« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

2014年10月に作成された記事

2014年10月31日 (金)

本日の練習、「トスカ」第2、3幕

10月最後の日は朝から雨

。年に一度の外部からの監査が入り落ち着かぬ一日。
Img_20141014_182256
今年大学に入った甥が法螺貝を買った。大学祭で客寄せに吹くのだという・・・・・・
Img_20141014_182327 俺も吹いてみたい。

昨日はオケの練習日。
小崎先生の指揮で場所は沼津市民文化センター小ホール。


先週体調を崩し休んでしまったので2週間ぶりの参加だ。
 
多少早めに文化センターの事務所へ寄り、来週実施予定のクラシックディスクコンサートの件で事務所の人たちと打ち合わせ。
演目は沼響の予定に合わせて「トスカ」を取り上げる予定。


そして練習は「トスカ」の第2幕、第3幕。

68963_662410723878318_7712097308746
先週休んだブランクは大きく、第2幕途中で迷子になってしまった。


プッチーニのオペラは楽譜に書かれていない決まりごとが多く、練習を一度休むと遅れを取り戻すのに苦労する。

休みの数え方が難しく、気が付いてみたら自分の出番が過ぎていたりする。
これはちょいとヤバイ。

奇しくも小崎先生から、曲を理解している人とそうでない人の差が出てきてしまっているとの指摘有り。

まさにそのものずばり。

「ボエーム」の時はこれほど苦労がなかったような気がする。 「トスカ」は難しい。

| | コメント (0)

2014年10月29日 (水)

東京、音盤購入記

本日快晴、北海道からは初雪の便りもあり、朝はめっきり涼しくなった。

予想以上にうまくいっていると自負していた新たな事業に組織内部からクレーム有り。 組織全体のルーティン化していた手順の改善を意図していたものの、長い間続けていた方式を変えると何かと批判はついてくるもの。

先週の土曜にN響を聴きに行ったついでに、御茶ノ水ディスクユニオンと渋谷のレコファンに寄ってみた。

最近手持ちの音盤の整理を始めていて購入は控えているとはいえ、時間があれば足は自然とそちらに向かってしまう。  ユニオンは半年、渋谷レコファンは2年ぶり。

Sdsc01965
ディスクユニオンのLPコーナーは完全に高級志向になり、500円以下コーナーはすでに絶滅寸前。
このため毎回楽しみにしていた格安コーナーからの掘り出し物(自分にとって)を見つける楽しみは大きく失せた。
ごく普通の国内盤の買い入れは止めたのだろう。

新規入荷コーナーは、北欧ものコレクターのコレクションの放出があったようで、シベリウス、アルフェーンその他のスカンジナビア系の出ものが目についた。
Sdsc01970 Sdsc01967 コリンズのシベリウス全集の最初の盤や初期のロンドン盤などが多かったが、これらはイコライザーカーヴがffrr仕様で再生が難しいので手は出さない。


ここではシベリウスの交響曲スコアの校訂者でもあるスウェーデンの指揮者トーア・マン(1894-1974)のシベリウスの交響曲第2番のキャピトル盤を見つけ狂喜。
マンのシベリウスには交響曲第1番の録音もある。
Sdsc01969Sslt33174_2 他に北欧ものではデンマークの指揮者でニールセンの弟子、トーマス・イェンセン指揮デンマーク放送響のシベリウスの交響詩「4つの伝説」。DECCA盤

ペッカ・ヘラスボ指揮フィンランディアシンフォニエッタによるシベリウスの劇付随音楽「クオレマ」その他のフィンランディア盤。

アルフェーンの交響詩「岩礁の伝説」、交響曲第5番をスティグ・ウエスティグベリ指揮スウェーデン放送響のスウェーデンソサエティ盤。
これはジャケ買いであります。

ウエスティグベリのアルフェーンでは交響曲第4番をブルーベルレーベル盤で所有済、 そちらのオケはストックホルムフィルだった。

北欧もの以外ではフォン・ガラグリー指揮東独のベルリン放送響によるブラームスの交響曲第1番ETERNA盤。
Sdsc01959Sdsc01954 チャイコフスキーからヴァイオリン協奏曲を献呈されたレオポルド・アウアーのプライヴェート録音や、シベリウスと親交のあったウィリー・ブルメスター、そしてサラサーテ自作自演などの20世紀初頭の名ヴァイオリニストたちの録音を含む、カナダCanada Master of the Bow から出ていた「マジック・ボウ」というLP.

ルジェ・リッチがストラディバリウスやグアルネリの15の銘器を弾き分けた「クレモナの栄光」MCA原盤の国内盤。
このオリジナル外盤は非常に高価。CDでも出て大変評判になったもの。

この姉妹盤であるリッチが4つのストラディバリウスを使用したビバルディの「四季」MCA盤は既に所有済み。

以上大部分550~800円、千円台は「マジック・ボウ」とガラグリー盤。


   ついでにスタディスコアも2冊。

Sgxs01088051 ヤマハから出ているレスピーギの組曲「教会のステンドグラス」と、ウェーベルンの「パッサカリア」と「6声のリチェルカーレ(音楽の捧げものから)」の2曲を収めた1冊。
50%引きセール中で1冊あたり500円ちょっと。
新品で買うとそれぞれ3,000円以上するし、ウェーベルンの1冊は現在品切れ中なので、こちらは得した気分。

N響の演奏会の帰りに寄った渋谷レコファンでは、5枚以上買うと各200円引きのセール中。

こちらでは、一時期集中的に集めていたロバート・アーヴィングの未所蔵録音を見つけた。
「レ・シルフィード」(ダグラス編)とアーノルドの「英国組曲」RCAブルーバード盤。


フィルハーモニア管を振った「レ・シルフィード」のEMIへのステレオ再録音はCDにもなっていて比較的有名なものだが、こちらはコヴェントガーデンのオケを振った旧録音。

Sdsc01963 Sdsc01952 ノイマン&チェコフィルのチェコ小曲集。PANTON盤。
フィビヒ、スーク、マルティヌーらの比較的マイナーながら美しい小品の数々を収録。

バラチ指揮ニュルンベルクのフランケン地方響によるサン・サンーンスの「アルジェリア組曲」と、伊福部昭の師匠であるアレクサンドル・チェレプニンの組曲『グルジアーナ』 Op.92のカップリング。米リリコードのLP.

