンホイザーと第九

連休三日目も晴れ、気温は多少下がってきたので一日長袖。
巨大な台風がまた接近中で明日から雨になるようだ。

朝、愛犬ポコの散歩に出かけようとしたら、ゆるかった首輪がスポンと外れてポコが遁走。
S_p9150781
隣家の庭を走り回りひと騒ぎの後、すぐに自分の小屋に戻ってきた。

気の小さいポコは冒険を好まぬらしい。

今日は午後から沼響の練習。

図書館に寄り今週末に行く福岡のガイドブックを何冊か借りた後に会場の沼津市民文化センターへ。

今日の練習は中橋先生の指揮で午後から夜までの長丁場。

S_20131014_144409


第九全曲と「タンホイザー」を含む重厚な内容で、久しぶりに充実した内容。

「タンホイザー」の合唱パートをアレンジしたトロンボーン群の響きはなかなかのもの。

ようやく「タンホイザー」の姿が垣間見えた練習。

今日のホルンパートは7名中4人の出席だったが、メンバーの一人が「今日の顔ぶれは20年前と同じだね。」・・・・・

そういえば今日は古参メンバーのみで平均年齢50半ばのロートルばかり。


Youtubeは「タンホイザー」序曲、ティーレマンの指揮

| | コメント (0)

2013年10月13日 (日)

山田一雄の「アルプス交響曲」

連休二日目、今日は地域の秋祭り。子供神輿が玄関前にやって来た。

Books_3祭典の吉田神社は、安政年間の地震、津波に続くコレラ流行時に疫病退散を祈念して京都の吉田神社を勧進したもの。


これには当時の関係者が書き記した詳細な記録が残されていて、朝日選書から「幕末狂乱」というタイトルで活字化されている。
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022598875

夜は家内の知人が出演するという市主催の芸術祭洋舞の部に行ってきた。場所は沼津市民文化センター大ホール。

1378835_457774104341982_2043822036_内容は現代舞踊にジャスダンス、そして最後はフラメンコ。

出演はアマチュアながら演出も本格的で真剣な舞台の数々。あまり期待はしてなかったが実に多彩な内容で面白かった。
フラメンコにはプロのギタリストとカンテと呼ばれるフラメンコ歌手が出演し、これが聴きごたえのあるもの。

だが自分の席の後ろの関係者らしきおっさんが「オーレ!!オーレ!!」と頻繁に叫ぶのには閉口。応援し盛り上げようとする気持ちは判るがほどほどにして欲しかった。


今日聴いたのは、タワーレコードのヴィンテージコレクションから山田一雄のアルプス交響曲。1969年日本フィルとのライヴで会場は東京文化会館。

49971849323181934年のこの曲日本初演には山田一雄も加わっていたという。

収録年代を考慮すればライヴゆえの傷はあるものの演奏の水準は高い。

この曲で活躍するパイプオルガンは電子オルガンに置き変えられている。
当時パイプオルガンが備えられている演奏会場はほとんどなかったのではなかろうか。
NHKホールにオルガンが備えられて話題になったのは1972年のことだ。

ところがこの電子オルガンがまさにエレクトーンのビィーツという音。
聞いていて力が抜けてしまうような響きなのでオルガンが登場するたびに気持ちが萎えるのが悲しい。

Youtubeはハイティンク指揮コンセルトヘボウ管の「アルプス交響曲」

| | コメント (0)

2013年10月12日 (土)

矢代秋雄のピアノ協奏曲

本日真夏日、三島の最高気温30度。東京は明治8年の観測開始以来の初の記録だという。

今週は毎日追われるようにスケジュールがタイトとなり昨日も帰りが遅くなった。

日常のライフスタイルは変えたくないので三連休はそのまま休みつもり。

ところがゆっくり寝坊するつもりだったのに早朝右足が突然のこむら返り。
なかなか治まらず眠気は完全に飛んでしまった。

ちょいと出鼻を挫かれ、今日はどこにも出かけず趣味に没頭。

まず最近調子が悪いアンプ回りのコードを全部外し接点のクリーニングなどをしていた。
それだけでも音はだいぶクリアになった。

774982 音楽は間宮芳生のヴァイオリン協奏曲と矢代秋雄のピアノ協奏曲。

CBSソニーから出ていた「現代日本の三大協奏曲」というタイトルのLP2枚組で、
もう一曲は先日亡くなられた三善晃のチェロ協奏曲のカップリング。
1977年芸術祭参加。

