« マゼールのチャイコフスキー | トップページ | バルシャイの「フーガの技法」 »

2014年8月14日 (木)

スルヤ音楽会と中原中也

今日は朝から雨。出勤時の道路は盆休みのためかなり空いている。
午前中に大きな問題が二件。一件は月曜日に発生したもので今になって発覚。
当事者は事の重大さへの認識がなかったようだ。

昨日からタブレットからのインターネット接続が突然出来なくなった。
WIFIは認識しているのにブラウザやFacebookを立ち上げようとすると接続できない。
設定をいじった訳でもないに不思議。

ネット接続が出来なければ、スマホを導入せずにタブレットを持ち歩いている意味がない。

お盆で親戚も来はじめているので今日は早退。
ついでにdocomoショップに行き見てもらうことにした。

S_p4050611

ショップの若い女の子に症状を説明し見てもらうと。
設定画面を開き、その他のモバイルネットワークを確認して、SIMMカードを入れ直して、電源再投入。
これで治った。

????

よく判らないが設定が知らないうちに変わっていた。無意識に変えてしまったのかしらん。

帰宅し娘二人と墓参り。やがて弟夫婦も来て一緒の夕食。
今年から京都の大学に行っている甥は、大学の発掘調査に加わっていて、いまだ帰省せず。


今日は昭和の初めに作曲家、諸井三郎が主宰していたスルヤ音楽会を再現したCDを聴いた。

中原中也生誕90年・没後60年を記念して開催された演奏会のライヴCDで、中原中也記念館が制作したもの。

「スルヤ」は作曲家・諸井三郎を中心とした音楽愛好団体。
メンバーには河上徹太郎、内海誓一郎らを同人に、その他小林秀雄、大岡昇平、三好達治、今日出海ら錚々たる人たちが名を連ね、中原中也も出入りしていた。

中原中也の詩は、昭和3年のスルヤ演奏会第2回演奏会にて、諸井三郎が音楽を付けて初めて世間に発表されている。

09l
このCDの内容は、

1 朝の歌/諸井三郎 作曲
2 ピアノのためのソナタ 変イ短調 作品一より 第一楽章/諸井三郎 作曲
3 汚れつちまつた悲しみに……/石渡日出夫 作曲
4 帰郷/内海誓一郎 作曲
5 帰郷/溝上日出夫 作曲
6 朗読「サーカス」
7 サーカス/清水 脩 作曲
8 冬の長門峡/岡田昌大 作曲
9 夕照/大岡昇平 作曲・伴奏譜 青 英権
10 夕照/溝上日出夫 作曲
11 春と赤ン坊/末吉保雄 作曲
12 朗読
13 含羞/青 英権 作曲
14 夏の日の歌/溝上日出夫 作曲
15 朝の歌/溝上日出夫 作曲
16 雪が降つてゐる……/溝上日出夫 作曲
17 夏は青い空に……/溝上日出夫 作曲

演奏は、ソプラノ/桑原英子(5,10,11,14) テノール/藤川泰彰(3,7,9,13)
バリトン/末廣正巳(1,4,8) フルート/神田寛明(10,11~14)
チェロ/宮澤 等(1,4,5,12~14) ピアノ/諸井泰子(2)
ピアノ/水谷真理子(1,3~14) 合唱/YMフラウエンコール(15~17)
指揮/三隅洋子 ピアノ/桑原智恵 朗読/加賀美幸子(6,12)

というもの。

知っている人はN響フルート奏者の神田寛明、NHKのアナウンサーだった加賀美幸子ぐらい。
ピアノソナタを弾いている諸井泰子は、諸井三郎の娘だという。

中原中也のおなじみの詩に、時としてフルートやチェロのオブリガードが付いた歌曲の数々。
小説家の大岡昇平に作曲の作品があるとは知らなかった。


有名な「サーカス」の中のサーカスのブランコの描写の「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」は、加賀美幸子の朗読と清水脩の曲の間に大きな感じ方の差があり、テノール独唱でほとんど絶叫のように歌われるのには非常な違和感がある。
http://www.exist.net/poetry/circus.html 

それでもどの作品も面白く聞けた。

ピアノソナタなど、フランクのピアノ曲に似た雰囲気があって興味深い。

演奏の水準は非常に高い。

|

« マゼールのチャイコフスキー | トップページ | バルシャイの「フーガの技法」 »

音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« マゼールのチャイコフスキー | トップページ | バルシャイの「フーガの技法」 »