Sdsc01961 トランペットの祖堅方正、津堅 直弘、ホルン 山本 真、チューバの多戸幾久三らN響の名手らよって組織された国内のブラスアンサンブルの先駆け団体だった東京ブラスアンサンブルによる、スザートからエアヴァルドまでのブラスアンサンブルの有名曲を集めたプライヴェートLP。

フルートのジュリアス・ベイカーと、ヤニグロ指揮ザグレブゾリステンによるテレマンの組曲イ短調、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲、ヴァンガード盤などなど。

両店とも状態の良いLPの値が、国内盤、海外盤の区別なく少しずつ上がっていることを実感。
レコードの新たな供給はほぼ絶えているので、根強い需要が未だあるということだろうか。
LPレコードを日常楽しむのは贅沢なことになりつつあるようだ。

| | コメント (2)

2014年10月27日 (月)

N響10月定期Cプロ、ノリントン

10月最後の週。月曜の朝から密度の濃い一日。今週も大変な週となりそうだ。

土曜日にN響10月定期Cプロに行ってきた。

場所はNHKホール、2時開演。席は1階左側のほぼ中央。
指揮はロジャー・ノリントンでシューベルトの「未完成」と「ザ・グレート」の2曲プロ。

S20141025_144934

2曲とも実際に演奏したことがあり、特に「未完成」は今年の沼響の定演の前プロで取り上げたばかり。

2011年から始まったノリントンとN響の、交響曲全曲といくつかの序曲、協奏曲全曲を含むベートーヴェンチクルスは、今シーズンの第7番で完結。
交響曲第2番と序曲「レオノーレ」第2番のプログラムは実際に聴いている。
この時のメインはマイケル・ティペットの交響曲第2番だった。

今回のシューベルトはノリントンのN響客演の今シーズン最後の公演。

ノリントンの時のN響は、ステージ後ろに特設の衝立が並び、その前にコントラバスが1列に配置。

シューベルトでも同じで、特に「未完成」は極端に刈り込んだ編成。
コントラバスが最上段横一列4人なので、第1ヴァイオリン10人の古典派標準の10型と思ったのだが、見た感じは第1ヴァイオリンは6名の対抗配置。
ずいぶんと弦楽器が少ない。

演奏はヴィヴラートなしのノリントン語ることのピュアトーンによる演奏。
編成が小さいだけに無色透明な響き。解釈そのものはあまり変わったことをしていないが、第2楽章が標準よりもだいぶ早かった。

休憩をはさんだ「ザ・グレート」は、今までの自分の持っていたこの曲のイメージを大きく変えてしまう演奏だった。

S20141025_145749

「未完成」と同じ小さな編成かと思っていたらステージ上を見て吃驚。

マーラーでもやるかと思うような巨大な編成で、弦楽器は「未完成」の時のちょうど倍の人数。

コントラバスは最上段正面にトロンボーン3本をはさんで4人ずつ合計8人が一列に並ぶ。
木管楽器は完全に倍管。
金管はトランペット、ホルン各2本にトロンボーン3本のオリジナルとおりの編成。

冒頭のテーマは軽く短く切りながらスタカート気味、だが通常のホルンソロではなく2本で演奏していた。

続いて弦楽器が入ると「未完成」の時と同じ、ステージ上のちょうど半分の人数で演奏。
後ろのプルトの人たちは完全休止。フォルテになると全員で演奏していく。

第2楽章でのトランペットとホルンのシグナルの掛け合いも面白かったし、第3楽章で突然のホルンのストップ奏法にも仰天。

第4楽章終盤のティンパニの強打に続いて巨大編成の弦楽器がユニゾンで迫る場面はなかなか壮観な眺めですごい迫力でした。

とにかくいろいろな仕掛けが次々と出てきて、長大な曲を少しも飽きさせない。

今まで聴いたこともない「グレート」で全くユニークな演奏。

盛大なブラボーの中にブーイングも聞こえたけれど、マーラーやブルックナーの交響曲にも通じていく、ロマン派初期の交響曲としてのアプローチが良くわかった。

N響も力の入った演奏で十分楽しめました。


Youtubeはノリントンのグレート

| | コメント (0)

2014年10月26日 (日)

国立博物館「日本国宝展」

日曜休み。朝は快晴昼から雨。
実りの秋。愛犬ポコと畑に行くと庭の柑橘類が実をつけていた。

Sdsc01925
蜜柑、夏蜜柑、檸檬に柚子、そして文旦。文旦は一本の木に実はひとつのようだ。
Sdsc01932
そして今が旬の柿。

朝、従姉弟の結婚式出席のため名古屋に行く母を三島駅まで送り、その後家内とリバーサイドホテルへ。
今日は日も良く結婚式で宴会場は満室、七五三のお祝いだろうか、振り袖姿の子どもたちの姿も見えていた。

昼食はホテルではなく「ねぎや」でラーメン。
Sdsc01944 Sdsc01941 缶ドリンク100円というのが面白い。その後ろには今では珍しくなった100円の星占いBOX。
昭和の雰囲気が残るレトロなお店。
新作だという生姜ラーメンはレモンが添えてあるのが珍しい。味は素朴なもの。
杏仁豆腐とコーヒーがサービスなのは嬉しい。 食事を終えて外に出ると激しい雨。

昨日はN響の10月定期を聴いてきた。
早めに家を出て、午前中に上野の国立博物館へ行ってみた。
 
Sdsc01910
特別展は「日本国宝展」。

縄文から江戸期までの著名な国宝100点以上を一堂に集めた展示。
土曜日ということで大層な賑わい。

Sdsc01912
玉虫厨子、鳥毛立女屏風など教科書でお馴染みのものから、縄文のヴィーナス、日本書紀、餓鬼草紙、地獄草紙、藤原定家筆の後撰和歌集、狩野永徳、長谷川等伯の襖絵などなど。
本物の迫力には圧倒されるばかり。

沖ノ島祭祀遺跡の出土品の豪華さ、平安時代の餓鬼草紙は思いのほか退色が進んでいたが、当時の庶民の苦しみのリアルさは複製では感じられぬもの。

一番嬉しかったのが鎌倉時代の「一遍上人伝絵巻」。 

これは一度本物を見ておきたかった。

Haroreki007007
一遍の死後、弟子の聖戒(しょうかい)が選述し法眼円伊が描いたもの。
一遍上人が全国を行脚しながら念仏を唱え、札を配って布教するようすが描かれている。

