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2014年4月30日 (水)

クレーメルとケンペのシベリウス

4月最終日。昨晩からの雨は断続的に強くなり明日も雨の予報。

ここ数年4月は忙しいだけの記憶しかなく今年も環境は変われど同じようなもの。
今日は前任者からの引き継ぎ案件のうちイレギュラーな件がひとつ。

家のガレージ天井の蛍光灯の庇にツバメが新しい巣を作り始めている。
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場所は昨年まで利用していた古い巣の裏側。

だがそこは土台が不安定で、数年前に何度も落下事故があり卵が全滅した場所なのだ。
先人の苦労は世代が変わって伝承されていないようだ。

今日はクレーメルのヴァイオリンでシベリウスのヴァイオリン協奏曲。

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1975年8月のヘルシンキ音楽祭のライヴ。
伴奏はケンペ指揮のストックホルムフィルで裏青のCD-Rのブートレグ盤2枚組。
もう一枚は同じメンバーの「エロイカ」が入っている。

切れ味鋭い気合十分のクレーメルのヴァイオリンを、豪快にして堂々と支えるケンペの指揮が聴きもの。
ストックホルムフィルの白夜的な清潔な響きもシベリウスにふさわしい。

ついでに北欧ものをもう一枚。 NAXOSから出ているステーン=ノックレベルクのグリーグピアノ曲全集から第14集。

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収録は23の小品、自作歌曲によるピアノ曲もの、そして未完のピアノ協奏曲ロ短調の断片やピアノソナタの初稿、そして現存するグリーグの最も初期の作品ラルヴィックポルカなどのかなりマニアックな作品の数々。

どれも5分に満たない小品で、曲によって霊感の差が著しいが難しいことを言わずに素朴な抒情を気軽に楽しむ音楽。

ここではスタインウェイのピアノのほかに、オルガンやグラーフピアノと呼ばれる19世紀半ばの古風な音のピアノを弾き分けている。


沼響HPの聴き比べコラム「巨人を聴く」に「版の違い、1912年版について」をアップしました。
Youtubeはグリーグの「過ぎた春」

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