M.サージェント、EMI録音集
深々と底冷えのする一日。富士山も雪化粧。
先週の大きなイベントのその後の対応で費やされた一日。
最近サージェントのEMI録音集BOXセットを順番に聴いている。
サージェントの芸風はパリッとした折り目正しい明快さが爽やかさを感じさせる反面、
時として窮屈さを感じさせるのが限界のように思う。
スタイリッシュな「エロイカ」や「未完成」はよくまとまってはいるけれど、ベートーヴェンもシューベルトも同じように聞こえる。
時として窮屈さを感じさせるのが限界のように思う。
スタイリッシュな「エロイカ」や「未完成」はよくまとまってはいるけれど、ベートーヴェンもシューベルトも同じように聞こえる。

一方で4回も録音している「メサイア」や、シベリウスの一連の作品は曲への共感がストレートに出ていて格調高い名演となっている。
期待のイベールの「エリザベス朝組曲」は、アルカイックな美しさとモダンなテイストの絶妙な調和が今まで聴いた2種とは格段の差、期待とおりの秀逸な出来だった。
今日はメサイア全曲を聴いていた。サージェントのメサイアは4種の録音が有り、このセットに収録されているのは、2回目の1946年のロイヤルリヴァプールフィルにハダースフィールド合唱団によるものでモノラル録音。
サージェントは1959年に独唱者を変えて同じEMIに3回目の録音をおこなっていてそちらはステレオ録音。4回目録音はロイヤルフィルとのもの。

このBOXセットを編む時に、なぜ3回めの録音を選ばず2回目のモノラル盤を採用したのか疑問だったが、聴いてみるとオケと合唱は幾分粗いけれども、アマチュァのハダースフィールド合唱団による熱き祈りはこのモノラル盤により大きく出ているように思う。
使用譜は今ではほとんど使われなくなったプラウト版。
Youtubeはエルガーの「ニムロッド」ギリシャのオケ(アマオケ?)の感動的な演奏
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