モントゥーのラヴェル
10月に入りふたつめの台風が来襲中。
太平洋高気圧の勢力が強くこちらは晴れていて気温も高い。台風の影響が出るのは明日だろう。
今日はモントウーのラヴェルを聴く。
「ボレロ」「ラ・ヴァルス」「マメールロア」のバレエ音楽3曲。
ロンドン響を振った1963年モントゥー最晩年の記録。
「マメールロア」は組曲版ではなく、前奏曲や間奏曲も入ったバレエ音楽版。
フィリップスのアーティストギャラリーシリーズの国内盤LP。
1960年代まで生き、ステレオ録音も残したモントゥーがラヴェルと同年生まれだと思うと不思議な気がする。
「ダフニスとクロエ」を初演したモントゥーはラヴェルとは関係が深く、ラヴェルのバレエ音楽は全部の録音があるし、スペイン狂詩曲や亡き王女のためのパヴァーヌといったバレエ音楽以外の管弦楽曲も主要な物は録音を残している。
淡々とした自然体の「ボレロ」はともかく、「ラ・ヴァルス」「マメールロア」はこの曲のトップを争う名演だろう。
「
1拍目の強拍から4-5拍めの力の抜き方が実に絶妙な「ラ・ヴァルス」。
「マメールロア」の温かで神秘的なピアニシモと、終曲の魂の深い部分から響いてくるようなヴィオラの感動的な音など神の域に達している演奏だ。
Youtubeはチョンミョンフム指揮フランス放送フィルの「ラ・ヴァルス」
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