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2015年6月に作成された記事

2015年6月30日 (火)

イギリス音楽CD爆買い

6月も終わり今年一年の折り返し点。天気は西からゆっくりと下り坂。

早朝の小さな地震は箱根山でごく小規模の噴火だった。
噴火は13世紀以来のことだという。

本日午後に長い会議。

土曜日、母を病院へ送ったついでに近くのリサイクルショップへ寄ってみた。
お目当ては100円均一のLPジャンクコーナー。

ここ2か月ほど前からクラシックのLPに動きが出ていた。

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先日ダブり買いしてしまったウェルナー指揮のバッハのロ短調ミサのほか、メニューイン&ボールトのエルガーのヴァイオリン協奏曲英HMV盤や、スタインバーグ&ピッツバーグ響の「エニグマ変奏曲」米CAPITOL盤などのマニアックなものがぼちぼち出てきて、コレクターの放出ものがあったのではないかと思わせる噴火の前ぶれのような気配がしていた。

65963 ジャンクもの以外の通常LPコーナーにも、かつて東芝EMIが出していたディーリアスの1800円シリーズの全部揃いが出ていたりして、ますますその予感が高まっていた。

その日LPコーナーをのぞいたついでに、CDコーナーに目をやると見覚えのある人がしゃがみこんでCDを物色している。


沼響でクラリネットを吹いているSさんだ。


声をかけながらCD棚を見ると、いつもは貧弱で値付けだけが高いクラシックCDコーナーに膨大な量のCDがずらり。


CDの背中を見て大部分が外盤であることがすぐにわかった。

値段を見ると1枚一律400円、しかも2枚組も400円!!

Sさんに曰く、かなり前からこの状態でだいぶ買い込んだということ。

91mk2nu9vul_sx355_ 今までLPに気を取られてCDコーナーを軽視していたことを後悔・・・・。

自分がレギュラー価格で買ってしまったBBCレジェンドやマーキュリーリビングプレゼンスシリーズのまとまった量が400円均一で出ているのを見るのは複雑な気分。

Sさんと一緒にCDを物色。


残り物とはいえそれでも内容はかなりのもの。


特にイギリス音楽の充実ぶりが良い。


ディーリアスやティペット、ヴォーン・ウイリアムスらの知らない曲もかなりある。

51t8gsa9rl_sx466_ 持ち主は年季の入ったイギリス音楽通で、LPコーナーで目撃したエルガーやディーリアスの所有者に違いない。

以前別のショップで、ウィンナワルツの千枚を超える一大コレクションの放出に出くわした時の興奮がよみがえってきた。


買ってしまったのは、 ヴォーン・ウイリアムス、ホルストらイギリスの作曲家たちによるパートソング集、英EMI2枚組。


ディーリアスでは弟子フェンビー指揮の「高い丘の歌」、英ユニコーン盤。初レコーディングのオケ版の「Songs」を併録。


Mi0001109185 ヒコックス指揮の「告別の歌」hyperion盤。



ボールト指揮ではウォルトンの交響曲第1番とオラトリオ「ペルシャザールの饗宴」のPye原盤のSOMM盤。

これは比較的最近出たCDで交響曲は学生時代にLPを購入済。


ヴォーン・ウイリアムスではロジェストヴェンスキー&BBC響による交響曲第5番と オラトリオ「聖なる市民」、クラウンから出ていたBBCクラシクス盤。

Van00007 アブラヴァネル指揮ユタ響による交響曲第6番、カンタータ「ドナ・ノビス・パーチェム」 米ヴァンガード盤。



722 バルビローリ指揮フィルハーモニア管の交響曲第5番、英EMI盤.


ネヴィル・マリナー指揮で、コンチェルトグロッソやノーフォークラプソディ第1番、「ひばりは揚がる」などの小編成オケのための作品を集めたCD2枚組。




バルビローリ協会盤では「動物の謝肉祭」ほかシャブリエその他の小品を集めたものと、グレンジャーの作品を集めたものにエルガーのセレナード(ハレ管を振った旧録音)やヴォーン・ウイリアムスの交響曲第7番、バタワースの作品など英国作曲家の作品を集めたもの。



Vaughan_williams_4428341 LSO自主制作盤でプレヴィン指揮の「ドイツレクイエム」。
プレヴィンにはロイヤルフィルを振った録音がTeldecにあり、これは密かなる自分のマイベスト。


そしてコリン・デーヴィス指揮の「エニグマ変奏曲」「序奏とアレグロ」。


非英国系では、 ロスアンヘレスが歌うヘンデル、バッハの作品。
ボールト伴奏によるテスタメント盤。


スラトキン指揮セントルイス響によるガーシュイン作品集VOX2枚組


591 ヴァンスカ指揮ラハティ響シベリウスの「四つの伝説」、別稿を含むBIS盤




Rvw5_2161512 ケンペ&BBC響による「新世界より」「三つのオレンジへの恋」組曲、BBCレジェンド盤


コリン・デーヴィス指揮のチャイコフスキーとドヴォルジャークの弦楽セレナーデ。
国内ユニヴァーサル盤。




E0022344_5404177 プレヴィン指揮プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」全曲英EMI2枚組 などなど・・・



しばらく英国音楽三昧になりそうだ。







Youtubeはウォルトンの交響曲第1番

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2015年6月29日 (月)

沼津市民大学 林修先生特別講義

新たな週の天気は再び下り模様。
一連の山場を越えたとはいえ本日午後から組織内で重要な会議。

会議終了後オフィスを後にプラザヴェルデに向かう。
夜は東進ハイスクールの「今でしょ」の林修先生の講演会があるのだ。

S11013186_905181406211387_542426819 沼津市民大学の一連の講座のひとつ。

沼津市民大学は、半年ほどのうちに通常7~9回の講座を千本プラザでおこなっている息の長い事業で、定員200名。

一流の講師陣が来るために毎回抽選になっている。母は長い間毎年受講。



今回は林修、茂木健一郎という人気講師の登場ということで、この2人の講座のみ希望者は別枠で応募ができることになり、会場もキャパの大きいプラザヴェルデで開催。
こちらは1000名ほど入る。

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それでも抽選の倍率は高く、毎年全講座を受講していた母はあえなく落選。