保存状態も良く、色はほとんど褪せていない。

Img_8 一遍本人を身近に知る者が書いただけに、上人への深い尊敬と愛情が直に伝わってきて感動的だ。
札を配る一遍上人の姿と鎌倉期の庶民の姿が実に緻密に書かれている。

良いものを見せていただいた。

長くなったのでN響の感想は後ほど。

| | コメント (0)

2014年10月24日 (金)

御殿場から新潟へ

低気圧は太平洋上に去り金曜からは秋晴れの良い天気。

午前から午後にかけて、組織トップを含む重鎮たちにここ数週間の状況説明で消耗の一日。
昨日は体調を崩しオケの練習も休んでしまった。

以下は先週週末の新潟に行き、その他の出来事。
吹奏楽コンクールそのものの模様は書いたので、音楽以外のことを・・・・・、

新潟出発の土曜日の午前中は縁あって、富士山の麓御殿場の神山地区のお祭りに家内と娘と3人で顔を出していた。


ついでに家内のリクエストで近くの溶岩洞穴のある「御胎内公園」に行ってみた。
ここはおそらく小学生か中学生の時の遠足で1度来たことがある所。
とにかく湿っていて狭かった。

そんな記憶があり、懐中電灯とウィンドブレーカーを持参。

公園内は湿気が高く神韻とした雰囲気。

公園内に入った第一歩の風景を見てしばし立ちすくむ。 あぁこれは・・・、

Sdsc01887
よく夢に出てくる風景だ。 ここだったか・・・・。

Sdsc01888 長年の疑問がこんなところで氷解 不思議な気分で御胎内神社へ。

神社横に小さな洞穴入口が見える。
なんとなく気は進まなかったが中に入ることにした。


中に小さなランプが灯っているものの薄暗く、とても懐中電灯なしでは前に進めない。
腰をかがめて、場所によっては這って進まないと前に進めない。
地面は湿っていて、ところどころで水たまり。

20141018_204638 こんなところで地震が起きたら嫌だな・・・などと考えながら、時々頭をぶつけながらの全長60メートル余り。

これが非常に長く感じた。

やっと明るい外に出て、家内が私の顔を見て「顔色が悪いわよ・・・」。

なんとも重い気分。何かに見られているような不思議な気分。

自分たちと入れ替わりに若いアベックが入って行く。

再びお祭り会場へ行き娘と合流し家内の運転で三島駅へ。

途中での昼食は裾野の「コメダ珈琲」でカツサンド。
S20141018_130818
予想外に大きかった。 もひとつシロノアール。

三島駅から東海道新幹線、上越新幹線と乗り継いで、新潟着は18時ちょいと前。

S20141018_172543
宿の「ドーミーイン新潟」にチェックインの後、その日に行われている全日本吹奏楽コンクール「大学の部」を聴いている友人のOさんに連絡。

しばらくしてコンクール会場から駆け付けたOさんと合流。
今年は神奈川大学が凄い演奏をした、ということでいささか興奮気味だった。

タクシーを拾い新潟の繁華街古町へ。

S20141018_193002
モールを散策しつつ適当な店を物色していると、間口の狭いお店に何人かのお客が次々と入って行く。
なんとなくそのまま店内へ(お店の名前は忘れてしまいました)

店内は意外と広く混んでいた。  当たりかな・・・・・

S20141018_203002
ここでは刺身の盛り合わせや烏賊さし、フグのから揚げなどの日本海の海の幸。

沼津の住人にとっては新鮮な魚類は見慣れているとはいえ、鰤の刺身はさすがにうまかった。

お酒は残念ながら酒豪のOさんが2週間前に肺炎を患いドクターストップ。
日本酒好きのOさんが新潟まで来て、ウーロン茶をデキャンターで飲む姿は気の毒だったが、せっかく新潟に来たので自分は日本酒をいただくことにした。
Oさんごめんなさい。

最初は、銘酒「久保田」の碧寿から開始。娘は「八海山」の梅酒を飲んでいる。
S20141018_204638
面白かったのは「菅名岳 九 特別純米酒」という地酒、いままで飲んだことのない澄んでいて草の匂いがするような不思議な味わいだった。

おいしい料理とお酒にそこそこ満足して、モール街を三人で歩いていると三味線の音が聞こえてきた。

路上で若い青年が弾いている。

楽器を片付け始めた青年に娘が「すいません、何か弾いてください」と言うと、 彼はおもむろに三味線を構え、猛烈な勢いで弾き始めた。

張りのある津軽三味線の音がモールに響いていく。 これは相当な腕前だ。

Sp1000504
さほど多くの人通りがあったわけではないが、しだいに人が回りに集まり始めた。
些少の気持ちを楽器ケースの中に置き、「がんばってください」と言った時の彼の応えた笑顔が良かった。


640x640_rect_27911845
そのまま宿に帰り3人で「ドーミーイン」の共通サービスの無料ラーメンを食べているうちに、昨年も全国大会の前日「ドーミーイン博多祇園」で家内と一緒に同じようにラーメンを食べたことを思い出した。 博多も新潟も同じ味だった。
適度な量の小鉢にさっぱり系の醤油味。

部屋に帰りベッドに横になったら気持ちよくなってそのまま寝入ってしまった。
 
Sdsc01890 目が覚めたのは翌日午前4時。
そのまま温泉につかり、出た後のフルーツ牛乳がうまかった。

御殿場から新潟までの濃い一日。

| | コメント (0)

2014年10月22日 (水)

10月のボエームの会は秋尽くし

今日は朝から夜まで一日雨、10月も下旬となり降る雨も冷たくなってきた。

昨晩からちょいと風邪気味でのどがおかしい。
昨日は久しぶりのボエームの会。
640x640_rect_8103763 初回からのメンバーのひとりが7月下旬に病で倒れ、8月、9月のボエームの会は中止とした。