ヴァイオリンが海野義雄、ピアノは中村紘子にチェロは堤剛。
指揮は間宮作品が渡邊暁雄、他は若杉弘でオケは東京都交響楽団というもの。

いずれも聴き応えのある美しい名曲。
民族的なテイスト漂う間宮作品。そして無駄のない音は何一つないような矢代作品の厳しさは比類のないもの。

三善作品は明日にしよう。

Youtubeは吹奏楽に編曲され、最近演奏されることが多くなった矢代秋雄の交響曲

| | コメント (0)

2013年10月10日 (木)

アンプ故障?

天災のごとき日々新たな問題が発生。いずれもいろいろな懸案事項を10年以上先送りした結果の小爆発。これが大爆発に至らねば良いのだが。

本日仕事で帰宅が遅くなりオケの練習は欠席。

Cdaiku2013_small
昨日、以前のセクションの職員で今回の「第九」の合唱団のメンバーの一員となっている女性に会ったところ、最近になって練習が面白くなってきたとのこと。

オケとの合わせが待ち遠しいと言っていた。

オケはようやく「第九」の練習が始まったばかり。第2楽章以外はとても披露できる水準にない。
今となっては8月の沼響バースディコンサートで第2楽章を取り上げておいてよかった。とつくづく思う今日この頃。
今日のオケの練習がどうだったのか知りたいところ。

ここ数日アナログ再生の際に突然左側から音が出なくなる現象が頻発。
プレーヤーが原因かと思いきやどうやらプリアンプがおかしいようだ。

家のプリはアキュフェーズの古いC-280。
http://www.audio-heritage.jp/ACCUPHASE/amp/c-280.html

1982年発売の30年選手。
発売当時の定価は64万円という今でも簡単に手が出ない金額だが10年ほど前にハードオフで3か月保障付きで格安で入手。

Accuphasemodelc28001
ところが入手一週間で音が出なくなり、保障期間内故にハードオフに持って行ったところ無償で修理されピカピカになって戻ってきた。

このアンプはフォノイコライザーが非常に充実していて、アナログ中心に聴いている自分にとっては最適のアンプ。
友人手作りの300Bシングルの真空管アンプとの相性も良く、非常に気に入っていた。

発売から30年以上でさすがに寿命なのだろうか。

| | コメント (0)

2013年10月 9日 (水)

モントゥーのラヴェル

10月に入りふたつめの台風が来襲中。

太平洋高気圧の勢力が強くこちらは晴れていて気温も高い。台風の影響が出るのは明日だろう。

今日はモントウーのラヴェルを聴く。
「ボレロ」「ラ・ヴァルス」「マメールロア」のバレエ音楽3曲。
ロンドン響を振った1963年モントゥー最晩年の記録。

S_20131007_215332

「マメールロア」は組曲版ではなく、前奏曲や間奏曲も入ったバレエ音楽版。

フィリップスのアーティストギャラリーシリーズの国内盤LP。

1960年代まで生き、ステレオ録音も残したモントゥーがラヴェルと同年生まれだと思うと不思議な気がする。

「ダフニスとクロエ」を初演したモントゥーはラヴェルとは関係が深く、ラヴェルのバレエ音楽は全部の録音があるし、スペイン狂詩曲や亡き王女のためのパヴァーヌといったバレエ音楽以外の管弦楽曲も主要な物は録音を残している。

淡々とした自然体の「ボレロ」はともかく、「ラ・ヴァルス」「マメールロア」はこの曲のトップを争う名演だろう。

1拍目の強拍から4-5拍めの力の抜き方が実に絶妙な「ラ・ヴァルス」。

「マメールロア」の温かで神秘的なピアニシモと、終曲の魂の深い部分から響いてくるようなヴィオラの感動的な音など神の域に達している演奏だ。

Youtubeはチョンミョンフム指揮フランス放送フィルの「ラ・ヴァルス」

| | コメント (0)

