音盤仕訳はカラヤン、フィルハーモニア管時代のシベリウス
朝夕はめっきり涼しくなったが日中は気温上昇。 台風は着実に接近中。
芽が出たばかりの畑の冬野菜が心配だ。土日のうちにしっかり養生したいもの。
音盤仕分け、本日はカラヤンのシベリウス交響曲第2番。
フィルハーモニア時代の録音で1960年、英EMIへの録音
手持ちは国内盤3種。
OS規格の日本コロンビアプレスが1枚に東芝EMIプレスが2種類。
東芝盤の1枚は70年代に出た1500円のカラヤンの廉価盤シリーズ。
このシリーズのカラヤン&フィルハーモニア管のシベリウス録音は、第2番のほか4番から7番までの交響曲が出ていた。
1951年にカラヤンの第5番から始まったフィルハーモニア管によるEMIのシベリウス交響曲全集録音プロジェクトは、カラヤンの指揮で4、5、6、7番。
残った第1番から第3番までの3曲はパウル・クレツキにバトンタッチされ、2人の指揮者という変則的な形ながら1955年中に全7曲のモノラルによる全集録音が完結している。(クレツキの第2番のみステレオ録音が存在する)
後に第2番と第5番の2曲は、同じフィルハーモニア管によりカラヤンの指揮でステレオ再録音された。
日本コロンビアが出したステレオ初出LPは番号がOS3022(マトリックスNo.はYAX573-6,YAX574-4)。
70年代と80年代に東芝盤の番号とマトリックス番号はEAC40019(YAX573,YAX574)、EAC55016(YAX573、ZYJ1059)となっていて、マトリックス番号から会社は異なるが素性が同じ原盤だと判る。
EAC55016はB面の最後に「フィンランディア」が収録されているが、なぜかジャケットにもレーベルにも「フィンランディア」の標記がない福袋的音盤。
この面のみマトリックス番号の素性が異なる。
さらにEAC40019はジャケットに疑似ステレオ表示があるが、マトリックス番号を見てもEAC55016と同一の、ステレオ録音であることは明らかだ。
この3種はすでに3年前に聴き比べて、沼響のHPの「シベ2を聴く」で紹介すみ。
今回の聴き直しでも印象は変わらない。
カラヤンのシベリウスの2番の演奏は、異質なワーグナー風で、私には豪奢過ぎて好きになれない。
この3枚ではコロンビア盤のみ残すことに。
Youtubeはカラヤン指揮のシベリウス「悲しきワルツ」、ブルーノ・ボツェット監督のアニメ映画「ネオファンタジア」から
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