自分は家内と娘の3人分を、林、茂木先生の講座のみで申し込んだところ1枚だけ当選した。

渋滞もなく会場到着は講演開始の30分前。

売れっ子だけに会場は既に6割ほどが埋まっていた。
圧倒的に女性が多い。


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演題は「やりたい事」と「できる事」

長い予備校講師生活から得た独特の教育論をいつもの名調子で展開していく。


かなり高度な話の内容を漫談のようにわかりやすく話してくれた。
さすがに予備校の現役人気講師。

ここ数年休めるのは月に1日だという。 一日中しゃべり続けの毎日なのだろう。

講演の終盤に声がかすれてきて気の毒だった。


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沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」に、シュミット=イッセルシュテットのライヴ録音の感想をアップしました。

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2015年6月27日 (土)

プラザヴェルデの「みどりの音楽祭」

土曜休み。東京へ行く娘を早朝駅まで送った帰りに千本海岸に寄ってみた。

低い雲が垂れ込めモノトーンの風情。

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富士山は見えない。雨がポツリポツリ。

海面は鏡のように凪いでいて海鳥が翼を休めていた。
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形の良いサバが獲れているようだ。


夕方から家内とプラザヴェルデ主催の「みどりの音楽祭」に行っていた。


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音大出の地元の若手音楽家たちによる第1部とアマチュア音楽家による第2部の2部構成。


沼響からはストリングカルテットとフルート三重奏、パーカッションソロにブラスアンサンブルに1名が参加。


プラザヴェルデのコンヴェンションホールはわかりにくく、受付で場所を聴いたほど。
音楽ホールではなく、講演を目的としたキャパ300人ほどの小ホール。


第2部から聴いた。


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出演は、お馴染みの沼響の女性カルテットと女性3人のフルート三重奏。

衣装も舞台に映えて華やかな雰囲気。

「情熱大陸」と「くるみ割り人形」では前の席の幼い女の子たちが目を輝かせて聴き入っていた。


最後の富士市在住のブラスアンサンブルでは沼響の若手チューバ吹きが打楽器を交えた金管十重奏で参加。
フィリップジョーンズブラスアンサンブルでお馴染みの「オックスフォード伯のマーチ」と「イージーウィナーズ」は生で聴くと、なかなかの迫力だ。


多彩なアンサンブルにバラエティ豊かな曲が楽しめたコンサート。


コンサートの後は家内と夕食。
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店の窓から素晴らしい夕焼けが見えた。

写真を撮れなかったので友人からの写真の借用です。
牛臥海岸からの撮影。


Youtubeは「オックスフォード伯のマーチ」、マレーシアフィルのメンバー。

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2015年6月26日 (金)

本日の練習、必殺の初見大会

曇り午後から雨。
今年前半で最もハードな一週間も今日で終わり。
本日午前中の審議はさしたる波乱もなく終了。

昨日は自分の担当分野が主な内容。

開催直前に進行内容の変更も有り、予想外に自分の発言の機会が多かったものの、ほぼ許容範囲の内容。

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気分も軽く定時にオフィスを後にして、夕方は市民文化センターと同じ敷地にあるグラウンドでおこなわれる社内親睦行事のサッカー大会を観戦していた。


我が部署はサッカー好きの若手が多く6対1の快勝だ。



試合後文化センターの事務室で、井上道義&アンサンブル金沢、辻井伸行のオールモーツァルトプロのチケットを購入。



かつてラトル&バーミンガム市響によるマーラー、ヤンソンス&サンクトペテルブルクフィルのショスタコーヴィチ、フェドセーエフ&モスクワ放送響などの外来オケや、渡邉暁雄&N響のオールシベリウスプロ、小沢征爾&白井光子などの意欲的なコンサートを自主事業でおこなっていた沼津市民文化センターは、予算削減の煽りを受けて今や往年の元気はなく見る影もない。


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久しぶりのオーケストラコンサートに人気ピアニストの登場で、満席になりそうだというチケット販売の担当者。


自分としては病も癒えた井上道義に期待。

アンサンブル金沢は、三島で岩城宏之のベートーヴェンプログラムを聴いて以来なので20年ぶりぐらい。


そのままリハーサル室に行きオケの練習に参加する。


今回は11月のファミリーコンサートへ向けての前プロ決定のための初見大会。


曲はグリンカの歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」序曲、そしてリムスキー=コルサコフの「ロシアの復活祭」序曲の必殺のオールロシア定番序曲三連発。


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いずれも自分は初めての曲。


実際に吹いてみると、「ルスラン・・・」のホルンセクションは1,2番がA管、3,4番がD管で同じ個所で後打ちと前打ちを分担させて吹かせていたり、聴いただけでは気が付かない裏技に感心。


「ロシアの復活祭」の2分の5拍子の変則的な開始は、ロシア正教の聖歌の特徴的な動きなのだろうと推察したり、あの長大なトロンボーンソロは2番トロンボーンだったなどの面白い発見目白押し。



弦楽器と木管のメンバーには初見としてはハードな曲ばかりだったようだが、初見大会はいつやっても楽しいものだ。



Youtubeは「ロシアの復活祭」序曲、キタエンコの指揮

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2015年6月24日 (水)

カラヤンの「ドンキホーテ」

外は晴れ、ほとんどオフィスと会議室に籠っているので気温の変化がわからない。

今日は再び別の委員による審議。
今回は直撃がなく月曜日ほどのストレスはなし。
終了後は組織幹部を集めての重要な会議3連発でこちらで消耗。

ベルリンフィルの演奏が聴きたくなって、カラヤンの指揮でR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を聴いていた。

567 カラヤンの同曲の録音は1965年、1975年、1983年のちょうど10年の間で3種の録音がある。


チェロはそれぞれフルニエ、ロストロポーヴィチ、メセネスの3人。

今回聴いたのは1965年盤のグラモフォン盤と1975年のEMI録音。

いずれも国内盤LP。



演奏の豪奢さと完成度では1975年のEMI盤が突出。

録音もこの頃のEMIの音にありがちな空虚で歪んだ響きもなく良好な音質で楽しめるもの。

この当時のベルリンフィルは、アンサンブルの精度の高さで史上最高のレベルにまで到達していた。

9811_1 ダイナミックレンジもひたすら広く、聞き手を圧倒するばかり。

この点フルニエとの旧盤は大人しい出来だが、さりげなく控えめに自己主張しながらの柔らかで気品のあるフルニエのチェロが実にすばらしい。


カラヤンの指揮もフルニエのチェロと一体化したしっとりとした風情で聴かせる名演だ。

Youtubeはカラヤン&ロストロポーヴィチの「ドンキホーテ」

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2015年6月23日 (火)

