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2013年12月 4日 (水)

東京都美術館「ターナー展」

今年ももう師走、朝は冷えて車のフロントガラスが凍る季節。
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昨日は東京出張。東京大学本郷キャンパスの銀杏並木は散り始めていた。

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所用を済ませ多少時間の余裕が有ったので、上野の東京都美術館で開催中の「ターナー展」に行ってみた。

天気も良く風もない穏やかな上野公園は人出も多い。
手作り楽器の演奏に聞き入る外国人のファミリー、大道芸人そしてなぜかアンデスの人々が「コンドルが飛んでいく」などを演奏している。

そして「ターナー展」。
http://www.turner2013-14.jp/feature/index2.html

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19世紀初頭に活躍した英国絵画界の巨匠ターナーの最大のコレクションを有するテート美術館の2万点から厳選された100点余り。

平日の夕方にもかかわらず大勢の人。入場券売り場には長い列ができている。

Images黄色を主調とした仄かな明るさが独特のターナーの絵。

ターナーの絵によくある海や難破を題材とした作品がやはり印象深い。

「月光、ミルクパンより眺めた習作」の、見る者の目を射るような月の存在感など凄いものだ。http://salonofvertigo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

それとは対照的な「≪平和-水葬≫」での不気味なほど真っ黒な葬送船のシルエット。

今回はターナーの創作過程を知ることができる未完の作品の展示が多いのが特徴的のようだ。

正直なところどこが未完なのかわからない絵も多かった。
 
Aimg_22

「荒れた海とイルカ」などは、光の散乱と波頭の奔流に幻惑されてどこにイルカが書かれているのかわからない(未完なのでこれからイルカを書く予定だったのかもしれない)

ヴァチカンのラファエロなどの写実的な作品から、海の夜明けや日没を題材とした抽象的なものまでそろえたこの展示は幅広い芸風のターナーの芸風を知るのに良い企画。

会場ではご老人が、「坊ちゃん」に出てくるターナー島はどこにありますか、という質問を係の女性に質問して困らせていた。

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