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2014年2月に作成された記事

2014年2月28日 (金)

スヴェトラーノフのムソルグスキー

2月も終わりポカポカと暖かな4月並みの天気。終日オフィスに座っていたので実感はなし。
帰宅すると娘二人が帰省していて雛人形を出していた。

年度末となりいささか息切れ気味。土日もこのところアクティヴな活動をしていない。

今日はスヴェトラーノフの指揮するムソルグスキー作品集。
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メロディア原盤の国内盤LP2枚組。70年代の録音

展覧会の絵やはげ山の一夜などの有名曲のほかマイナーな小曲も多数収録。

重厚なオケの響きに頼ることなく、意外なほど端正な演奏だ。

「カルスの奪還」やスケルツォなどの小品も高い水準の名演奏。

沼響のHPの聴き比べコラム、「巨人を聴く」に作曲と演奏記録をアップしました。

Youtubeはスヴェトラーノフのショスタコーヴィチの交響曲第5番

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2014年2月27日 (木)

本日の練習、譜面のバージョンが違う

日朝から雨、夜はオケの練習。先週は仕事で休んでしまったので2週間ぶり。

場所は市民文化センター小ホール。
帰省している上の娘を連れて練習に参加するとホルンは7名中3名の欠席。

S1912363_528210400631685_13449899_3 娘にはいきなり初見でソロのある3番を吹かせたが、それなりに吹いていた。

今日は久しぶりの横島先生の指揮で曲は「巨人」のみ。
トランペットが4人そろったので、トランペットの主要な部分を中心に1,4楽章を部分的に練習。

難所を中心に細かい練習の積み重ねが続く。

先生の使用スコアはどうやら1992年のマーラー新全集版らしく、旧全集版を基にしたカルマスのオケのパート譜と部分的にかなり異なっているようだ。

そういえばトレーナーの下田先生のスコアは1906年版のようだった。

3種とも使用譜面のバージョンが異なるのも困りもの。

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2014年2月25日 (火)

ケックランの「セブンスターシンフォニー」

今日の朝はいくぶん冷えたものの日中の日差しは春を感じさせるもの。

今日はフランス近代の作曲家シャルル・ケックランによる「七大スターの交響曲」。

変なタイトルだが、映画ファンだったケックランが20世紀前半に活躍した大スター達7人を取り上げて交響曲とした作品。

交響曲とはいっても自由な組曲といった趣。

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演奏はA.ミラ指揮のモンテカルロフィルハーモニー、カップリングされた「バラード」のピアノはブルーノ・リグリットが弾いている。仏EMIのLP.

取り上げられたスター達は、グレタ・ガルボ、マレーネ・ディートリッヒ、チャールズ・チャップリン、ダグラス・フェアバンクス、リリアン・ハーヴェイ、クララ・ボウ、エミール・ヤニングスらの7人。

いずれも1920年代の無声映画からトーキ映画初期に活躍した名優たち。

ケックランは神秘的で掴みどころのない独特の音楽を書いた作曲家で、自分としてはホルンソナタや吹奏楽のための「民衆のためのコラール」が印象深い。

この曲ではオンドマルトノやクラヴサンも駆使した透明で繊細、そして色彩豊かな摩訶不思議な世界を聴くことができる。

オンドマルトノは数年前に家内の友人に紹介されて直接触れることができた。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2009/02/post-8165.html

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電子楽器とはいえアナログ的な楽器で、その音色に似て非常に繊細な造りと反応になるほどと唸った記憶も鮮明だ。


「グレタ・ガルボ」の楽章では、オンドマルトノのヒヨヨョーンとした独特の響きが気品のある美しさを感じさせて実に効果的。

他の楽章も変化に富んでいて、明るく楽しい中にケックラン独特の屈折した雰囲気も漂う面白い曲ばかりだ。

Youtubeはケックランの「オーバード」。
バボラクのホルンにフックスのクラリネット

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2014年2月24日 (月)

マルティヌーの「ギルガメシュ叙事詩」

2月も終わりに近づきそろそろ花粉症の季節。まだ症状が出ないので、今年は昨年よりも花粉の飛散量が少ないかもしれない。

今週は、来年度へ向けた数々の準備、根回しの週。
本日は外部の難しい方々を集めて来年度事業への説明会。

事前の根回しが効いて短時間で済み一安心。帰社後どっと疲れが出て腰が痛くなった。

先月の鳥羽出張の折に立ち寄った松坂で、道路工事中の側溝に足を取られてくるぶしのあたりを痛めた。未だ痛みが引かないのは骨にダメージを受けたのだろうか。

病院に行きたいがとても休めぬ状況。

今日はマルティヌーの「ギルガメシュ叙事詩」。

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演奏はビエロフラーベク指揮のプラハ響によるスプラフォン原盤の国内盤LP.

