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2014年8月に作成された記事

2014年8月31日 (日)

チモフェーエワのハイドン

8月最終日。今日は晴れたが涼しい秋の風。今年は家でクーラーをつけることがあまりなかった。これから暑さがぶり返すかどうかはわからない。

朝、バス旅行に出かける母を送りついでに千本海岸へ寄ってみた。

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駐車場がほぼ一杯で、何かイベントがあるのかなと思ったが特になし。

釣り客がいつもよりも大勢出ていた。沖には漁船多数。海面にウミネコが舞っている。
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今は形の良いサバとアジが釣れているらしい。

久しぶりに富士が良く見えた。雪のない夏の富士。

今日は、ロシアの女流ピアニスト、リューボフ・チモフェーエワのハイドンを聴いていた。
70年代後半のピアノソナタ全集から35番から39番までの5曲。

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35番はソナチネアルバム第1巻13番として有名な曲。

他の曲はベートーヴェンのソナタにも似た深さも感じられる名曲ばかり。

チモフェーエワのピアノも端正でかっちりとしたよく整った仕上がりだ。


Youtubeはチモフェーエワのショパン

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2014年8月30日 (土)

茂木健一郎さんの講演

土曜日の朝、雨音で目が覚めた。

今日も雨か・・・気温は下がり、度を超えた涼しさだ。
8時過ぎから晴れはじめた。
午後は母と沼津市民大学特別講義に行っていた。

S20140830_141511_2 講師は脳科学者の茂木健一郎氏。
場所は今年オープンしたばかりの沼津駅北口のプラザ・ヴェルデ。 
会場につくと受け付けは長蛇の列。
担当の市職員に聞くと申込者は700人を超えたという。


演題は「幸福になる脳の使い方」。

日常のいろいろな悩みやストレスの気の持ち方を、脳科学的にユーモアやエピソードを交えてわかりやすく解説していく。

ドーパミンは、初めての経験することに遭遇する時にたくさん分泌されます。
したがって幼児や子供は日常の体験が全て初めてのことばかりなので常に分泌されています。」

なるほど・・・

教育論や茂木さんの交友関係の人たちの抱腹絶倒の話など、予定の90分はたちまち過ぎていきました。

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終わった後、隣の展示会場「キラメッセぬまづ」を覗くと、華やかな外車のオンパレード。 輸入中古車フェアをやっていて、目の保養もさせていただいた。


そしてそのまま、ボエームの会のメンバーが入院している順天堂大学病院へ見舞いに向かう。

途中でメンバーの一人を乗せ、家に寄り母を降ろし病院到着は17時半。
現地で他のメンバー一人と、「ラ・ボエーム」のミミこと和美ちゃんと待ち合わせ、一同多少の不安とともに病室へ。

部屋に入ると奥さんがにこやかに迎えてくれた。
本人は管をいっぱいつけて身動きもままならぬ状態。
一時は命にかかわるような重篤な状態であったものの、見事に乗り切り快方に向かっている。


軽い冗談も出て「酒が飲みたい」を何度も連発して一同安心する。

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「ボエームの会」での盛大な快気祝いを約して病室を後にした。


そして 今日も古楽。
セット物で、ドイツ・エレクトローラが70年代後半からスタートさせた「レフレクセ」シリーズ。
これは、全10巻LP60枚組音楽史のシリーズ「Stationen Europaeischer Musik」(「ヨーロッパ音楽の停車場」)
この第6巻ドイツ盤のLP.
この第6巻にはランディーニやプレトリウスの作品に加えてスペインのルネサンス音楽なども入っている。
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演奏者はリンデ・コンソート、サヴァール、ビンクリー、エリック・エリクソンなど実力者揃い。
この中からカベソンその他の中世スペインの作曲家たちの曲を聴いた。

演奏はサヴァールその他によるチューリッヒ古楽アンサンブル。

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2014年8月29日 (金)

マルゴワールの「メサイア」

今日も曇時々の雨、涼しいを超えて肌寒いほど。
新学期も始まり通勤時に小学生たちの姿。
ハードな一週間もなんとか金曜日。午前中にひとつの問題が顕在化。気の抜けない一日。

奥歯の詰め物が取れてしまい同級生の歯科医へ予約する。
医院が職場から遠くなり、通える日が限られてしまった。来週からさらに忙しくなるために早退もできない。

10398706_723918950979400_3038488972 仕事の帰りに、沼津を終の棲家とされた名優三國連太郎を紹介する特別展示に行ってきた。

場所は沼津市立図書館。

集められた遺品の数々は、ダンディな三國さんらしいどれも超一流品ばかりの凄いもの。

会場で配られている三國さんが沼津で食べ歩いたお店を紹介した「沼津マップ」は必見!

とはいえ紹介されているお店もさすがに一流店が多く、ちょっと敷居が高いかな。
映画「利休」の無料上映会は30日13時半から。先着200名。

帰りに図書館内で立ち読みしていたら、高校の同級生に声をかけられた。

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彼は市内の中学校の現役校長。新学期が始まり早くも消耗していた。
お互い家族のことなど、仕事のことなどをしばしの立ち話。


今日はマルゴワールのメサイアを聴いていた。

CBSへの1980年録音のCD2枚組。
マルゴワール指揮のメサイアではモーツァルト版の録音もある。

演奏はウォーチェスター大聖堂聖歌隊にラ・グラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)。

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ダブリンの初演版でソプラノパートはソロ、合唱ともボーイソプラノというのが特徴。

初演版とはいえ、細部は多少異なっているように思う。


マルゴワールは比較的早い時期からピリオド系のオケを立ち上げたりしていたが、今一つ古楽ブームに乗り遅れたような印象がある。

いろいろな演奏を聴くと、同じ古楽系ブリュッヘンやクイケンらに比べ演奏の水準はあまり高くないものが多かったように思う。
この演奏もボーイソプラノの合唱などいささか危うい。

オケは小編成、物静かなメサイアで劇的な要素をあえて排しているかのように見える。
 
正直なところあまりにも平板な演奏で前半は退屈してしまいました。

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2014年8月28日 (木)

本日の練習、「トスカ」第2幕

曇り時々雨。国内でのデング熱の感染は、日本の亜熱帯化のひとつだろうか。

ここ数日気温が下がり夜は寒気を感じるほど。
おかしな夏だ。
蝉の声が急に小さくなった。 

昨日での監査で指摘された部署を訪問し担当者の意見聴取と改善策の報告の指示。
そのうちに新たな問題発覚。
毎度のことだが、自分の所に上がってくるときには密度の濃い内容となっている。
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今日はオケの練習で「トスカ」の第2幕。
場所は沼津市民文化センター小ホール。