幸い最も危険な状況は去り小康を得たので、一同彼の早い復帰を願いながら3か月ぶりの開催。
またフルメンバーで一緒に楽しく食べて飲みたいもの。


今回はオリジナルのメンバー3人に、酒豪の若き沼響女性クラリネット奏者を加えて計4名。

場所はいつもの小料理「はちまき」。
秋も深まり今回は旬の食材が中心。

前菜の刺身その他に続き早くもマツタケの土瓶蒸しの登場。
これだけでもじっくりお酒も進むというもの。
Sdsc01898
持参したお酒は吟醸酒3本に純米酒1本。新潟の「越後蔵元仕込み微濾過吟醸」、山形の「国香」、純米酒は「開運 ひやおろし」。

そして 自分が新潟で仕入れた佐渡の地酒、真野鶴 辛口吟醸」、の4本。
Sdsc01902
そして牛串。周りにはこの時期旬の茹で里芋、肉厚シイタケなど点々とする中で、 さらに大きなカサゴのから揚げ。
Sdsc01906Sdsc01903 〆は秋刀魚のばってらの秋尽くし。



一同楽しく飲んで食べて語った秋の夜。

| | コメント (0)

2014年10月20日 (月)

全日本吹奏楽コンクール、職場・一般の部 in 新潟

晴れのち曇り夕方から雨。

昨日、ここ数年この時期我が家の恒例行事となった、全日本吹奏楽コンクール職場・一般の部、詣でのために新潟へ行っていた。
全国大会常連の川越奏和奏友会吹奏楽団に所属していた娘は、今年の大学卒業、就職と同時に退団。

娘が在籍していた4年間のうち、三出制度で全国大会への出場権がなかった一昨年を除き、全国大会出場を決めていた松山、青森、福岡の大会の3年は、娘の応援という理由に託(かこつ)けて、年に一度の夫婦旅行と決め込んでいた。

Sdsc01891
今年は娘が退団したので毎年のお楽しみもう終わりかと半ば諦めていたところ、娘が応援に行きたいと言い出し、付添いという、どうでもよい理由をこじつけて同行することにした。
呆れ顔の家内は「私は行かない。」ということで今回はお留守番。

あとでこの埋め合わせをしておかないと・・・。

チケットは川越奏和の団員の方に確保していただいた。
今回は自由席なので、娘がお世話になった同郷のOさんと早めに会場へ向かう。
コンクール会場は新潟市民文化会館「りゅーとぴあ」。 ホール前では紅葉が始まっている。
「りゅーとぴあ」はパイプオルガンを備えたワインヤード型の本格的なコンサートホールだ。 確保した席は2階右側の少し後ろ側。
審査員席とステージの全容も良く見えて、まずまずの席だった。


S20141019_112236
演奏は前半、後半の2部制でそれぞれ終わった時点で結果発表。
前半出場は13団体。 プログラムを見るとこの3年間おなじみの団体もあれば、初めて名前を目にする団体も。

「職場・一般の部」とはいえ前半・後半の職場代表はヤマハ浜松とNTT西日本のみ。
いずれも常連団体だ。


プログラムに載っている吹奏楽連盟加入団体数を見ると、職場バンドは全国で80団体を数えるのみ。一般社会人のバンドは1666団体あるとはいえ、高校の7213団体に比べるとずいぶんと少ない。
長引く不況で消えた団体も多いのだろう。

自分の職場も就職したころは社内バンドがあって、いくつかの行事に出たり、演奏会を開いたりしていたが、練習時間の確保もままならず自然消滅してしまった。

いずれにせよ職場、社会人バンドは、社会人となっても楽器を離さず、忙しい中で時間を見つけて好きな音楽を楽しんでいる人達の集まり。 オケと吹奏楽との違いはあるが、自分と同じような境遇の仲間達の演奏は聴いていて親しみも沸くというもの。

演奏に中高校生や大学のバンドとはまた異なる地方色と大人の雰囲気が感じられて、聴いていて楽しい。


S20141019_090133
自由曲は邦人作品が多く、自分が聴いたことがある曲は奇しくも娘の引退の曲になった 「蒼氓愛歌 ~三つの異なる表現で~(清水大輔)」くらい。

クラシックのアレンジものは、最近は毎年どこかの団体が演奏するバルトークの「中国の不思議な役人」をはじめとしてリストのオルガン曲「BACHの名による幻想曲とフーガ」、レスピーギの「教会のステンドグラス」、ガーシュインの「アイ・ガットリズム変奏曲」。
珍しいものではイベールの「祝典序曲」。このバンドには自分の出た高校吹奏楽部の後輩が乗っている。 今、沼響が練習している歌劇「トスカ」まで出てきたのが面白い。


川越奏和は「吹奏楽のための組曲」より ファンファーレ、子守歌、カプリチオ(菊池幸夫)。 比較的親しみやすい楽想の曲だった。指揮は佐藤正人先生。


奏和の演奏が終わるや否や、娘は差し入れの「うなぎパイ」を持ってピューとホールから出て行った。


7eb88693f8fd059b6ab66b1ae6daf953
前半13団体では、ガーシュインを演奏したヤマハ浜松と川越奏和が傑出。
この2団体は課題曲の最初の音を聴いただけで他の団体とは違っていた。

前半の金賞は5団体
響きのキツさの少ない、自分が刺激的でないと感じた団体の成績が良かった。
娘も自分も月曜の仕事が気になり、前半の結果発表を聞かずに会場を後にした。

娘は奏和の皆さんと旧交を温めて楽しかった様子。
自分もホールロビーで、何人かの奏和の人たちと話ができて良かった。
その中の一人の、大学の先輩が沼響でフルートを吹いていることがわかり、びっくり。
世の中狭いもの。

皆さんお疲れ様でした。素晴らしい演奏をありがとう。

| | コメント (0)

2014年10月17日 (金)

パイヤールとレッパードのヘンデル

富士山の初冠雪を境に朝と昼間の温度差が広がり、油断をすると風邪を引きそうだ。

週の終わりとはいえ、仕事の区切り感がなく気持ちは月曜以降に跳んでいて、精神衛生上良ろしくない。

明日から、娘の付き合いと気分転換を兼ねて吹奏楽コンクールの全国大会 職場一般の部を聴きに新潟へ行ってくる。
この3月まで娘がお世話になっていた川越奏和奏友会吹奏楽団が、今年も全国大会出場を決めている。


今日の 音盤仕分け今回はヘンデル。
古楽器による演奏が登場する前の、モダン楽器による代表的なヘンデル演奏2種を聴いた。

1枚はパイヤール指揮の管弦楽団による「水上の音楽」全曲。

Sdsc01864
これはトランペットのアンドレやオーボエのシャンボンら、当時のフランスのオールスター管楽器奏者たちを集めたこの種の演奏としては著名なもの。
手持ちは仏エラートのSTU番号盤LPとRVCビクターが出していた国内盤LP.