紀元前2600年以前に遡る古代メソポタミアの伝説の王ギルガメシュを題材とした壮大なオラトリオ。

この曲はコシュラー指揮のNAXOS盤でまず最初に知った。

コシュラー盤ほどの峻烈さはないけれど、マルティヌーの交響曲全集録音もあるビエロフラーベク盤も作品の共感に満ちた熱演だ。


Youtubeはマルティヌーの「ギルガメシュ叙事詩」

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2014年2月23日 (日)

マーラーの初期歌曲集

晴れ夜から一時雨。朝、家の近くの沼津御用邸記念公園へ行ってみた。
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ここでは「寒緋桜」や早咲きの桜が咲き始めている。もう春は近い。

本日2月23日は富士山の日ということで、入園料無料。
とはいえ早い時間だったので観光客はさほど混んではいなく観光ボランティアさんたちが打ち合わせをしていた。

Sdsc00247東附属邸へ向かい、千利休作と呼ばれる国宝「待庵」を模した「駿河待庵」を眺めたり庭園を散策。http://blogs.yahoo.co.jp/kmy22jp/15069476.html

梅が香る庭園の一部には茶席が設けられていた。

ここで中国から来たらしい、若い女性観光客からシャッターを押すのを頼まれたりしているうちに周りが賑やかになってきた。

広場ではご当地アイドルユニット「オレンジポート」の新作発表イベントが始まるところだった。http://www.orange-port.com/

近々パリ公演を控えているとのこと。
Sdsc00252「ヘーえ・・」と感心しながら聴いていると、同じ職場の女の子に声をかけられた。


なんでもご近所の中学生がメンバーのひとりだとのことで応援に来たらしい。
ぐっとローカルな気分になったところでその場を離れた。

今日はバリトンのトーマス・ハンプソンの歌うマーラー初期歌曲集を聴いた。
テルデックへの1992年録音のCD.

マーラーの初期の歌曲はいろいろ錯綜していてわかりにくいけれども、このアルバムは「さすらう若人の歌」と「若き日の歌」から7曲をディヴィッド・ラッツのピアノ伴奏、「若き日の歌」の残りの歌を「5つの初期の歌曲」「6つの初期の歌曲」という括りでルチアーノ・ベリオのオーケストラ編曲版で収録した凝ったもの。

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こちらの伴奏はベリオ指揮のフィルハーモニア管。

ここでピアノ伴奏の「若き日の歌」とされている最初の3曲は、通常は「3つの習作歌曲」として別に扱われ1990年に出版されたもの。

この中の第3曲は「若き日の歌」の「ハンスとゲーテ」とほとんど同じなのもマニアック。

ハンプソンはマーラーの歌曲をほぼ全曲残しているが、ベリオ編の録音ということでこのアルバムは独自の存在感のあるもの。

歌唱の見事さだけではなく、ベリオの色彩豊かなオーケストレーションも聴きものだ。
なお「若き日の歌」からの「思いで」は、ベリオの二つの異なるオケ編を収録している。

ここの歌曲の数々は、後に作曲されたマーラーの交響曲のいたるところで素材が使われていて、聴いているうちに懐かしいような気分になってきた。

沼響のHPの聴き比べ「巨人を聴く」に第3回「曲のなりたちと出版の経過」をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/titan.cgi

Youtubeはハンプソンの歌う「さすらう若人の歌」から第2曲。「巨人」の第一楽章に用いられたもの。

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2014年2月22日 (土)

オリジナルなメンバーの「ボエームの会」

2月も残り少なくなってきた。
木曜の晩から家内が横浜の娘の所へ行っているので家は母と二人きり。

今週はかなりハードな一週間となり、ブログを書くこともままならず、木曜のオケの練習も休んでしまった。なんとか乗り切って今日明日は休み。

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そんな中で昨晩は定例ボエームの会。

場所はいつもの小料理「はちまき」 前回は体調を崩し痛恨の欠席だった。

「はちまき」に着くとちょうどニュースで、ソチオリンピックの浅田真央ちゃんのフリーの演技をやっていた。

曲はラフマニノフの名曲、ピアノ協奏曲第2番。

ちょうど到着した会のメンバー二人と思わずテレビに見入ってしまう。
メダルは逃したが本人にとって会心の演技で、浅田スマイルが見ることが出来て本当によかった。

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今回は金華豚の予定が大雪による流通の乱れで豚が届かず、急遽「あんこう鍋」となった。
前回の「あんこう鍋」を食い逃しているので自分としては歓迎だ。

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囲炉裏の間に鎮座しているのは駿河湾産地物の暖かな「あんこう鍋」。


