ドニゼッティのシンフォニア
出口の見えない難問に立ち向かう日々。かつて誰も経験したことのないことばかりなので解決の糸口を掴むまで手さぐり状態。
今日は、明るくノウテンキな曲を聴こうと、ほぼ同年生まれのイタリアの作曲家、ドニゼッティとメルカダンテの作品。
ドニゼッティの弦楽のためのシンフォニアとメルカダンテのクラリネット協奏曲変ロ長調。
CLAVESから1990年に出ていたCDで、パウル・アンゲラー指揮プフォルスハイム南西ドイツ室内管、クラリネットはトーマス・フリードリー。
「ルチア」「愛の妙薬」で知られるドニゼッティには実は17曲の弦楽四重奏曲とかなりの数のピアノ曲があることはあまり知られていないだろう。
シンフォニアは優しげな開始に続く明るく爽やかな歌と、内省的で控えめなラルゲットが印象深い秘曲。
フルート協奏曲とクラリネット協奏曲で今に名を残すメルカダンテだが、生前は売れっ子のオペラ作曲家として60曲近いオペラを残しているが、今はすっかり忘れられてしまった。
このクラリネット協奏曲は名作。
ジュネーヴ国際コンクールの優勝者フリードリーのクラリネットが非常に良い。
このCDのカップリングはグリーグの「ホルベルアの時代から」とシベリウスの「田園曲」。
とりとめのないようでいて非常に凝った選曲だ。
Youtubeはメルカダンテのフルート協奏曲
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