キリル・ペトレンコのことなど

今日は晴れたが梅雨は未だ明けず降水確率高めの日々。

今週はかなりハードな週で、昨日月曜日から外部委員による強烈な審議が始まった。
ギャラリーも多く気苦労多し。


事前準備は十分のつもりが即応すべき返答に窮する場面も有り、いまだ未熟であることを痛感。

昨年来の懸案事項の終末点の目途がついたことでよしとしよう。

本日は本部長を交えた内部会議のみの中休み。

明日から三日連続再び難しい会議その他、今年前半の大きな山場の週。



昨日、ベルリンフィルの新しい首席指揮者決定のニュースが飛び込んできた。 

先月の団員会議では決まらず、難航の末の選出。

ラトルが意外に早くに辞意を表明したので、今回は特に誰が本命なのか全く見当がつかなかった。

候補者がどのような顔ぶれだったのか興味深いところだが、NHKのニュースではドイツとベネズエラなどの音楽家が候補として挙がっていたとのこと。

前評判の高かったベネズエラのドウダメルと、ドイツのティーレマンを連想するのが普通だろうが、どちらに決まったとしても面白くないな、というのが自分としては正直なところだった。

この2人が団員の過半数を取れなかったのもなんとなくわかる。

決まったのはロシアのキリル・ペトレンコ。

意外な人選だ。

日本版ウイキペディアにはわずか数行の記事しかないほど日本には馴染みのない人。

最初ペトレンコと聴いた時に、昨年オスロフィルと来日したヴァシリー・ペトレンコだと思ったくらいだ。

経歴を見ると、ウィーンフォルクスオパーのアシスタントから始まり、マイニンゲン、ベルリンコミュッショオパーの総監督と、オペラハウスで着実にキャリアを広げその間バイロイトに登場してリングも振っている。

現在はワルターやクナッパーツブッシュ、サヴァリッシュ、といった大物指揮者がいたバイエルン国立歌劇場の総監督。

ウルム、アーヘンなどの地方歌劇場から実績を積み上げていき、ベルリン国立歌劇場からベルリンフィルの音楽監督になっていったカラヤンを思い浮かべた。

キリル・ペトレンコの演奏は聴いたことがない。

959_2 CDではコミッショオパーのオケを振ったスークやリャードフ(先日、沼響で演奏した「魔法にかけられた湖」も入っていた!)が出ているくらい。

そこでベルリンフィルのデジタルコンサートホールにアップされている。「法悦の詩」やYoutubeのR.シュトラウスのオペラ「影のない女」を部分的に聴いて(視て)みた。

「法悦の詩」はベルリンフィルの威力に圧倒されて、これがペトレンコの力なのかはよくわからない。



残像しか見えないティンパニのトレモロが凄い!

「影のない女」では、狂気をも感じさせる尋常ならざる公演であることはわずかなシーンだけでもよくわかる。

全く未知数な指揮者なだけに、新しい時代の始まりの予感。

これから面白くなってきた。

Youtubeはペトレンコ指揮ベルリンフィルのスクリャービン「法悦の詩」

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2015年6月21日 (日)

ヴァルヒャのフーガの技法

朝から雨模様の日曜日。

家内は朝早くから実家の両親を連れて、熱海の親戚にニューサマーオレンジの収穫に行って1日留守。
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母は三島大社の万葉集講座へ。

こんな自分は切れた蛍光灯を取り換えたりとノンキに過ごした日曜日。


今日はしとしとと降る雨を窓越しに見ながらバッハを聴いていた。

大オルガニスト、ヘルムート・ヴァルヒャの弾く「フーガの技法」全曲。
使用オルガンはオランダ、アルクマールの、聖ローレンス教会のオルガン
独アルヒーヴのLP2枚組。

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1956年録音ながらバランスの良いステレオ録音で、シュニットガーの格調高い響きを良く捉えた録音。

純で透明な響きと多彩なレジストレーション。

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1つ1つの音が複雑に融合し発展していき、峻厳にして厳しくも大きな大宇宙が目の前に広がる。



思わず姿勢を正して聴いてしまう偉大な演奏だ







続いてフィルッツ・ヴェルナー指揮のロ短調ミサ。


50年代初めのモノラル録音でエラート原盤の国内盤LP.

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これは先日リサイクルショップで2枚組100円で購入したもの。


自然体のゆったりとした日常的に教会で演奏されているかのようなバッハ。

モノラルながら柔らかく雰囲気のある録音が演奏に合わせたかのようで良い。

バルヒェットのヴァイオリンとラリューのフルートとの掛け合いが非常に美しい。

聴いているうちにどこかで聴いたような気がしてネットで検索したら、自分のブログが出てきた・・



・・ダブリ買いだった。



Youtubeはロ短調ミサからキリエ、ブロムシュテットの指揮

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2015年6月20日 (土)

ニューヨーク金管五重奏団

晴れときどき曇り。夕方から崩れ始め明日は雨の予報。

今日は朝から畑の垣根を電動バリカンで切ったりしていた。
1時間半で終える予定が実際には2時間ほどかかってしまった。

シャワーを浴びてそのまま沼津港近くのマックスバリューの中のBook Offへ。

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仕事帰りや買い物ついでに寄ったりとかなり重宝していたのだが、来月で閉店になってしまった。

しばらく前から買い取りを止めていたので予想はしていたのだが・・・

今日から閉店セールで本は半額、100円の本は4冊で100円、CDは30パーセント引きということで、開店早々に行ってみたら予想とおり混んでいた。

若いお母さんたちが子供と一緒に、買い物かご山盛りのコミックを爆買いしているのが目立った。

レジで30分以上待たされ、その後合流した家内は40分以上待ったとのこと。

時間を費やした割には貧果。

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池宮彰一郎さんと藤沢周平さんの本とデユカスのピアノ曲集のCD.