Sdsc00241そして今回のメンバーはボエームの会のオリジナルのメンバー4人に、かつて二次会の場だった「ふくろう」の名花、和美ちゃんが加わった5人。


最初に和美ちゃんミミから一週間遅れのバレンタインチョコをいただき、ボエームの4人それだけで気分はハイテンション。

Sdsc00216次に出てきた新鮮なあんこうの刺身と鮟肝。

トロリとした鮟肝をしゃぶしゃぶのようにして食べながら盛り上がります。

今回のお酒は地元静岡「国香」、福井の「伝心」新潟の「越乃寒梅」に自分は土佐の「酔鯨 純米吟醸」。

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そして鯖のバッテラに「はちまき」裏メニューのカレーをアレンジしたあつあつのカレーパンがこれまた絶品でした。


一週間の疲れが吹きとんだ楽しい一夜。

Youtubeはカルロス・クライバー指揮の「ラ・ボエーム」

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2014年2月18日 (火)

クリップスのハイドン

大雪の影響で関東圏の一部では生鮮食料品をはじめの物不足が続いているという。
昨日埼玉に帰った上の娘の話では、スーパーに野菜類が何もなかったとのこと。

わが家では野菜は自給自足。

コンビニに行くとパンの入荷が遅れているくらいで、近所の商店関係ではさほどの影響はないようだ。今週は仕事上の大きな山場の週。金曜日まで厳しい日々が続く。

帰宅後はチモフェーエワの弾くハイドンのピアノソナタから最後の番号の第52番と、断片部分しか残されていない数曲を聞いたりしていた。

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粒立ちのはっきりした音の楷書風のきちりとした演奏はハイドンにふさわしい。

そしてハイドンでもう一曲。

ウィーンの指揮者ヨゼフ・クリップスがロイヤルフィルを振った交響曲第104番「ロンドン」。

リーダーズダイジェストへの録音で、レイボヴィッツ指揮のモーツァルトの「ジュピター」にクリップスの指揮で「ハフナー」とハイドンの「ロンドン」がカップリングされたcheskyから出ていたCD.

この中のハイドンは、RCAのLPでも所蔵済。

大きな編成でたっぷりとした恰幅の良いハイドン。

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スピード感も有り、同じクリップスの「驚愕」で聴かれたウィーン風の典雅さよりも壮大さを感じさせるものだ。

クリップスはジョン・カルショーの著書を読んで他人の不幸を喜ぶ嫌な奴だったということが判ったものの、演奏はよいものを残している。

Youtubeは「のだめカンタービレ」からハイドンの「ロンドン」

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2014年2月16日 (日)

P.ティボーのトランペット

今日は暖かで良い天気。この金曜の夜から土曜までの大雪の影響で東名沼津ICを中心に街中は渋滞模様。
トラック輸送が滞り物流もかなり影響を受けているようだ。

大学の合宿で長野に行く予定だった下の娘からは、今日の夕方になって合宿が中止となり引き返してきたとの連絡あり。

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近くのコンビニではおにぎり、パンなどの品数は少ない中で、地元沼津商業高校と山崎製パンのコラボのパンが人気。

ソチオリンピックの羽生、葛西両選手のメダル獲得には爽やかな感動を受けました。
オリンピック初出場の19歳と41歳のベテランの活躍に日本中が湧いた週末。

男子フィギュアはリアルタイムで早朝まで見てしまい、土曜の午前中は頭がぼうっとして使い物にならず。

今日は物置の雨漏り修理と、帰省している上の娘の車の運転の練習に付き合った一日。

この土日はハイドン。

一枚目はフランスのトランペット奏者、ピエール・ティボーの吹くハイドン、テレマンなどの協奏曲集。
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プロデユーサーのオットー・ゲルテスの指揮バンベルク響のグラモフォン国内盤LP.
曲はハイドン、トレルリ、L.モーツァルトとテレマンの4曲。

フランスのトランペット奏者と言えばM.アンドレの存在感が圧倒的だけれど、リヒターのブランデンブルク協奏曲や多くの現代曲の録音を残したティボーも忘れられない。

まろやかにしてしっかり芯の通ったティボーのトランペット。

バンベルク響の渋い音色もトランペットを効果的に引き立てている。

大好きなテレマンのニ長調協奏曲のゆったりとした冒頭を聴いていいるうちに、実演で聴いたギュトラーのトランペットを思い出した。
柔らかで暖かな、感動的な演奏だった。


そしてもう一枚はロシアの女流ピアニスト、チモフェーエワのハイドンのピアノソナタ全集から数曲。メロディア原盤の国内盤LP11枚組.1977年から80年までの録音。

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チモフェーエワは18歳でロン・ティボー国際コンクール優勝の逸材。

