米MURRAY HILLのマーラー、交響曲全集
昨日日曜は良く晴れて愛犬ポコも久しぶりの散歩で上機嫌。

夕方に近くの牛臥山公園に行ってみると、青き空に穏やかな駿河湾。 幼き子を連れた家族連れ、若いアベックやお年寄り夫婦たちが長閑な休日の夕べを満喫していた。
この休日はワルターの「巨人」を集中視聴。いろいろと面白かったけれど疲れました。
手元には、フィリップスが録音したサヴァリッシュ指揮ウィーン響によるブラームス交響曲全集がある。
これは国内では発売されなかった「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」「ハイドンの主題による変奏曲」までが収録されていた珍しいものだった。
このマーラーの交響曲全集の原盤は米エベレストであることが判っている。
このマーラーの交響曲全集の原盤は米エベレストであることが判っている。
第1番「巨人」がボールト、第5番がシュワルツ、第8番のミトロプーロス(ライヴ)、第9番のルードウィッヒなどは単品でも出ていてLP期には石丸電気あたりでよく見かけたものだったが、残りの2,3,4,6,7番が誰の演奏かが気になった。

オークションの画面にも何も記載がなかったので、ネットで調べたらVaclav Jiracekというチェコの指揮者らしいということが判った。
しかも声楽はチェコ語で歌われ第3番の第2,3楽章は史上最も速い演奏だという。
「巨人」と第8番は既に所有済だったが、レオポルド・ルードウィッヒも交響曲第4番では名演を聞かせていたし、ここでヲタク心がふつふつと沸いてしまったのでした。
果たして現物を開けてみたら、やはり1,5,8,9番以外は演奏家の記載がなかった。
さて何番から聴き始めようか。
果たして現物を開けてみたら、やはり1,5,8,9番以外は演奏家の記載がなかった。
さて何番から聴き始めようか。
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コメント
これです。LP時代所有して、悪質な音質に悩まされた全集。(実際いかがでしょうか)米murray hillは格安だったので、例えばフルトヴェングラー/スカラ座の「リング」、ワルター・クラフトのBACHオルガン全集、マルティン・ガリングよる鍵盤全集などごっそり購入したものです。
大阪の中古屋にはそんなのはけっこう在庫ありました。懐かしい。
投稿: 林 侘助。 | 2014年6月10日 (火) 06時49分
林さん、試しに第5番と第3番を部分的に聴いてみました。
いやぁ、これはヒドイですね。5番は右側からしか音が聞こえなくて最初装置の故障かと思いましたよ。
第3番はレンジが狭く疑似ステレオのようです。
ボールトの「巨人」はCDでも持っているのですが、CDは超優秀録音です。
このLPを聴くのがこわいなぁ。
クレツキの「巨人」は私が初めて聴いた「巨人」でした。大変な名演で今でもウィーンフィルのホルンの音には痺れます。最初に聴いた「巨人」なので、フィナーレのカットは当時は知る由もなく、今思えば幸せでした。
終楽章の終結部は、「巨人」の初期の版では現行よりも5小節長くて、マーラーが出版の際にカットしたのですが、クレツキはさらに刈り込んでしまいました。
非常に残念。
投稿: 山本晴望 | 2014年6月10日 (火) 23時41分
先日、偶然長野市のgoodtimes というレコード屋で見つけました。大量のLPがあり、長野市を訪れる楽しみができました。マレーヒルのマーラー全集を、ルードヴィッヒの9にひかれて買いました。番号順に聞いています。4まで聞きましたが、どれも心温まるよい演奏で、3は何度も聞いています。次はやっと一枚目の5を聞くことになります。少し前に念願のギーレンのCD全集を買い、これも宝物のようにじっくり聞いています。当方は大阪国際フェスの時に大阪でバーンスタインの9を聞いており、そのあとLBと夕食を共にさせてもらった貴重な体験を今も大切にしています。マーラーの最高傑作は3だと思っています。自分が死ぬときはギーレンかアバドの3をかけてもらいながら、最後のティンパニで息を引き取りたいぐらい好きな作品です。
投稿: 河合宏一 | 2016年1月29日 (金) 08時22分
河合さん、コメントありがとうございます。
バーンスタインのマーラーの9番は私も東京で聴きました。強烈な印象が残っています。
バーンスタインと夕食を共にされたとはすごいですね。
マーラーの3番はホーレンシュタインの演奏が好きです。
murray hillの全集はもう少し音が良ければいいんですが・・・
投稿: 山本晴望 | 2016年1月29日 (金) 22時59分
山本さん、早速のご返答ありがとうございます。演奏会で一番感動したのは準メルクルと国立音楽大学の演奏で、終楽章に入ったとたん目から汗が吹き出し、咽頭からは呻き声が出てしまいました。MTT・シャイー・井上の時はそこまで感動できませんでした。
録音では、バルビローリ・ベルリンフィルの演奏が巨大さを感じさせ、ビムバムの楽章で気絶しそうな眩暈を感じます。アッバードはウイーンフィルもベルリンフィルもどちらも「愛が私に語りかけ」100%の感動です。父さまは僕の傷口を見てくださる!ギーレンの1984盤は5から6楽章への間が絶妙です。
シューベルトがピアノソナタでふっと語る死には寂しさと恐ろしさを感じてしまいますが、マーラーの場合は死を地球上の物質循環として壮大にとらえているように、憧れすら感じます。しかしさすがのMも10番では執拗なドラムに翻弄され、妻の裏切りという最も悲しい打撃を受けて覆いをかけたドラムの一撃で倒れてしまいます。本人には書けない、他人しか完成できない作品です。本当は隠したかった曲かもしれません。Mの唯一悲しみにあふれた秘曲としてとうとう日の目を見てしまいました。
投稿: 河合宏一 | 2016年1月30日 (土) 16時21分
河合さん、返事が遅れました。
マーラーの3番をたくさん聴いてらっしゃるのですね。
バルビローリの3番は私も好きな演奏です。
マーラーの指揮者としてはミトロプーロスが好きです。
古いものばかりですが。
投稿: 山本晴望 | 2016年2月 7日 (日) 18時50分