サーストン・ダートのプロデュースしたブラスアンサンブルを聴いたりしているうちに、同じころのブラスアンサンブルの演奏をもっと聴きたくなった。

そこで1967年にリリースされた「金管楽器のためのバロック音楽」

ニューヨーク金管五重奏団による演奏でRCA原盤の国内盤LP

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ニューヨーク金管五重奏団はニューヨークを中心に活動していた金管楽器奏者たちによる1954年に結成された老舗ブラスアンサンブル。

メンバーの変遷はあるが2004年には結成50年の記念CDもリリースしている。

編成はトランペット2、ホルン、トロンボーン、チューバ各1。

この録音時のメンバーは

Trumpet – Alan Dean, Robert Nagel
French Horn – Paul Ingraham
Trombone – John Swallow
Tuba – Harvey Phillip

ホルンのPaul Ingrahamは、メトロポリタン歌劇場やミネアポリス響の首席だった名手。

プロデユーサーのHoward Scottは1961年までコロンビアレコードのエンジニア、プロデユーサーだった人で、ニューヨークフィルやグレン・グールドの録音にも関与した人だ。

曲はスザートやペツェル、ジョバンニ・ガブリエリ、パーセルら、金管アンサンブルの定番作曲家のこの世界では比較的有名な作品にバッハのフーガの技法などを加えたもの。

・Allegro and Air (from King Arthur)Composed By – Henry Purcell
                            Transcription By – Robert King 2:12
・Sonata No. 22; Suite (from "Hora Decima") Composed By – Johann Pezel 6:09

・Music for Queen Mary II  Composed By – Henry Purcell 4:12

・ Muy Linda; Pavan; Galliard; Honie-Suckle; Night Watch
           Composed By – Anthony Holborne,Edited By – John Glasel 4:46
・Two Ayres for Cornetts and Sagbuts (from "Courtly Masquing Ayres")
                      Composed By – John Adson 2:20
・Three Dances (from "Hed derde musyck boexken"     
                      Composed By – Tielman Susato 2:58
・Contrapunctus IX (from Art of the Fugue)  Arranged By – John Glasel
                      Composed By – Johann Sebastian Bach 3:07
・ Sonata (from "Die Bänkelsängerlieder")
                       Composed By – Anonymous 2:24
・ Canzona per Sonare No. 2
                       Composed By – Giovanni Gabrieli 2:18
・Royal Fanfare           Composed By – Josquin Des Prés 0:56

・16th Century Carmina 5:07

・Ich sag ade            Composed By – Anonymous

・Als ich anschau das fröhlich Gsicht Composed By – Anonymous

・Carmen in la            Composed By – Ludwig Senfl

・Greiner zanner           Composed By – Heinrich Finck
                               Edited By – John Glasel
・Two Trumpet Tunes and Ayre      Composed By – Henry Purcell
                             Transcription By – John Corley 3:37
・Suite for Brass Instruments Composed By – Claudio Monteverdi
                              Transcription By – Sidney Beck 6:14
・Sonata No. 19 (from "Vierundzwanzig neue Quatricinia")
                             Composed By – Gottfried Reiche 2:47
・Contrapunctus I (from Art of the Fugue)
                             Composed By – Johann Sebastian Bach 2:57

この種のレコードはその後たくさん出ているが、 名手たちの整ったアンサンブルが実に聴きごたえのあるもの。

バッハのフーガの技法などを格調の高い演奏で聴かせてくれる・

Youtubeはガブリエリのカンツォン

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2015年6月19日 (金)

本日の練習、くるみ割り人形

時おり雨がぱらつく梅雨空の一日。

いよいよ来週から非常にタイトな週が始まり、今日はその前哨戦で午後から本社で大きな打ち合わせ。

できるかぎりの準備はしておいたので、あとは出たとこ勝負。

打ち合わせが早く終わったのでそのまま直帰。



昨晩はオケの練習日。仕事場長引き練習参加は8時頃。

団内指揮者F君の指揮で曲は「くるみ割り人形」抜粋。

ちょうど「雪の精の踊り」をやっていた。

場所が狭いリハーサル室なので暑いのが難。

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曲は何度もやっているのでさほどのことではないが、いささか緊張感が欠けるような印象。

F君はそれを察したのか、来週は新しい曲を3曲ほど用意して初見大会だということだ。

その中の1曲を今回の公演の前プロとするのだろう。


曲は歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲、序曲「ロシアの復活祭」、そして歌劇「イーゴリ公」序曲だということだ。

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いずれも楽しみな曲。

待望のコントラバス奏者が入団した。かなり弾ける女性奏者。

これでますます練習が楽しくなってきた。

Youtubeは「ルスランとリュドミュラ」序曲、4台のピアノ版

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2015年6月17日 (水)

6月のボエームの会はうなぎ

幾分湿り気を帯びた曇り空。

昨晩は定例ボエームの会。場所はいつもの小料理「はちまき」

ちょうど混雑する時間なので順調でも仕事場から店まで車で40分あまりの距離。
出がけに電話が入ったりしてちょいと出遅れた。


640x640_rect_8103763 幸い道路は順調で到着は開始時刻の18時30分にほぼぴたり。

ちょうど昨年病に倒れたWさんが奥様の介添えで到着するところだった。

だいぶ回復していたが出かける前に転倒したとのこと。


一同心配したものの本人曰く「飲むのに支障なし」とのことで一安心。

参加は総勢7名のフルメンバー。

事前情報で今回は「ウナギ」が出るということで一同の期待は大きくふくらむ。

今宵のお酒はうまいビールのあと、用意のお酒は日本酒4本にワイン2本。
爽やかで飲みやすい発泡性日本酒「誠鏡」(広島)に始まり、「越乃景虎 純米酒」(新潟)「東の麓 純米吟醸」(山形)が続く。

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「大吟醸 北秋田」(秋田)まできたところで、料理は〆のうな丼となり、ワイン2本は次回へのおあづけとした。

Sdsc03757 「もずく」「ねぎのベーコン巻」「お刺身」その他のお通しに続き、
ローストビーフなどの肉と魚が交互に登場。

そして鰻を卵に巻いた「鰻巻き」が出てきて一同の期待はますます上昇。

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会話は自然と興奮の沼響の定演の内容から始まり、その他諸々の世間話で盛り上がる。

肉厚の串焼きの後、最後に〆のうな丼。

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ウナギ激戦区の三島に於いて、専門店に引けを取らぬ深いタレと肉厚のウナギに一同大満足。

