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2014年1月に作成された記事

2014年1月31日 (金)

ロスバウトのブルックナー

今日は朝から温かな一日。

二週間前に体調を崩した後、多少持ち直して医者通いのまま先週の土日は大阪、京都をめぐり暴飲暴食三昧。
明けて今週は鳥羽へ出張、松坂泊と慌ただしい一週間がようやく終わる。

音楽とはほとんど無縁の一週間。

食欲は戻ったものの昨日から風邪気味で鼻水とくしゃみが出始めている。

土日は大人しくしていたいものの、明日は檀家役員をしているお寺の結婚式があり日曜日は親戚の法事と気分的に休まらない日が続く。

今日はちょいと遅めの帰宅。

遅い夕食の後は、ロスバウトの指揮でブルックナーの交響曲第7番を聴いていた。
米ターナバウトのLPで、オケは南西ドイツ放送響。

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速いテンポでサラリと流したスリムでカロリー低めのブルックナー。

重厚な壮大さとは対極にある端正で淡彩な演奏だが、各声部が実に明快に鳴り切っているので聴いた後に爽やかな充実感が残る。

オケのアンサンブルは多少粗く第3楽章でティンパニが1小節早く入ったりしているのがご愛嬌。

Youtubeはヨッフム&コンセルトヘボウ管のブルックナーの交響曲第7番。
これは実演を聴きました。

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2014年1月30日 (木)

松坂、御城番屋敷

曇り午後から雨、ここ数日乾燥気味だったが、これで多少インフルエンザの流行に歯止めがかかるかもしれない。
隣のセクションで既に数日前から発病2名。本日新たに2名出勤停止追加。

火曜日は出張で鳥羽に行っていた。

S20140128_134732電車の乗り継ぎ時間を含めておよそ5時間の行程。

昨年の3月にも来ているので2度目の訪問。
ちょうど昼時に到着し昨年と同じ店に入ろうとしたら満席だった。

伊勢神宮の式年遷宮の影響からか平日とはいえ多少観光客が増えた印象。
地元観光関係者に聞いたところ前年比60万人の観光客増だとのこと。

20年毎に巡ってくる神宮バブルということだろうか。

仕事が思いのほか長引いてしまい、当初日帰りの予定だったが、帰路途中の松阪に泊まることにした。

宿は駅前の東横イン。
あいにく喫煙室しか空いていなかったが、さほどタバコ臭がしなかったのが救い。

松阪は初めての訪問。

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せっかくなので本場の松阪牛をということでネットで探した有名店に辿り着くと、本日売り切れで早めに閉めましたの張り紙でがっくり。

S20140128_195023S20140128_203822時は夜の8時近く。
平日の駅前通りはシャッター通りと化している。

ホテル前に焼肉の看板を掲げた居酒屋のようなお店もあったが、外から見ると誰も客がいないので、目に入った大衆割烹チェーン店の「庄や」に入ることにした。
メニューを見ると、地元ならではの伊勢の郷土料理もあり、松坂牛もあったので単品と、つまみに「ふかたれ」などエトセトラ、くじらもあったが売りきれだとのこと。
最後の〆は「伊勢うどん」.
そこそこ松坂のエッセンスに触れた気分になり宿に帰り早めに就寝。

翌水曜は午後の早い時間までに沼津に帰らねばならなかったので、ちょいと早起きして松阪城へ行ってみた。

駅前の中心街を通り抜け歩くこと20分弱。

S20140129_085031高くそびえる石垣群が、往時は立派な名城であったことを彷彿させる。

ここでのお目当ては御城番長屋と本居宣長記念館。

記念館は閉まっていたので、先に御城番長屋に行くことにした。

今もここに住むのは徳川家康直轄の精強騎馬部隊の横須賀組の子孫たち。

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家康の10男頼宣が御三家となって紀州入りする時に、家康から「この者共秘蔵につき一人も散らすな」の命令を受け、今に至るもなお11件の子孫たちが城を守るかのように江戸時代からの長屋に住んでいる。
頑固なまでの律義さの中に垣間見える高いプライド。ちょっと感動しました。

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続いて松坂城内に移築された本居宣長旧宅。

このような江戸期の質朴な住宅を見ると懐かしさかふつふつと湧いてくる。

誰もいないので、上り込んでゴロンと畳の上に寝そべりたい欲求をぐっとこらえて記念館へ。
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そこには地図好きだった宣長のために息子の春庭が筆写した地図があり、それが沼津周辺の地図だったので驚いた。


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本居宣長が身近に感じた瞬間。

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2014年1月27日 (月)

この土日は大阪、京都

土日、職場の我がセクションの親睦旅行で大阪、京都へ行ってきた。
ここ数日良い天気だったのが、この週末の関西は雨予報。 思えば昨年から仕事関係の大きな行事は全て雨だった。