CD時代になってからはハイドンのピアノソナタ全集は珍しくなくなったけれども、80年代ではほとんど唯一の全集だったと思う。

しっかりとした技巧のクールなハイドン。音の硬さは録音由来のものだろう。
50数曲をムラなく弾ききったチモフェーエワはこの時まだ20代後半だった。

大宮真琴氏ほかの詳細な解説もありがたい。

Youtubeはギュットラーのトランペットでニ長調のテレマンのコンチェルト

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2014年2月14日 (金)

本日の練習、下田先生とのホルンパート練習

東海、関東は先週末に引き続き雪模様だがここ沼津は雨。
夜からみぞれ交じりの雪、風も出てきた。

昨日から上の娘に引き続き下の娘もバレンタインデーに併せて帰省。

チョコレートをくれるかと思っていたら、お目当ての人がいて手作りのチョコを渡したいので、わざわざ作るために家に帰ってきたとのこと。
作日夕方に帰ってきて徹夜で何かを作り今日の午前中に行ってしまった。
よくわからん娘だ。

昨日はオケの練習。場所は市民文化センター地下のリハーサル室。
今回はホルン奏者下田太郎先生のホルンパートのみのパート練習というスペシャルな時間。http://www.ahoc.jp/fan03/players/25/index.html

今回はホルン7本+1本なので今までステージ上では3段に分かれて練習してきたが、先生から「巨人」を演奏する際のプロが採用している配置の提案があり、早速その配置で練習開始。

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今まで遠かった他のパートが良く聞えてきた目からウロコ状態。

「巨人」に頻繁に出てくる音程が見つけにくいゲシュトップの指使い、その他現場を知り尽くしたプロの助言で皆の音がみるみるうちに一つにまとまっていくのが良くわかる。

マーラーがウィーンフィルを指揮した時に、ホルンのベルアップはウィンナホルンでは演奏上支障が出るので、当時のウィーンフィルのホルン奏者たちが拒否した話などのエピーソードを交えながらの楽しい練習。

至高の2時間はあっという間に過ぎていく。

Youtubeはドウダメルの「巨人」

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2014年2月12日 (水)

マルタン神父のフォーレのレクイエム

上の娘が昨晩帰省。ちょっと早めのバレンタインデーということで、ゴンチャロフのチョコレート「カペルマイスター」を買ってきてくれた。
ホルンのパッケージと中身は音符をあしらったチョコレート。
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他の楽器もあるのかなとネットで検索したら、すでに完売とのこと。この時期限定のものらしい。


本日祝日一日おいての出勤。午前中は他セクションの長と他組織同業者とを交えての重い会議。

今後わがセクションにとって大きなボリュームの新規事業となりそうな気配なので、発言は慎重にしておく。

今日はエミール・マルタン指揮聖エスタウシュ管弦楽団、合唱団によるフォーレのレクイエムを聴いた。

フランスの名エンジニア、アンドレ・シャルランの手による録音として名高いもの。オケの実体はラムルー管だという。

Sdsc00201実はこの演奏は手元に3種の音盤がある。


というのはシャルランの録音はワンポイントマイクによる格調の高いものという世評が高いにもかかわらず、この演奏を聴いて録音が良いと思ったためしがないからで、結局何度も買うことになってしまった。

最初に聴いたのは米ノンサッチから出ていた輸入盤LP。

モヤがかかったような音でしかもユラユラと揺らめいていて、演奏奏者の低い技量がより低く聞えるのが困りもの。この演奏を初めて聞いた時の落胆は今でも覚えている。

シャルランの一連の録音は税金の形に取られて、マスターテープは大西洋に海洋投棄されたという記事を読んだことがあるので、本来の音はオリジナルLPでしか聴けないだろうと諦めていたところ、CD時代になって、トリオがシャルランの録音を1000円でまとまって出してきた。この時は驚喜したものだ。

さっそく購入し聴いてみるとノンサッチ盤のようなふらつきはないものの、必要以上に乾いたスカスカの音がまるでフォーレの干物。

しかも時々針音が聞こえるLPからの板起こしという悲惨なものだった。

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それから国内盤のLPを格安で入手した。

これは今までの2つよりもずっと良い。多少響きは薄いが柔らかで品格を感じさせるもの。

このさほど優れた演奏とは思わない録音を何度も買い直してしまったのは、清楚で控えめなフォーレのレクイエムが、シャルランの録音に抱いている自分のイメージにぴったりだと思うからだが、オリジナルLPはもっと良い音なのだろう。

演奏者の技術はとても高いとは言えない。
アンサンブルは隙間だらけだし合唱もメンバーがそれぞれ自由な意思で歌っていて、とても合わせようとする気配がないように聞こえる。

このような演奏なのに、聴き手を優しく包み込むような深く敬虔な祈りの心が感動を誘う。
久しぶりに聴いたのだがサンクトウスでは涙が出そうになった。

この演奏が何度も廃盤になりながらも復活して、細々と命脈を保っている理由がようやく判ったような気がする。

Youtubeはフォーレのレクイエムから「サンクトウス」

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2014年2月11日 (火)

