N響10月定期Cプロ、ノリントン
10月最後の週。月曜の朝から密度の濃い一日。今週も大変な週となりそうだ。
土曜日にN響10月定期Cプロに行ってきた。
場所はNHKホール、2時開演。席は1階左側のほぼ中央。
指揮はロジャー・ノリントンでシューベルトの「未完成」と「ザ・グレート」の2曲プロ。
2曲とも実際に演奏したことがあり、特に「未完成」は今年の沼響の定演の前プロで取り上げたばかり。
2011年から始まったノリントンとN響の、交響曲全曲といくつかの序曲、協奏曲全曲を含むベートーヴェンチクルスは、今シーズンの第7番で完結。
交響曲第2番と序曲「レオノーレ」第2番のプログラムは実際に聴いている。
この時のメインはマイケル・ティペットの交響曲第2番だった。
今回のシューベルトはノリントンのN響客演の今シーズン最後の公演。
ノリントンの時のN響は、ステージ後ろに特設の衝立が並び、その前にコントラバスが1列に配置。
シューベルトでも同じで、特に「未完成」は極端に刈り込んだ編成。
コントラバスが最上段横一列4人なので、第1ヴァイオリン10人の古典派標準の10型と思ったのだが、見た感じは第1ヴァイオリンは6名の対抗配置。
ずいぶんと弦楽器が少ない。
演奏はヴィヴラートなしのノリントン語ることのピュアトーンによる演奏。
編成が小さいだけに無色透明な響き。解釈そのものはあまり変わったことをしていないが、第2楽章が標準よりもだいぶ早かった。
休憩をはさんだ「ザ・グレート」は、今までの自分の持っていたこの曲のイメージを大きく変えてしまう演奏だった。
2011年から始まったノリントンとN響の、交響曲全曲といくつかの序曲、協奏曲全曲を含むベートーヴェンチクルスは、今シーズンの第7番で完結。
交響曲第2番と序曲「レオノーレ」第2番のプログラムは実際に聴いている。
この時のメインはマイケル・ティペットの交響曲第2番だった。
今回のシューベルトはノリントンのN響客演の今シーズン最後の公演。
ノリントンの時のN響は、ステージ後ろに特設の衝立が並び、その前にコントラバスが1列に配置。
シューベルトでも同じで、特に「未完成」は極端に刈り込んだ編成。
コントラバスが最上段横一列4人なので、第1ヴァイオリン10人の古典派標準の10型と思ったのだが、見た感じは第1ヴァイオリンは6名の対抗配置。
ずいぶんと弦楽器が少ない。
演奏はヴィヴラートなしのノリントン語ることのピュアトーンによる演奏。
編成が小さいだけに無色透明な響き。解釈そのものはあまり変わったことをしていないが、第2楽章が標準よりもだいぶ早かった。
休憩をはさんだ「ザ・グレート」は、今までの自分の持っていたこの曲のイメージを大きく変えてしまう演奏だった。
「未完成」と同じ小さな編成かと思っていたらステージ上を見て吃驚。
マーラーでもやるかと思うような巨大な編成で、弦楽器は「未完成」の時のちょうど倍の人数。
コントラバスは最上段正面にトロンボーン3本をはさんで4人ずつ合計8人が一列に並ぶ。
木管楽器は完全に倍管。
金管はトランペット、ホルン各2本にトロンボーン3本のオリジナルとおりの編成。
冒頭のテーマは軽く短く切りながらスタカート気味、だが通常のホルンソロではなく2本で演奏していた。
続いて弦楽器が入ると「未完成」の時と同じ、ステージ上のちょうど半分の人数で演奏。
後ろのプルトの人たちは完全休止。フォルテになると全員で演奏していく。
第2楽章でのトランペットとホルンのシグナルの掛け合いも面白かったし、第3楽章で突然のホルンのストップ奏法にも仰天。
第4楽章終盤のティンパニの強打に続いて巨大編成の弦楽器がユニゾンで迫る場面はなかなか壮観な眺めですごい迫力でした。
とにかくいろいろな仕掛けが次々と出てきて、長大な曲を少しも飽きさせない。
今まで聴いたこともない「グレート」で全くユニークな演奏。
盛大なブラボーの中にブーイングも聞こえたけれど、マーラーやブルックナーの交響曲にも通じていく、ロマン派初期の交響曲としてのアプローチが良くわかった。
N響も力の入った演奏で十分楽しめました。
Youtubeはノリントンのグレート
マーラーでもやるかと思うような巨大な編成で、弦楽器は「未完成」の時のちょうど倍の人数。
コントラバスは最上段正面にトロンボーン3本をはさんで4人ずつ合計8人が一列に並ぶ。
木管楽器は完全に倍管。
金管はトランペット、ホルン各2本にトロンボーン3本のオリジナルとおりの編成。
冒頭のテーマは軽く短く切りながらスタカート気味、だが通常のホルンソロではなく2本で演奏していた。
続いて弦楽器が入ると「未完成」の時と同じ、ステージ上のちょうど半分の人数で演奏。
後ろのプルトの人たちは完全休止。フォルテになると全員で演奏していく。
第2楽章でのトランペットとホルンのシグナルの掛け合いも面白かったし、第3楽章で突然のホルンのストップ奏法にも仰天。
第4楽章終盤のティンパニの強打に続いて巨大編成の弦楽器がユニゾンで迫る場面はなかなか壮観な眺めですごい迫力でした。
とにかくいろいろな仕掛けが次々と出てきて、長大な曲を少しも飽きさせない。
今まで聴いたこともない「グレート」で全くユニークな演奏。
盛大なブラボーの中にブーイングも聞こえたけれど、マーラーやブルックナーの交響曲にも通じていく、ロマン派初期の交響曲としてのアプローチが良くわかった。
N響も力の入った演奏で十分楽しめました。
Youtubeはノリントンのグレート
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