早朝三島駅に集合した10数名。新幹線で一路大阪へ。仕事以外で大阪、京都に行くのは久しぶりのこと。
一日目は大阪。
道頓堀界隈を散策し、屋台のたこ焼きを軽く食べた後に「ぽてぢゆう」のお好み焼きと焼きそばから食道楽の二日間が始まる。

S_20140125_124056店内では威勢の良い若い女の子が食べ方の説明をしている。
太麺のうどんのような焼きそばが関西風なんだろうか。

お腹を満たしたとことで「なんばグランド花月」で吉本新喜劇を観劇。

この種の寄席は初めての経験。
前半は若手からベテランまで持ち時間10分ほど8組が出演。

自分が学生時代の漫才ブームの時に一世を風靡していた「ざ・ぼんち」や「オール阪神・巨人」。
桐灰のはるカイロのCMで流氷の中を泳いでいた桂小枝、関西落語会の重鎮桂文枝などなどお馴染みの人たち。

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なにせ10分余りの短い時間なので顔見世興行的な軽い芸ばかり。

手抜きとまでは言えないまでも力を抜いたベテランの職人的な話芸よりも、一発勝負の若手の演目の方が楽しめた。

ベテランでは「大木こだまひびき」の絶妙なぼけとつっこみ・・・・見事でした。

後半の若手による吉本新喜劇は、ほぼ予想通りに進むストーリーとギャグの展開に途中で眠くなってしまいました。

次の予定の通天閣は待ち時間70分と聞いて、登るのは止めにして自由時間にしようということで衆議は一致。一同解散。

自分は一人で近くの安居神社に行くことにした。

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ここは真田幸村終焉の地として知られる。
通天閣あたりから歩くこと10分余り。
ところが着くと4時で閉門との表示が有り扉がしまっていた。がーん!!

そのまま去るのも惜しかったのでぐるりと周ると意外に境内は広い。
想像では小さな稲荷神社のようなところだと思っていたのだが。

すると裏口のようなところが開いていて、お巡りさんと神社の人が立ち話をしている。
このお二人に声をかけて中に入れていただいた。

ごく普通の小さな神社だが小高い崖の上のような場所にあって、大坂の陣当時は小さな丘のようなものだったのではなかろうか。

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中には真田幸村の碑と像があって、ここの像はごく普通のおっさんのような顔でこれが妙にリアル。
暗くなり始めた境内でしばし戦国の英雄に思いを寄せる。
そして四天王寺を回り、宴会前に串揚げを食べている皆と合流。

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そして通天閣近くの「づぼらや」のフグ料理で宴会。

外に出ると、およそ1月らしくない暖かな夜の道頓堀を散策する。
大層な賑わいの中で中国語があちらこちらで飛び交っている。
尖閣問題があるとはいえ中国との交流は日常の生活の中では変化はないようだ。
金龍のラーメンを食べているうちに雨が降り始めた。
食道楽一日目が暮れてゆく。

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2014年1月24日 (金)

本日の練習、「未完成」はベーレンライター

朝の冷え込みはあるものの、ここ数日日中は穏やかな天気。
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昨日仕事で行った西浦平沢地区の海からは美しい富士が見えた。

体調は徐々に回復傾向ではあるものの食欲不振は変化なし。来週病院に行く予定。

昨晩はオケの練習。
ちょうど上の娘が楽器を持って帰省中なので、練習に連れて行った。

会場は沼津市民文化センター大ホール。横島先生の指揮。

到着が遅かったのでホール内では「未完成」の練習が始まっている。
そこで大ホールロビーでウォーミングアップ後、客席で練習を聴いていた、

「未完成」は使用譜をブライトコップからベーレンライターに変えることになった。

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シューベルトが記したアクセントが、ブライトコップではデクレシェンドとなって長らくその状態で演奏されてきた、ということは周知の事実。

だが事は単純でなく、シューベルトがこの交響曲で試みた当時としては革新的なオーケストレーションが、ブライトコップの校訂をおこなったブラームスの手によって保守的なものになってしまった部分がかなりある様子。

ドヴォルジャークの「新世界より」がジムロックから出版された時にも、当時アメリカにいたドヴォルジャークに代わってブラームスが校訂し、作曲者の意図とは異なった内容で出版されたということがあり、思えばブラームスは罪な人だった。

演奏は先週よりだいぶすっきりして、アンサンブルの精度も上がり余分な音が少なくなったように聞こえるのは版の違いだけではなさそうだ。

そして「巨人」。

ホルンはちょうど一人欠席だったので、オケ初体験の娘は出番が少ない7番を吹かせ自分は4番ホルン。

思えば親子二人で吹くのは初めてのことで、照れくささ半分に嬉しさ半分といったところ。
事情を知った団員たちは皆驚きの表情。

思えば沼響が出来た30年前、自分は社会人になったばかりで横で吹いている娘の年齢とあまり変わらなかった。

まさに30年一世代。

Youtubeはアバド指揮の「未完成」

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2014年1月22日 (水)