2013年10月 7日 (月)

コリンズ、ボールトのモーツァルト

今朝は涼しく長袖のワイシャツで出勤したものの日中は気温が上昇。
仕事場の冷房はかなり前から停止となり、机上ではパソコン装着のUSBミニ扇風機がフル回転。
10月にしてこの高温は今まで経験したことのないもの。

未だ富士の初冠雪は見られず。

今日はコリンズとボールトのイギリス人指揮者二人のモーツァルトを聴く。

S_20130929_220427ロイヤルクラシクスのCDで、コリンズはシンフォニア・オブ・ロンドンを振り交響曲第40番、ボールトはロンドンフィルとの「ジュピター」というもの。


シベリウスのスペシャリストとして著名なコリンズの指揮のキャリアの最初は自らが創設したロンドン・モーツァルト・オーケストラ。

その後渡米し、ハリウッドで映画音楽を多数作曲して稼ぎまくりながらカリフォルニアで創設したオーケストラ名もモーツァルト・オーケストラだった。

モーツァルトに特別な思いを寄せていたのだろうか。

このモーツァルトは、英ワールドクラブのLPではコリンズ自身の「ジュピター」とカップリングされていたものだが、国内では「ジュピター」は発売されなかったのではないかと思う。

70年代に東芝セラフィムの千円盤でこの40番が出た時はコリン・デーヴィスの交響曲第39番とのカップリングだった。

この演奏をLPで初めて聴いた時、随分と早く終わってしまう演奏だな、というのが第一印象だった。CDで聴き直してもその印象は変わらない。

哀愁とか叙情性は皆無。ただただ乾いた響きでひたすら突き進む攻撃的なモーツァルト。
カップリングのボールトのロマンティックで恰幅の良い演奏と比べると、まるで別世界の音楽が鳴っている。

それにしてもボールトの「ジュピター」。
フィナーレの崇高な演奏にはただただ圧倒されるばかり。

Youtubeはボールト指揮のヴォーン・ウイリアムスの交響曲第8番

| | コメント (0)

2013年10月 6日 (日)

「ピエール・モントウーを偲ぶ」

空は深く蒼い秋の空だが本日最高気温30度。

S_20131006_110543

天気も良いので午前中は沼津港のイベント、「ライジングサンマフェスティバル」へ家内と行ってきた。

S_20131006_105558今年3回目となる気仙沼産のサンマをふるまうチャリテイのイベント。

あまり宣伝していなかったイベントだが、お昼が近づくにつれて沼津港に昼食の為に寄る関東圏ナンバーの車が続々と入ってきて、サンマを待つ人の列が見る間に伸びていく。

魚市場の人たちが炭火で焼いたサンマを戸田塩と西浦さんのカボスでいただく。
新鮮な秋の味覚を堪能。

午後はいろいろと部屋の片づけをしているうちにあっという間に午後4時に。
愛犬ポコの散歩しながらも、なんとなく哀愁漂う日曜日の夕方。

このたびフランスの大指揮者「ピエール・モントウーを偲ぶ」というソノシートを入手した。
Srgc_japanimg600x4501370221908jsuun

大阪国際フェスティバル協会が1964年に製作したもので、同年のロンドン響の再来日時のコンサートパンフに添付されていたものだという。

A面にはモントゥー唯一の来日となった1963年に収録されたモントウーとドリス夫人のインタビューが収められている。

そしてB面には当時朝日ソノラマ編集部員で、来日時のモントゥー同行していた菅野沖彦氏のモントゥーの思い出が語られている。
その当時の模様はネット上で公開されている氏の「僕のオーディオ人生」にも記されている。http://www.audiosharing.com/people/sugano/audiolife/audiolife_2.htm


