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2014年8月 3日 (日)

グランシップ音楽の広場in Fuji

8月最初の週末休み。

昨日はポコの散歩の途中でゆるくなった首輪が抜け、ポコがどこかへ行ってしまった。
ご近所の方も大勢探しに出てくれ、ちょっとした騒ぎ。

結局、見知らぬご家庭の庭でくつろいでいるところを無事保護。


Sdsc01285_1 きつく叱ったら小屋の下に潜り込んでしまった。


そして日曜は「グランシップ音楽の広場in Fuji」。

場所は富士市民文化会館「ロゼシアター」。開演3時。
会場到着は開演15分前で広大な駐車場もほぼ満車、やっと端に置いて会場へ急ぐ。

このイベントも今年で7回目。例年の会場は静岡市のグランシップだが、今年は改修工事とかで富士に場所を移してのコンサートとなった。

オケ合唱団合わせて県内のアマチュア奏者総勢350人を超える巨大編成。

過去5回ほど行ったけれども、第1回のクセナキスの「ノモスガンマ」オリジナル編成の演奏の時のようなインパクトはその後はなく、なんとなくマンネリ化を感じていた。

グランシップの巨大な空間を再現するために、今回はオケと合唱団が大ホールと中ホールに分かれて二次元中継で演奏する実験的なコンサートとなった。

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指揮は広上淳一、ヴァイオリン徳永二男、テノール錦織健、ソプラノ腰越満美に、オケのトップにはプロ奏者たち。フルートトップには沼津出身の大阪フィル首席の野津さんが座っていた。

前半の曲目はR.シュトラウスの「アルプス交響曲」!!(ただし10分余りの超ハイライト版)

歌手二人によるオペラアリアで、「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」からの定番アリアにカールマンの「チャルダーシュの女王」から「踊ろう」。

徳永さんのソロは「タイスの瞑想曲」、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」
前半最後は徳永さんのヴァイオリンソロで始まるバッハの「小フーガト短調」。

後半はぐっと趣向を変えて、広上さんのピアニカの先導で児童合唱団による「サウンドオブミュージック」から2曲に始まり、中島みゆきの「時代」を腰越満美、井上陽水の「少年時代」を錦織健。その二人で「誰もいない海」。
合唱団による「Believe」が続く。

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そして大ホールと中ホールに二群に分かれたオケと金管二群による「水上の音楽」からアラ・ホーンパイプ。

合唱付きの「フィンランディア」など実に盛りだくさんで、3時間を超えるコンサートとなった。最後には川勝県知事まで飛び入り。

〆はいつものホルストの「ジュピター」を元にした「不尽の山を望る歌」。
それでも終わらず「富士の山」に「アナと雪の女王」のテーマを歌手二人で。
終演は6時過ぎ。


大ホール、中ホールの連携は思ったほどうまくいっていた。時間差を解消するためにあえてデジタル技術を使わずアナログ回線を使用したとのこと。
関係者の相当な苦労を想像する。
当たり前だが音響もグランシップよりも格段に良い。

「水上の音楽」の立体感など、あたかもテムズ河の川遊びに立ち会ったかのようなゴキゲンな雰囲気。だが、演奏している人たちは、微妙な時間差にやりにくそう。

ソリストはさすがに超一流の人たち。
徳永さんのヴァイオリンを際立たせるために、小フーガ、フィンランディアにはヴァイオリンソロを加えていた。

ソプラノ腰越満美さんは、後半ではまるで宝塚のスターのようないでたち。
中島みゆきの「時代」にはホロリときました。

「フィンランディア」では予想通りの合唱付き。
中ホールにいた200人近い合唱団が大ホール客席の通路に移動して、壮大なクライマックスを築いていた。

自分の席の隣がかつて沼響でチューバを吹いていたTさんのお母さんで、嬉しそうにステージの息子の姿を見ていた。

ところどころアクシデントはあったが(広上先生が曲順を間違えて、ピアノを弾き始めてしまったのはご愛嬌)、少ない練習期間でよくまとめたと思う。

多くのお客さんも喜んでいた。
ここ数年では一番良く、第1回のクセナキスの「ノモスガンマ」以来の面白さで十分楽しめた。
来年は参加してみようかな。

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