« 舞楽「陵王」とエンゲルのモーツァルト | トップページ | ラホニのスッペ「序曲集」 »

2014年11月 9日 (日)

デ・ブルゴスのスペインもの

曇り、時々雨がぱらつく日曜日。
こんな日は不要な本や雑貨を片付けたり一日家で大人しくしていた。

音盤仕訳は、今年亡くなったスペインの指揮者、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスのスペインものから。

Sdsc01883

今年はデ・ブルゴスのほかにアバド、マゼール、アルブレヒトなど1930年代生まれの指揮者がポロポロと逝ってしまった。
さらにブリュッヘンとホグウッドまでも・・・

デ・ブルゴスはスペイン国立管の来日公演の実演を聴くことができた。
 
ラローチャをソリストとして迎えたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と「春の祭典」のプログラムだった。

この時はラローチャのピアノが非常に良かったのと、「春の祭典」の冒頭ファゴットが指揮棒を振り下してもなかなか音が出なくてハラハラした記憶が強烈だが、「春の祭典」の演奏そのものも緻密して豪快な演奏だった。
そしてアンコールでスペインものばかり5曲ぐらい演奏してくれたのがありがたかった。
まさにお国もののノリノリの演奏、客席も多いに沸いていた。


今日聴いたのは、デ・ブルゴス指揮パリ音楽院管による「スペインの庭の夜」、ピアノソロはゴンサノ・ソリアーノ。

1962年録音でデ・ブルゴスはラローチャと再録音をしている。

冒頭の、ギターのトレモロを思い浮かべるような弦楽器のトレモロに乗って登場するピアノのアルペジョ。
エキゾティックで南国風のけだるい雰囲気がなんとも心地よい。

ソリアーノのピアノとデ・ブルゴスの指揮もまさにスペインの血が感じられるもの。

Sdsc01880
この演奏の手持ちが国内盤でなんと3種もあった。
全て東芝EMIで、最初に買ったのは70年代半ばのセラフィムの廉価盤シリーズで、ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管の「恋は魔術師」とのカップリング。
そして同じくファリアのハープシコード協奏曲とのカップリングでAA5456の赤い盤質のいわゆる赤盤。

そしてもう一枚はAA9878でこちらは、ホセ・イトウルビの弾くアルベニスやグラナドスのピアノ曲数曲とのカップリング。
音は同じ東芝盤ながら意外に3種とも大きく異なっていた。

赤盤が最も鮮明、比べるとセラフィムの廉価盤はかなり音が甘い。

Sdsc01878
もう一枚はその中間ぐらいだが、カップリングのイトウルビの弾くアルベニスが非常に良いので、赤盤と一緒に残すことにした。

セラフィム盤でカップリングされているヴァンデルノート指揮の「恋は魔術師」は、初出のLPが別に有るので、こちらを外すことにする。


Youtubeはデ・ブルゴスのファリァ「恋は魔術師」

|

« 舞楽「陵王」とエンゲルのモーツァルト | トップページ | ラホニのスッペ「序曲集」 »

音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 舞楽「陵王」とエンゲルのモーツァルト | トップページ | ラホニのスッペ「序曲集」 »