少し遅れて到着すると第一幕のテ・デウムをやっていた。
今日は休みの部分が多いので、分厚いスコアを持参しながらの練習。

スコア片手(重い!)で練習していると、各楽器がジグソーパズルの一片のようだ。

いくつかの楽器が指定のタイミングと音量で鳴って、初めてひとつの場面が成り立っているのを実感する。
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団員の多くは、場面場面の中で、自分の音がどのような役割で鳴っているのか、未だに判っていないようだ。

実は自分も・・・・・

「トスカ」難しい。。。。

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2014年8月27日 (水)

ベロフ、19歳のメシアン

曇り時々雨。今日は外部監査二日目。合間にトラブル報告も入り落ち着かぬ一日。
夜は月曜に急逝した先輩の通夜に出席。

帰宅後聴いたのはメシアンのピアノ曲。

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「幼き子イエスに注ぐ20のまなざし」から前半、第1曲から第11曲まで。
演奏はミッシェル・ベロフのピアノで1969年録音。
手持ちは国内盤LP.

この録音の時点でベロフは19歳だった。
この2年前にベロフはメシアンピアノ国際コンクールで優勝している。

ベロフは10歳の時にこの曲を作曲者の前で演奏し驚嘆させたという。

テクニックとしてはベロフ絶頂期の録音で、右手の故障を経た今、テクニックはだいぶ衰えてしまった。

10代のベロフの柔軟にして強靭なテクニックを堪能する1枚。
この時にしかできない恐れを知らぬ若者の気負いと、冴えきったテクニックが相乗効果となって稀有の緊張感を生んだ演奏となっている。


youtubeはベロフの弾く「水の戯れ」

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2014年8月26日 (火)

デイヴィッド・ヒルのフォーレ「レクイエム」

8月も終わりの週に入りいよいよハードな一年の後半戦の始まり。
今日から外部の監査が入るために月曜から組織全体がピリピリ状態。

自分が主担当の分野もあるが、昨晩から睡眠不如意で頭が正常に働いていない自覚有り。

監査一日目の今日は若干危惧していた分野で予想通りの手痛い指摘。
終了は夕方。

疲労困憊してデスクに戻ると職場の先輩の訃報。

家も近く、娘の通っていた小学校のPTA役員仲間だった。

07076894 親しくしていた先輩だけに、しばらく放心状態で椅子に座っていた。

気を取り直し明日の準備をして帰宅。

今日の朝、カーステにセットしていたCDが、先日まとめて入手したデアゴスティーニのクラシック・コレクション中の「フォーレ」の巻だった。


曲はデヴィッド・ヒル指揮ロンドン・シティ・シンフォニア、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊の「レクイエム」。


ソプラノパートにボーイソプラノを配した純な演奏。 

しばらく車を走らせているうちに雨が降ってきた。

Youtubeはフォーレの「レクイエム」から「ピエ・イエズス」

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2014年8月24日 (日)

アシュケナージのラフマニノフ

日曜日、たまには家族で近くの温泉でもと思ったが、娘は職場の先輩たちに食事に誘われ、家内もそれなりの用事があるということで、自分はポコを畑に繋ぎながらコツコツと畑作業。

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夏野菜はもう終わり。ナスは未だ実を付けてはいるが、食べ飽きたので全部根こそぎ引き抜いた。
涼しい風も吹き、ツクツクボウシの鳴き声は山の奥から聞こえている。

暑くなってきたので、和室のひとつを占拠している音楽部屋に入り切れないLPの整理を始めた。

いただいたもので手持ちとダブっているもの、もう聴かないようなものをダンボールに詰めていく。しばらく放置していて埃をかぶっていているので、マスクをしながらの作業。

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ついでに雑誌や読まないような本の整理もする予定が、LPだけで時間切れ。

今日はアシュケナージの弾くラフマニノフ。

ピアノ協奏曲第3番をフィストラーリ指揮ロンドン響の伴奏で、アシュケナージの4つある録音の最初の演奏。

1963年の、アシュケナージがチャイコフスキー国際コンクールで優勝した翌年の演奏だ。手持ちは国内盤LP.

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これは西側での初録音で、同じプログラムのコンサートに先立って録音されたもの。

瑞々しくも冴えたテクニック,美しい音で聴かせてくれる。

気負いのようなものは感じられず、落ち着きはらった演奏はとても25才の青年の演奏には聞こえない。
アシュケナージは既にこの頃から巨匠だったのだ。

フィストラーリの伴奏はアシュケナージに付かず離れず、大人の風格の感じられる実に見事なもの。

なおカデンツァはオッシアでなく普通の版。


youtubeはブロンフマンの弾くラフマニノフの3番のコンチェルト

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2014年8月23日 (土)

本日の練習、団員投票

曇り時々雨。昨日は職場の暑気払い。楽しく酔って帰って涼しい風も部屋に入り、短期熟睡で4時過ぎには目が覚めてしまった。
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土曜休みなのでそのまま二度寝しても良かったのだが、涼しい朝だし明るくなりはじめたのでポコを連れて散歩することにした。

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庭の柿の実が色づき始め、山ウルシの木は早くも紅葉が始まっている。
夏は過ぎ行く。

木曜はオケの練習だった。
盆休みで一週間を開けての練習だが、合間に高校吹奏楽OBバンドの本番があったので、この間、楽器からは遠ざかっていなかった。

場所は沼津市民文化センター小ホールで「トスカ」の第一幕。
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今回は練習の最後に来年の定演のメインを決める団員投票があるということで、なんとなくいつもよりも出席率が良い。

「トスカ」の練習が長引いて、投票と結果発表は楽器を片付けながらとなった。

徐々に票が積み重なっている黒板を、皆が楽器をしまいながらチラチラと眺めている。

来年の候補曲3曲は「田園」、ブラームスの交響曲第1番、チャイコフスキーの交響曲第4番の3曲。

3曲が同数で並んだ時に皆の手が止まった。

S20140821_211815 注目の結果は、「田園」17票、「ブラ1」17票、「チャイ4」16票。

ホールに起こる「えー!!」「またかぁ」と呆れたような声。
ここでチャイコに投票する誰かが欠席していなかったら、3曲同数になるところだ。
こんな具合で、沼響の選曲の団員投票は不思議なことにいつも1-2票の僅差。