京都の思ひ出

週の半ばの祝日。
一日曇りがち気温上がらず外出することもなく、家の雑用で終わる変化の乏しい一日。


古い出来事になってしまうが1月末の職場の大坂・京都旅行の二日目京都編。

土曜夜の大坂道頓堀界隈食べ歩きに続き翌日は京都。二日目の大坂の朝は、前の晩の雨が多少残る曇り空。

ホテルからレンタカーを借りて出発する予定が、集合時間になっても1名姿を見せない。
その1名は昨年4月に入社したばかりの新人。

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幹事が部屋に電話をしたところなんと爆睡中。
親睦旅行とはいえ社会人としての自覚のなさに一同から喝!!
本人はしょげかえって京都までの車中は俯いたまま緘黙状態。

京都の最初の到着地は二条城。
若手の職員数人がフォローしているうちに、遅れた新人クンはいつもの元気を取り戻していた。

二条城訪問は中学の修学旅行以来のこと。狩野永徳の襖絵も今見ると感慨深いもの。

お城の後は再び車に乗り嵯峨嵐山駅へ。
ここで電車に乗り。丹波亀岡から船に乗り保津川下り。

こんな小雪の舞う厳寒の日に川下りをセッティングした幹事に一同恨めしい顔。

S20140126_124851_3こんなことを予想して昨晩コンビニに寄り人数分のホッカイロを買って、今朝皆に配っておいた。


売店の受付の人にビールはどうですかと勧められたので、「寒いですからね」と答えたら、係のおばちゃんから「船は暖房付きですよ」の返事が返ってきて、一同ぽっと明るい顔。

船着き場に着くと2艘の古びた和船。
船内には家庭用の小さな石油ストーブが一個置いてあるだけ。確かに暖房付きだが。
客が乗る部分を、ビニールハウスに使うようなビニールシートで覆うようになっているのがなんともいえぬ手造りの雰囲気だ。

船頭さんは3名。
ガイド役と舵取りを兼ねた老練そうなおじさんに若者2名。
その中の一人は普段は猟師だとのこと。
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イノシシくらいならば素手で倒しますという、その腕から肩にかけては筋肉隆々。
丹波マタギの心意気。

この保津川下り、紅葉の時期は良いのだろうけれど、冬の単調な景色にさすがに2時間は飽きてしまいました。最初騒いでいた一同しだいに沈黙。
着いた先は嵐山。こちらで豆腐料理の昼食。一同乗り疲れて口数少なし。

その後太秦の映画村へ。・・・・・
ここは初めての訪問だが、ちいさな子供向けのテーマパークでおっさんたちはすぐに飽きてしまい予定を繰り上げて京都駅へ。

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ここでフリータイムとなり、京都駅ビル内でお土産購入の後、串揚げ屋でコースメニューの夕食。
のんびりとビールを飲みながら食事しているうちに集合時間が迫り、最後のデザートはお断りして新幹線のホームへ。いったん外に出ると雪がちらつき始めた。

そのまま帰路に着き三島到着は21時45分。

空けて翌日から新たな一週間。

沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」の第2回目をアップしました。
今回はマーラー家のルーツとウィーン音楽院入学までのマーラー。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/titan.cgi

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2014年2月10日 (月)

チャベスのメキシコの音楽

休みの合間の月曜日の今朝は雨。土曜日に積もった雪はこれでほぼ消えた。

ソチオリンピック開会式は、ボロディン、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、・・・ロシアの作曲家の層の厚さをと合唱団の底力を実感。
聖火台点火の「火の鳥」ははまりすぎの感もあったけれど、点火のタイミングと音楽のシンクロが絶妙で楽しめました。

交響曲第1番「HIROSHIMA」は2年ほど前に、このブログに是非聴いてくださいとのコメントをいただいたが、正直なところ興味が湧かなくてそのままだった。

ただ、昨年放送されたNHKスペシャルは見ていた。

テレビのスピーカーに触れただけで音程が判るとか、おかしな場面もあったけれども、米「TIME」紙で紹介され、しかも著名な音楽家二人が絶賛したりしていたNHKの番組だったので、本人が書いていないとはとても思わなかった。

「へぇー、 独学であそこまで作曲が出来るのかぁ」と感心したりしていた。
だが番組を見て紹介されていた曲を、CDを買ってまで聴く気にはならなかった。

録画してあったので再び見直し見たけれど、事実を知った今見ていると、いろいろなアホらしい理屈づけと、佐村河内某のあまりの白々しい演技に非常に不快になってきた。

直接取材で本人に接触していた人たちは、どこか胡散臭いとは思わなかったのだろうか?