スタンリー・ブラックの「ベン・ハー」

先週末から月曜までの三日間ほとんど床の中。
寝溜めをしたためなのか、昨日は深夜になっても目が冴え、寝ても早朝覚醒状態。
とはいえ仕事中は眠くならず。何も食べなくとも腹が空かないのはやはりどこかが悪いのだろう。

本日午前中は外で難しい交渉。引いては押し押しては引きの互いに譲らぬ内容で疲労蓄積。

こんな時は軽い曲を・・・ということで。

帰宅後聴いたのはスタンリー・ブラック指揮のロンドンフェスティバル管によるグローフェの「グランド・キャニオン」組曲、国内盤ロンドンレーベルのLP。

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映画音楽の作曲やポップス系のアレンジャー、指揮者としても活躍したスタンリー・ブラックの珍しいクラシカルなアルバム。オケはロンドンの腕利きフリーランサーたちを集めたロンドンフェスティバル管。


フェイズ4の鮮明にしていささか軽薄な響きがこの種の曲によく合っている。

最初左ちゃんねるからしか音が聞こえてこない「渓谷にて」は、始めスピーカーコードが外れているのではないかと思った。
そのうちロバの足音がポッカリポカリと次第に左上から右下に移動してきた。

他の曲も職人的な手際の良さと鮮明な録音で楽しめる一枚。

スタンリー・ブラックでもう一枚は「ベン・ハー」や荒野の七人などの映画音楽を集めたもの。オケは同じくロンドンフェスティバル管。国内盤ロンドンレコードのLP。

Sdsc00079これはお気に入りの一枚。

「ベン・ハー」組曲では、チャイムの連打の中で嚠喨と吹き鳴らされるホルンの咆哮が凄まじいゴキゲンな演奏だ。

戦車の行進でも理想的なテンポと輝かしさでオケが鳴りきっている。
しかもクライマックスでは合唱付きという出血大サービスな一枚。

Youtubeはスタンリー・ブラックの「ベン・ハー」組曲

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2014年1月21日 (火)

アバドの思ひ出

新たな週となったが病状の改善は見られず体調最悪。
昨日、家の近くの評判の良い胃腸科の専門医院に行くことにした。

朝一番で診てもらうために診療開始時間の1時間半前に行ったところ、既に10人ほどの人が凍てつく野外で待っていた。皆老人ばかりで、これでは寒さで参ってしまうのではないかと心配するほど。

診てもらったのは10時過ぎ。腹部レントゲンその他の検査で、幸いノロウイルス感染ではなかった。「点滴を打ちましょう」という話になり、この瞬間午後までかかることが確定。
やむなく午後に入っている予定を全てキャンセルし一日休みとして自宅で静養していた。

夜中に目が覚めネットを彷徨っていると、アバドの訃報が目に入ってきた。

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昨年の来日中止で気にはなっていたが、これほど早くに逝ってしまうとは・・・

アバドの実演は、1989年10月のウィーン国立歌劇場の来日時にウィーンフィルとの演奏でモーツァルトの交響曲第29番とブルックナーの「ロマンティック」をオーチャードホールで聴いた。
この時、自分の席の真後ろにハープ奏者の吉野直子さんのご家族が座っていて、気持ちがハイになったのが鮮明な思い出。

演奏はすっきりと見通しの良いもので、冒頭のヘーグナーのホルンソロは見事だったが、ウィーンフィルの「ロマンティック」と言えば、ベームのオケを目いっぱいに鳴らした豊麗な演奏を好んでいたそのころの自分には幾分物足りなかった。

写真は1989年10月の来日プログラム。
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56才のアバドの肩書はウィーン国立歌劇場音楽監督。

この年の7月に亡くなったカラヤンのことと、この10月9日にアバドがベルリンフィルの次期芸術監督に指名されたことはまだ書かれていない。



その後2000年のベルリンフィルとの来日時で「トリスタンとイゾルデ」の全曲を東京文化会館で聴いた。

この時は病から復帰した直後で来日そのそのものが危ぶまれ、招聘元の知人が直前まで心配して何名かの代わりの指揮者の交渉者名を挙げていたのも鮮明な思い出だ。

前回の来日とは別人のように痩せていたのが痛々しかったが、演奏は全編張りつめたような緊張感と、透明な響きの美しいワーグナーが会場いっぱいに響いていた。
この頃から音楽は確実に大きく説得力の大きなものになっていたと思う。

アバドは実演で時として神がかった演奏をすることがあった。

昨年5月のベルリンフィルでの「真夏の夜の夢」の実演を聴いた友人の話では、序曲冒頭のふわりとした響きがとてもこの世のものとは思えなかったとのこと。

1987年来日時のウィーンフィルとのベートーヴェンチクルスの「運命」も凄かった。
第3楽章からフィナーレへ駆け上がる部分の見事さは、手元にあるエアチェック録音を今聴いても実が震えるほどの感動を覚える。