楽しい会話、美酒と美食に酔った夜。

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2015年6月15日 (月)

沼響のラフマニノフ

6月も早くも半ば、そろそろ2015年も折り返し点。

今週末からいよいよ自分の担当部門の今年最大の山場が到来。
体調を整えて万全の態勢で臨みたいもの。

定演のDVDができた。

自分の出ている演奏は恐る恐る見る場合が多く、ほとんどまともに視ることはないのだが、今回は海瀬京子さんのラフマニノフに聴きいってしまった。

あらためて凄い演奏だったことを確認。

31stcon_s 沼響の伴奏も触発されて健闘していると思う。

昨晩テレビでN響の演奏を放送していた。

その中にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番があり、自然と自分たちの演奏と比べながらの部分聴き。

指揮はロシアの名匠フェドセーエフ。最初にラフマニノフの「ヴォカリーズ」でメインは「シェエラザード」というフェドセーエフお得意の演目だ。

ピアノはエリザベートコンクール優勝のアンナ・ヴィニツカヤ。


さすがに安定した出来だが自由闊達さがあまり感じられない。

海瀬さんの変幻自在の奔放でスリリングな演奏の方がよほど面白い。

N響の番組の最後に、フェドセーエフが1991年にモスクワ放送響を率いて来たときの アンコールだった「レスギンカ」を放送していた。

この時の来日公演は沼津にも来てくれてアンコールにこの「レスギンカ」を演奏した。

あれは本当に凄かった。

東京での演奏も24年経った今も語り草になっているほど。

番組ではスネア奏者のアレクサンドル・サモイロフのリムショットの解説付きで、なおさらあの時のスネアの撥さばきが超絶的であったことがよくわかった。

この放送はビデオに録画してあったが、あらためて見てみるとサモイロフの小太鼓を叩きながらの恍惚とした表情と、のけぞるような姿勢でのホルンセクションのベルアップを思い出す。

一緒にテレビを見ていた家内が「あ!私もこれ見た!」

  Youtubeはフェドセーエフのレスギンカ

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2015年6月14日 (日)

「Chris」

土日休み。昨日大学生の下の娘が帰省。

友人を連れてきて、成り行き上近所の和食処「弥次喜多」で一緒に夕食。

Blog_import_5467534288c3a そのまま家に来て1泊。

今日は二人を沼津港まで送ったりしていた。

娘は最近ジャズボーカルを始めたらしく、先生にもついているという

昨晩は娘と「クリス・コナー」のヴォーカルを聴いたりしていた。

最初は「Chris」。
1953~1955年のスタジオ録音。
手持ちは米ベツレヘムのオリジナルLPでBCP56

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1. All About Ronnie

2. Miser's Serenade
3. Everything I Love
4. Indian Summer
5. I Hear Music
6. Come Back To Sorrento
7. Out Of This World
8. Lush Life
9. From This Moment On
10. A Good Man Is A Seldom Thing
11. Don't Wait Up For Me
12. In Other Words

Personnel
Ralph Sharon (p)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (ds)
Herbie Man (fl)
Joe Puma (g)
J.J. Johnson , Kai Winding (tb)
Ellis Larkins Trio / Sy Oliver And His Orchestra

そしてもう一枚はライヴで「ヴィレッジ・ゲートのクリス・コナー」
こちらはマイナーレーベルFM原盤の国内盤LP
1963年のライヴ。

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Early Show

1. Lot Of Livin' To Do
2. Anyplace I Hang My Hat Is Home
3. All Or Nothing At All
4. Something's Coming
5. You Came A Long Way From St. Louis
6. Old Devil Moon
Late Show
7. I Concentrate On You
8. Black Coffee
9. Goodbye
10. Only The Lonely
11. Ten Cents A Dance

Personnel
Chris Connor (vo)
Richard Davis (b)
Mundell Lowe (g)
Ronnie Ball (p)
Ed Shaughnessy (ds)

いずれも過度に甘くならず、知的でのびのびとした歌を聴かせてくれる。
いくぶんハスキーな声質は10年後のライヴでは薄れている。

音はモノラルながらベツレヘム盤が良い。

362 沼響のHPの聴き比べコラム「チャイコフスキーの5番を聴く」に大ヴァイオリニスト、オイストラフ指揮ウィーンフィルのライヴの感想をアップしました。







ing: 0.600000023841858px; line-height: 18px;">Youtubeはクリス・コナーのA Cottage for Sale

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2015年6月12日 (金)

本日の練習、20年ぶりのピーターとおおかみ

昨晩からの雨が夕方まで残る曇り空。
時間の経つのが早くカレンダーは金曜日。

今日は今月後半に続く重要な会議へ向けての資料作りと情報整理の一日。

昨日はオケの練習だった。

夕方から会議が入り会場到着は8時頃。
場所は今回からしばらく市民文化センター地下のリハーサル室。

内容は秋の演奏会の曲目のひとつ「ピーターとおおかみ」の譜読み。

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練習会場の扉からは、プロコフィエフ独特のモダーンな響きが微かに漏れていた。

隣の第一リハーサル室で簡単なウォーミングアップの後に会場に入ると、あい変らずの狭さと暑さ。

到着が遅かったので今日は3番ホルン。

前半はほとんど休みの譜面。
ところが手違いで最初のページと最後のページしかなく間の2枚が抜けている。

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タブレットを取り出し、ペトルッチの無料楽譜サイトからスコアをダウンロードして眺めてみると抜けているのはオオカミの登場の場面からだった。

ここはホルン三重奏が続く、この曲唯一のホルンの活躍の場なのだ。

スコアのホルンパートはヘ音記号で書かれていて、しかもF管で書かれてないようだ。

読み替え・・ヘ音記号・・・タブレットの小さい画面・・・

しばしの思考停止状態。

ちょうどここで休憩となり休憩中に抜けている分を探し出すことができた。


「ピーターとおおかみ」はかつて沼響で演奏している。


Sctcc96_2 その時のナレーターは細川ふみえで、休憩中にサインをもらいに行った時に目のやり場に困ったのも懐かしい思い出だ。


練習後に若手団員の一人から「小学生の時に会場で沼響のピーターとおおかみを聴きました」とのひとこと。

へぇぇー、つい最近のことのような気がしていたが、演奏したのはもう20年も前だった。

光陰矢の如し・・・・・

少年老い易く学成り難し。





Youtubeはニコライエーワのピアノ版による「ピーターとおおかみ」

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2015年6月10日 (水)

THE ROYAL BRASS MUSIC OF KING JAMES I

月曜から梅雨入りとなり昨日は雨模様。今日は梅雨の中休みで一日晴れ。
いよいよ今週から大きな山場が始まりその準備に追われる一日。

気温の変化が大きく鼻水が出始めた。風邪をひいたかな?



