準メルクルのドビュッシー
桜も散り始め春深まる。ツバメが今年もやってきた。
1月に松阪で負傷した右くるぶしがまだ痛み、夜中にその痛みで目が覚めた。
今日は町内のどぶさらい。 父の代まではウナギやシジミが獲れる小川だったのが、今では家庭排水の流れ込むどぶ川となっている。
8時集合で組の人たちとのこれが地域のコミュニティの貴重な場。
今年は随分と藻が多い。
金曜は職場の歓迎会。場所は市内某ホテルの宴会場。
名簿上では承知していたものの実際に集まった人数の多さに吃驚。
着任の挨拶の後、着席すると次々にビール片手でやってくる。この日に初めて顔を合わす人たちも多い。
時間が経つうちに出歩く人も多くワイワイガヤガヤの大層なにぎわい。
自分もビール片手で一巡したら早くも一次会はお開き。料理にはほとんど手が付けられなかった。
今週は木曜に仕事上で大きな出来事が有りかなり消耗。オケの練習にも参加することができず。
そして今日は準メルクルのドビュッシーを聴く。
NAXOSから出ている全集中から、交響的断章「聖セバスチアンの殉教」、ケックランのオーケストレーションによる「カンマ」、ロジェ=デユカスによるオケ編による「リア王」 そしてカンタータ「道楽息子」からという全集の中の落穂拾い的なアルバム。
聴きなじんだボド時代のリヨン管の演奏には、セピア色の古写真を見るような懐かしいようなローカルな味わいはあったものの、幾分アンサンブルが甘く鈍いきらいはあった。
これが準メルクルの薫陶により機能的なオケに変身を遂げたようだ。
いくぶん軽い響きはそのままに各楽器が曖昧さのない明確な音で鳴っていて、ドビュッシーの精緻なオケの響きがよくわかる。
世界的なオケの水準の向上を実感した1枚。
沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」に、連載9回目「版の違いを区別するために」をアップしました。
Youtubeは準メルクル指揮のサン・サーンスの交響曲第3番
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