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2014年9月30日 (火)

同じ演奏をカッティングの異なるLPで聴き比べ

9月最終日は良く晴れて気温も上昇。  

本日からしばらく外部のお偉方を交えて重要な案件の審議が続く。
初日の今日は、案件の多さに丸一日費やすと思いきや意外と順調に進み、本日分は午前中で終了。
空いた午後は昼食後しばし放心状態。
とはいえ今日の案件の内容から派生した新たな課題も見つかり、ぼんやりもしていられない。


9月の連休中から始めた音盤整理は未だ終わらず。

同じ演奏のLPとCDの両方を所有、または同一演奏でプレスの異なるLP数枚存在、なんてことが思った以上に多くて、心残りはあるもののスペース確保のために1演奏1音盤主義で整理を始めている。

数枚の同一演奏から一枚を選択するために聴き比べたりしているのでなかなか進まない。

今日は、今年亡くなったマゼールがベルリン放送響を振った、モーツァルトの同一演奏異盤の聴き比べ。

コンサートホールソサエティのLPで、交響曲第25番と第29番のカップリング。

Sdsc01760
手元には国内盤でSMS番号とCHJ番号の2枚の同一演奏がある。
 
ジャケットは異なるが、SMS番号盤のカッティングマシンがノイマンのSX68に対してCHJ番号盤がSX74となっている。
もともとコンサートホールソサエティの音は良くないという変な定評?のようなものがあってあまり期待はしていなかったのだが、このマゼールの録音も音が固くて優秀とはいえない。

Sdsc01762
SX68は1968年開発のマシンで、SX74は1974年製、当然ながらSX74の方が音は良かろうとこの2枚を聴き比べてみた。

ところが予想に反して、音の力強さはSX68が遥かに優れていた。

確かにSX74の方は、音のディティールが細かな部分まで判るものの、それはほんの僅かな差であって、SX68の重心の低い深い響きに魅力という点で及ばない。

マゼールの演奏は、キビキビとした溌剌さの中にある種の狂気を忍ばせた刺激的な演奏。

Youtubeはマゼール指揮する「ジュピター」

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コメント

お久しぶりです。SX68の方がいいという話は聞きますね。SX74はワイドレンジでかえって薄味になってしまうのでしょうか。シュアーのカートリッジでV15のⅢが名器とされていて人気があるようなものでしょうか。最近LPばかり聴いていまして、昨夜はセルのモーツァルト40番でしたが、セルのうなり声が入っていたのですね。演奏も唖然とするほど見事なものでした。山本さんほど立派な装置でもないですが、LPのほうがCDよりはるかに良くなります。 

投稿: サンセバスチャン | 2014年10月 1日 (水) 12時26分

サンサバスチャンさん、コメントありがとうございます。

SX68とSX74の違いは録音によってはほとんど差がない場合があるけれども、マゼールのコンサートホール盤はあきらかにキャラが異なりました。

どちらが良いかは再生装置によるかもしれませんが、これはもう好みというほかありませんです。

私がCDよりもLPが好きなのは、音の違いもありますが、多少のノスタルジーがあるのかもしれません。

投稿: 山本晴望 | 2014年10月 1日 (水) 22時51分

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