今日はマリナーのブランデンブルク協奏曲に参加していたイギリスの音楽学者サーストン・ダートの監修による

「THE ROYAL BRASS MUSIC OF KING JAMES I」を聴いていた。

英L'Oiseau-LyreのオリジナルLP(SOL 50189)で、17世紀のイギリスの王ジェームズ一世(1566~1625)の時代の宮廷に使えた作曲家たちによる管楽器のための作品を集めたもの。

1959年のステレオ録音。

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曲は



1. Thomas Simpson,    Intrada (02:05),

2. James Harding     Almande (02:24),
3. Antony Holborne,    The Fairy Round (1:51)
4. Thomas Leetherland,  Pavan (02:43)
5. Nicholas Guy,      Almande no 13 (01:13),
6. Antony Holborne,    The Choice (01:23)
7. Jerome Bassano,    Fantasia (02:39)
8. Giles Farnaby,      Almande (02:14),
9. Antony Holborne,    Galliard (02:31)
10. Robert Johnson,    Almande no 7 (01:15),
11. Antony Holborne,    As it fell on a holy eve (01:22),
12. Giovanni Coperario, Fantasia no 76 (02:33),
13. Alfonso Ferrabosco II, Almande no 5 (1:10)
14. Richard Dering, Fantasia (04:08),
15. Thomas Lupo, Almande (01:22),
16. Anthony Bassano, Pavan no 16 (03:18)
17. Anthony Holborne, The fruit of love (03:10),
18. Alfonso Ferrabosco II, Pavan (01:24),
19. Alfonso Ferrabosco II, Alman (02:17)

この中で知っていたのはフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンアンブルが取りあげていたホルボーンとファーナビーくらいで、その他の作曲家についてはほとんど知らない。

演奏はダート以外はフランスの音楽家たち。

Maurice ANDRÉ, Jean PIROT, trompettes

Maurice SUZAN, Henri ARQUÉ


Camille VERDIER, Bernard GALLOT, trombones


direction: THURSTON DART

 

以上トランペット2にトロンボーン4の編成。
モーリス・アンドレはこの時若干26歳。

アンドレ以外は知らない人たちだが、この時点でフランス国立放送管などの団員だった人たち。

使用楽譜と使用楽器についてはダート自身が書いたライナーノート(解説文)に詳しい。

コルネットやサックバットといった当時の楽器を使用せずにモダン楽器を使用。
トランペットはC管のフレンチタイプ?を使用と書いてある。

譜面はケンブリッジのフリッツウイリアム美術館所有の当時の出版譜などを使用。


かっちりとしたアンサンブルで突出した奏者はなく各楽器のバランスは完璧。

譜面に書かれた内容を堅実に音にしたという趣だ。

ここで録音された曲集はそのままOxford University Pressから楽譜が出版されているようだ。
http://www.grainger.de/music/rm/mis01.html 


youtubeはスザートの舞曲集

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2015年6月 8日 (月)

槇原敬之「Concert Tour 2015 "Lovable People"」 in 沼津

ここ数日朝夕の気温が低下。6月にしては涼しい一日の始まりで、土曜日にはしまいかけた長袖の服を出したほど。

今日は夜から雨。

土曜日の夜は家内と娘と3人で槇原敬之のコンサートに行っていた。

場所は沼津市民文化センター大ホール。



家内がマッキーの熱烈なファンなので、私は付き合いでコンサートはこれで5回目くらい。

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今まで東京近郊ばかりだったので、まさか沼津に来るとは思わなかった。

マッキーが沼津に来るのは22年ぶりだという。

会場は17時半、開演は18時。

早く会場に行きたいという家内を開演2時間前にホールまで送ると、ホールの駐車場は早くも満車。

どうやら県外ナンバーの車が多いようだ。

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いったん家に帰り、風邪気味で微熱があるという娘を連れて再びホールへ向かう。

車は弟の家の駐車場に停めることにした。

ホール到着は17時ちょい過ぎ、建物の周辺と入口はかなりの人がたむろしている。
開場前のホール入口前も長蛇の列。



入口には本日sold outの表示。

沼響の定演は同じ場所でちょうど2週間前だった。
沼響の演奏会もこのくらいになれば良いのだが。

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今回の席は前から5列。

過去何回か巨大なPAの目の前の席になってしまって大音響に晒され苦痛だった経験があったので、今回は耳栓持参(^^;

そして開演。

心配していた音響は適度な音量でさほどでもない。
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東京国際フォーラムのような巨大なホールではPAの音量も会場に合わせて大きかったがキャパ1300人の沼津のホールではそれほど音量は上げていない。

マッキーは最初から飛ばして早くも会場総立ち。


いつものことながら小学生から中年まで年齢層が厚い客層。

恒例の、お客さんはどこから来たの?の反応を見ると、県内からは半分くらい。

あとは山梨や、府中、立川などの関東圏から、伊丹、加古川などの関西組、そして北海道、さらに遠く上海から来た!との声も聞こえて驚いた。


5度目ともなるとバックバンドの面々もお馴染みの顔ばかり。


いずれも一流どころであることは聴いていてよくわかる。

中でもドラムスの屋敷豪太パーカションの大石真理恵の二人はいつ聞いてもうまいなぁと思う。

今回は特にキーボードの横山裕章を注目。

周りのお客さんはずっと総立ち。
私は途中で時々座って休み休み。

槇原敬之は今年でデビュー25周年だという。

曲は初期の曲から最新の曲までを網羅(したらしい)
というのは、自分のほとんど知らない曲ばかりだった。

マッキーの音楽でいつも感じることだが、多くの曲でケルト音楽の影響が非常に濃厚。

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後半ではハッピに着替えてド演歌調の曲も披露した。


これは新しい趣向だ。

そして最後になってやっと知っている曲が登場した。

24年前のヒット曲「どんなときも」。
甲子園の入場行進曲にも選ばれて、この曲で槇原敬之の名前が全国的に知れ渡った。

その頃は今横で聴いている娘はまだ生まれていない。
聴きながら思わず遠くを見る目になった私。

マッキーは実に3時間休憩なしで歌い切った。

心地よい疲労が残り、大きな元気をいただいたコンサート。

Youtubeは槇原敬之の「どんなときも」武道館ライヴ

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2015年6月 5日 (金)

