アリス=紗良・オット、ピアノリサイタル
この土日は久しぶりにコンサート三昧になりそうだ。
今日は女流ピアニスト、アリス=紗良・オット、ピアノリサイタル。場所は富士ロゼシアター中ホール。
曲はベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」
バッハの幻想曲とフーガBWV.944、同じく「シャコンヌ」
後半はリストの作品、愛の夢第2番と第3番にパガニーニ大練習曲全曲というもの。
パガニーニ大練習曲全曲は第3曲「鐘」と第6曲「主題と変奏」を入れ替えて演奏。
アリス=紗良・オットは、既にテレビ番組の「情熱大陸」や、所ジョージの「笑ってこらえて」で紹介されていて、AudiのCMにも出ているという。
確かにビュジュアル的にもスター性は充分。
http:// www.ali cesarao tt.com/
自分としては、先月、職場OBのKさん宅で音を聴いただけで、余計な潜入感は全くなかった。
確かにビュジュアル的にもスター性は充分。
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純粋に演奏そのものは非常に良く、これはなかなか面白そうだと思いチケットを入手。
ステージに現われた時にパッとした華があるのが良いな。
最初の「テンペスト」は柔らかで美しいけれど、未だ発展途上の趣。
次のバッハが非常に良かった。
BWV.944の短い幻想曲部分が終わり、フーガの途中からピアノが力強く鳴りはじめた。
各声部も明快に鳴り切っている。
長大なフーガからシャコンヌへは休みなしに突入。
アリス=紗良・オットの表情の中に、時折凄みのある薄い笑みが浮かぶ。
まるで獲物を追う猟犬のようだ。
強靭な音に満ちた壮大なバッハに会場内は完全に圧倒されていた。
シャコンヌが終わったところで盛大なブラボーの声。自分も久々にこの曲を聴いて鳥肌が立ったほど。
演奏の途中でアリスが素足で弾いているのに気がついた。足の裏から響き全体を感じ取っているのだろうか。
そういえばベートーヴェンの途中で、自分遥か遠くの後ろの客席から微かに鈴の音のような音が聞こえた瞬間、アリスがゆっくりその音がした方に顔を向けた時があった。
自分の席からでも聞こえるか聞こえないかくらいの小さな音だったのだが、彼女には聞こえていたようだ。
ステージに現われた時にパッとした華があるのが良いな。
最初の「テンペスト」は柔らかで美しいけれど、未だ発展途上の趣。
次のバッハが非常に良かった。
BWV.944の短い幻想曲部分が終わり、フーガの途中からピアノが力強く鳴りはじめた。
各声部も明快に鳴り切っている。
長大なフーガからシャコンヌへは休みなしに突入。
アリス=紗良・オットの表情の中に、時折凄みのある薄い笑みが浮かぶ。
まるで獲物を追う猟犬のようだ。

シャコンヌが終わったところで盛大なブラボーの声。自分も久々にこの曲を聴いて鳥肌が立ったほど。
演奏の途中でアリスが素足で弾いているのに気がついた。足の裏から響き全体を感じ取っているのだろうか。
そういえばベートーヴェンの途中で、自分遥か遠くの後ろの客席から微かに鈴の音のような音が聞こえた瞬間、アリスがゆっくりその音がした方に顔を向けた時があった。
自分の席からでも聞こえるか聞こえないかくらいの小さな音だったのだが、彼女には聞こえていたようだ。
鋭い感性と耳の良さが彼女の武器と見た。
後半のリストでは、「愛の夢」も有名な第3番のみでなく第2番から開始。
第3番も今まで聞いたことがないようなゆっくりとしてテンポで、深く歌い上げていく。
パガニーニ大練習曲も、純粋な水滴が落ちるようなピアニシモが秀逸。
アンコールは、シューマンのロマンス第2番とショパンのワルツ第14番。
後半のリストでは、「愛の夢」も有名な第3番のみでなく第2番から開始。
第3番も今まで聞いたことがないようなゆっくりとしてテンポで、深く歌い上げていく。
パガニーニ大練習曲も、純粋な水滴が落ちるようなピアニシモが秀逸。
アンコールは、シューマンのロマンス第2番とショパンのワルツ第14番。
シューマンが終わった瞬間、会場が水を打ったように静かになった。
私の隣の老夫婦がしきりに「こんな凄い人をよく富士に連れてきたなぁ」とつぶやいていた。
久しぶりにピアノ演奏の醍醐味を満喫。
未知の才能を秘めた将来性十分なピアニスト。これからが楽しみ。
夜、娘がお世話になった方から「八海山」純米吟醸をいただいた。

家内と娘と3人でおいしくいただきました。充実した一日。
明日は沼津吹奏楽団の創立40周年記念のコンサート。
毎年この時期にやるので「あじさいコンサート」と呼ばれている。
特別ゲストとして吹奏楽界の重鎮、保科洋先生が来演して名曲「風紋」を振る。
Youtubeはアリス=紗良・オットの弾く「展覧会の絵」、原典版の演奏
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