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2014年8月15日 (金)

バルシャイの「フーガの技法」

本日休暇が取れた。

明日は高校吹奏楽部のOBバンドの演奏会に数年ぶりに参加の予定で、今日から練習が始まっているのだが、お盆で水曜あたりから親戚が墓参りにやってきているので、家を空けられない。

今日は横浜から珍しい親戚が来た。

親が従姉弟同志ということで自分との関係ではハトコの女性二人。
二人とも自分より一回りほどの若さ。

遠くに住むハトコとなると会う機会はほとんどなく、自分が彼女たちに 会ったのは5年ぶりで、二人が我が家に来たのは9年ぶりだという。
だがその中の一人が我が一族には珍しい超美人なので、自分の中では記憶は鮮明。
遠くの親戚が訪ねてくれるのは嬉しいものだ。

しばらく楽しく歓談。

次に会えるのはいつだろうか?


今日はバルシャイのバッハ、「フーガの技法」を聴いていた。
メロディア原盤の国内盤LPで、1972年のスタジオ録音。

バルシャイといえば西側デビューとなったデッカへのバルトークが峻烈な名演だった。
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ケルン放送響とのショスタコーヴィチの交響曲全集のような良い仕事もあるが、晩年になるにつれて出来不出来の差が大きかったように思う。

そのバルシャイが生涯にわたって追及し続けたのがこの「フーガの技法」。

バルシャイは、この「フーガの技法」とマーラーの交響曲第10番の完成を目指すために西側に亡命したと自らが語るほど入れ込んでいた。
死の直前の病床にまで「フーガの技法」の編曲作業に打ち込んでいたという。

この編曲は管楽器を含めた室内オーケストラによるバルシャイ版で、曲によってはチェンバロを加えている。
未完となった最後の三重フーガを最後まで完成している版。
通常演奏されない13のコンプラクントウスによるフーガも2台のチェンバロで演奏されている。

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触れれば血が出るような非情なまでの厳しさの中に、悲痛な叫びのようなものが感じられる。 ソビエト時代の純音楽的に結晶化されたバルシャイのバッハ。


同じバルシャイのバッハでも管弦楽組曲やピアノ(チェンバロ)協奏曲にはここまでの厳しさはなかった。

Youtubeは晩年のバルシャイ指揮の「フーガの技法」。
LPの演奏に比べるとずいぶんと厳しさは薄れている。

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