再び紙に書いて投票する時間はない。

ステージに立つ運営委員長の音頭で、彼の右側にブラームスの人。左に「田園」の人ということになった。

ということでワイワイガヤと左右に分かれた結果はブラームス。

チャイコフスキーの票の多くがブラームスに流れたようだ。


YoutubeはG.ヴァントのブラ1

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2014年8月20日 (水)

ルーカス・グラーフ「フルートとソプラノのための音楽」

地球温暖化の影響が顕著になり、亜熱帯化した日本に地域限定の不意の大雨。
今まで何もなかったから大丈夫だろう、との思い込みや過去の経験が役に立たないほどの未知の規模の災害が頻発する国になってしまった。

先日の講演で宇宙飛行士の毛利衛さんは、「人類が今突然地上から姿を消したとしても、もうこの温暖化は止まらないところまで来ている」と言っていた。

激変する天候といかに共生するかが、これからの大きな課題なのだろう。

今日はフルートとソプラノ独唱のための曲を集めたアルバムを聴く。
スイス、Claves原盤のLPで、ペーター・ルーカス・グラーフのフルートに妹のキャサリーン・グラーフによるソプラノ、ピアノとチェンバロは小林道夫に、チェロソロがラファエル・アルトヴェークにヴァイオリンソロがアレキサンダー・ヴァン・ヴァインコープ。

曲はA面がラモー、スカルラッティ、ヘンデル、バッハのアリアなどを集めB面は、マルタン、オネゲル、ルーセル、ラヴェルの作品。

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演奏の良さもあるが、いずれも素晴らしい曲ばかり。

このフルートとソプラノという組み合わせは、クラーヴェスのプロデユーサーが長い間構想を温めていた企画だったのだが、チェンバロとピアノの両方を弾き分けることのできる理想的なピアニストが見つからず、なかなか実現できなかったという。

小林道夫が名歌手エルンスト・ヘフリガーとのリサイタルのために、スイスを訪れた際に
この理想的な組み合わせが実現した。

ラモーのアリエッタ「いとしいナイチンゲール」では、わずかの序奏の部分のためにカメラータ・ベルンのコンマスのアレキサンダー・ヴァン・ヴァインコープをわざわざ呼び寄せたという。

清らかな美しいキャサリーン・グラーフのソプラノを優しく包み込むような、しっとりとしたいぶし銀の響きの兄グラーフのフルート。

バロック期の作品と近代フランス作品で、音色そのものがガラリと変わるのも驚異的。
小林道夫の伴奏もピアノとチェンバロを見事に弾き分けている。

Scdx25508 沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」にホーレンシュタインのウィーン響とのスタジオ録音の演奏の感想をアップしました。


Youtubeはルーカス・グラーフの吹くラヴェルの「序奏とアレグロ」 

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2014年8月19日 (火)

デアゴスティーニのCDマガジン

盆休みも終わり、なんとなく浮いた気分の夏も終わりに近づいた。
来週は組織の今後に影響する外部委員による監査。

今年の後半戦はいろいろと難儀な事ばかり。

先日、家内の実家近くのブックオフで、多量のデアゴスティーニのクラシックCDコレクションを見つけた。

   この手の出版系のCDはブックオフのクラシックコーナーの定番。
格安で出ているのが常でこの時も1枚150円。
内容的に有名曲中心で幽霊演奏家も多いので、さほど食指は動かないのだが、新しい番号のものの中には、日本や海外の比較的最近のマイナーレーベルの音源が使われたりしているので、タイミングを見て確かめてみようかなと思ってはいた。


安い値段に釣られて物色開始。

このシリーズのCDは、中のジャケットを開けないと演奏家が判らない。
そこでこのシリーズの全貌を紹介している安田さんのHPをタブレットで開きながら、ホイホイとCD棚から抜き出していった。
まず最初に探し出したのは、英Caltonから出ていたロイ・グッドマン指揮によるホルストの「惑星」「セントポール組曲」。
Sgoodman_2   これは初演当時の楽器を使用した惑星のピリオド系演奏として有名なもの。

同じくCaltonではディヴィッド・ヒル指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のフォーレのレクイエム。


続いて伊藤恵の弾くシューマン、ヴァイオリンの伊藤素子とフィリップ・モルによるグリーグのヴァイオリンソナタ第3番などのfontecの音源と、井上直幸のモーツァルトなどのカメラータ・トウキョウ音源.


NAXOS由来のものでは、ヤナーチェク、レスピーギとショーソンの巻。

Clyana ヤナーチェクは、ナザレス指揮スロヴァキアフィルによる「シンフォニエッタ」「タラス・ブーリバ」。実はこの2曲の演奏にはさほど魅力は感じていなかったのだが、もう一曲、弦楽のための組曲がヴァルハル(ここでの表記はワーシャル)の演奏で収録されている。


レスピーキは同じくヴァルハルの演奏の「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲、そして他の演奏で「ボッティチェリの3枚の絵」、「風変わりな店」の2曲。


ショーソンはカルタンバック指揮ナンシーの歌劇場オケによる交響曲ロ短調。

音源不詳(おそらくEMI音源?)のマリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルクフィルによるラフマニノフの交響曲第3番。

07084856 カップリングはヴィタリー・ベルソンのピアノ、ドミトリエフ指揮レニングラード・フィルによるピアノ協奏曲第3番。

以上7枚。携帯ポイントが溜まっていたので10%引き。

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2014年8月18日 (月)

musicaのフォノアンプその後

盆も過ぎ、家の周りを飛ぶアキアカネに秋の気配。

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このたびの京都の豪雨では、京都の大学に通う甥がちょうど丹波に出かけていて、まともに遭遇。心配してメールを送ってみたら無事は確認できたものの、電車が止まり、予定通り帰れるかどうかが微妙らしい。

この休日にMUSICAのフォノアンプを、セッティングその他条件を替えながら聴いていた。

電源の極性を直し、プリアンプの接続コードをいろいろと変えてみたら平板だった音像に少しずつ奥行きが出てきて、楽器の繋がり感も出てきた。
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C280のフォノイコライザーとは性格の異なる音だが、これはこれで楽しめる音だ。

聴いた音楽は、スークのヴァイオリン、ルィージーコヴァのチェンバロでヘンデルのヴァイオリンソナタ全集、DENONのPCM録音による国内盤LP.

清流のせせらぎのような澄んだ音で伸び伸びと弾くスークのヴァイオリンに、ルイジーコヴァの見事な伴奏。
二人の奏者の位置がはっきり判るのが良い。

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これでヴァイオリンの音が一点から放射されていれば文句なしなのだが、そこまでの域に達していない。

次に最初はさっぱりだめだったオケの演奏に替えてみた。

S_20130331_182312 ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響によるシベリウス交響曲全集から第5番。
ビクターが出していた国内盤LP.