アバドの実演をもう一度聴きたかった。ご冥福を祈ります。

Youtubeは昨年5月のアバドの「真夏の夜の夢」から

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2014年1月19日 (日)

ニキシュの眼

金曜の晩、市民文化センター主催の「クラシックディスクコンサート」の解説を終えた直後に急に具合が悪くなり、夜間救急医療センターにいくはめに・・・

木曜のオケの練習あたりから体のだるさを感じ、翌日の金曜もなんとなく寒気を感じ早退しようかなとも思っていたが、夜のディスクコンサートの解説が待っていたので休むわけにもいかず・・・・

ディスクコンサートの内容は「ベルリンフィル特集」。
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ニキシュからフルトヴェングラーを経て、現在のラトルまで歴代の指揮者たちと今では忘れられてしまった非業の死を遂げたレオ・ボルヒャルトの足跡も紹介するというヘビーなもの。

寒い中でも大勢のお客さんが来てくれた。

ニキシュに見つめられると演奏者たちが催眠術にかけられたようになった、というエピソードを紹介しニキシュの古い映像を見てみると、ニキシュの指揮が自分の目をポイントにして演奏者の視線を誘導しているのがよくわかる。

100113a_2最初は何ともなかったのだが、最後のラトルの演奏を紹介するうちに腹が痛くなってきた。

曲の後半部分には脂汗状態。

演奏終了後簡単な挨拶をすませ、さっさと終了させて家路に急ぐ車中で猛烈な吐き気。

帰宅するとニュースで浜松の小中学校でのノロウイルス感染のニュース。

症状がノロウイルス感染に似ているので、家内の運転で夜間救急医療センターへ。

そこでの若い美人女医の診断は急性腸炎。

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この土日は完全に寝たきり状態。音楽は聴いていない。

土曜日の「ボエームの会」の新年会と、本日の職場内の若手職員が参加した沼津駅伝の応援も痛恨の欠席。

写真はボエームの会のメンバーが送ってくれたもの。
あんこう鍋と「七笑」の升酒。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行きたかった(T^T)

明日は月曜、スケジュールびっしりでとても休めない。

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2014年1月14日 (火)

デゾルミエールのドビュッシー

難題山積の三連休明けで気分はどんより曇り空。
実働4日間の今週は一日一日の密度が濃く、慌ただしい一週間となりそうだ。

今日はフランスの名指揮者デゾルミエールのドビュッシーとラヴェルを聴いた。

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チェコスプラフォンの「デゾルミエールへのオマージュ」というLP2枚組で、ドビュッシーの「海」「夜想曲」にラヴェルの「ボレロ」、そして「アルルの女」第1、2組曲と「カルメン」第1組曲というもの。オケはチェコフィルの1950年録音。

デゾルミエールのドビュッシーといえば、第二次世界大戦中のナチ占領下のパリにおいて、当時のフランスの第一線の演奏家たちを結集した歌劇「ペレアスとメリザンド」の録音が名高い。

このチェコフィルを振ったドビュッシー、特に「海」の録音は大ピアニストのリヒテルが絶賛していた演奏として知られるもの。

明晰にして厳しさの中にもエレガントさの感じられる名演だ。
思わず身震いしてしまいそうになる、艶のあるフルートやクラリネットの響きも魅力的。

「夜想曲」は第三曲のシレーヌがないのが残念だが、各楽器が明快に鳴り響いている中で、一瞬にして淡いヴェールかかったような音色にがらりと変わるのが神秘的。

ひた押しに押してくるハードボイルドな「ボレロ」も名人の域。

Youtubeはデゾルミエールの「海」

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2014年1月13日 (月)

サドラーズ・ウエルズオペラの「メリーウイドウ」

連休三日目の朝、チンチンドンドンという突然の祭囃子で目が覚めた。

不審に思い外に出ると神輿と長い行列が練り歩いている。

S_dsc00065なんでも今日は古代から続く地域の鎮守、楊原神社と姉妹社の大朝神社の海中みそぎ祭りがあるということだ。
しばらく絶えていた行事だが数年前に50年ぶりに復活した。


それでも今まではこのように朝から練り歩くことはなかった。
朝食は昨日長泉のパン&ケーキ屋「YUZUKA」で購ったクルミパン。
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食パンがおいしい店で 本格的なコーヒーが無料サービスだった。
http://patisserie-yuzuka.com/

音楽はイギリス、サドラーズオペラのメンバーによるレハールの「メリー・ウイドウ」を聴いた。

Cover170x17075_2英EMIのLPで指揮はWiliam Riedという人。
解説によるとこの指揮者の初録音だという。
1958年録音。
「メリー・ウィドウ」からの数曲を手際よくLP1枚にまとめたもの。

