« 博多から吉野ヶ里へ | トップページ | 博多、中洲界隈 »

2013年10月26日 (土)

太宰府光明禅寺と観世音寺

台風27号は太平洋上を通過、夕べからの雨が終日続く。

今日は靴その他の買い物、図書館で先週訪れた吉野ヶ里関連の本を借りたりしていた。

夕方父の従姉弟が大叔母が亡くなったことの報告にやってきた。享年96才、葬儀はごく身近のみですませたとのこと。

家には、その大叔母が女学校の音楽教師の時に使用した大正初期の山葉製のオルガンが今もある。

いわば自分の音楽好きのDNAはこの大叔母がルーツかもしれない。ハイカラで英語も堪能。自分が中学時代には英語を教えていただいた。

博多旅行記その2です。

太宰府天満宮は今年2月に職場の親睦旅行で訪れたばかりだが連れの家内は初めて。
最初は天満宮の門前を散策し2月には行けなかった近くの光明禅寺へ向かう。

S_p9210805

ここは庭の紅葉で有名だが盛りは11月中旬、まだ紅葉の前触れも見られない。

だが青い苔と白砂が見事な落ちつきのある見事な庭。http://kariud.exblog.jp/1964813/

観光客もさほど多くはなく静謐な雰囲気があたりを漂う。

近くの茶店で名物「梅が枝餅」をいただく。

S_20131019_152058その後天満宮をお参りをした後に九州国立博物館へ。
http://www.kyuhaku.jp/

博物館の手前でホテルニューオータニ直営のオープンカフェがあり、昼食もまだだったので3時30分から限定発売のパンケーキ目当てに中に入る。

ところがパンケーキは売り切れだとのこと。時計を見たら3時45分・・・・
やむなくアップルパイその他。

博物館は2005年にできたばかりのガラス貼りの巨大な建物。
S_20131019_154324
建物内も開放的でその巨大さには圧倒されるようだ。


企画展は「尾張徳川家の至宝」。

源氏物語絵巻や豪華な大名嫁入り道具に、ヒンヤリとした殺気の漂う名刀の数々。
九州の歴史を俯瞰する常設展も見応えのあるもの。

じっくり見たいのだが閉館時間が迫ってきた。

家内が今回大宰府政庁に近い観世音寺をどうしても見たいと言いだした。
S_127899754567516208188_2
日も暮れ始めたこともあり博物館からタクシーを拾う。


このタクシーの運転手さんが大当たり。話好きで太宰府の薀蓄話を沢山きかせていただいた。

そして観世音寺。 http://www.dazaifu.org/map/tanbo/tourismmap/4.html
余り期待してなかったがコンクールを除いてはこの旅最大の収穫だった。

7世紀後半天智天皇開基の古刹観世音寺の今の本堂は後の再建によるもので、さほど大きくはない。

S_20131019_164818_2だが寺の内外に点在する巨大な礎石は、九州最大の寺院であった往古の隆盛を彷彿させるのに十分だ。


寺内の梵鐘は日本最古のもので国宝。千年を経て今も現役。
菅原道真もその鐘の音を聞いた名鐘だ。

青錆びた表面と幾分磨滅した表面に神韻たる風格。

そしていままさに閉館しようとしていた宝物殿に滑り込む。

2階に上がると、天井の高い広大な空間に全長5メートルほどの巨大な観音像3体が目に入ってきた。
S_20131019_165908_2

その周囲に3メートール前後の四天王像や菩薩像15点。10世紀前後に製作されたこれら全て重要文化財。

圧巻だった。

見学者は家内と自分だけ。しばし二人で呆然と立ち尽くす。

お寺の横には鑑真によって建てられた戒壇院。これは東大寺、下野薬師寺とならぶ日本三大戒壇院。

あまりの見事さに虚脱状態となって、二人で近くの西鉄五条駅へ向かう。

途中見かけたブティックで駅の場所を聞いたら、ハイになった家内がここで洋服を購入。
こんな旅先で買うこともないと思うのだが・・・・

|

« 博多から吉野ヶ里へ | トップページ | 博多、中洲界隈 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 博多から吉野ヶ里へ | トップページ | 博多、中洲界隈 »