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2014年6月21日 (土)

ソコロフのシャンゼリゼライヴ

待望の週末休み、今宵遅くから雨の予報。

ワールドカップはギリシャとの引き分けで、急速に熱が醒めてきた気配。
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このところの高温多湿で畑の野菜は良く育ち、ナスは本日初収穫。トマトもトウモロコシも順調なる成長。
明日は母の誕生日ということもあり、昼食は近くのステーキハウス「毎日牧場」。 
お気軽な感覚のステーキとサラダバーのお店。
自家製だという小ぶりの丸パンがおいしかった。友人の個展に行きたいという母をそのまま市街まで送り、娘と家内とで洋服の青山でお買い物。

今週は水曜の夜に職場OBのKさん宅を訪ね、夜遅くまで音楽談義。
先日聴いたアリス=沙良・オットーの演奏をKさんは川口市で聴いている。

悠々自適のKさんは、退職後も生活のクオリティは落ちていない。
退職後の生活のことなど興味深い話を伺うと、Kさんは30代からコツコツと資産の運用をしていて、それが今の生活の基盤となっている。

その日暮らしの自分とは大違い。自分はもはや手遅れか・・・・

昨日も大掛かりなオーディオを揃えた大部屋ではなく、8畳ほどのデジタルオーディオ部屋で自分が持参したソコロフのDVDを視ていた。

2005年パリ、シャンゼリゼ劇場でのライヴ。 16歳でチャイコフスキー国際コンクールで優勝したソコロフも今や60代。 押しも押されぬ大ピアニストに成長した。
聴いた曲は、「田園」呼ばれるベートーヴェンのピアノソナタ第15番と、プロコフィエフの第7番のソナタに、アンコールとして演奏されたショパンのマズルカ2曲、クープランの「ティクティショク」「修道女モニカ」、そしてバッハ・ショティ編曲のプレリュードというもの。


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研ぎ澄まされた音にして深い音で聴かせるベートーヴェン、プロフィエフは一転ドスの利いた超絶技巧。
怒涛のフィナーレでは斜めから繰り出される腕の速さが尋常でなく、何本かの残像となって見えてくる。

まるで「北斗の拳」のケンシロウだ。

アンコールのショパンでは、まるで別人のような柔らかでロマンティックに聴かせてくれる。
堂々たる体躯以上に巨匠の風格に圧倒された1枚。

Youtubeはソコロフの弾くバッハ「フランス組曲」

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