傑出した歌手はいないものの、手堅いチームワークで楽しく聴かせてくれる。

海外では比較的売れた演奏らしく、ネットで検索するとたくさん出てくる。
この指揮者のその後の消息は不明だ。

Brahmssymnr2mozartmaurerischerstrau
沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの2番を聴く」にカラヤン&ウィーンフィルの演奏の感想をアップしました。
しばらく怠けてしまいました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra2.cgi

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2014年1月12日 (日)

メンデルスゾーンのパートソング集

年末年始あけの三連休二日目の日曜も天気が良い。

今朝愛犬ポコの散歩途中、「沼津アルプスの入り口はどこですか」と東京から来たという登山姿の女子大生二人に呼び止められた。
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ちょうど自宅の裏山なので、ついでに途中まで一緒に登ってみた。

山の中腹からは遠くに大瀬崎、穏やかな海と牛臥山、沼津港の展望水門「びゅうお」も良く見えた。なんとなく爽やかな一日の始まり。

昨日は、函南の桑原地区に2012年オープンした「かんなみ仏の里美術館」に行ってきた。

S_dsc00041そこには 地元の人たちが戦乱や廃仏毀釈から大切に守り続けていた、平安時代からの仏像の数々。

北条時政の長男北条宗時の慰霊のために作られた運慶快慶の兄弟弟子にして、国内に4体しか確認されてない実慶作の国重要文化財の「阿弥陀如来像」や、12体全て揃った平安時代からの十二神将像などなど。

状態も非常に良く、このような山奥に貴重な仏像群が散逸せずに保存されていたことが奇跡的だ。
http://www.kannami-museum.jp/index.html

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小規模でありながら高い水準の展示に格調の高さが感じられ、洗練された美しい庭園と建物の都会的な美術館。

ボランティアの方の解説もわかりやすいもの。

館長さんからも直接お話しを聞くこともできた。

実慶作の「阿弥陀如来像」は、江戸時代の改修時に顔に手が加えられてしまい、「オリジナルのままだったならば国宝に指定されたのに」としきりに残念がられていた。

Gokurakuen_shizufan131その江戸期の改修時には、像の胎内から実慶のサインが書かれた札が見つかっている。

この札の「実」の字にしんにょうを加えて「運」の字に見せようとした痕跡が有り、長らく運慶の作と信じていた当時の人たちの無邪気な加筆に思わず苦笑い。

美術館の後は、これらの仏像が安置されていた長源寺の「薬師堂」に行ってみた。
時は4時を回り夕日が大きく傾き空気もしだいに冷えてきた。

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薬師堂の内部には主を失った厨司が三つほど置かれていたが、ちょうど薬師堂の開け放たれた正面から「かんなみ仏の里美術館」の建物がよく見えた。

まさに手を伸ばせば届きそうな指呼の距離。

そこまで計算されて建築されていたとは・・・・

そうこうしているうちに夕食時になりお腹が空いてきた。

そこで帰宅途中に目に入った牛丼の吉野家に入り、先月出たばかりだという「牛すき鍋膳」をたのんでみた。

生卵もちゃんと付いているし鍋にはうどんも入っていた。
豆腐は焼き豆腐ではなく「しらたき」も入っていないが大盛りで680円。
この値段ですき焼きならばよしとしよう。

そして吉野家のすぐ横にはBooK offがあった。

食後にお店に入り、書架をざっと眺めた後に500円以下本日半額コーナーで救出したのは、独逸CPOから出ていたメンデルスゾーンの無伴奏男声合唱曲集とモーツァルトのピアノ協奏曲第11番から13番までの3曲のピアノ五重奏編曲版の2枚。

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メンデルスゾーンは男声6人のグループ「ジングフォニカー」が未出版を含む23作品を歌っている。

一方のモーツァルトはイギリス室内管弦楽団の4人とピアノはフランツというものでASV原盤の日本クラウンから発売されたもの。

Youtubeはメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」から壮麗な終曲

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2014年1月10日 (金)

初練習、横島先生の指揮

仕事始めの長かった一週間が終わり明日から三連休(予定)。
今朝は冷え込み、車の屋根には小さな雪の破片が乗っていた。明け方に降ったようだ。

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昨日夕方、雨上がりの空に大きな虹が見えた。FBを見ると県東部のあちらこちらで見ることができたようだ。

その夜は沼響今年の初練習。

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場所は沼津市民文化センター小ホール。本番を振っていただく横島先生の指揮。

練習開始の30分前には会場に到着し幸いにして音出しの時間も余裕。
初練習ということで団員の集まりも良い。

ホルンは「巨人」の指定の7人が集まり小ホールのステージでは狭いほど。
今回は変則的に3段に並んだ。
ホルンのパート割りはまだ決まってなくほぼ練習会場の到着順で着席したので、自分は今回6番ホルン。

正直なところ「未完成」は初見大会のような形で一度通したのみ。
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「巨人」も3回程度しか練習していないので、とても横島先生に診てもらえる状態ではないのだが、先生も沼響初のマーラー挑戦ということで、いろいろと気になっている様子。

