静岡市立美術館、シャガール展
暖かな春の一日。今日は上の娘の卒業式。
朝早く起き馴染みの写真屋さんに行き記念撮影の後、娘と家内は東京へ。
自分は休みをいただき、環境が変わる来週に備えて気分をリセットの一日。
春一番が吹き荒れた先週の火曜日、静岡出張ついでに静岡市立美術館で開催中の」「シャガール展」に行ってみた。
パリオペラ座の天井壁画の習作、彫刻、壺その他のシャガールの驚くほど精力的な作品群の数々。
目に入るのはシャガール独特の鮮やかな青。
オペラやバレエ関係の舞台美術の展示が多いのも嬉しい。
メトの「魔笛」、パリオペラ座の「ダフニスとクロエ」に「火の鳥」、ダフニスでは舞台衣装も展示されていた。
会場に密かに流れていたのはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
音の聞こえる方向に歩いてみると、場内のシアターには壁面いっぱいの大スクリーンと天井を使ってシャガールの紹介ビデオが流れている。
席に座るとパリオペラ座の客席にいるかのような錯覚に陥るほど。
最初に流れているバックの音楽はラヴェルの「マ・メール・ロア」から終曲の「妖精の園」。
それが実に感動的に流れている。
続いて「亡き王女のためのパヴァーヌ」先ほど展示会場に漏れていたのはこの音楽だったのだ。
最後に出たクレジットは「マ・メール・ロア」がアンセルメ指揮のスイスロマンド管、「パヴァーヌ」がバレンボイム指揮のパリ管というもの。
センスの良い展示と音楽にすっかりシャガールの作品に酔いしれる。
我が家の音楽部屋にはシャガールの絵の複製を飾ってある。(複製です)
帰宅後音楽部屋のシャガールの絵を眺めながら聴いたのは、アンセルメ指揮の「マ・メール・ロア」。
手持ちはキングレコードが出していた国産LPだが、音が明瞭であるものの高音が多少キツイのはカッテッィングの原因だろうか。
シアターで聴いたしっとりとした音とはずいぶんと違っていた。
沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」に録音史をアップしました。
Youtubeはアルゲリッチとブニアティシヴィリのピアノで「マ・メール・ロア」
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