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2014年7月 2日 (水)

フルトヴェングラーの「ザ・グレート」

梅雨は明けず6月の気配を残したまま7月へ。気温は高いが湿気は少ない。

今日はひさしぶりにフルトヴェングラー。

シューベルトのザ・グレートと呼ばれるハ長調の交響曲。
聴いたのは1953年9月15日のベルリンフィルとのライヴ。

4種あるフルトヴェングラーのこの曲の録音中最後のもの。
手持ちは伊ラウディス原盤の国内盤LP。

Sdsc00918
いくつかあるLPやCDの中で、この盤は音質が良いということになっていて、同じ素性の伊イ・グランディ・コンチェルティ盤からの板起こしCDまで出ている。

同一演奏の他の盤を聴いていないので比較はできないが、この種のライヴとして比較的音は良いが、1951年のグラモフォンへのスタジオ録音ほどではない。

フルトヴェングラーらしき雄渾な演奏ではあるものの、第1楽章終結部の、軟体動物のような大きなテンポの変化は、自分としては付いていけない。
とはいえ第3楽章からフィナーレにかけてのデモーニッシュな迫力は、フルトヴェングラーならではのもの。

幻のガシュタイン交響曲と呼ばれたものがこのハ長調の曲であることが特定され、番号は7番に始まり9番を経て8番に落ち着いたらしいが、8番といえば自分の世代では「未完成」のイメージ。

実際にこの曲を演奏してみると、「未完成」と比べて、中身がスカスカでシンプルな感じなのだが、大指揮者が振るとブルックナーにも似た巨大な世界が現れるのが不思議。
Youtubeはアバド指揮の「ザ・グレート」

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