Sdsc01866
予想ではオリジナルの仏エラートの圧勝かと思いきや、さほど差はなかった。
フランス独特の管楽器群のカラフルさは仏盤がより顕著であるものの、国内盤のしっとり上品な味わいも捨てがたいが、 迷った末に外盤を残すことにした。

そしてもう一枚は、レッパード指揮イギリス室内管による組曲「王宮の花火の音楽」と、同じ素材を使った協奏曲3曲を収録したもの。

Sdsc01867
手持ちはオランダフィリプッスの外盤LPと、国内盤LPだが、こちらは大きな差が出た。
ジャケット図案は同じだが、外盤は厚くて見開き。

Sdsc01868
オランダ盤のレンジの広さと倍音成分の豊かさは国内盤を大きく凌駕し、演奏の印象も変わってしまうほどだ。


Youtubeは2012年プロムスでの古楽器による巨大編成の「水上の音楽」

| | コメント (0)

2014年10月16日 (木)

本日の練習、ひたすらトスカ第一幕

晴れ、気温が下がり昨日の雨で富士は初冠雪。

1926684_858325714211810_34085471285
これで紅葉も進むかもしれない。
今日はオケの練習日。
ここ数週間ほど消耗気味で早く家に帰りたい気分もあるものの、仕事とは無関係の刺激で頭のリフレッシュの場として貴重な時間。

指揮は本番を振っていただく小崎先生。場所は文化センター小ホール。


先週に引き続き第一幕の通し練習。
とにかく慣れるために何度も何度も繰り返しの練習が続く。
10299964_654848944634496_8779466497
ノンキなカラーの沼響未だ始動せずの感有り。
自分も細部まで精通しているわけではないので、昼休みと往復の車中で「トスカ」の復習をしている。
聴いているCDは、マリア・カラスのトスカに、ディ・ステーファノのカヴァラドッシ、ティト・ゴッビのスカルピア、という凄いメンバーにデ・サーバタ指揮ミラノスカラ座管による「トスカ」の代表的な名盤。


圧倒的な存在感の絶頂期のカラスの名唱もさることながら、超大物歌手たちの個性を最大限に引き出している巨匠デ・サーバタの指揮が素晴らしい。
51xopqqmtul
第一幕終盤のテ・デウムの音を割ったトロンボーンなど、鳥肌が立つような凄まじさだ。
数あるオペラ録音の中でも、ひときわ傑出した名盤中の名盤。

| | コメント (0)

2014年10月14日 (火)

源田の剣

2週連続の上陸となった大型台風は、本日未明に通り過ぎて行った。

我が家付近の風雨は予想されたほどでなく、18号の時のように近くの道路が水没することもなく、朝は爽やかな蒼い空が広がっていた。富士山も良く見えた。



 
「源田の剣~米軍から見た紫電改戦闘機隊」(高木晃治、ヘンリー境田共著 双葉社) 増補改訂版読了。 
   
太平洋戦争末期に新鋭戦闘機「紫電改」で編成された343海軍航空隊の戦闘の模様を、米軍に残る記録や、存命の米軍パイロットからの証言を中心に、日本側の記録や証言と照合しながら詳細な戦闘の模様を浮かび上がらせた、凡百の戦記ものとは一線を画す画期的な書。  
 
今年出た増補版は2003年に出版された同著の増補改訂版で、その後判明した誤りや事実が反映され、図版や巻末資料も増えている。
Photo_2 
戦没したアメリカ側、日本側双方のパイロット一人ひとりの戦闘の模様と最期の様子を、可能な限り発掘しているのが驚きだ。
 
坂井三郎と並ぶ撃墜王、武藤金義や、人格と技量が卓越し誰からも慕われていた飛行隊長鴛淵孝大尉の最期の様子が、アメリカ側の資料と証言によって初めて明らかになっている。
 
本書を基にして、今年NHKが「撃墜、3人のパイロット」というドラマを製作している。 
 
太平洋戦争末期の昭和20年1月に松山で編成された343航空隊は、当時生き残りのベテラン搭乗員を集め、新鋭戦闘機「紫電改」を揃えた日本最強の戦闘機隊と言われている。
 
特に昭和20年3月19日に呉空襲のために来襲した数百機の米軍機を迎え撃った空中戦では、日本機の損害15機に対して、50機以上もの米軍戦闘機を撃墜したとされていた。
ところが、実際の米軍側の記録では、この日空中戦で撃墜された米軍戦闘機は僅かに14機。
その中の4機は母艦まで辿りつき8名のパイロットは救出されていたという。
 
アメリカ側の記録から、その後終戦までのおよそ30回の343空がかかわった空戦のうち、撃墜数で米軍を上回った戦いは僅か1回という厳しい現実が明らかになっている。 
しかもP47サンダーボルトやP51ムスタングなどの高性能戦闘機を投入してきた7月以降は、「紫電改」でも歯が立たずパイロットの質の低下もあり、ほとんどワンサイドゲームになっているのが読んでいて辛い。
 
だが読んでいて浮き彫りにされていくのは、日本のパイロットの技量が決して劣っているのではなく、アメリカとの圧倒的な国力差。
 
打たれ強いアメリカ機に比べ、当たれば簡単に火を吹く日本機の脆さ、機銃の故障や機銃弾の不良で翼が爆発してしまったりと、あたらベテランパイロットたちが本来の力が発揮できないまま次々と未帰還となっていく。
469_2


ここでは日米パイロットたちの人柄もできるかぎり紹介されていた。

読んでいて感じられるのは、著者の若くして逝った戦士たちへの深い愛情。


多くの若く有能な人材を無為に失ったあの戦争は一体何だったのだろうか。


沼響の聴きくらべコラム「巨人を聴く」に、スタインバーグ指揮ピッツバーグ響のスタジオ録音の感想をアップしました。

| | コメント (0)

2014年10月12日 (日)

