第31回定演、終わる
曇り空の日曜日。下の娘が一時帰省中。
昨晩の帰宅は打ち上げ終了後午前0時ごろ。
定演の興奮冷めやらず午前3時まで眠れずにぼうっとしていいた。
第31回定演は無事終わる。
・魔法にかけられた湖 :リャードフ
・ピアノ協奏曲第2番 :ラフマニノフ
アンコール~ ヴォロドス版モーツァルトのトルコ行進曲
・交響曲第1番ハ短調 :ブラームス
アンコール~ ニムロッド:エルガー
指揮 :小森康弘
ピアノ:海瀬京子
沼津市民文化センター大ホール
開演が6時半なので午後2時集合、ゲネプロ開始は2時半。
ホール近くの弟の家に車を置き団員でチェロを弾く弟と文化センターへ。
会場では海瀬京子さんがウォーミングアップ中、 京子さんから沼響とラフマニノフをやりたいとの話が出てから、実に10年目にして実現することができたコンサート。
ゲネプロから本番までは時間の経つのがいつものことながら実に早い。
本番前のこの緊張感、この瞬間瞬間が実に刺激的だ。
開場一時間前からホール入口は長蛇の列。
やはり地元出身の海瀬京子さんとの共演という効果は大きい。
そして開演。
弦楽器とハープの神秘的な響きのリャードフから始まる。
ラフマニノフとブラームスへの序奏としては良い雰囲気の曲だった。
かつてロシアの名指揮者キリル・コンドラシンがN響に客演した際に、 「魔法にかけられた湖」、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(ピアノは中村紘子)、そしてブラームスの交響曲第4番という非常に似たプログラムの演奏会を開いている。
そして海瀬京子さんのラフマニノフ。
演奏はベルリン留学の成果を十二分に発揮した、今まで学んだことの集大成とも言うべき圧倒的なものだった。
彼女の気合の入りは尋常でなく、徐々に熱い気のようなものがオケの皆にまで伝染していく。
盛大な拍手とブラヴォーの声に応えて彼女がアンコールとして選んだのは、ヴォロドス編のモーツァルトの「トルコ行進曲」。
強靭な打鍵と超絶技巧の前に、団員も聴衆も呆然として聴き入るのみ。
そしてラフマニノフの興奮そのままのブラ1も熱い演奏が出来たと思う。
このしみじみとした名曲を演奏しているうちに涙がこぼれそうになってきた。
第1回からこの第31回までの全ての定演を振り返って、今までいろいろな演奏会があったけれど、昨年の第30回定演を経て今回から指揮は小森先生に変わり、今回は特に新たな一歩に踏み出す節目の年にふさわしい印象深い演奏会となった。
終演後簡単なレセプションの後、海瀬京子さんを送った後に2次会会場へ。
帰宅は午前0時。
写真はアンコールで演奏したエルガーの直筆書簡(本物です)と、定演に出かけるときに見送ってくれたポコ。
Youtubeはエルガーの「ニムロッド」、この演奏を最後に解散になってしまったギリシャの国営放送オケの演奏
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