フレモーのサン・サーンス
花曇りの一日。通勤時に見かける桜並木はすでに半分ほどの散り具合。
夜になって少し冷えてきた。2年半ぶりに最接近している火星が月の横によく見える。
昨晩は久しぶりの熟睡。睡眠時間は正味5時間ほどながら目覚めは良い。
昨日のどぶさらいが適度な運動になったのかしらん。
本日の仕事は終日ディスクワーク。未だ仕事の全貌が見通せないのが無用の疲労を招いている。
今日はフランスの指揮者フレモー指揮バーミンガム市響の演奏からサン・サーンスの交響曲第3番。CD初期の国内盤CD.
カップリングはクルツ指揮フィルハーモニア管による「動物の謝肉祭」
フレモーはプレートルやボドとならぶフランスの長老格の指揮者だが、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートにも出ているプレートルはともかく、最近ニュースを全く聞かなくなってしまった。存命ならばスイトナーやサヴァリッシュより年長。未だ現役なのだろうか?
LP初期にエラートにルネッサンス、バロック期から20世紀の音楽までのかなりの録音量のあるフレモーだが、バーミンガム市響とは70年代にEMIへ良い録音を残している。
このサン・サーンスもそんな一枚で1975年の録音。
豪快でありながら繊細緻密な演奏で、なによりもオケと同時に収録されたオルガンの響きが素晴らしい。
これはたぶんそのころ流行っていたSQ4チャンネル録音。
当時の英EMIの4チャンネル録音は焦点の閉まらないふやけた音が多かったが、フレモーの同時期の録音はいずれも例外的に良い。サラウンドで再生したら面白いかもしれない。
おまけとしてクルツの「動物の謝肉祭」。
オケはフィルハーモニア管で、解説書には1975年録音とあるが、この録音は70年代はじめのセラフィムシリーズの国内廉価盤ですでに登場しているから1957年の誤植だろう。
クルツの禁欲的なまでに引き締まった棒に応えるオケの技量はこちらが上で、ソリストたちは非常にうまい。
ピアニストはヘツィバー・メニューインとアヴェイ・サイモン。こちらは普通。
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