ハンソンのリャードフ、モッフォのドビュッシー

今日は台風に備え愛犬ポコを連れて、どれほど役に立つか判らぬが畑の水はけ用の溝を掘ったりしていた。  

ブンタンが今年も大きな実を付けていた。台風で実が落ちなければよいのだが。 
Sdsc01853
昼前に家の前に子どもたちの神輿と踊りがやって来た。 
このお祭りは、安政年間の地震、津波に続くコレラ流行時に疫病退散を祈念して、地元の農民たちがなけなしのお金をかき集めて、京都の吉田神社を勧進したもの。
当時の農民たちの熱い思いが込められているお祭りだ。 
 
これには当時の関係者が書き記した詳細な記録が残されていて、非常にドラマティックな実話が、朝日選書から「幕末狂乱」というタイトルで活字化されている。
 
今日は先日リサイクルショップで入手した、フィリップス阿蘭陀盤を聴いていた。  
Sdsc01687
曲は、フルネ指揮ロッテルダムフィルで「魔法使いの弟子」、パレー指揮デトロイト響によるワーグナー、「ワルキューレ」からウォータンの告別と魔の炎の音楽、
ドラティ指揮ロンドン響の「はげ山の一夜」、
そしてハワード・ハンソン指揮イーストマン・ロチェスター管によるリャードフを3曲「キキモラ」「魔の湖「ババヤーガ」という一見雑多なアルバム。
 
この中ではドラティのムソルグスキーが非常に良く、ハンソンのチャードフが意外と健闘。
ドラティ盤は内声部を極端に浮かび上がらせて、今まで聴いたことのない「はげ山の一夜」を演出。
 
 ハンソンは今まで自作自演はともかく、
ロクな演奏がないと思っていた指揮者だが、このリャードフは非常に良い。 
そしてもう一枚はアンナ・モッフォのドビュッシー。 
RCA原盤の国内盤LP.ピアノ伴奏はジャン・カサドシュ。
曲は「ボードレールによる5つの詩」「艶なる宴」その他14曲ほど。
Sdsc01703
幾分サロンミュージック風のドビュッシー。 
あのラフマニノフの「ヴォカリーズ」の名唱には及ばないが、モッフォ独特の陰りを含んだ艶っぽいドビュッシーが聴ける。
 
Youtubeはラフマニノフの「ヴォカリーズ」.モッフォの歌、伴奏はストコフスキー

| | コメント (0)

2014年10月11日 (土)

ピエール・ヴィレッテのモテット集

三連休初日は曇り空、台風接近の影響で風が多少強くなっている。

秋祭りの時期で、愛犬ポコの散歩をしていると、お囃子の音が遠くから聞こえてきた。
家の近くの国道414号線バイパスではトンネル工事が始まっている。
Sdsc01833
全長1170メートル、トンネル貫通まで3年。 用地買収から20年。
実際に開通するまで10年近くかかるという気が長い話だ。
 
今日は家の竹垣が痛んできたので保護塗料を買いにDIYショップへ。 ついでにブックオフに寄ってみると、興味を引く本はなかったが500円以下CD半額の札が目に入った。
自然と体はそちらへ引き寄せられていく。
 
なかなか凝った合唱ものがあったので3点。

ブーレーズと同世代のフランスの作曲家、ピエール・ヴィレッテのモテット集。
Simg_0001
ステファン・レイトン指揮のホルストシンガーズによるhyperion盤 。
Simg_0002
長谷川冴子指揮東京少年少女合唱隊のプライヴェートCDで、曲はランブレヒツの「天使のミサ」、ドビュッシーの小組曲のオケ編で有名なビュッセルの「3つのアンテイフォナ」ほかリゲティやクシュネックなど20世紀の作曲家たちの小品。
この2枚が500円。
Simg_0003
鈴木雅明指揮バッハコレギウムジャパンのバッハ・カンタータ全集から71、131、106番の3曲BIS盤、これは280円。
そしてもうひとつ。 クラシックのコンピレーションアルバムとして20世紀末に大ヒットしたクラシカルエヴァーシリーズ1のCD2枚組500円。
311p992512l これは「現代人の集中力は5分」ということでEMIの音源から5分限定39曲を集めたもの。
軽い通勤用のBGMには良いかもしれない。
以上全て半額。

| | コメント (0)

2014年10月10日 (金)

音盤仕訳はカラヤン、フィルハーモニア管時代のシベリウス

朝夕はめっきり涼しくなったが日中は気温上昇。 台風は着実に接近中。

芽が出たばかりの畑の冬野菜が心配だ。土日のうちにしっかり養生したいもの。 

音盤仕分け、本日はカラヤンのシベリウス交響曲第2番。
 
Sdsc01789
フィルハーモニア時代の録音で1960年、英EMIへの録音 手持ちは国内盤3種。
OS規格の日本コロンビアプレスが1枚に東芝EMIプレスが2種類。 
東芝盤の1枚は70年代に出た1500円のカラヤンの廉価盤シリーズ。
このシリーズのカラヤン&フィルハーモニア管のシベリウス録音は、第2番のほか4番から7番までの交響曲が出ていた。 
Sdsc01786  
1951年にカラヤンの第5番から始まったフィルハーモニア管によるEMIのシベリウス交響曲全集録音プロジェクトは、カラヤンの指揮で4、5、6、7番。 残った第1番から第3番までの3曲はパウル・クレツキにバトンタッチされ、2人の指揮者という変則的な形ながら1955年中に全7曲のモノラルによる全集録音が完結している。(クレツキの第2番のみステレオ録音が存在する)  
後に第2番と第5番の2曲は、同じフィルハーモニア管によりカラヤンの指揮でステレオ再録音された。
 
日本コロンビアが出したステレオ初出LPは番号がOS3022(マトリックスNo.はYAX573-6,YAX574-4)。
70年代と80年代に東芝盤の番号とマトリックス番号はEAC40019(YAX573,YAX574)、EAC55016(YAX573、ZYJ1059)となっていて、マトリックス番号から会社は異なるが素性が同じ原盤だと判る。
 
 
Sdsc01787
EAC55016はB面の最後に「フィンランディア」が収録されているが、なぜかジャケットにもレーベルにも「フィンランディア」の標記がない福袋的音盤。
この面のみマトリックス番号の素性が異なる。
さらにEAC40019はジャケットに疑似ステレオ表示があるが、マトリックス番号を見てもEAC55016と同一の、ステレオ録音であることは明らかだ。
 