ビョウビョウとヴィブラートをかけながら咆哮するブラス群、攻撃的な弦楽器ともども、荒れまくりの猛演。

奏者の熱気と息使いのようなものがリアルに伝わってきて、これは良い。

通電しているうちに機器がこなれてきた?

それとも耳が慣れてきたのだろうか?

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2014年8月17日 (日)

高校吹奏楽部OBバンド演奏会

今年のお盆は金曜日に休みが取れて三連休。

それなりに充実した休みの実感。

土曜は年に一度の高校吹奏楽部OBバンドの演奏会だった。
ここ数年、仕事やら家の都合で参加できなくて、実に5年ぶりの参加。

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今回で実に15回目で場所は長泉町にあるホール、ベルフォーレ。
名前の如く非常に残響が多い音楽ホールだ。

曲は吹奏楽オリジナルとポップスの実に9曲を、コンサート前日と当日午前中だけの練習で本番に臨むという無謀な企て。

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第一部は昭和50年代から昨年までの吹奏楽コンクール課題曲4曲、
第二部はポップスステージで、第三部は「伝説のアイルランド」とスミスの難曲「フェスティバル・バリエーションズ」というもの。

このコンサートはとにかく演奏して楽しむ同窓会的なものなので、お客も身内ばかりの自己満足コンサート。

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今年は10代から70代までのOBが集まり総勢60名ほど。
ここ数年でも大勢集まった会だという。

中でもスミスの曲がやりたくて、若いOBが集まったということらしい。

だがスミスの曲はとても二日の練習で消化できるものではなく、なんとか止まらずに終わったという出来。

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課題曲を古い曲から並べて演奏してみると、年々難易度が上がっているのが良く判る。
自分がいた時に比べると全国的に吹奏楽のレベルが上がっているのを実感。

ホルンのOB参加は今回8人で自分は最年長で2番ホルン。
年の上から順に4人が男で、その下は現役3人を含めて全て女性。

娘と同じ年の1番ホルンの女の子は、各種ソロも危なげない実に見事な名人芸。

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この日は、それぞれの世代が自分の高校時代に思いをはせる、年に一度の貴重な場所と時間。

理屈抜きに楽しんだ一日。

終演後、卒業年次に前から並ぶ記念撮影では、いつのまにか自分は最前列となっていた。  

終わった後は、ホール近くの家内の実家に行き岳父と痛飲。
さらに良い気分となりました。
Youtubeはスミスのフェスティバル・ヴァリエーションズ

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2014年8月15日 (金)

バルシャイの「フーガの技法」

本日休暇が取れた。

明日は高校吹奏楽部のOBバンドの演奏会に数年ぶりに参加の予定で、今日から練習が始まっているのだが、お盆で水曜あたりから親戚が墓参りにやってきているので、家を空けられない。

今日は横浜から珍しい親戚が来た。

親が従姉弟同志ということで自分との関係ではハトコの女性二人。
二人とも自分より一回りほどの若さ。

遠くに住むハトコとなると会う機会はほとんどなく、自分が彼女たちに 会ったのは5年ぶりで、二人が我が家に来たのは9年ぶりだという。
だがその中の一人が我が一族には珍しい超美人なので、自分の中では記憶は鮮明。
遠くの親戚が訪ねてくれるのは嬉しいものだ。

しばらく楽しく歓談。

次に会えるのはいつだろうか?


今日はバルシャイのバッハ、「フーガの技法」を聴いていた。
メロディア原盤の国内盤LPで、1972年のスタジオ録音。

バルシャイといえば西側デビューとなったデッカへのバルトークが峻烈な名演だった。
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ケルン放送響とのショスタコーヴィチの交響曲全集のような良い仕事もあるが、晩年になるにつれて出来不出来の差が大きかったように思う。

そのバルシャイが生涯にわたって追及し続けたのがこの「フーガの技法」。

バルシャイは、この「フーガの技法」とマーラーの交響曲第10番の完成を目指すために西側に亡命したと自らが語るほど入れ込んでいた。
死の直前の病床にまで「フーガの技法」の編曲作業に打ち込んでいたという。

この編曲は管楽器を含めた室内オーケストラによるバルシャイ版で、曲によってはチェンバロを加えている。
未完となった最後の三重フーガを最後まで完成している版。
通常演奏されない13のコンプラクントウスによるフーガも2台のチェンバロで演奏されている。

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触れれば血が出るような非情なまでの厳しさの中に、悲痛な叫びのようなものが感じられる。 ソビエト時代の純音楽的に結晶化されたバルシャイのバッハ。


同じバルシャイのバッハでも管弦楽組曲やピアノ(チェンバロ)協奏曲にはここまでの厳しさはなかった。

Youtubeは晩年のバルシャイ指揮の「フーガの技法」。
LPの演奏に比べるとずいぶんと厳しさは薄れている。

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2014年8月14日 (木)

スルヤ音楽会と中原中也

今日は朝から雨。出勤時の道路は盆休みのためかなり空いている。
午前中に大きな問題が二件。一件は月曜日に発生したもので今になって発覚。
当事者は事の重大さへの認識がなかったようだ。

昨日からタブレットからのインターネット接続が突然出来なくなった。
WIFIは認識しているのにブラウザやFacebookを立ち上げようとすると接続できない。
設定をいじった訳でもないに不思議。

ネット接続が出来なければ、スマホを導入せずにタブレットを持ち歩いている意味がない。

お盆で親戚も来はじめているので今日は早退。
ついでにdocomoショップに行き見てもらうことにした。

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ショップの若い女の子に症状を説明し見てもらうと。
設定画面を開き、その他のモバイルネットワークを確認して、SIMMカードを入れ直して、電源再投入。
これで治った。

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よく判らないが設定が知らないうちに変わっていた。無意識に変えてしまったのかしらん。

帰宅し娘二人と墓参り。やがて弟夫婦も来て一緒の夕食。
今年から京都の大学に行っている甥は、大学の発掘調査に加わっていて、いまだ帰省せず。


今日は昭和の初めに作曲家、諸井三郎が主宰していたスルヤ音楽会を再現したCDを聴いた。

中原中也生誕90年・没後60年を記念して開催された演奏会のライヴCDで、中原中也記念館が制作したもの。

「スルヤ」は作曲家・諸井三郎を中心とした音楽愛好団体。
メンバーには河上徹太郎、内海誓一郎らを同人に、その他小林秀雄、大岡昇平、三好達治、今日出海ら錚々たる人たちが名を連ね、中原中也も出入りしていた。

