プラハ・バロック合奏団、そして「トスカ」本番迫る
曇り一時雨。 これから週末にかけて寒波到来の予報。
北日本や四国などにはまた大雪が降るという。
ここ数年、大地震、大型台風襲来その他、自然からの人類への仕打ちが厳しくなっているようだ。
昨日は毎年恒例の、沼津法人会青年部主催入場無料の「税を知る週間チャリティコンサート」。いつもありがたいことです。
昨年はチェコフィル合奏団だったが、ことしは同じチェコ系のプラハ・バロック合奏団。
朝からの雨は夜には上がり仕事を早めに終えて家内と合流、会場の沼津市民文化センター大ホールへと向かう。
会場受付では主催者何人かの知人とご挨拶。
会場は無料の整理券入場コンサートということでほぼ満席だった。
「プラハ・バロック合奏団」のメンバー表を見ると、ほぼ全員がチェコフィルの奏者達。
弦楽器5部にチェンバロ、オーボエ2本、ファゴット1本の総勢10名の編成。
太ったジョン・レノン風のコントラバス奏者は、プラハマドリガルシンガーズのメンバーでもあるとのこと。そうか、歌も歌うのか・・・・・・・
前半は
2つのオーボエのための協奏曲 ニ短調RV535(ヴィヴァルディ)
G線上のアリア
管弦楽組曲第1番(バッハ)
そして後半
合奏協奏曲作品3-4(ヘンデル)
主よ、人の望みの喜びよ
クリクマス名曲集:もみの木/荒野の果てに/きよしこの夜/もろびとこぞりて
オ・ホーリー・ナイト(聖夜)、
ヘンデル:ハレルヤ
クリスマスにふさわしい親しみやすい内容でありながら、バッハ、ヘンデルの渋い曲が入っているのが嬉しい。
メンバーは名手揃い、中でもオーボエとファゴットがベラボーにうまかった。
休憩中のロビーで会った知人のプロオーボエ奏者の話によると、今日出演しているチェコフィルの女性ソロオーボエ奏者はCDも出ている大変な名人だとのこと。
柔らかな音でまとめた上品な演奏。
弦楽器とダブルリード楽器がまろやかに溶け合った響きが実に美しい。
リード族と弦楽器の掛け合いが美しかったヘンデルの合奏協奏曲が最も印象に残った。
アンコールはヘンデルのアリア「私を泣かせてください」と、曲名不詳の民族的なバロック風舞曲を2曲。
ここのヘンデルでのオーボエソロにはジーンと来ました。
暖かな温もりが感じられた上質な音楽に浸った1時間半。
クラシックに日常なじみのない人たちが多いようにみえるお客さんたちも、大いに楽しんだ様子で、本物は初めての人も十分に楽しませるものであるという立派な見本でした。
そして今晩はオペラ「トスカ」の練習。
日曜日が本番です。
今日は歌手と合唱、音楽監督の三枝成彰先生もいらっしゃいました。
舞台装置と小道具も準備中。
Youtubeはアリア「私を泣かせてください」チェコのソプラノKaterina Knežíková
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