ヴァイオリニストを目指す義手の少女ら、虚構だった本人にまつわる様々なエピソードとその音楽に共感した人々や、聴覚に障害持つ人々をも愚弄する卑劣な行為。

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帰宅後聴いたのはチャベスの自作自演集。米DECCAのLPでオケはメキシコ交響楽団と合唱団というもの。

曲は、代表作シンフォニア・インディアに「Obertura Republicana」「Corrido de "El Sol"」にチャベスの弟子のモンカーヨの幻想曲「ウアパンゴ」というもの。

予想通りとはいえ、チャカポチャカポコの民族色豊かな原色カラー総天然色的演奏。
演奏はかなりオソマツだがオラがお国の音楽という熱気は心地よい。

Youtubeはチャベスの「 Obertura Republicana」メキシコ響の演奏。

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2014年2月 8日 (土)

二十絃筝によるラヴェル、ドビュッシー

今朝仕事の関係の電話で目が覚める。内容は大したことではなく軽い指示で済む程度。
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随分と外が明るいので寝過ごしたかな、と思ったが時計は7時を少し回ったあたり。

寝室の障子を開けるとガラス戸の向こうは一面の銀世界、どころか激しい雪だった。
前日の予報で予想はしていたがこれほどとは思わなかった。

こんな日は家で引きこもりのつもりだったのだが、母が図書館でおこなわれる講演会に行きたいと言い出した。 なんでも市立病院の先生の健康講座があるのだそうだ。

厳寒の雪降りの中で風邪でも引いたら健康講座どころではないだろうと言うと、バスで行くと言い出した。 どうしても行きたいというのでやむなく車で送ることにした。

車を被っている雪をのけてシャーベット状の道を慎重に走らせる。

図書館に着くと駐車場はほぼ満車。どうやら人気の講座らしい。
講座が終わるまでマーラー関係の本を借りたりNMLの更新、ついでに近くのハードオフにも行っていた。

ここでは先日200円で買い取ってもらった家内が使っていたCDラジカセが、ぴかぴかに磨かれてジャンクコーナーで2980円で売っていた。

ついでにLPコーナーをちょいと覗いてみる。クラシックのLPは増えていたがちょいと高いし面白いものはない。
以前見かけたニールセンの合唱曲集は消えていた。それなりのマニアックな人も来るのだろう。

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ジャンクLP105円を見てみると。二十絃筝のアンサンブルによるドビュッシー、ラヴェル曲集というのを見つけた。

曲は「マメールロア」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「月の光」「子供の領分」などが入った日本コロンビアのPCM録音。

娘が筝をやってなければ手を出すようなことはなかったのだろうが、筝曲の大きな可能性を知った今では興味津々といったところ。

Sdsc00172_2そしてもう一枚はオーマンディー&フィラデルフィア管が「ある愛の詩」「ロミオとジュリエット」「ウエストサイドストーリ」などの映画音楽に「イエスタディ」そのほかを録音したRCA盤。

フィードラー&ボストンポップスとはまた異なる、格調高いゴージャスなサウンドが聴くことができるのだろうと思い購入。
最後にワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」が入っているのがオーマンディーのこだわりか。これはこのアルバムのために録音されたもの。

そしてもう一枚は、カラヤン&フィルハーモニア管による「ピーターとおおおかみ」「おもちゃの交響曲」東芝盤。
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坂本九ちゃんナレーションによる子供向けのアルバムだが、この種の音楽にもバツグンのうまさを聴かせるカラヤンが聴きものだろう。105円だし


Youtubeはオーマンディ&フィラデルフィア管による「シェラザード」

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2014年2月 7日 (金)

本日の練習、管分奏

親睦旅行と遠近2か所の出張に、胃カメラの検査といったなんとなく落ち着かないここ2週間。
今日は早くも金曜日。

週の始めの暖かさは火曜までで、水曜あたりから急激に気温は下がり火曜日との温度差は10度以上。
昨日は朝から小雪がチラつき本日夜の予報は雪。


D0121374_23151397昨晩はオケの練習日だった。


練習前に腹ごしらえをしておこうと、高校時代からの馴染みのスパゲティの店「ボルカノ」 に入ると、別セクションの長が偶然夕食中。

ちょうど話しておきたいことがあったので、プライベートな時間での迷惑を承知でしばらく仕事の話。

練習場には開始15分前に到着。先週は体調を崩し休んでしまったので2週間ぶりに楽器に触れるアマオケホルン吹きとしては失格な自分を自覚。

先週までの横島先生の指導から今回からは管と弦に分かれての分奏がしばらく続く。

管分奏の先生は上の娘もお世話になっているホルン奏者の下田先生。
練習前に軽くご挨拶。

曲はマーラーの「巨人」。場所は市民文化センター地下のリハーサル室。
分奏とはいえ、3管の木管とホルン7本が入るとこの部屋はやはり狭い。

1620827_516914221761303_390901280_n練習を初めて一か月ほどが経過しているので大きな破綻はなく最後まで通っていくものの、皆譜面を見るのが精一杯。各楽器がバラバラに鳴っていて合奏の体を成していない。


