リステンパルトとヴァントのハイドン
10月最後の週、体感温度は急速に低下し夜は一昨日出した炬燵に火を入れる。
秋を経ずにそのまま冬に直行かと思いきや、明日の予想最高気温は24度で夏日に迫る勢い。
おかしな天気だ。
最近新たな音盤漁りは控えていたものの、先週の日曜に御茶ノ水ディスクユニオンに立ち寄り何枚かのLP購入。4月に高価なN響80年記念アルバムを入手して以来半年ぶりの訪問。
まずは新入荷コーナーをざっと見てガリエラ指揮フィルハーモニア管による「ダフニスとクロエ」第2組曲、「ローマの松」その他英EMI盤をまずはゲット。
これはちょいと高かった。
とはいえ熱心に漁ったのは相変わらずの500円以下箱。
稀少盤は金額さえ気にしなければ購入可能なのは当たり前、この見捨てられたようなエサ箱から多少ひねりの効いたLPを安く見つけるのが音盤漁りの醍醐味。
まずノルウェーのピアニスト、ロベルト・リーフリングの弾くグリーグのピアノ協奏曲アレグロ盤。
伴奏は7歳の時にグリーグに才能を認められたというオットー・グリュンナー・ヘッゲ指揮オスロフィルというローカルな面々。
ヘッゲ&オスロフィルの同曲では70年代にRCAグランプリシリーズから出ていたベッケルントの弾く録音が有名だが、リーフリングはエドウィン・フィシャーに学び二つの平均律ピアノ曲集全曲録音もあるノルウェーを代表する実力者。
この演奏は4月にも見かけて売れ残っていたもの。ステレオ録音。
そして作曲家にして偉大なピアニストだったエルンスト・フォン・ドホナーニの弾き振りで、モーツァルトのピアノ協奏曲第17番その他、カップリングはドホナーニ編曲によるサロメその他。SP復刻でカデンツァはドホナーニ自身によるもの。
チェコフィルのメンバーによるモーツァルトの「グランパルティータ」全曲のベーレンライター・ムジカフォン盤。
これはスプラフォン原盤で国内盤LPはすでに所有済だが、スプラフォンのムジカフォン盤はプレスも良く音が良いので買い換えたもの。
ロシアのヤコブ・ザークの弾くラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」モニター盤。
これはロシア初録音として知られるもので最近CDでも出ている。
伴奏はコンドラシン指揮ソビエト国立響。
カップリングはオボーリンの弾くハチャトウリアンのピアノ協奏曲第1番。
この演奏はメロディア盤で所蔵済。
特殊楽器フレクサトーンは使用されていないと記憶している。
オボーリンはこの曲の初演者。作曲者の指揮。
ドワイアンとフルネ指揮ラムルー管によるラヴェルの2つのピアノ協奏曲EPIC盤。
これはCDでも持っていた。
デ・ブルゴス指揮ニューフィルハーモニア管による「恋は魔術師」、「ゴエスカス」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」DECCA盤。
メゾソプラノはナティ・ミストラル。
名エンジニア、ケネス・ウイルキンソンの手になる1966年録音。
デ・ブルゴスが若手の注目株として複数のメジャーレーベルで多数の録音をおこなっていた時期の演奏。その他
そしてリステンパルト指揮のハイドンの交響曲21番、48番「マリア・テレジア」とギュンター・ヴァント指揮ケルンギュルツニヒ管による第82番「熊」のカップリングのノンサッチ盤。
今日はこの中のリステンパルトとヴァントのハイドンを聴く。
いずれも渋い響きのオケをよどみのない棒で爽やかに仕上げた名演。
このころ50代のヴァントは名匠リステンパルトと比べても遜色のない出来だ。
この演奏のオリジナルLPは非常に高価だがこのノンサッチ盤も音は良い。
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Youtubeはハイドンの交響曲第82番「熊」からフィナーレ
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