中原中也の詩は、昭和3年のスルヤ演奏会第2回演奏会にて、諸井三郎が音楽を付けて初めて世間に発表されている。

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このCDの内容は、

1 朝の歌/諸井三郎 作曲
2 ピアノのためのソナタ 変イ短調 作品一より 第一楽章/諸井三郎 作曲
3 汚れつちまつた悲しみに……/石渡日出夫 作曲
4 帰郷/内海誓一郎 作曲
5 帰郷/溝上日出夫 作曲
6 朗読「サーカス」
7 サーカス/清水 脩 作曲
8 冬の長門峡/岡田昌大 作曲
9 夕照/大岡昇平 作曲・伴奏譜 青 英権
10 夕照/溝上日出夫 作曲
11 春と赤ン坊/末吉保雄 作曲
12 朗読
13 含羞/青 英権 作曲
14 夏の日の歌/溝上日出夫 作曲
15 朝の歌/溝上日出夫 作曲
16 雪が降つてゐる……/溝上日出夫 作曲
17 夏は青い空に……/溝上日出夫 作曲

演奏は、ソプラノ/桑原英子(5,10,11,14) テノール/藤川泰彰(3,7,9,13)
バリトン/末廣正巳(1,4,8) フルート/神田寛明(10,11~14)
チェロ/宮澤 等(1,4,5,12~14) ピアノ/諸井泰子(2)
ピアノ/水谷真理子(1,3~14) 合唱/YMフラウエンコール(15~17)
指揮/三隅洋子 ピアノ/桑原智恵 朗読/加賀美幸子(6,12)

というもの。

知っている人はN響フルート奏者の神田寛明、NHKのアナウンサーだった加賀美幸子ぐらい。
ピアノソナタを弾いている諸井泰子は、諸井三郎の娘だという。

中原中也のおなじみの詩に、時としてフルートやチェロのオブリガードが付いた歌曲の数々。
小説家の大岡昇平に作曲の作品があるとは知らなかった。


有名な「サーカス」の中のサーカスのブランコの描写の「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」は、加賀美幸子の朗読と清水脩の曲の間に大きな感じ方の差があり、テノール独唱でほとんど絶叫のように歌われるのには非常な違和感がある。
http://www.exist.net/poetry/circus.html 

それでもどの作品も面白く聞けた。

ピアノソナタなど、フランクのピアノ曲に似た雰囲気があって興味深い。

演奏の水準は非常に高い。

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2014年8月12日 (火)

マゼールのチャイコフスキー

朝まとまった雨その後曇り。
今日は早起きして山に入りお盆の祭壇用の竹を切るつもりが雨でやむなく中止。
明日には坊さんが来て経を上げるので、急遽竹伐りは弟に頼むことにした。

昨日風が強く、仕事を終えて帰る時に車のドアが風に煽られ、隣に止めてある車に接触して傷つけてしまった。

職場で借りている駐車場なので、車の所有者はわが社の社員であるのだが、誰が借りているのかはわからない。
しばらく待ったがなかなか来ないので、一旦帰ることにした。

そして本日いつもより早く出勤して、駐車場で隣の車が来るのを待っていた。
待ち人は5分ほどですぐに来た。

見るとまだ入社して日も浅いような若い女の子。
呼び止めると驚いて恐縮した顔で私を見ている。
彼女は比較的近くの部署の研究部門の子で、相手は私を知っていたが私の記憶にはなかった。

詫びて事情を説明すると、彼女は傷には気づいてなく驚いていた。
車の傷は雨に洗われたためか目立たなくなっている。

昼休みに保険屋を呼ぶと、車を見て、これは汚れだけかもしれませんね・・・・。
まぁ、ぶつけた自分が悪いのだからお願いしますと言っておいた。

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先日BSでマゼールの追悼番組をやっていて、2012年のN響とのチャイコフスキーの交響曲第4番の演奏が紹介されていた。これがかなりの名演だった。

この映像で見る限り、80を超えているとはいえマゼールはとても元気で、この2年後に突然逝ってしまうようには見えない。

今日はマゼール指揮ベルリンフィルの演奏でチャイコフスキーの交響曲第4番を聴く。
1960年の録音でヘリオドールの国内盤LP.

この頃のマゼールは、ドイツグラモフォンに、ベルリンフィルを振って「運命」を皮切りに、「田園」、チャイコフスキーの交響曲第4番やローマの松、スペイン奇想曲、メンデルスゾーンの交響曲などのポピュラーな曲の録音を行っていた。

この合間の1960年にはバイロイトへ史上最年少でデビューするなど、マゼールは猛烈な勢いで世界のトップクラスの指揮者に上り詰めていった。

その後のマゼールは1965年にベルリン放送響の音楽監督となり、同じベルリンで、カラヤン率いるベルリンフィルと対抗するような存在になっていった。

自分としてはこの60年代のマゼールが一番好きだ。

このチャイコフスキーも、猛者揃いのカラヤン配下の60年代のベルリンフィルの固く頑固なまでの重厚なアンサンブルを見事にドライヴした、若き日のマゼールの名演だ。

この4年後にマゼールは、ウィーンフィルを振ってチャイコフスキーの交響曲全集録音もおこなっている。

Youtubeはマーラーの5番、マゼールの指揮

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2014年8月11日 (月)

モートン・グールドのスーザ・マーチ集

巷は盆休みの週に入ったとはいえ、自分はカレンダーのとおりの休み。

今週一日は休みを取りたいもの。 通勤時の道は空いていた。
昼食を摂りに仕事場近くのファミレスに行くと、いつもの倍ほどの人。
待ち時間が長く、貴重な昼休みの時間を無駄に消費してしまった。
明日からしばらく外食はやめとこう。 
   
今日はアメリカの作曲家、モートン・グールドが指揮したスーザの行進曲集。

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米RCAのビングステレオシリーズのLPで、モートン・グールドが集めた臨時編成のメンバーによる演奏。

曲はマーチ王の代表的なマーチ14曲をグールド自身のアレンジで演奏している。

絶妙の選曲と曲順、グールドのアレンジはいわゆる行進用ではなく、コンサートマーチ風に仕上げたもので、純音楽的な仕上がりの格調の高いもの。

このバンドのメンバーの詳細はわからぬが、相当な腕ききを集めたことが歴然だ。

このLPを廉価盤で再発しようとしたら、グールド自身が拒否したという。
よほどの自信作だったのだろう。


凡百の行進曲集とは一線を画す名演だ。

YoutubeはM.グールドの「アメリカンサリュート」

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2014年8月10日 (日)