地道で気の遠くなるようなアンサンブルの構築はようやく始まったばかり。

ホルンパートはパート割りが決まっていなかったので、練習終了後COCOSに集まりパート会議。

現在のホルンパートは「巨人」の定数7本は満たしているので誰がどこを吹いてもよいのだが、各自の希望を聞きながら自然の流れでパートは決定。

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自分は4月以降の予定が流動的で合宿の参加も不確定なので、未完成」は降り番、マーラーは7番ホルンにしていただいた。


じっくり30周年の節目として自分の役割をしっかり果たしたいもの。
祭りだわっしょい的な勢いに任せる軽薄な演奏にはしたくないものだ。

Youtubeはマーラーの孫弟子にあたる山田一雄指揮読売響の「巨人」フィナーレ。

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2014年2月 4日 (火)

胃カメラを飲む

今日は初午。 家のお稲荷社を祭り、赤飯を供えた。
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江戸時代はじめからの古い旗もあったのだが、午後から雨の天気予報だったので今年は簡略版にした。

昨日の暖かさが朝まで残っていたものの、どうやらこの現象は静岡限定らしく関東地方は午後は雪。

こちらも夕方から冷たい雨。雨が降る直前には空が夕焼けで真っ赤になっていた。


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2週間前に原因不明の腹痛になり医者に通っていたが、その時に胃カメラで検査することになっていて本日その検査の日。

仕事は一日休ませていただいた。

ここしばらく大阪、京都、松坂などで暴飲暴食気味だったので、一抹の不安を抱えながら病院へ。
麻酔の関係で車で来ることを止められていたので、家内の車で送ってもらう。

胃カメラは過去2度ほど飲んだことはあるものの非常に苦手。
苦しかった印象しかない。

今回も気が進まなかったのだが、必要に迫られてといったところ。

今通っている医院は胃腸科の専門医で、個人病院ながら設備も新しく評判も良い。

検査前に静かなBGMが流れる安静室というところに案内された。

一見豪華な椅子に座らされて液体の飲み薬を2杯。しばらく静かにしてくださいと看護師に言われる。

BGMはソプラノのオペラアリアが流れている。
耳を澄ますと、なんとカタラーニのオペラ「ワリー」からの「さようなら故郷の家よ」だった。

院長先生の趣味かしらん。

診察室に呼ばれ横になる。
また苦行が始まるかと身構えているうちに、腕に麻酔をぶすり。

そのまま意識が遠のいてしまった。

気が付いたらまた安静室のふかふかとした椅子に座っていた。
時計を見ると診察室に入って約2時間が経過している。
苦痛は何も感じずなんとなくリラックスしたような良い気持ち。

部屋に流れているBGMはベートーヴェンのカルテットのアダージョらしいが頭がボウっとして曲が特定できない。

立ってみるとなんとなくフワフワして、車は運転できないですよと言われた意味が納得。

診断結果は逆流性食道炎と胃炎だという。これで風邪でもないのに咳が頻繁に出ていた理由が判明。
次は大腸の内視鏡検査をしましょうということになった。

帰りは家まで歩いて帰ったがあまり記憶に残っていない。
帰宅後そのまま夕方まで熟睡。疲れが溜まっているのだろうか。

Youtubeは「ワリー」から「さようなら故郷の家よ」、中島彰子の歌

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2014年2月 3日 (月)

ドビュッシーのナレーション付きバレエ「おもちゃ箱」

2月に入ったが、今日のような暖かな節分は記憶にない。
本日静岡市で県内同業者を集めての会議。
あまりにも暖かだったのでコートを車に置いて出張。

会議終了後、出席者の一人といろいろと雑談をしていたら自分の大学の同級生の友人だったことが判り、一挙に距離が縮まった思い。世の中狭いものだ。
出張先からそのまま直帰。

今日はドビュッシーが愛娘エンマのために作曲した子どものためのバレエ「おもちゃ箱」を聴いた。

演奏は挿絵画家アンドレ・エレの台本によるナレーション付きの珍しいもので、ナレーターはクロード・トゥーハン。ミシェル=エリーズ・クエラールのピアノというもの。
仏SARAVAHというレーベルのLPでモノラル。

おそらくクラシック音楽のジャンルとしてではなく教育用のものとして製作されたものだと思う。
LPジャケットの絵はエレ自身が描いた「おもちゃ箱」の挿絵。

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「おもちゃ箱」はピアノ曲として作曲されたが、ドビュッシー自身が管弦楽曲化を意図し作業を進めていたが、ドビュッシーの死により未完に終わり弟子のキャプレが完成させている。

