ミラノフ、ビヨルリンクの「トスカ」
11月に入り秋も深まってきた。昨日は文化の日。
三連休最終日の月曜は天気も良く、近くの沼津御用邸記念公園へ家内と一緒に行ってみた。
数年前までは菊華展があると、観光バスツァー客がいたものだが、今年は一台も観光バスは見かけなかった。
「松間の饗宴」ではチケットを購入して、御用邸の松林の中で海風を聞きながらの食事ができることになっている。
デザートに「SU-HA」の生春巻きにタピオカプリンなどを晴れた青空の下でいただいた。
ふと横を見ると母が友人と山正のチラシを食べていた。
ふと横を見ると母が友人と山正のチラシを食べていた。
そして主菓子と薄茶のサービス先着200名。
琴と松籟の音を聞きながらいただくお茶もまたオツなもの。
これもイベントのひとつ。
今宵は、沼響が12月の公演へ向けて練習中の「トスカ」を聴いていた。
今宵は、沼響が12月の公演へ向けて練習中の「トスカ」を聴いていた。
トスカニーニの録音に数多く登場するジンカ・ミラノフの「トスカ」、大歌手ユッシ・ビヨルリンクの「カヴァラドッシ」にメトの大御所レナード・ウォーレンの「スカルピア」その他の歌手にエーリヒ・ラインスドルフ指揮のローマ歌劇場管によるもの。1957年RCAへの録音。

手持ちは70年代に出たRCAのクラシカルグランプリシリーズの廉価盤LP2枚組.
その当時千円盤で買える唯一の「トスカ」だった。
近所のリサイクルショップで、ゴミのように扱われていたのを救出。100円だった。
ミラノフには同じ年のコヴェントガーデンでのライヴもあるが、こちらのスタジオ録音はステレオ録音。
幾分憂いを含んだミラノフのトスカは強烈な自己主張はないものの、美しい歌唱で悲劇的なヒロインの役柄に合っていると思う。
奇しくもこの録音3年後の同じ年1960年に49歳の若さで亡くなった二人の名歌手、ビヨルリンクとワーレンの二人が実に素晴らしい。
重厚に歌い上げるワーレンのテ・デウムなどはすごい迫力だ。
ラインスドルフの指揮は劇的でドラマティック、輝かしく豪快にオケをドライブした見事な出来だ。
その当時千円盤で買える唯一の「トスカ」だった。
近所のリサイクルショップで、ゴミのように扱われていたのを救出。100円だった。
ミラノフには同じ年のコヴェントガーデンでのライヴもあるが、こちらのスタジオ録音はステレオ録音。
幾分憂いを含んだミラノフのトスカは強烈な自己主張はないものの、美しい歌唱で悲劇的なヒロインの役柄に合っていると思う。
奇しくもこの録音3年後の同じ年1960年に49歳の若さで亡くなった二人の名歌手、ビヨルリンクとワーレンの二人が実に素晴らしい。
重厚に歌い上げるワーレンのテ・デウムなどはすごい迫力だ。
ラインスドルフの指揮は劇的でドラマティック、輝かしく豪快にオケをドライブした見事な出来だ。
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コメント
ワーレンのスカルピア、ゴッビよりもスケールが大きくて、素晴らしいと思います。ゴッビだと変態悪代官、ワーレンだと巨悪、凄腕の大政治家という感じでしょうか。
ミラノフは愛に生きる歌姫という役柄からは?です。クリーミーな声で、プッチーニの好むような歌手ではないと思いますが。カラス盤はサバータの激烈な指揮が凄いですし、バランスが良いですね。モノラルでも、とても色彩的な音がします。EMI渾身の録音でしょうね。
トスカ役はオリヴェーロが更に劇的で素晴らしいですが、残念なことにまともな録音がない。
投稿: サンセバスチャン | 2014年11月 5日 (水) 11時06分
サンセバスチャンさん。
このラインスドルフ盤の「トスカ」のワーレンの歌唱は凄いですね。
ビヨルリンクも多少古さは感じますが良い歌だと思います。
この二人に比べるとミラノフは影が薄いですが、この手の歌声は私は嫌いではありません。
オリヴェーロはあまり聴いたことがないので今度聴いてみます
投稿: 山本晴望 | 2014年11月 5日 (水) 22時58分