「ピエール・モントウーを偲ぶ」
空は深く蒼い秋の空だが本日最高気温30度。
天気も良いので午前中は沼津港のイベント、「ライジングサンマフェスティバル」へ家内と行ってきた。 今年3回目となる気仙沼産のサンマをふるまうチャリテイのイベント。
あまり宣伝していなかったイベントだが、お昼が近づくにつれて沼津港に昼食の為に寄る関東圏ナンバーの車が続々と入ってきて、サンマを待つ人の列が見る間に伸びていく。
魚市場の人たちが炭火で焼いたサンマを戸田塩と西浦さんのカボスでいただく。
新鮮な秋の味覚を堪能。
午後はいろいろと部屋の片づけをしているうちにあっという間に午後4時に。
愛犬ポコの散歩しながらも、なんとなく哀愁漂う日曜日の夕方。
このたびフランスの大指揮者「ピエール・モントウーを偲ぶ」というソノシートを入手した。
大阪国際フェスティバル協会が1964年に製作したもので、同年のロンドン響の再来日時のコンサートパンフに添付されていたものだという。
A面にはモントゥー唯一の来日となった1963年に収録されたモントウーとドリス夫人のインタビューが収められている。
そしてB面には当時朝日ソノラマ編集部員で、来日時のモントゥー同行していた菅野沖彦氏のモントゥーの思い出が語られている。
その当時の模様はネット上で公開されている氏の「僕のオーディオ人生」にも記されている。http://
89才とはいえ若々しいモントゥーの声、ドリス夫人の明るく朗らかな声も楽しく終始和やかな会話となっている。
英語とフランス語混じりの内容なので全てが聞き取れたわけではないけれど、「レコードを作るのは好きだけど聴くのは嫌いだよ」
・・・・・なんとも意味深いお言葉。
会話のバックにはモントゥーの指揮するドビュッシーの「夜想曲」の祭りと幻想交響曲の第2楽章が流れている。
ソノシートとはいえ良好なステレオで、おそらく菅野氏のプロデユースによるものだろう。
今日はモントゥーのRCABOXからボストン響とのステレオ初期の演奏から、ドビュッシーの夜想曲と、モントゥーが初演したストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」全曲などを聴いていた。
ドビュッシーは1955年録音だが立派なステレオだ。後にロンドン響との再録音もあるがこちらは終曲のシレーヌも入っている。
温和にしていくぶんユーモラスなモントゥーの外見とは裏腹に、鳴っている音楽は非常に厳しい。
明晰にして妥協を許さぬ中に懐の大きさの感じられる大巨匠の至芸。
Youtubeはモントゥー指揮の「マ・メール・ロア」終曲。まさに神の如き演奏。
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