練習は「未完成」から開始する。

さすがにこの曲でホルン7本は多すぎるので、最初に座った二人に任せて自分は客席で観戦。

客席で聴いていると、ほとんど初見に近いとはいえ正直なところひどいものだ。
響きは痩せ、音はぽろぽろと落としまくり。バランスもおかしい。
それでも第2楽章の後半あたりから、響きが会場に馴染んできたように聞こえてきた。
それとも自分の耳が低い水準で慣れてしまったのだろうか。

「未完成」を通し次は「巨人」。

こちらもまず全曲を最後まで通す。
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6番ホルンは曲の前半がヒマなのでオケの最後列から全体の響きに耳を傾けていた。

しっかりついているパートもあれば途中で迷子になるパートもあり、沼響各パートの水準の差が浮き彫りにされた状況。

やはりマーラーはホルンにとって美味しい曲だ。吹いていて実に楽しい。
フィナーレ最後の起立のタイミングと場所も確認。

横島先生曰く「皆さん過度にマーラーを意識しすぎているので、もっとのびのびとやってください」。

マーラーへの道のりはかなり遠い。

Youtubeはエッシェンバッハ指揮の「巨人」フィナーレ。名演です。

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2014年1月 8日 (水)

バーナード・ハーマンのヒッチコック映画音楽作品集

くもり午後から雨。
年末から晴れ続きで多少乾燥気味だったのがこれで多少潤った気配。
今日は、原因が10年以上前にまで遡る一年越しの大きな問題に僅かながらの光明が見い出せた日。

なんとなく肩の荷が下りたようで気分が良い。

こんな日に聞いたのは映画音楽界の鬼才バーナード・ハーマンのヒッチコック映画作品集。

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元タイトルは「The Great Hitchcock Movie Thrillers」という英DECCAのLP.
指揮はハーマン自身のオケはロンドンフィルというもの。

ここでハーマンは、「サイコ」「マーニー」「北北西に進路を取れ」「めまい」「 ヒッチの肖像」の5曲を管弦楽組曲にアレンジして演奏している。

特に「サイコ」は物語の進行に沿った曲配置で、弦楽器のみによる刺激的な音楽が聴き手の興奮を誘うもの。
他の曲もカラフルにして意表を突く楽器の使い方と、ひたすら攻撃的な原色的な響きが時として官能的ですらあります。

フェイズ4の各楽器を過度にクローズアップした音作りもこの種の音楽には効果的だ。

S_20140108_222208多少脳に過大な刺激が受けたので、ハーマンの遺作となった「タクシードライバー」のサントラを聴いて冷却することにする。


こちらはトム・スコットの吹くサックスの響きが甘く物憂げな感傷を誘い、都会の気だるさと非情さを見事に描いた傑作。

ここではヒッチコックの作品集とは全く別種の音楽が鳴っている。

Youtubeは「タクシードライバー」のテーマ

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2014年1月 7日 (火)

渡邉暁雄の「未完成」の謎

今週から2014年の仕事始め。

昨日ちょいと早めに出勤するとフロア全体には自分の他は一名。
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仕事場から見る富士には傘雲がかかっていた。天気が崩れるかなと思ったが結局雨は降らずにそのまま今日も良い天気。
ごく普通の日常が始まり9日間の長かった年末年始休みは遙か彼方の過去の出来事のよう。

今日は渡邉暁雄の指揮する「未完成」を聴いていた。

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1961年7月の東京厚生年金会館での日本コロンビア録音で、分裂前の日本フィルを振ったもの。

手持ちはDENONからのCD復刻盤でこの「未完成」一曲のみの収録。
録音エンジニアには若林駿介、製作担当が渡辺茂、草刈津三となっている。

解説によると日本フィルの初録音だという。

このCDには第三楽章の短いながらもオーケストレーションが出来上がっていた最初の9小節と、その後のスケッチ部分のピアノ演奏を収録しているのが珍しい。
ピアノ演奏は渡邉暁雄と河野純子の二人。

この録音は1970年代にハンス・ユルゲン・ワルター指揮の「運命」とカップリングされていた日本コロンビアの千円盤LPと同一録音だと思う。
この千円盤LPには第三楽章は収録されていなかった。

演奏は早いテンポですっきりまとめたわかりやすい解釈。
響きは痩せていて潤いに欠けるオケの響きは当時のこのオケの限界だろう。

三拍子のスケルツォ楽章の第三楽章は、9小節のオケ部分はあっという間に終わり4手のピアノ演奏が続いていく。

先に行くにつれて音楽の厚みが少しずつ細くなり、最後には片手の単音のみの旋律となって遙かかなたに遠ざかるように音楽が消えていく。

同じ未完の作品でもバッハの「フーガの技法」が突然途切れるように終わるのとは対照的だ。

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1967年に発売された小学館のステレオ「世界の音楽」にも、同じメンバーによる「未完成」全曲が収録されている。