89才とはいえ若々しいモントゥーの声、ドリス夫人の明るく朗らかな声も楽しく終始和やかな会話となっている。

英語とフランス語混じりの内容なので全てが聞き取れたわけではないけれど、「レコードを作るのは好きだけど聴くのは嫌いだよ」
・・・・・なんとも意味深いお言葉。

会話のバックにはモントゥーの指揮するドビュッシーの「夜想曲」の祭りと幻想交響曲の第2楽章が流れている。
ソノシートとはいえ良好なステレオで、おそらく菅野氏のプロデユースによるものだろう。

今日はモントゥーのRCABOXからボストン響とのステレオ初期の演奏から、ドビュッシーの夜想曲と、モントゥーが初演したストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」全曲などを聴いていた。

S_20131006_213307

ドビュッシーは1955年録音だが立派なステレオだ。後にロンドン響との再録音もあるがこちらは終曲のシレーヌも入っている。

温和にしていくぶんユーモラスなモントゥーの外見とは裏腹に、鳴っている音楽は非常に厳しい。

明晰にして妥協を許さぬ中に懐の大きさの感じられる大巨匠の至芸。

Youtubeはモントゥー指揮の「マ・メール・ロア」終曲。まさに神の如き演奏。

| | コメント (0)

2013年10月 5日 (土)

チェコフィル室内合奏団

曇り朝のうち雨。厳しかったこの一週間もなんとか乗り切った・・・・(ことにする)
この週末は気分を切り替えリフレッシュの二日・・・ということにして朝から床屋に行き散髪。

散髪しながら、昨日のチェコフィル合奏団の若いチェロ奏者が、モヒカン刈りだったことを思い出したりしていた。

すっきりしたところで、午後からは母のお供で市主催の「市民大学」。
今回の講師はエジプト考古学で有名な吉村作治早稲田大学名誉教授。

先生は少年期の一時期に、今は沼津市の一部となった旧戸田村に住んでいたのだという。
テーマは教育関連だが、現在クーデターで揺れるエジプトの報道に出ない実情や、選挙の実態の話が興味深かった。
先生は昨日エジプトから帰国したばかりということで、最初は眠そうなご様子だったが、しだいに話に熱を帯びてきたのはさすがでした。

そして昨晩は、家内と沼津法人会青年部主催の税を知る週間チャリティコンサートへ行ってきた。

7d2bdba2


今回はチェコフィル室内合奏団。
編成は4−3−2−2−1の弦楽器のみの12名。

本体のチェコフィルはこの10月下旬に来日する。

曲は、「アイネクライネ・・・」に始まり、ドヴォルジャーク、エルガー、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ3曲という充実したプログラム。

メンバーがステージに登場した時に、若いチェロ奏者の頭がモヒカン刈りだったので会場に多少のどよめきが発生。

最初のモーツァルトはほんの手慣らしといった趣。

続くドヴォルジャークの最初のメロディーの熱い共感に満ちた歌と、終曲の情熱的な熱狂はさすがに良かったし、エルガー独特の一種ニヒルな哀愁も良く出ていた。

さらに最後のチャイコフスキーが何かに憑かれたような入魂の演奏。

エレジーの心の琴線に触れるような温かな歌には聴いていてホロリと来ました。

アンコールはモーツァルトのK.137の終曲とグルックのピチカート。
そしてヤナーチェクの弦楽のための組曲から1曲。

最後のヤナーチェクの前に、リーダーが年配のヴァイオリン奏者にお酒の様なものを手渡していた。 そしてこのコンサートが、彼の最後のステージだということを紹介していた。

心温まる上質な音楽を堪能した一夜。

東京あたりでは5千円のコンサートがチャリティのため無料。毎回ありがたいことです。

帰りにほんの少しばかりの気持ちチャリティに協力させていただいた。

Youtubeはチャイコフスキーの弦楽セレナーデ、バシュメトの指揮

| | コメント (0)

2013年10月 4日 (金)

