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2014年7月19日 (土)

ジャパニーズカルテット2014

三連休初日は朝から雨。大気が不安定で一時雷を伴った激しい雨。
午前中は、晴れの合間を縫って畑で夏野菜を収穫していた。

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今年は大きなスイカが実をつけた。

午後は市民大学に行く母を千本プラザまで車で送った。

玄関前に車を付けると、見たことのある男性が立っている。
今日の講師の山根一眞氏だった。
氏の著書「メタルカラーの時代」はかつての愛読書。

母を送ってそのまま、ジャパニーズカルテット2014のコンサートのために、家内と上の娘と清水町の地域交流センターへ。

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途中で本格的な雨。

ジャパニーズカルテット2014は、おそらくこの時だけの名称で、出演は邦楽演奏家の川井亜弥子、池上眞吾、小湊昭尚、日吉章吾の4人で、筝、三絃、十七絃、尺八による邦楽。
尺八の小湊 昭尚をはじめとする日本を代表する一流邦楽演奏家たちの演奏だ。

懇意にしている日吉さんが出演するということで行ってみたもの。

一昨年国立劇場で下の娘が筝を演奏した際には、日吉君が駆けつけてくれた。

第一部は著名な「春の海」で始まり、日吉君の三絃と唄で江戸期の名作長唄「黒髪」(初代 湖出市十朗 作曲)
宮城道雄の処女作「水の変態」、現代作品で筝四重奏曲(船川利夫)

休憩を挟み、第二部
「サーウィンズ」(池上眞吾)、「土声」(沢井比河流)に続いて、池上眞吾編曲による映画音楽、私のお気に入り、雨にぬれても、ひまわりなどの8曲。

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古典から現代曲までの邦楽作品を揃えた第一部。
そして比較的軽めの邦楽作品と映画音楽までの第二部。
硬軟取り混ぜたお洒落で品格のあるプログラム。

曲は、三楽章からなる筝四重奏曲(船川利夫)が、ルーセルやオネゲルの田園風の作品を彷彿させる、美しい音楽で印象に残った。

出演者の池上眞吾作曲の「サマーウィンズ」はヒーリングミュージック風の爽やかな音楽。
映画音楽も格調の高いアレンジだった。


邦楽の純和風な趣味の良さを十二分に紹介しながら、西洋音楽の魅力を取り入れた新しい音楽の息吹が感じられた非常にハイレベルなコンサートだった。 
筝の美しい響きにしばし陶然。

尺八の小湊 昭尚は、スーザン・ボイルと共演したりavexからCDを出していたりと、邦楽界のプリンスとされているらしい。
終演後のCD即売サイン会には多くの女性が集まっていた。

終演後のロビーで日吉君にご挨拶。
あい変らず礼儀正しい幾分シャイで爽やかな好青年。

日吉君はこの11月に、太陽の記憶「卑弥呼」(菅野由弘作曲)公演で、ヴァイオリニストの大谷康子、チェロの堤剛、笙の宮田まゆみ らとサントリーホール大ホールで共演する。


Youtubeは池上眞吾作曲「星降る谷間」

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