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2014年9月24日 (水)

ヴァルター・クラフトのバッハ

曇りのち温帯低気圧の影響で午後から雨。

今週は祭日のほかに出張も入り一日の密度が濃い週となりそうだ。
 
昨日のお彼岸は良い天気となり朝は家族で墓参り。
お寺の横の彼岸花咲く山道の奥から、しばらく鳴りを潜めていたツクツクホウシの声が聞こえていた。 
愛犬ポコとの散歩はいつもとコースを変えて近くの中学校へ行ってみた。
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かつてここには海軍の技術研究所が置かれていて、今は記念碑が立っている。
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ここではソナーなどの音響兵器の研究がおこなわれていたという。 
昭和40年代までは、空襲の後も生々しい赤レンガの古い研究棟や防空壕が残っていたが、戦争遺跡は今ではわずかに古い石段と石垣の一部が敷地の片隅に残るのみ。
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その広大な敷地の一角に中学校があった。 数年前に古い体育館が取り壊されて、自分が通っていた頃の建物は全て消滅。
校舎のレイアウトも変わり、かつての面影は全くなくなっていた。 
今日はお気に入りのオルガニスト、ワルター・クラフトの弾くバッハを聴いていた。
VOX原盤のワーナーから出ていたバッハ・オルガン曲全集から第3巻LP3枚組。
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全6巻から成るLPの全集は、個性の共通した使用オルガン毎に曲がまとめられていた。
第3巻は、スウェーデン、デンマーク、北ドイツの古いオルガンを、メッツラー、マルクセン、フローベニウスといった現代の名匠が修復したオルガンを使用した演奏が集められている。

曲もトッカータ、アダージョとフーガやパッサカリアなど比較的有名で大規模な曲が集中。
剛毅にして堅牢なバッハ。音色も渋いながら多彩にして繊細。

北ドイツ風の質実剛健さがバッハの魅力を余すことなく再現している演奏だ。


この国内盤セットには、数人の碩学による使用オルガンや、曲についての詳細な解説が付属しているのがありがたい。


Youtubeはクラフトの弾くブクステフーデの「シャコンヌ」

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