同じ演奏をカッティングの異なるLPで聴き比べ
9月最終日は良く晴れて気温も上昇。
9月の連休中から始めた音盤整理は未だ終わらず。
同じ演奏のLPとCDの両方を所有、または同一演奏でプレスの異なるLP数枚存在、なんてことが思った以上に多くて、心残りはあるもののスペース確保のために1演奏1音盤主義で整理を始めている。
数枚の同一演奏から一枚を選択するために聴き比べたりしているのでなかなか進まない。
今日は、今年亡くなったマゼールがベルリン放送響を振った、モーツァルトの同一演奏異盤の聴き比べ。
コンサートホールソサエティのLPで、交響曲第25番と第29番のカップリング。

ジャケットは異なるが、SMS番号盤のカッティングマシンがノイマンのSX68に対してCHJ番号盤がSX74となっている。
もともとコンサートホールソサエティの音は良くないという変な定評?のようなものがあってあまり期待はしていなかったのだが、このマゼールの録音も音が固くて優秀とはいえない。

SX68は1968年開発のマシンで、SX74は1974年製、当然ながらSX74の方が音は良かろうとこの2枚を聴き比べてみた。
ところが予想に反して、音の力強さはSX68が遥かに優れていた。
確かにSX74の方は、音のディティールが細かな部分まで判るものの、それはほんの僅かな差であって、SX68の重心の低い深い響きに魅力という点で及ばない。
マゼールの演奏は、キビキビとした溌剌さの中にある種の狂気を忍ばせた刺激的な演奏。
Youtubeはマゼール指揮する「ジュピター」
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