本日の練習、中橋先生の第九

10月に入り朝が涼しくなった。夜から雨、富士山の初冠雪もありそうな予感。

今週は仕事上でかなり厳しい一週間となり、特にピークとなった昨日は悪戦苦闘の一日。終わる頃には心身とも疲れ果て、結果も自分としては満足なものとは程遠く傷心状態。

S_20131003_201327

そのまま早めに帰りたいところだが木曜はオケの練習日。

来週から仕事の関係で2回連続練習に不参加となることが確定しているので、昨日は休むわけにはいかなかった。
夕食を採る時間もなく仕事場から会場の市民文化センター大ホールへ直行。

練習は中橋先生の指揮で「第九」の1,3楽章。
先生の指揮の「第九」の練習は一度通したきりだったので、実質本格的な第九の練習は今日が初めて。

S_20131003_201223楽器の配置は練習ごとに異なり先生も暗中模索の様子。
前回は対向配置だったのが、今回は第2ヴァイオリンの位置がヴィオラに変わっている。

ホルンセクションとしては今の舞台上手よりも下手の方が具合が良いが、なかなか受け入れてもらえない。

前回「第九」を演奏したのは3年ほど前なので、メンバーの何人かは入れ替わっている。

初めてにしては意外とまとまっているかな?というのが第一印象。
先生のテンポは比較的早めで拍の入りをきっちり取りコードの微妙な移ろいを意識したもの。
果たして沼響がどこまでハードルの高い先生の要求に応えることができるか。

今回自分は負担の少ない3番ホルン。
ほとんど暇な第三楽章では睡魔に襲われ数少ない出番で落ちたりしていた。
吹いているうちに仕事のことは完全に忘れ、ストレス発散としては理想的。

本日出勤すると、何人かの外部の委員や別セクションの同僚などに「昨日は大変だったですね」と声をかけられた。

どうやら昨日の苦闘ぶりが一夜にして広まってしまったらしい。

そして夜はチェコフィル合奏団のコンサート。詳細は明日。

Youtubeはドヴォルジャークの弦楽セレナーデ

| | コメント (0)

2013年10月 1日 (火)

ドップラーメモリアルコンサート

10月の始まりは朝から雨。 気温は高く長袖ワイシャツではちょいと暑い。

今日は「ドップラーメモリアルコンサート」ライヴ。

S_20130923_204619
ドップラー没後100年記念の年1983年のライヴで、日本コロンビアから出ていたLP。


ソロのメンバーはラリュー夫妻にアンドリューシュ・アドリアン、ランサム・ウィルソン、日本勢としては峰岸壮一、金昌国、工藤重典、三上明子、
伴奏は森正指揮の東京フルートアンサンブルアカデミーというもの。

ドップラー没後125年の年の2009年には、ほぼ同じメンバーと曲のコンサートが開かれている。

このLPの収録曲は
・田園詩「森の小鳥達」op.21、
・アンダンテとロンド OP.25
・ベルリーニのオペラ「夢遊病の女」によるパラフレーズop.42
・「リゴレット」の主題による幻想曲と変奏曲op.38&K
・ハンガリー田園幻想曲op.26
・夜想曲op.19

というもので、
おそらく当日はさらに数曲が演奏されたのだろう。 これらは全て2009年でも演奏されていた。

両方出ているソリストとしては、マクサンス・ラリューとアドリアン、工藤重典、そして1983年には東京フルートアカデミーの中で吹いていた野口龍がソロとして出ている。

2009年は新たにフェリックス・レングリと多久潤一郎が加わっていて、伴奏の多くは播博指揮東京フルートアンサンブルアカデミー、 会場は第一生命ホール

1983年と2009年とで大きく異なるのは伴奏部分で、1983年盤では全て東京フルートアンサンブルアカデミーが伴奏を受け持っている。

2009年には「森の小鳥達」にはオリジナルのとおりホルン四重奏となっていて、他の数曲もピアノやヴァイオリンが入るオリジナルに近いものになっていた。

同族楽器の演奏を続けて聴くと変化に乏しく退屈なものもあるけれど、これはなかなか楽しめた。
これはフルートを知り尽くしたドップラーの確かな作曲の技と、当時の国内一流メンバーによる演奏の力が大きい。

Youtubeはドップラーの、フルートとホルン、ピアノのための「リギの思い出」

 

| | コメント (0)

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »