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2015年2月28日 (土)

尾形光琳特別展、MOA美術館

土曜の朝、今日の千本松原からの富士山。

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空は春霞、明日から3月。散歩する人、地引網の地元の漁師たち。
海は凪いで清水港沖には多くの遊漁船が見える。

午前中は歯医者に行き、昼食後横浜へ帰る下の娘を駅まで送りながら家内と一緒に 来年300年忌となる尾形光琳の特別展へ。

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場所は熱海のMOA美術館。

教科書にも載るほどの著名な国宝なだけに駐車場は満車状態。
ほとんどが関東ナンバーの県外車。
近くで開催されている熱海梅園の梅まつりから流れている人も多いのだろう。 

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特別展は、国宝の「紅白梅図屛風」に「燕子花図屛風」などの尾形光琳の傑作の数々を一堂に集め、弟の尾形乾山や光琳の影響を受けた下村観山ら、著名な芸術家たちの作品も集めたのが壮観。


Kakitsubata1024x437 この国宝2作品が同じ場所に会したのは、実に56年ぶりだという。





「燕子花図屛風」写実的ではないのに見る者にリアルに迫る臨場感。

ちょうど梅は今がシーズン。

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「紅白梅図屛風」では、流れる川の動きが永遠の時間に固定されている。
静けさ象徴の梅との対比。


森口博彦氏の作品を見て家内が「あ、三越」と声を上げた。

58212 新しい三越のショッピングバッグのデザインにそのまま使われているらしい。


会場では片岡鶴太郎さんをお見かけした。



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   時間が有れば梅園にも寄る予定が見応えのある特別展だけで夕方になってしまいました。


帰りは清水町のそば処「よし多“」で家内と天丼の夕食。
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古い民具が並ぶ、普通の家のような隠れ家的なお店。

フランス料理店を営む息子さんがパリの骨董市で買ったという、古びた「ワイン入れ」が和風の民具に溶け込んで良い雰囲気だ。

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深みのあるタレが良い味。ウナギもあるということで今度行ってみよう。

食べているうちに常連客が次々と入ってきた。





今日はNAXOSから出ていつ準メルクル指揮のドビュッシー管弦楽曲全集から、前奏曲集第1巻、第2巻のオケ編曲版を聴く。

オケはスコティシュナショナル管。オケ編曲はペーター・ブレイナー。

ブレイナーはNAXOSの専属アレンジャーみたいな存在で、他にアルベニスやチャイコフスキーその他有名作曲家のピアノ曲や器楽曲のいくつかを、かなり早い時期からオケ編曲していた。



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NAXOSのカタログを見ると、クラシカルな作品ばかりでなく世界中の国歌やビートルズ、ポール・サイモンらのポップス系の曲など膨大な量の録音が出てくる。

国歌のコレクションは、モザンビークやオランダ領アンティル制定歌やパヌアツ国歌など、もうお見事しか言えないほどの徹底ぶりだ。
玉置浩二の歌や「となりのトトロ」まであったのには恐れ入りました。
大きなものでは「展覧会の絵」全曲なんてものまである。

いつかNMLでゆっくりと聞いてみよう。


準メルクルのドビュッシーは、管弦楽作品と他の作曲家によるアレンジ物を数多く含んだほぼ全ての作品を網羅したもの。
オケは準メルクルが音楽監督だったリヨン管。

出た時から1枚ずつ買っていた。


Photo ところが後にBOXセットとしてかなり安く出たのにはがっくり、しかもセットには2つの前奏曲集のオケ版まで入っている。

この前奏曲集のためにダブリ買いをするのもアホらしいので、放置しておいたらNAXOSから前奏曲集オケ版が発売されていた。






溜飲を下げて買ってみたらオケが違う。


あれ?


細部を見たら編曲者も違う。


セット物はホルストの「惑星」に冥王星を付け加えたコリン・マシューズで、単売のものはペーター・ブレイナー。


日本語のタスキには、準メルクルはバラでこの全集を買ってしまった人のために、新たに前奏曲集の編曲版を録音しました。

という訳のわからない理由が書いてある。


ブレイナーのカラフルな編曲を聴いているうちに、ますますマシューズ版も聴いてみたくなってきたではないか。
Youtubeは準メルクルのドビュッシー「前奏曲集」の録音風景

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