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2014年10月20日 (月)

全日本吹奏楽コンクール、職場・一般の部 in 新潟

晴れのち曇り夕方から雨。

昨日、ここ数年この時期我が家の恒例行事となった、全日本吹奏楽コンクール職場・一般の部、詣でのために新潟へ行っていた。
全国大会常連の川越奏和奏友会吹奏楽団に所属していた娘は、今年の大学卒業、就職と同時に退団。

娘が在籍していた4年間のうち、三出制度で全国大会への出場権がなかった一昨年を除き、全国大会出場を決めていた松山、青森、福岡の大会の3年は、娘の応援という理由に託(かこつ)けて、年に一度の夫婦旅行と決め込んでいた。

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今年は娘が退団したので毎年のお楽しみもう終わりかと半ば諦めていたところ、娘が応援に行きたいと言い出し、付添いという、どうでもよい理由をこじつけて同行することにした。
呆れ顔の家内は「私は行かない。」ということで今回はお留守番。

あとでこの埋め合わせをしておかないと・・・。

チケットは川越奏和の団員の方に確保していただいた。
今回は自由席なので、娘がお世話になった同郷のOさんと早めに会場へ向かう。
コンクール会場は新潟市民文化会館「りゅーとぴあ」。 ホール前では紅葉が始まっている。
「りゅーとぴあ」はパイプオルガンを備えたワインヤード型の本格的なコンサートホールだ。 確保した席は2階右側の少し後ろ側。
審査員席とステージの全容も良く見えて、まずまずの席だった。


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演奏は前半、後半の2部制でそれぞれ終わった時点で結果発表。
前半出場は13団体。 プログラムを見るとこの3年間おなじみの団体もあれば、初めて名前を目にする団体も。

「職場・一般の部」とはいえ前半・後半の職場代表はヤマハ浜松とNTT西日本のみ。
いずれも常連団体だ。


プログラムに載っている吹奏楽連盟加入団体数を見ると、職場バンドは全国で80団体を数えるのみ。一般社会人のバンドは1666団体あるとはいえ、高校の7213団体に比べるとずいぶんと少ない。
長引く不況で消えた団体も多いのだろう。

自分の職場も就職したころは社内バンドがあって、いくつかの行事に出たり、演奏会を開いたりしていたが、練習時間の確保もままならず自然消滅してしまった。

いずれにせよ職場、社会人バンドは、社会人となっても楽器を離さず、忙しい中で時間を見つけて好きな音楽を楽しんでいる人達の集まり。 オケと吹奏楽との違いはあるが、自分と同じような境遇の仲間達の演奏は聴いていて親しみも沸くというもの。

演奏に中高校生や大学のバンドとはまた異なる地方色と大人の雰囲気が感じられて、聴いていて楽しい。


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自由曲は邦人作品が多く、自分が聴いたことがある曲は奇しくも娘の引退の曲になった 「蒼氓愛歌 ~三つの異なる表現で~(清水大輔)」くらい。

クラシックのアレンジものは、最近は毎年どこかの団体が演奏するバルトークの「中国の不思議な役人」をはじめとしてリストのオルガン曲「BACHの名による幻想曲とフーガ」、レスピーギの「教会のステンドグラス」、ガーシュインの「アイ・ガットリズム変奏曲」。
珍しいものではイベールの「祝典序曲」。このバンドには自分の出た高校吹奏楽部の後輩が乗っている。 今、沼響が練習している歌劇「トスカ」まで出てきたのが面白い。


川越奏和は「吹奏楽のための組曲」より ファンファーレ、子守歌、カプリチオ(菊池幸夫)。 比較的親しみやすい楽想の曲だった。指揮は佐藤正人先生。


奏和の演奏が終わるや否や、娘は差し入れの「うなぎパイ」を持ってピューとホールから出て行った。


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前半13団体では、ガーシュインを演奏したヤマハ浜松と川越奏和が傑出。
この2団体は課題曲の最初の音を聴いただけで他の団体とは違っていた。

前半の金賞は5団体
響きのキツさの少ない、自分が刺激的でないと感じた団体の成績が良かった。
娘も自分も月曜の仕事が気になり、前半の結果発表を聞かずに会場を後にした。

娘は奏和の皆さんと旧交を温めて楽しかった様子。
自分もホールロビーで、何人かの奏和の人たちと話ができて良かった。
その中の一人の、大学の先輩が沼響でフルートを吹いていることがわかり、びっくり。
世の中狭いもの。

皆さんお疲れ様でした。素晴らしい演奏をありがとう。

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