プレヴィンの「第九」
今日から昨年に続いての9連休。今年もカレンダー通りに休めるのがありがたい。
朝早く、学生時代に所属していた川越奏和奏友吹奏楽団のファミリーコンサートの手伝いに行く上の娘を駅まで車で送る。
そのついでに千本海岸に寄ってみた。
早朝の冷え具合が昨日までとは違う。これから寒波の到来の気配。
いつもは多くのランニングする人たちでにぎわっている防潮堤は、今日はほとんど走っていない。
蒼い空と白い富士、遠くの清水沖には数多くの遊漁船。
午前中は図書館に行き延滞していた本を返却。
ついでにこの休み中に読めるかどうかはわからぬが、本を3冊ほど借りた。
そして3階のAVフロアに行きナクソスミュージックライブラリーのパスワードの交付を受けた。これでまた2週間聴きたい放題。
午後から着替えて庭木の剪定。
今年は電動草刈りバリカンがあるのが心強い。
脚立に乗って槇の小枝をウィィーンと刈っていると、隣のおやじさんが声を掛けてきた。
おやじさんは市内でも有名な植木屋さんの社長。
「その音じゃ、太い枝は切れないだろ?」
ご明察。
結局、剪定鋏と電動バリカンの両方使うことになってしまった。
終わったのはほとんど暗くなった5時過ぎ。・・・・疲れた。
汗をかき風呂上りの発泡酒がうまかった。
夕食後聴いたのは、年末ということでベートーヴェンの第九。
「第九」は沼響のHPに連載中のコラムが中途半端な状態なので、安易な気持ちで聴けなくなってしまって、昨年は第九を演奏したのに音盤は全く聴かなかった(聴けなかった)。
今日は軽い気持ちでプレヴィンの第九。
タワーレコードが出したCDで、ロイヤルフィルを振った1989年から1990年にかけての録音の交響曲全集からの1枚。
今でこそプレヴィンは巨匠の扱いだが、その頃はさほど人気はなかった。
結局国内では交響曲全曲の発売はなかったのではなかろうか。
演奏は古いタイプの巨匠タイプの演奏。
その頃の一般的な譜面の改変もあり、管楽器も倍管かもしれない。
ゆったり譜面に書かれた音を過不足なく鳴らした、当時のスタイルでのスタンダードと言って良い演奏だと思う。
第2楽章や、第4楽章の二重フーガでホルンが強烈に咆哮しているのが嬉しい。
合唱はアンブロジアンシンガース。
プレヴィンの合唱の扱いのうまさはウォルトンのオラトリオ「ペルシャザールの饗宴」で立証済み。
ここでも充実した合唱を聴かせてくれる。
感動はしないが高水準の演奏。
youtubeはこの12月25日のクリスマスに六本木ヒルズでおこなわれた「第九」のフラッシュモブ。
指揮は沼響を長く振っていただき今年の「巨人」でもお世話になった横島勝人先生。
沼響のメンバーも何人か出ています。
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