この3種はすでに3年前に聴き比べて、沼響のHPの「シベ2を聴く」で紹介すみ。 
今回の聴き直しでも印象は変わらない。
カラヤンのシベリウスの2番の演奏は、異質なワーグナー風で、私には豪奢過ぎて好きになれない。
 
この3枚ではコロンビア盤のみ残すことに。
Youtubeはカラヤン指揮のシベリウス「悲しきワルツ」、ブルーノ・ボツェット監督のアニメ映画「ネオファンタジア」から

| | コメント (0)

2014年10月 9日 (木)

本日の練習、「トスカ」1幕折り返し

再び新たな台風が接近中。今度の台風はさらに大型だ。  

台風18号のがけ崩れ被害で東海道本線が一部不通となり、わが社の通勤や出張に影響が出ている。  
JR東海からは20日に仮復旧の予定との発表があったが、次の19号の被害状況によってはわからない。
 
外部委員の監査は峠を越えたので、穏やかな気持ちで連休は迎えたいもの。  
 
今日はオケの練習日。
 
久しぶりに定時に仕事を終わらせ練習会場へ直接向かうつもりが、 腹が減っていることに気が付いた。
ほとんど条件反射でイタリアン「ボルカノ」が頭に浮かび、もうだめ。
車のハンドルは自然と沼津駅方面へ。
320x320_rect_10674738
「ボルカノ」では、スパゲティにピザ、ライスが付いた盛り合わせランチ。
なんだか、前よりも量が少なくなった。 円安の影響で材料費が上がったのかしらん。 
練習開始には余裕で間に合った。
 
小崎先生の指導では第三幕までひととおり終わったので今日は再び「トスカ」第一幕。
今日は文化センター大ホールで実際のオケピットの広さを想定して練習。
とにかく狭い。
S20141009_202843
トランペット、トロンボーンは反対側の遥か遠くから響いてくる。
先週まででひととおり全曲通しが終わり、再び第一幕へ折り返したものの、前回注意されていた箇所を再び注意されているのが情けない。
練習すれば練習するほど曲の難しさが判ってきた、未だ「トスカ」への道のりは遠い。

| | コメント (2)

2014年10月 8日 (水)

ニコレのモーツァルト

台風の襲来で始まった週も早くも水曜。

台風18号は、月曜朝に浜松上陸後にそのまま我が家上空を通過。
自分の出勤時はさほどではなかったが、大雨のために近所の道路はほぼ水没。

道路を挟んだ対面の家は床下浸水してしまった。

家内によると我が家もガレージの中まで水は入ったものの、多少高台だったので玄関先あと数センチのところで水は止まったという。


10635898_716348678446859_3885401623
自分は台風どころでなく先週からの課題の対応に追われる日々。

しかも年に一度の外部委員による大きな監査も加わり、台風も含めトリプルピンチ。
月曜、火曜は音楽どころではなく、今日久しぶりにアンプの火を入れた。


音盤仕訳は続く。 今日はフルトヴェングラー時代のベルリンフィルの首席フルート奏者、オーレル・ニコレのモーツァルト。

Sdsc01817
2つのフルート協奏曲に、フルートとハープのための協奏曲そしてアンダンテ。
伴奏はカール・リヒター指揮のミュンヘンバッハ管にハープのローゼ・シュタインというもの。


この演奏を初めて聴いたのは、キングレコードが70年代初めに出していたGT規格の廉価盤で1番と2番の協奏曲とフルートとハープのための協奏曲の組み合わせ。

そしてもう一枚は、リサイクルショップで最近見つけた独逸テレフンケン盤。 なぜかジャケットにソリストの記載がない珍な1枚。

こちらは第1番がないかわりにアンダンテハ長調が入っている。



Sdsc01818
音は聴き比べるまでもなく、詰め込み気味のキングレコードはかなり音像が引っ込んでいるし、エッジも甘い。
一方の独逸盤は武骨なまでに硬質な音で ニコレのフルートの音も生々しい。

聴いていて音質よりもニコレの演奏に聴き惚れた。
リヒターの伴奏も生真面目ながらニコレのフルートに非常にうまく付けている。
これはテレフンケン盤には第1番がないので両方残すことに。

ニコレは一度実演を聴いている。

10年以上前のこと、裾野市が主催していた富士山麓音楽祭に、吉野直子との共演でモーツァルト作曲ではないフルートとハープのための協奏曲を演奏した。

作曲者は現代の作曲家だったが失念。

演奏の記憶はおぼろげ。
ただ、ニコレのフルートがレコードでは聞き取れない柔らかで暖かな音色だったような気がする。
そのことよりも、演奏終了後に若い吉野直子の手を取った時のニコレの嬉しそうな表情が、年老いた魔法使いのオバァさんのような雰囲気だったのが強烈だった。


Youtubeは武満徹作曲の「Air」。ニコレ70才の誕生日のための作品

| | コメント (0)

2014年10月 5日 (日)

トウクセンのシベリウス、聴き比べ

10月最初の日曜は台風接近で朝から雨。

夜から雷を伴った激しい雨、予報では明日早朝に直撃の気配。
気温も下がってきた。

音盤仕訳、本日はシベリウス。
Sdsc01781
ダブリ購入はモノラル期のDECCA録音で、デンマークの指揮者エリック・トウクセン指揮の交響曲第5番。
オケはデンマーク国立放送響。1952年の録音。
CDではDUTTUNから出ている。

トゥクセンはニールセンのスペシャリストとして知られる。
北欧ものに定評があり、ナクソスで聴けるグリーグの交響曲的舞曲など非常に良い演奏だ。
さてトゥクセンのシベリウス。
手持ちはECLIPSEの疑似ステレオとLONDONの初期LP盤。

ECLIPSEの方は、ジェンセン指揮同じオケの「カレリア」組曲と「フィンランディア」カップリングだが、LONDON盤は「カレリア」組曲のみ。


Sdsc01780
この二つを聴き比べてみた。 LONDON盤のカッティングはffrrで現在のRIAAカーヴとは異なる。  
LONDON盤は盤質からして平たく重い古色蒼然たる趣だが、聴いてみると高音がこもり気味で低音がボンボンして、とてもまともに聞いてられない音だ。 
これはかなり厳しい音。 
一方のエクリプス盤は疑似ステながらかなり良い雰囲気。
 