Kさん宅での音楽談義

金曜日は1日休みをいただいた。

この土日に庭のツツジの剪定をするつもりが、夜から雨の予報だったので前倒しの実施。 空は曇り空。

ツツジのほか他の気になる庭木を剪定しているうちにお昼過ぎになってしまった。

そのうちポツリポツリと雨が降り始めた。

昼食は沼津の老舗餃子店、中央亭」のテイクアウト。

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そして夜は仕事上の大先輩にして、私の音楽上の師匠のKさん宅へ遊びに行っていた。

Kさんは定年前に退職。

今は地域の役員やボランティアをしながら悠々自適の生活の羨ましいご身分。
自宅にはEMTのアナログプレーヤーや巨大なスピーカーなどの高級オーディオ装置が並ぶ。


さまざまな演奏家のLPやCDを聴きながらの、ベルリンフィルや最近の若手演奏家の動向と実力、オーディオの話などの音楽談義に花が咲く。

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Kさんは実に多くの実演を聴いていて、自分が知らない演奏家の名前がポンポンと出て来る。
そして音楽に限らない幅広い交友関係。


オーディオも行くたびに音質が変わっているのが面白い。
今まで聞いた中で今回が一番音が良かった。


女流ピアニスト、アニー・フィッシャーの話になり、彼女のモーツァルトをCDとアナログで聴き比べてみた。

CDはワーナーから出ているセット物の1枚でピアノ協奏曲第23番。
1959年のEMI録音で伴奏はエイドリアン・ボールト指揮のフィルハーモニア管。

これはかつてセラフィムの国内廉価盤のLPが出ていて、自分としては長い付き合いの演奏だ。

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    冒頭のオケの朴訥のようでいて深い響きはさすがにボールトの指揮。

フィッシャーのピアノも力強くも繊細、キリリと引き締まった厳しいモーツァルトを聴かせてくれる。


次にアナログLPでフンガトロンから出ていた21番の協奏曲を聴く。
伴奏はルカーチ・エルヴィン指揮のハンガリー放送響というもの。



オルトフォンとカートリッジにEMTのプレーヤーから出るアナログは至高の音。

しばし会話が途切れて聴き惚れていた。

いい演奏だ・・・・


続いて刺激的なクセナキスの作品。

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仏エラートの外盤LPでシルヴィオ・グアルダのパーカッション。 パーカッションの目の覚めるような音が充分な奥行を保って響いてくる。




続くパニアグアの「ラ・フォリア」ハルモニア・ムンディ盤LPも凄い音だ。


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この2枚で熱くなってしまったので、ボザールトリオによるハイドン。

こちらは蘭フィリップスの暖かな音にクールダウン。


Kさんとは音楽談義以外に、今の日本の行く末やこれからの個人の生きていき方など、深い話をいろいろとお伺いして深夜におよぶ。


Kさん宅を失礼すると外は激しい雨。

充実の一日だった。


Youtubeはボザールトリオのハイドン

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2015年6月 4日 (木)

本日の練習、新たな練習開始

夕べと今朝の釧路で2度の地震。最近、地震発生と火山の噴火のサイクルが短くなってきた。

数週間前から喉の調子がおかしい。

体が温まると咳が出るのは数年前からだが、なんとなくの異物感と話の途中で声が嗄れる。昨日の会議の席上でも発言中に咳が込み上げて難儀。


今日はお昼直前にトラブルの報告有り。

時間が経つと事が大きくなりそうなので、陣頭に立って処理。幸いにして事なきを得た。



今日はオケの練習日。充実の31回定演も終わり、秋のコンサートへ向けての新たな練習の開始。場所は市民文化センター小ホール。


仕事が長引き練習会場到着は8時近く。

会場に到着すると「くるみ割り人形」第2幕の雪の精のワルツが聞こえてきた。

児童合唱が入る美しい曲で、組曲には含まれていない。

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次は地元バレエ団との共演で、沼響30年の歴史でバレエとの共演は初めて。

曲は「くるみ割り人形」に「ピーターと狼」。


いずれも過去で演奏済みの曲だ。

「くるみ割り人形」は通常の組曲の他、抜粋形式で演奏の予定。

組曲は何回か演奏していて皆も良く知っている曲なので、初見とはいえ要点を中心の練習だ。

練習見学の女性が一人。コントラバスだという。
コントラバス奏者が不足しているので、ぜひ入団していただきたいもの。

Yootubeは雪の精のワルツ

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2015年6月 3日 (水)

カラヤンのフランク

早朝からまとまった雨、本日四国、西日本は梅雨入り。

今日はカラヤン指揮パリ管のフランクの交響曲ニ短調を聴いていた。

手持ちは80年代後半に東芝EMIが出した国内盤CD.
1969年録音で、ベルリンフィルを振ったフランクの交響的変奏曲とのカップリング。
こちらのピアノはワイセンベルクが弾いている。

  ・交響曲 ニ短調
  ・交響的変奏曲*

   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
    パリ管弦楽団
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 *
    アレクシス・ワイセンベルク(pf)*

   録音年月日:1969年11月25~27、29日、1972年9月21~27日*
   録音 場所:サル・ワグラム、パリ イエス・キリスト教会、ダーレム*


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パリ管は創設まもなく音楽監督のミュンシュが急逝。

その後二年間はカラヤンが音楽顧問という名目でパリ管の面倒を見ているが、演奏記録を見る限りではカラヤンはさほどパリ管を振っていない。

録音はこのフランクのほかは、ワイセンベルクとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラヴェルの4曲の管弦楽曲のみ。
幻想交響曲のスタジオ映像もあるが、これは長くお蔵入りしていてカラヤンの死後にDVDとして発売されている。

カラヤンのフランクも意外と少なくて、交響曲の録音はこのパリ管との録音のみ。
あとは2種の交響的変奏曲の録音があるだけ。
演奏会でも戦後は70-71年のシーズンで数回とりあげている程度。