シューベルトのオクテット

曇り時々雨、台風の影響で西風がやや強い一日。夜遅くからやや強い雨。
夜中に地震で目が覚めた。時計を見ると午前3時少し前。  


震源地は静岡市の山間部でM3.6。僅かな揺れで目が覚めるのは眠りが浅いためだろうか。
結局二度寝していつもの6時起床。

Sdsc01315_2 ポコの散歩の途中、家の近くの溝でカクベンケイガニを見つけた。

これは海辺に住む蟹。子供の頃は普通に庭先をウロウロしていた。  

その頃近所のおじいさんが、150年前の安政の大地震の津波の時に流されてきてそのまま住み着いた。
と言っていたが真偽のほどはわからない。

家の周囲の塩分濃度はわからないが地名は「塩満」。
千年ほど前までは海辺だった土地で、今でも土を深く掘ると貝殻や古代人が漁に使っていた錘が出るという。

今日は遠い親戚の法事。


故人は顔見知りであるものの、親戚とはいえどのような繋がりか判らなくなっている。
迎えのバスに乗りお寺に着くと列席の人々は見事に知らない人ばかり。

午餐はカニ料理の甲羅本店

朝見たベンケイガニの姿が目に浮かぶ。

席で隣合わせた方が偶然県内の同業者で驚いた。

お話を伺っていると相当偉い方。
この人も遠い親戚ということらしい。共通の知人の話題で間が保てて幸い。

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ビールを数杯重ね良い気持ちになり帰宅。

音楽部屋に入って、クリーヴランドSQやブライマー、タックウェルその他のメンバーによるシューベルトのオクテットを聴いているうちに気持ち良くなり、そのまま夕方まで寝入ってしまった。

009 沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」にシェルヘンの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/titan.cgi 

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2014年8月 9日 (土)

仰天、スタインバーグの管楽器付きピチカートポルカ

曇り、台風は鈍足のまま接近、長く雨が降り続いた四国にそのまま上陸の気配。
この大雨のために、四国や三重に空前の避難指示発令中。

今日は午後から沼津市民大学特別講義に母と行っていた。

内容は宇宙飛行士、毛利衛さんの講演。
場所はこの7月にオープンしたばかりのプラザ・ヴェルデ

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全5回の講座の沼津市民大学の会場は、通常キャパ200人の千本プラザ

だが、毛利さんの人気の高さ故にこの回ともう一回、脳科学者の茂木健一郎氏の回がキャパ700人のプラザ・ヴェルデとなり、この2回分だけ追加受講の募集をおこなったもの。

母は全5回を申し込んでいたが自分はこの追加分だけの申し込み。

真新しいプラザ・ヴェルデのホールはほぼ満席。

演題は「文化としての科学技術」。
毛利さんの宇宙飛行士としての体験と地球環境への思いを熱く語ったもの。

地球温暖化と最近頻繁に起こる竜巻や大型台風の関係など、興味深い話の数々。

話の内容よりも、質問に答える毛利さんの暖かい人柄には心打たれるものがあった。


このところ通勤の車中で最近購入スタインバーグのキャピトルレコーディングを聴いている。

469_2 モノラルからステレオへの移行期なので、モノ、ステレオが混在しているが、もともとハイファイが売り物だったレーベルなので、モノラルでも音は良い。

スタインバーグといえば堅実な音楽造りが、ブラームスなどの独逸物で強みを発揮していたイメージだったのだが、CD10枚ほどをまとめて聴いてみると、ユニークな解釈や大胆な改変がかなりあって、なかなか一筋縄ではいかない指揮者であることがわかってきた。

バレー音楽のような趣のイタリア奇想曲、チャイコフスキーの弦楽セレナーデでは終曲に聴いたことのないような音が聞こえてくる。

中でもシュトラウスのポルカを集めたCDがケッサク。

ピチカートポルカがなんと管楽器入り。
冒頭から弦のピチカートに重なって、トランペットが鳴っていて、初めて聴いたときは思わずのけぞった。

ポルガ「とんぼ」や無窮動、トリッチトラッチポルカもシンフォニックでありながら聞きなれない音が鳴っている。


Youtubeはスタインバーグのベートーヴェン第7番

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2014年8月 8日 (金)

本日の練習、「トスカ」

8月に入り蝉しぐれにツクツクホウシとヒグラシの音が聞こえ始めた。

昨日はオケの練習日。

会場は市民文化センター小ホール。ちょいと遅れて会場到着。
先週仕事で休んでしまったので、明りの落ちたロビーでしばらくウォーミングアップ。

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到着が遅れてしまったので、空いていたポジションは4番ホルン。

休みが多く、長い休みの中で拍子が変わったり大きなルバートがかかったりするので、小節を数えるのに苦労する。

10470579_685235931556800_4042704722 オケ全体としては「トスカ」のイメージが徐々に現われ始めたようにも見えるが、未だ道のりは遠い。

ポスターとチラシも出来上がっていた。

今日は仕事を終えた後、家内と図書館で待ち合わせ、近くの洋食屋「とんちんかん」で夕食。
ここのハンバーグは丁寧に作った洋食屋の味。

その後、三島のジョイランドに行き久しぶりの映画。

ジブリの「思い出のマーニー」を見た。
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スタジオジブリとはいえ今までの宮崎作品とはまたタイプが異なる作品。

北海道の海辺の景色など深い色で美しい。

ろうそくを立てる北海道独特の七夕祭りの様子を見ているうちに、北海道に住んでいた頃を懐かしく思い出したりしていた。

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幻想的で懐かしさと優しさを感じさせる作品。

劇中に使われていたのは「アルハンブラ宮殿の思い出」。

この曲名がなかなか思い出せず。しばらく気持ち悪い思いをしていた。

遅い時間なので自分ら夫婦の他はカップルが2組ほど。

上映終了は10時過ぎ、対照的に大勢の人が入っていた併設のパチンコ店では蛍の光が流れていた。

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2014年8月 6日 (水)

長谷川陽子の「ナチュラル」

通勤時、車の回りにギンヤンマが飛んでいた。

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子供の頃は普通に飛んでいたのだが、このところ我が家周辺の水田の多くが宅地化し、久しく見かけなかった。
そういえばトノサマガエルもここ何年も見ていない。


