フルトヴェングラー 、ウラニアのエロイカ
今日から3月。朝から夜まで雨。
庭の4種の花を咲かせる梅、「思いのまま」が咲き始めた。
雨の日曜日、フルトヴェングラーの「エロイカ」やワーグナーなどを聴いていた。
聴いたのは1944年録音のいわゆるウラニアのエロイカと言われる演奏。
この演奏を初めて聴いたのは高校生の時。
自分が初めて聴いたフルトヴェングラーの演奏だった。
この時、日本フォノグラムが千円盤で出したフルトヴェングラーの一連の演奏は、廉さもさることながら、世評の高い「ウラニアのエロイカ」初登場に加え、今まで録音の存在が知られていなかったベルリンフィルによるベートーヴェンの交響曲第8番が含まれていて、非常な評判となった。
(後にこの第8番はクリュイタンスの演奏を偽造したものと判明した)
今日聴いたのはその懐かしの日本フォノグラム盤ではなく、1969年に米ターナバウトが出したLP.(TV 4343)。
昨年、職場の同僚の父のコレクションを譲り受けた中に入っていた。
何故かジャケットにはベルリンフィルと書いてあるが実際は1944年ウィーンフィルとの聴衆無しの放送録音と言われるもの。
巷ではこのLPはピッチが高いと言われているが、聴いている限りでは気にならなかった。
同じ演奏をフォノグラム盤も含めてCDでも持っているが、冷静に聴いてみるとこのターナバウト盤が一番音が良いと思う。
久々にフルトヴェングラーのデモーニッシュなベートーヴェンを堪能。
沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」に、ラインスドルフ指揮ボストン響のスタジオ録音の感想をアップしました。
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