こちらのソノシートには録音年の記載はないが、録音エンジニアが若林駿介、録音ディレクターが菅野沖彦で収録場所は同じ東京厚生年金会館となっている。

聴いてみると解釈はほぼ同一で同じ演奏のようにも聞こえるが、音の状態はかなり異なる。

CDはヒスノイズが大きく響きも乾いて痩せた音。楽器の音は明瞭だがフォルティシモが割れ気味なのが気になった。
一方の小学館のステレオソノシートは柔らかな響きでヒスノイズもない。

使用マイクロフォンは、CDがノイマンのM49Bを3本にSONYの37Aが2本、そしてRCAの77DX1本の3チャンネル録音。

一方のソノシートにはマイクの本数は書いてないが、機種はノイマンのSM69とM67
にSONYの37Aと書いてある。

同一演奏を別マイクで収録したのかしらん。

それともどちらかの記載が誤植なのでは?と思うほど同じ演奏に聞こえた。

Youtubeは渡邉暁雄の「トゥオネラの白鳥」

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2014年1月 5日 (日)

ロングビーチ響の「Impressions of the sea」

今年最初の日曜日。長かった年末年始休みはこれで終わり。
今まで良い天気だったが夕方から雨がぱらつき始めた。

今朝の「題名のない音楽会」は番組で放送されなかったアンコール集を集めたものだった。
山下洋輔、小曽根真、さだまさしなど。いずれも感動的な演奏の数々。

今日は家内の買い物の付き合いで函南へ。

お店に着くとどうも長くなりそうな気配だったので、近くのブックオフで時間をつぶすことにした。
41qjhrrzsl__sl500_aa300__3ブックオフでは本20パーセント引きのセール実施中。
CDは250円以下が150円均一。

ここでは新潮社から出ていた村上春樹と小沢征爾の対談集「小沢征爾さんと音楽について話をする」を購入。これは2010年11月から翌年にかけておこなわれたもの。

この時期は小沢征爾が食道がんの手術を経てサイトーキネンオーケストラを率いてカーネギーホールでの演奏会を終わらせた時期に当たっている。

そしてもう一冊は、池宮彰一郎先生の「その日の吉良上野介」。
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新潮文庫で直木賞候補となった「千里の馬」を含むもの。

沼津で育った池宮先生にはその晩年に一度だけお会いすることができた。

250円コーナーのCDではいつもロクなものはないが、今日は面白いものを2枚ほど見つけた。

一枚はミヨーの木管合奏のための室内楽曲集。

KOCHのCDでアウロス木管五重奏団とAnthony Spiriのピアノというもの。
名作「ルネ王の暖炉」やディヴェルティメント、フルートとオーボエのためのソナタその他。

51ehvke1rcl__sl500_aa300_そしてもう一枚は女流指揮者ジョアン・ファレッタ指揮ロングビーチ響による「Impressions of the sea」というCD。


メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」に始まりドビュッシーとフランク・ブリッジの「海」、リヤードフの「魔の湖」、そしてドビュッシーの「沈める寺」をアンリ・ビュッセルが編曲したもので終わるという海に関する管弦楽曲を集めたもの。

ブリッジの組曲「海」は初めて聴く曲でビュッセル編の「沈める寺」も珍しい。
それぞれが150円。

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結局この2枚が今年の初買いとなった。

Youtubeはオケ版「沈める寺」イギリスの指揮者ヘンリー・ウッドの編曲

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2014年1月 4日 (土)

ジュリアス・ベーカーのフルート

今年最初の土曜日も引き続き晴れ、来週のことを考えると正月気分もなんとなく薄れた気分。
娘たちはそれぞれ自分の棲家へ帰って行き、家の中が静かになった。

S_dsc00025朝、娘を駅まで送ったついでに寄った千本海岸からは富士山がよく見えた。

一昨日、市内の家電量販店でデジカメを購入。
いままで使用していたオリンパスのものはさすがに古くなった。

機種はSONYのサイバーショットDSCWX300というもので、定価32,900円を、その日だけの新年特別価格18,900円という店員の言葉に釣られ購入。ついでにソフトケースも付けていただいた。

コンパクトでさほど難しいことを考えなくても、誰でもそれなりのものが撮れるというのが売りで、カメラには無頓着な自分には合っているようだ。

確かに千本海岸から20倍ズームで撮った富士山は、以前のものとは桁違いの鮮明さ。手前の愛鷹山の稜線もはっきりと映っている。
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海に目転じると、遥か彼方の沖の釣り船もファインダー越しに良く見えた。

機能も盛り沢山で、しばらく遊べそうだ。

音楽はジュリアス・ベーカーの吹くビバルディのフルート協奏曲などを聴いていた。
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ヤニグロ指揮のザグレブソリスデンの伴奏でヴァンガード原盤の国内盤キングのLP.