今ではオケ版の方が演奏の機会が多いと思う。

音楽だけでは20分ほどの短いものだがナレーションが入ると40分弱。

筋は小さなおもちゃ箱の中で繰り広げられるたあいのないドタバタ芝居だが、ピアノ原曲で聴くと晩年のドビュッシーの凝った一面が垣間見えて面白い。

ピアノ曲「小さな黒ん坊」の旋律がほとんどそのまま出てくるし、メンデルスゾーンの結婚行進曲のパロディも出てくる。
終曲には「ビリティスの歌」のエコーも聞こえてくる。

Youtubeはキャプレ編のドビュッシー「おもちゃ箱」

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2014年2月 2日 (日)

マーラーの「巨人」を聴く

今日は朝から雨。昨日のお寺の結婚式に続いて今日は昼から遠縁の親戚の法事。

12時の開始に合わせて行ったお寺のご住職に昨日の結婚式のご挨拶。
法事の後の昼食は近所の温泉旅館で二日続けての宴会料理。

昼間の酒は良く回る。帰宅後良い気持ちになってしばらくウトウトと眠ってしまった。

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沼響30周年定期に向けてマーラーの「巨人」を練習している。
市販のスコア3種、微妙に細部が異なり面白い。

手持ちの「巨人」のスコアをいろいろと見比べていた。
スコアは比較的入手しやすい音楽之友社、全音、そしてDoverの3冊。

最初に買ったのは、音楽之友社から出ているエルヴィン・ラッツ校訂(ユニバーサル社)のもので昭和60年代に購入。これの元は1966年の旧全集に基づいたものということになっている。

続いて全音のオイレンブルクのものは1910年の改訂版を独自に校訂したものということなので入手してみたが、1966年版とどこが違うのか今のところわからない。
ユニヴァーサル・エディション初版の改訂版(1910年頃)に基づくスコアということだろうか?

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そしてDoverのものはそれよりも古い1889年のワインベルガー社の版を基にしているらしいので、そちらも入手したところ、音友、全音のポケットスコアとは各パートでかなり異動があった。

とはいえ1910年に加えられた第一楽章のリピートが有るので、Doverがワインベルガー1889年版と完全一致ということでもなさそうだ。

これらのポケットスコアを練習中に持参して、時折見比べながら演奏してみたものの、字が細かくて見にくいので実用的でないことがわかった。

そこでネット上で入手できる無料楽譜サイトからA4サイズにプリントアウトしてみた。
これはプレートナンバーがUE2391ということで、音友版と同じ内容のようだ。

まずDover版と1992年の新全集版と異なる部分を赤青鉛筆で加筆。
ついでにマーラーが細かくスコアに書き込んだ演奏の指示事項の日本語訳を書き込んでおく。

こんなことをしているうちに、手持ちいくつかの「巨人」の録音がはたして、どの版を使用しているのかが、気になってきた。

新シリーズの立ち上げを一年休んでいた沼響のHPに連載している聴き比べコラムに
「マーラーの巨人聴く」をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/titan.cgi



Youtubeはアバド指揮ルツェルン祝祭管の「巨人」

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2014年2月 1日 (土)

ナヴァラのボッケリーニ

ここ数日寒さと暖かさが短いサイクルでめまぐるしく変化。
胃の具合は復活したものの鼻水と咳が出てきた。
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暖かな陽気で土曜は庭の紅梅白梅が開花しはじめている。

夕方からは檀家役員となっているお寺の結婚披露宴に出席。

自分の頃は一般的だった広い会場を借り切った宴会形式の披露宴は久しぶりのこと。

お寺の結婚式なので招待客の半数以上は近隣のお寺のご住職たち。
照明にお頭が反射してハレーションを起こしている。

583年前に分かれたという本家筋の大寺のご住職の祝辞など、なんとなく俗世を超越した雰囲気が漂う披露宴。

自分は咳と鼻水で体調いまひとつ。

帰宅後、ナヴァラの弾くボッケリーニのチェロ協奏曲などを聴いていた。
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伴奏はパウムガルトナー博士指揮のザルツブルク・カメラータアカデミカ。

オイロディスク原盤のLPでドイツの家庭用名曲シリーズのセットもの中の一枚。

Sdsc00121このLPは独逸プレスの丁寧なカッティングで音が非常に良い。
手持ちの日本コロンビア盤LPと比べても音はかなり異なる。

ナヴァラは音色が好みでないので、さほど頻繁に聴くチェリストではないが、この演奏は豪快にして端正、音楽によどみのない力強さに満ちた演奏。

若いころボクシングをやっていたということが納得の体育会系の演奏だ。

音の印象は実演で聴いたら変わっていたかもしれない。

Youtubeはナヴァラの弾くシューマンのチェロ協奏曲。バルビローリの指揮

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