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2015年2月21日 (土)

1964年、スカラ座 モスクワライヴ

晴れのち曇り、家内は東京へお買い物。

ついでに下の娘のところへ宿泊泊まって来るという。 
朝、駅へ家内を送りながら千本松原へよってみた。
このところ毎週週末は娘や家内を送りついでに千本松原へ行っている。
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ここからの富士山と松原、海の風景、そして何よりもその時々に千本海岸へ集う人々の情景が好きだ。 
釣り人、ジョキング、サイクリングの若者、散歩する老人たち。
平和な日本。この風景がいつまでも続いて欲しい。
 
そのまま先週失念してすっぽかしてしまった歯医者へ。
Sdsc02940 先週の事を詫びると幼馴染のタカちゃんは笑って応えてくれた。
 
その後は図書館に寄り遅れ気味の本を返却。返却した本は「義昭出奔」。
 
ここで書かれているのは、室町幕府15代将軍足利義昭(よしあき)ではなく、3代将軍義満の子のもうひとりの足利義昭(ぎしょう)。 
 
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次期将軍決定をくじ引きという異例の手段で5代将軍の座を逃した義昭は、以後五代将軍義教から謀反の疑いをかけられ出奔し遠く九州で悲劇的な最期を遂げる。
 
 
今日はスカラ座の1964年9月のモスクワ公演を聴く。
手持ちは旧ソ連メロディアのLP5枚組。
 
冷戦時代の1964年の9月、ミラノスカラ座は総力を挙げてモスクワのボリショイ劇場で引っ越し公演をおこなっている。
 
指揮はカラヤンとガヴァツェーニで歌手はスコット、シミオナート、ニルソン、フレーニ、ベルゴンツィなど超一流の面々。
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演目は「ラ・ボエーム」「トロヴァトーレ」「トゥーランドット」そしてヴェルディのレクイエムなどで、 そのほか歌手たちによるリサイタルもおこなわれた。
これらはいくつかのレーベルからCDでも出ている。 
手持ちのメロディアのLPは旧ソビエトの国内向けのものらしく、簡素な印刷の小さなブックレットが1冊付いているのみ。
 
当然のことながら全てロシア語で、ピンクのレーベルに書かれた曲も演奏家もロシア語。
この5枚組セット物は内訳がさっぱりわからないまま、なんとなく凄そうだとの単純な予感で10数年ほど前にハンガリーの業者から購入したもの。
 
Sdsc02730 実際に聴いて判明したのはそのうち3枚が「ラ・ボエーム」「トロヴァトーレ」「トゥーランドット」のオペラ3曲のハイライト。 
 
他はレナータ・スコットのリサイタルが1枚と、ニルソンやフレーニ、コソットらのスカラ座の多彩な歌手が一同に会したガラ・コンサートのライヴで、こちらは曲の始まりに曲と演奏者の紹介がある。(当然ロシア語)
終わりには盛大な拍手が入っている。 
 
 
「トロヴァトーレ」はモスクワ・ボリショイ劇場でのライヴで、 ジャナンドレア・ガヴァッツェーニの指揮。 歌手は、 カルロ・ベルゴンツィ(T)、 ガブリエッラ・トゥッチ(S) ピエロ・カプチッリ(Br)、 ジュリエッタ・シミオナート(Ms) イヴォ・ヴィンコ(Bs)  
 
「ラ・ボエーム」はカラヤンの指揮、こちらもボリショイ劇場収録 ミレッラ・フレーニ, エッダ・ヴィンチェンツィ(S)ジャンニ・ライモンディ(T) ジャンニ・マッフェオ, ロランド・パネライ(Bs) イヴォ・ヴィンコ,カルロ・バディオリ,フランコ・カラブレーゼ(Bs) など。
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そして「トゥーランドット」はガヴァッツェーニの指揮でクレムリンでの演奏。
ビルギット・ニルソン(S)ブルーノ・プレヴェディ(T)、ニコラ・ザッカリア(Bs) ほか。 
 
いずれも力のある歌手たちなので、なかなかの聴きものだ。
この中ではあまり知られていない歌手のプレヴェディのカラフが聴けるのも貴重。
 
だがオペラのハイライトは、有名無名に関係なく適当に曲をピックアップしたかのような選曲なのがかなりいい加減。
 
聴いていて???首を傾げたくなるような編集だった。
曲の順番も前後しているようだ。
 
Youtubeはニルソンの「トゥーランドット」

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