昨日、オケの創立期から一緒にホルンを吹いていた友が突然倒れ、病院の集中治療室に入ったとの連絡を受けた。
彼は長い間、沼響の代表として現在の発展を創り上げたスタッフの一人。
ボエームの会のメンバーでもある彼は、昨年突然の難病に襲われ今年の30回定演にも出ることができなかった。
難病を克服して沼響への復帰を願っていたのだが、今はともかく助かって欲しいと願うのみ。 ここ2週間が山場だという。


通勤途中の車中で長谷川陽子の弾くチェロを聴いていた。

「ナチュラル」というアルバム。

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ファリアのスペイン民謡組曲からカンシオン、アストゥリアス地方の歌、ナナ、そしてグラナドスのオリエンタル、バラディスのシシリエンヌなどのスパニッシュ系の静かな曲から、ラフマニノフのチェロソナタからアンダンテ、ヘンデルのラルゴ、トロイメライ、鳥の歌、などのアダージョ系の曲が並ぶ。


素直で清らか、そして心優しい長谷川陽子の弾くチェロの美しい音色。


1曲1曲を心を込めて演奏しているのが良くわかる祈りにも似た感動的な演奏の数々。

Youtubeはファリアの「ナナ」

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2014年8月 5日 (火)

パリアキンとタリアフェロのベートーヴェン

曇り朝のうち一時雨、午後はよく晴れて熱風吹きすさぶ一日。

昨日休んだので今日は早めに出勤。駐車場到着と同時の突然のどしゃぶりに何か嫌な予感。
早朝の誰もいないオフィスで溜まった決裁書類を片付ける。

机上のメモにはちょっと厄介な案件が2件。

今日はベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「クロイツェル」と「春」。

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マヌーグ・パリアキンのヴァイオリン、マグダ・タリアフェロのピアノによる、仏PRESTIGE DE LA MUSIQUEのLP.

マヌーグ・パリアキンはイギリスのヴァイオリニストで、カラヤン時代のフィルハーモニア管のコンマスだった人物。
カラヤンのロ短調ミサの旧録音ではヴァイオリンソロを弾いている。

地味な存在だが、コンサートホールレーベルに、バッハやベートーヴェンなどのコンチェルトの録音も入れていた。

だが何といっても、このアルバムの魅力はブラジル出身女流タリアフェロのピアノ。

コロコロと軽いタッチの固めの音色、それでいて音楽に柔軟なふくらみが感じられるのは絶妙のペダリングと腕の柔らかさがあるからだろう。

パリアキンのヴァイオリンを立てながらも、自らの個性をさりげなく見せる一流の至芸。

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2014年8月 4日 (月)

冨田勲の「イーハートーヴ交響曲」

曇り時々雨。
今日は休みをとり、母を病院へ連れて行ったりしていた。
車を走らせていると局地的な雨、雨足がカーテンのように移動しているのがよく見える。
四国地方は記録的な大雨。気候の変動で自然災害が年々スケールアップしているのが心配だ。台風も週末にかけて接近中。

今日は録画していたEテレ「音で描く賢治の宇宙~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~」を見ていた。

41r4utwz1ll_sl500_aa300_ 80歳になった冨田勲が作曲生活の集大成として作曲した「イーハートーヴ交響曲」。
その制作過程と、富田勲の東北と宮沢賢治への深い思いを紹介したもの。


「イーハートーヴ交響曲」の編成は大編成のオーケストラと200人の合唱、そしてバーチャルアイドルの初音ミクのソロとのコラボという、電子音楽のパイオニア冨田勲ならではの作品。

音楽のテンポの伸縮に合わせ、初音ミクの歌を見事にシンクロさせていく。
そこまでの苦労話と初演時のダイジェストが中心。

最初の部分が、あれ?どこかで聴いたぞと思っていたら、ヴァンサン・ダンディの「フランス山人の歌による交響曲」の冒頭そのものだった。

第3楽章などダンディの交響曲のフィナーレと主題は同じ。第5楽章はラフマニノフの交響曲第2番。

要するに、この曲は音楽にも造詣が深かった宮沢賢治の作曲した曲と文学作品、ダンディとラフマニノフの曲をコラージュした交響曲。
曲を知っていればすぐにわかるように書かれていて、最初から冨田勲は意図して書いている。


初演時のパンフには引用された作品として以上の曲が紹介されていたという。

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この番組で紹介されていた多くが、ダンディの作品の部分だったので、知らない人には誤解を招きそうだ。

作品の出来上がりは冨田勲作品そのもの。
 

オーケストラを知り尽くした壮大な広がりと、そして「新日本紀行」のテーマのような聴いていてホロリとさせる日本的な抒情と優しさが感じられる、大好きな冨田勲の世界。

10140739632_s 今日はもう一枚、「新日本紀行」やNHKの大河ドラマ作品などの冨田作品を集めたCDもを聴いていた。

指揮は「イーハートーヴ交響曲」と同じ大友直人。


025 沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」にミトロプーロス指揮ニューヨークフィルの1960年ライヴの感想をアップしました。



Youtubeはその「イーハートーヴ交響曲」

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2014年8月 3日 (日)

グランシップ音楽の広場in Fuji

8月最初の週末休み。

昨日はポコの散歩の途中でゆるくなった首輪が抜け、ポコがどこかへ行ってしまった。
ご近所の方も大勢探しに出てくれ、ちょっとした騒ぎ。

結局、見知らぬご家庭の庭でくつろいでいるところを無事保護。


Sdsc01285_1 きつく叱ったら小屋の下に潜り込んでしまった。


そして日曜は「グランシップ音楽の広場in Fuji」。

場所は富士市民文化会館「ロゼシアター」。開演3時。
会場到着は開演15分前で広大な駐車場もほぼ満車、やっと端に置いて会場へ急ぐ。

このイベントも今年で7回目。例年の会場は静岡市のグランシップだが、今年は改修工事とかで富士に場所を移してのコンサートとなった。

オケ合唱団合わせて県内のアマチュア奏者総勢350人を超える巨大編成。

過去5回ほど行ったけれども、第1回のクセナキスの「ノモスガンマ」オリジナル編成の演奏の時のようなインパクトはその後はなく、なんとなくマンネリ化を感じていた。

グランシップの巨大な空間を再現するために、今回はオケと合唱団が大ホールと中ホールに分かれて二次元中継で演奏する実験的なコンサートとなった。

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指揮は広上淳一、ヴァイオリン徳永二男、テノール錦織健、ソプラノ腰越満美に、オケのトップにはプロ奏者たち。フルートトップには沼津出身の大阪フィル首席の野津さんが座っていた。

前半の曲目はR.シュトラウスの「アルプス交響曲」!!(ただし10分余りの超ハイライト版)