クリーヴランド管、シカゴ響を経て、80才を超えるまでニューヨークフィルの首席奏者としてアメリカのフルート界に君臨したベーカーの若い頃の録音。

しっとりとしていながら明快な音と正確無比の見事なテクニック。ヤニグロの爽やかで硬質な伴奏も非常に良い。

そしてベーカーのフルートでもうひとつ。
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バッハの管弦楽組曲第2番をアンソニー・ニューマン指揮のマディラ・バッハ祝祭管によるVOXへの録音で聴く。これはネット上のNMLで聴いた。

アンソニー・ニューマンの天衣無縫な指揮に乗ったベーカーのフルートはかなり自由、サラバンドなどの装飾など遊び心あふれたもの。

ソリストとしても超一流だったベーカーの面目躍如たる名演。

Youtubeはランパルと共演するベーカー

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2014年1月 3日 (金)

ドラティ指揮ロイヤルフィルのベートーヴェン

正月三日は娘二人と家内を連れて三島大社へ初詣。

三島周辺の親戚を周った後に、三島市郊外にある人気のケーキ店「ブルーベリー」でお買いもの。 http://www.bbck.jp/

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カラフルに飾られた店の中は華やかな新年の雰囲気に彩られていた。

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店を出て車中で新発売だという「ポニョ」を食べた。
柔らかなスポンジの中に生クリームに包まれたイチゴが丸ごと一個が入った逸品。
さながらイチゴ大福の西洋版。

その後三島大社へ向かう。

大社へは例年よりも人出が多いようだ。今年は午年ということで神馬の前にも願をかける人たちの長い行列。

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参道の両側にはお祭りさながらの屋台の列で大層な賑わいだ。

ここで購った「たこ焼き」はうまかったが、混雑の行列に流されておつりを受け取るのを忘れた・・・・結局高くついた「たこ焼き」となってしまった。

正月からなんともお間抜けな私。たった500円とはいえすごく損した気分。

元日から酒席が続きこの音楽をじっくり聴いている時間がない。
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そんな中で聴いたのは、ドラティ指揮ロイヤルフィルのベートーヴェン交響曲全集から第1番。蘭マーキュリーのLPで、序曲「レオノーレ」第3番とのカップリング。

ドイツ・グラモフォンへの1975年から翌年にかけて録音された全集で、タワーレコードから最近CD化されるまで国内で発売されなかった。

タワーレコードのサイトには、LPではイギリス国内のみの発売であったようなことが書いてあるが、自分の手元には英グラモフォンの第8、9番の2枚組と蘭マーキュリーの第1番と第7番のLPがある。

ただし第1番とのカップリングのレオノーレのオケはロンドン響で、こちらは60年代のマーキュリーへの録音。

演奏はきっちり正統派の堂々たるベートーヴェン。ロイヤルフィルの響きも透明で美しい。

ベートーヴェン最初期の交響曲が中期以降の曲と同じように響くのが圧巻だ。

同全集内の第九で聴かれたほどのインパクトはないが、随所でユニークなアコーギクも聴かれ実に新鮮。

Youtubeは幻の名指揮者エーリッヒ・ベルゲルのベートーヴェンの交響曲第1番

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2014年1月 2日 (木)

2014年、正月

暮れからこの正月の三日間は暖かな良い天気だった。
今年もこのまま穏やかな一年でありたいもの。

300pxbyuo_20121020元日の朝、下の娘が友人と初日の出を見に海に行くのだと突然言い出し、いつもは昼ごろまで布団の中にいるのに4時起床。

自分も釣られて目が覚めてしまった。

まだ暗い夜道を歩いていくというので、懐中電灯を持たせるために外に出て追いかけたがすでに娘の姿は暗闇の中に消えていた。

夜明け前だが妙に暖かい。

すっかり目が覚めてしまったので、家内を起こして沼津港の展望水門「びゅうお」に行き初日の出を観に行くことにする。

ところが既に駐車場はいっぱいで展望フロアは満員で入場制限中。
近くの牛臥海岸に出たところ体が飛ばされそうな強風、海には白波が立っている。

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諦めて地域の氏神の楊原神社と、疫病退散のために京都より勧進された吉田神社にお参りし、途中とぼとぼと歩いている下の娘に遭遇し拾って帰宅。

海はすごい風で誰もいなかったとのこと。

家の神棚とお稲荷さんにお参りし弟家族を迎えて朝食の後、家内の実家に行き夜遅くまでの宴会はいつもの元日と同じ。


S_20140101_171608家内の実家で、昨年式年遷宮だった伊勢神宮の地元の伊勢志摩限定の古代米を使った「神都麦酒」などを飲んでいた。

丁寧に醸されたことが伝わる深いコクのあるビール。

帰宅したらウィーンフィルのニューイヤーコンサートをやっていた。バレンボイムの指揮。

バレンボイムもすっかり老巨匠の仲間入り。


このような平凡な日常を過ごせることが幸福というのだろう。感謝。

Youtubeは2014年ニューイヤーコンサート

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