演奏も緊張感に満ちた素晴らしい出来だ。  
Sdsc01790
そういえばLONDON盤を中古屋で買った時にずいぶんと廉かった。 
Youtubeはシベリウスの交響曲第5番フィナーレ、P.ヤルヴィ指揮ベルリンフィル

| | コメント (0)

2014年10月 4日 (土)

オーマンディーとクルツのプロコフィエフ

昨晩は帰りが遅くなり、帰宅後遅い夕食を取ったりしていて就寝は3時過ぎ。
幸い今日は土曜休みで寝坊するつもりが7時には目が覚めてしまった。
眠くはないが、なんとなく体がフワフワするおかしな感触。

大型台風が接近中、今日の沼津の海はさほど波は高くない。

同一演奏異盤の聴き比べは、1950年代初めの米コロンビア盤LPと日本コロンビア川崎プレスのLP。

Sdsc01770

内容はオーマンディー指揮フィラデルフィア管によるプロコフィエフの交響曲第7番、
そしてクルツ指揮ロイヤルフィルによる組曲「キージェ中尉」とのカップリング。

オーマンディーの交響曲第7番は1953年録音でアメリカ初演まもなくの録音。
オーマンディーはこの曲の再録音をおこなっていない。

演奏はいずれもオケのうまさもあって、輝かしくも煌びやか、非常に聴き応えのあるゴキゲンな快演だ。

手持ちはMLで始まる米コロンビア盤とWL規格の日本コロンビア盤。

Sdsc01771
この頃のコロンビア盤LPのカッティングは、通常のRIAAカーヴではなくて、コロンビアカーヴ。

これをRIAAカーヴのアンプで聴くわけだが、音は実に生々しくも明快。
音のひとつひとつの粒立ちもはっきりした最良のモノラル録音だ。

当然米コロンビア盤が良かろうと思ったのだが、ほとんど差はなかった。
ただ国内盤は若干盤質が固めで、その分高音へのバランスの偏りが感じられるようだ。

ジャケットは国内盤の薄目のものに比べて、米コロンビア盤は堅牢なボール紙。
裏は国内盤も英文表示。

デザインも良いので米盤を残すことにした。

Youtubeは「キージェ中尉」のロマンス、コントラバスの長大なソロ。

| | コメント (0)

2014年10月 3日 (金)

本日の練習、「トスカ」第3幕

木曜の沼津は曇り空、仕事で東京に行っていた家内によると東京では雨に降られたとのこと。

今日は晴れて気温も上昇。東京の気温は30度を超えた。
台風18号は来週初めに最接近。
週の終わりだが、職場を出た時は午前零時を回っていた。

昨日はオケの練習日。
仕事を終わらせ練習会場へ直接向かう。
距離が遠くなり会場到着は5分遅れ。

曲はオペラ「トスカ」第3幕、本番を振っていただく小崎先生の指揮。

ホールではちょうど3幕冒頭のホルンのユニゾン部分が響いていた。
10177514_646493805470010_6684181633
続く木管楽器の響きがなんとなくドビュッシー風。

「トスカ」の初演は1900年。この時期のドビュッシーは既に作曲家として確固たる地位を築いていた。

先生の指導は、声楽パートを自ら歌いながら練習を進めていくので、オペラの輪郭がよくわかる。

時折イタリアオペラの巨匠ネッロ・サンティのリハでのエピソードや、トスカニーニの演奏の特徴などの話が入るのが面白い。

あい変らず譜面に書かれていない約束事の多いプッチーニは厄介だ。
ひとつの小節が伸びたり縮んだり、休みの小節を数えることすらひと苦労。

1972354_646493905470000_61398601835 先生の注意を聞き逃すと大変なことになりそう。

自分の譜面と先生の棒、ぶ厚いスコアを見ながらの練習が続く。

| | コメント (0)

2014年10月 1日 (水)

カラヤン&フィルハーモニアのベートヴェン

今年もあと3か月になってしまった。
御嶽山の噴火は、危険な状況下での懸命の救出作業にもかかわらず未だ被害者の全貌判らず。

本日予定されていた組織内会議は、主要メンバー数人が出席できず延期。
自分の担当案件は個別に対応することに。

一連の重複音盤仕分け作業、今日はカラヤン若き日のベートーヴェン。

聴いたのはフィルハーモニア管を振った交響曲全集録音から、「運命」「田園」「第九」の部分と第1番の全曲。
以上全て70年代に東芝が出した疑似ステレオLP。

Sdsc01773

交響曲全曲はモノラルのCD全集を架蔵済、第3、5,7、8番は本家英EMIのモノラルLPもレコード棚に有る。

「運命」「田園」「第九」は当時3000円の2枚組LPで、その頃就職したばかりの従兄が市内のレコード店で買ってくれたもの。

当時中学生の自分では月に千円の廉価盤LP1枚を買うのがやっとのこと。
自分には分不相応な買い物で、カラヤンのベートーヴェンが自分のものになるというので、非常に嬉しくて、その時の様子は今でもよく覚えている。

今にして思えば、従兄は新入社員の安月給の中でかなり無理をして買ってくれたのだと思う。

演奏は、颯爽としていて、終楽章の歓喜の大爆発が印象的な「運命」には今でも興奮させられるし、しなやかでロマンティックさが自然に浮き出た「田園」は、後のベルリンフィルとの再録音よりも良い。

名手デニス・ブレイン率いるホルンセクションも秀逸。

最近ステレオ録音(バイノーラル録音)が発見された「第九」は、シュワルツコップやエーデルマンらの声楽陣が全く素晴らしい。

行進曲部分のヘフリガーの歌唱も若々しいゴキゲンな歌声だ。

Sdsc01764 聞き直してみるとかなり詰め込み過ぎだし、しかも疑似ステレオなので音は甚だよくない。

だが、そんないきさつと、この演奏でこの3曲全曲を初めて知ったので、今でも愛着のあるレコード。

結局そのまま棚に残すことにした。

その流れで第1番も聴いてみた。第2番とのカップリングの東芝EMIの廉価盤疑似ステLP.

速いテンポの中で力強く雄大に仕上げたまさにベートーヴェンの音楽が鳴っている。
こちらも素晴らしい名演だ。

だがモノラルのCDがあるのでそちらを採ることにする。


Youtubeはモーツァルトのホルン協奏曲第1番、ブレインのソロとカラヤン&フィルハーモニア管

| | コメント (0)

« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »