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2014年5月12日 (月)

ボーンマスシンフォニエッタのイギリス弦楽作品集

連休気分の残滓も昨日で終わり今日から新たな週。

連休中に大正から昭和初期にかけてのマッチ箱のラベルコレクションが出てきた。
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三冊のアルバムに美しく整理されたその数およそ三千枚。

明治半ばに創業した飲食店を経営していた親戚が、その当時集めていたものらしい。
ほぼ日本全国を網羅し台湾、朝鮮、満州国エトセトラ。 沼津のものも多い。

Sdsc00595 資生堂や三越のような今でも残る老舗もあるものの、大部分は90年近い歳月の中で消えてしまったお店。
この中には戦災で失われた店も多いはずだ。

気合いの入った一点一点の美しいデザインに大正デモクラシーの風情が漂う。
初期のミッキーマウスをあしらったものなど、著作権という感覚のなかった時代を感じさせて面白い。

いろいろ調べていくうちに、マッチラベルコレクションというコレクションの一ジャンルがあることを知り、金曜に図書館に寄ったついでにその種の本も借りてきた。
この本を開くと手持ちと同じものもあるが、地元沼津のものは見当たらない。

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この点でも、大正末期から昭和の初めにかけての沼津の風俗を探る点で実に貴重なものだ。


今日は、ジョージ・ハースト指揮ボーンマスシンフォニエッタによるイギリス弦楽作品集。
英シャンドスのLPで、エルガーの「弦楽セレナーデ」、ホルストの「セントポール組曲」、ウォーロックの「カプリオル組曲」などの、このジャンルでは比較的著名な作品にアイアランドの「牧歌的コンチェルティーノ」を集めたもの。

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すっきりスリムにして爽やかなストリングスの響き、作品への共感が躍動感に満ちた演奏に表れていて心地良い。

「牧歌的コンチェルティーノ」の第2楽章や、エルガーのラルゲットもしみじみと暖かな演奏だ。

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