歌手二人によるオペラアリアで、「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」からの定番アリアにカールマンの「チャルダーシュの女王」から「踊ろう」。

徳永さんのソロは「タイスの瞑想曲」、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」
前半最後は徳永さんのヴァイオリンソロで始まるバッハの「小フーガト短調」。

後半はぐっと趣向を変えて、広上さんのピアニカの先導で児童合唱団による「サウンドオブミュージック」から2曲に始まり、中島みゆきの「時代」を腰越満美、井上陽水の「少年時代」を錦織健。その二人で「誰もいない海」。
合唱団による「Believe」が続く。

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そして大ホールと中ホールに二群に分かれたオケと金管二群による「水上の音楽」からアラ・ホーンパイプ。

合唱付きの「フィンランディア」など実に盛りだくさんで、3時間を超えるコンサートとなった。最後には川勝県知事まで飛び入り。

〆はいつものホルストの「ジュピター」を元にした「不尽の山を望る歌」。
それでも終わらず「富士の山」に「アナと雪の女王」のテーマを歌手二人で。
終演は6時過ぎ。


大ホール、中ホールの連携は思ったほどうまくいっていた。時間差を解消するためにあえてデジタル技術を使わずアナログ回線を使用したとのこと。
関係者の相当な苦労を想像する。
当たり前だが音響もグランシップよりも格段に良い。

「水上の音楽」の立体感など、あたかもテムズ河の川遊びに立ち会ったかのようなゴキゲンな雰囲気。だが、演奏している人たちは、微妙な時間差にやりにくそう。

ソリストはさすがに超一流の人たち。
徳永さんのヴァイオリンを際立たせるために、小フーガ、フィンランディアにはヴァイオリンソロを加えていた。

ソプラノ腰越満美さんは、後半ではまるで宝塚のスターのようないでたち。
中島みゆきの「時代」にはホロリときました。

「フィンランディア」では予想通りの合唱付き。
中ホールにいた200人近い合唱団が大ホール客席の通路に移動して、壮大なクライマックスを築いていた。

自分の席の隣がかつて沼響でチューバを吹いていたTさんのお母さんで、嬉しそうにステージの息子の姿を見ていた。

ところどころアクシデントはあったが(広上先生が曲順を間違えて、ピアノを弾き始めてしまったのはご愛嬌)、少ない練習期間でよくまとめたと思う。

多くのお客さんも喜んでいた。
ここ数年では一番良く、第1回のクセナキスの「ノモスガンマ」以来の面白さで十分楽しめた。
来年は参加してみようかな。

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2014年8月 1日 (金)

MUSICAのフォノアンプ

夕べは無風状態であまりの暑さに何度も目が覚めた。
今日から8月。暑かったが夜になって遠雷。そして小雨。


今月末の大きな監査に向けての準備が始まり、判らないことばかりなので難儀している。
昨日夕方からは外部講師を招いた研修会があり夜まで及び、オケの練習はやむなく欠席。

来年の定演のメインの候補曲は、ブラ1、田園、チャイコの4番ということで、昨晩のオケの練習時に正式に団員に告知されたはずだ。
中プロはピアノコンチェルト。自分に任されたソリストとの交渉は順調でほぼ曲目も固まった。


帰宅したらMUSICAのフォノアンプが届いていた。

MUSICAはCECの関係者が創設したガレージメーカー。

最近愛用のプリアンプのアキュフェーズのC280が、アナログ再生時に突然左側から音が出ないことがあり、修理に出そうか悩んでいた矢先、MUSICAのホームページを覗いたら、アウトレットモールに期間限定でIbukiというフォノアンプが格安で出ていた。


自分のオーディオの師匠のKさんが、MUSICA社製のUSB-DACで気軽にネットワークオーディオを楽しんでいて、それが小型で廉価ながらなかなか良い音だったので、このメーカーは気にはなっていた。

A71b4dd3b0bc909e949f829302fb07e3 HPに掲載されているフォノアンプは真空管使用ということで、我が家のWEの300Bで組んだパワーアンプとなんとなく相性が良さげだし、どんな音がするのか興味津々。


今のC-280はアナログのステレオ再生以外は快調で、修理に出しても高いものになりそうだし7月28日までの期限限定特価!、にも釣られてほとんどアホウな衝動買い。

梱包を開けて実物を見た第一印象は・・・軽い小さい。外観は大きめの羊羹

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フロントの窓から真空管が見えるかと思いきや、硝子越しに見えるのは小さな基盤とコンデンサーばかり。

奥の方になにやらハロゲンランプのように小さく見えるのが、真空管と称するもののようだ。 いかにも手作りの雰囲気。
付属品として御影石の専用台付いている。これは立派。

もともと和室にマッチした雰囲気でコンパクトに使用する、というコンセプトらしいので、蒔絵風の筐体と御影石の台の意味はなんとなくわかる。
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でも言葉は悪いが中身よりも箱と台にコストがかかっている雰囲気だ。

そのうえ手元に届いた製品は、表に見えて存在感を主張するはずの真空管が奥に引っ込んでいて工作半ばという感じ、店頭で定価59,800円を出してこれを買うか?と問われたら微妙なところ。

Sdsc01280 この工作の粗さがアウトレットとなった所以だろう。と勝手に想像する。

だが肝心なのはその音。

一抹の不安を抱いてトーレンスのTD320から、このフォノアンプを介しC-280のLINE端子に繋げてフォノアンプのスィッチを入れてみると。

ボッ・・・・・ジジジジィィ、ぶーんという盛大なハム音。

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アースが十分に取れてないようなので、一本アースの線を追加してみたら、多少静かになったがボリュームを上げるとまだ聞こえる。

いろいろと場所を移したりしたら許容範囲まで下がってきたので、とにかくその音を聴いてみることにした。

聴いたのは、先日聴いたばかりのリステンパルト指揮のモーツァルトのシンフォニーコンチェルタンテ。

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・・・・うーん、今まで立体的な3次元に聞こえていた音が、細部の楽器は明瞭なのに完全に平板な2次元化している。

コントラバス数人の動きははっきりとしているが、リステンパルトの振るオケが小編成に聞こえる。これが実体に近いのだろうか?


なによりも音の品格という点でC280に劣る。

結局C280搭載のフォノイコライザーの優秀さを確認する、という皮肉な結果になってしまった。


だが、未だ通電したばかりでエージングも必要だろう。極性も合わせていないし置き方もアバウトだ。

しばらく、いろいろ試しながら様子を見ることにしよう。

悪ければ、しばらく使っていないサブシステムのクォードに繋げて使うとしよう。

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