このパリ管とのフランクは、オケの組み合わせからして期待の持てるものだが、世評の高さに反して私には物足りない。


パリ管のカラフルな響きをゴージャスに引き出してはいるものの、音の響きを磨き上げることにこだわりすぎて、フランクの音楽に聞かれる内省的な深い味わいは希薄だ。


フランクの音楽に共感するものがないままに演奏しているように聞こえる。

EMIの70年前後の録音を復刻したCD初期の国内盤CDは、固い響きが空間にいびつに広がっていくものが多く、このCDも典型的なもの。


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沼響のHPの聴き比べコラム「巨人を聴く」にケンペの演奏の感想をアップしました。

Youtubeはフランクの交響詩「呪われた狩人」クリュイタンスの指揮

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2015年6月 2日 (火)

トレルリのシンフォニア集

晴れのち曇り、西から天気は下り坂。


   

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先日、内浦漁協直営店「いけすや」で食事をした際に購った「うずわみそ」。

ソウダガツオと大葉を味噌に練りこんだもので、沼津市内の内浦長浜地区という極めて限定された地区の郷土食。



これが胡瓜につけたりご飯にのせて食べると絶品。

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素人っぽさの中に丁寧にまじめに作っているのが感じられてこれで350円は安い。
切れてしまったので、昨日家内が「いけすや」まで買いに行ってみたら売り切れだったとのこと。

徐々にファンを獲得しているようだ。


今日は昨日と同じエラート原盤の日本コロンビアLPから、 パイヤールの指揮によるトレルリの「協奏曲とシンフォニア集」

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曲は、

・トランペット、弦楽、オルガンのための協奏曲ニ長調G2-3
・2つのホルン、弦楽、クラウザンのためのシンフォニア ヘ長調G37
・2つのオーボエ、2つのトランペット、トロンボーン、弦楽、オルガンのためのシンフォニア     ニ長調G31
・弦楽とクラウザンのための協奏曲ト長調op6-1
・2つのヴァイオリン、弦楽、トランペット、クラウザンのための協奏曲イ短調op8-2
・2つのオーボエ、トランペット、トロンボーン、弦楽、オルガンのためのシンフォニア

      ニ長 調G29
・ヴァイオリン、弦楽、クラウザンのための協奏曲ハ短調Gop8-8


演奏は、アンドレ(tp)、ジャヌウト(tp)。フェルナンデ(vn)、ペグュアン(vn) ベッケンシュタイナー(コンティヌオ)

パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団


という60年代のフランスの代表的な演奏者たちによるもの。


トレルリの音楽は、同時期のコレルリやアルビノーニらイタリアバロック期の作曲家たちの音楽に比べると、心地よさだけでなくより深いものが感じられる。

多彩な楽器の組み合わせによるシンフォニアなどは、後のハイドンの交響曲にも通じる革新性も有り、非常に聴き応えがある音楽になっている。


演奏は、昨日のレーデルの質実剛健さとは対照的な明るく洗練された雰囲気。


こちらもまた独自の魅力をアピールできるものだ。


Youtubeは2本のトランペットのためのシンフォニア

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2015年6月 1日 (月)

レーデルのテレマン

本日薄曇り。今日から6月、いろいろとありそうな予感の週。嵐の前の静けさか。

この土日は手持ち音盤の整理をしていた。
主に音楽部屋のレコード棚からダブっているものを引き抜いてダンボールに詰める作業。

ダンボールは近所のスーパーからのいただきもの。
伊藤園やコーラのペットボトルが入っていたダンボールがちょうど30センチLPがぴったり入るサイズなのだ。

詰めたダンボールは別室に移動した後に処分の予定。

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全く同じものは盤やジャケットの状態を見て選別するだけなので簡単だが、同一演奏でも発売されたレーベルが異なるものや、同一レーベルでも番号が異なったりすると聞き比べたりするので遅々として進まない。

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聴いたのはクルト・レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団によるテレマンの協奏曲集。


手持ちは仏エラート原盤の日本コロンビアLPとMHSの外盤LPの2種。

曲はトランペット協奏曲ニ長調、フルート協奏曲ニ長調、オーボエ協奏曲ホ短調、ヴィオラ協奏曲ト短調の4曲をトランペットのシュルバウム、オーボエのカルムス、ヴィオラはシュミット、フルートはレーデル自身が吹いている。

クルト・レーデルは、50年代から60年代にかけてバッハその他のバロック音楽を多量に録音していた。

今はどうしているのかな、とネットで調べてみたら2年ほど前に亡くなっていた。
享年94歳。

レーデルのエラート原盤の一連の録音は、パイヤールの録音と並んで日本コロンビアから70年代に廉価盤として発売されていて、自分はずいぶんとお世話になった。


フォンタナから出ていたバッハの組曲第2番、第3番は曲そのものをこの演奏で初めて知った。


有名なアリアでは、素朴でありながら半ば過ぎからじわりじわりと感興が乗ってくるのが見事だった。

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レーデルは20年ほど前にミュンヘン・プロ・アルテ管を率いて沼津に来てくれて、実演を聴くことができた。

その時はブランデンブルク協奏曲第5番をメインとするプログラム。

レーデルの吹くフルートのしっとりとした音色と、チェンバロのカデンツァの超絶技巧が今でも目に浮かぶ。

中では前半に演奏したミヒャエル・ハイドンのディヴェルティメントだったか?が非常に良くて、演奏が終わった直後、しばらくの間レーデル自身が指揮台上で楽員を見つめたまましばらく立ち尽くしていたことが思い出深い。



この協奏曲集は1960年代初めの演奏で1962年にフランスのディスク大賞を受賞している。

ソリストは、音色も含めて今の耳にはよく言えば質実剛健、悪く言えば野暮ったいほどの素朴なもので、ずいぶんと地味な演奏だ。

トランペット協奏曲のアダージョ楽章は、数あるトランペット協奏曲の中でも一番好きな曲。
ギュトラーが実演のアンコールで聴かせた感動的な演奏が思い浮かぶ。


手持ちの日本コロンビア盤と外盤のMHS盤を比べると、音質はさほど差がない。


これは外盤を処分しよう。

Youtubeはギュトラーの吹くテレマンのトランペット協奏曲

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