カノン「夏は来たりぬ」
この夏から交代でサマータイムを導入することになり本日1時間早くの始業。
ふだんから始業の30分以上前には出勤しているので、さほどの変化はないものの今日は通常より30分ほど早く家を出てみた。
道はいつもの時間よりも空いていたが通勤距離が変わるわけでもなく、短縮できた通勤時間は5分ほど。
サマータイムの実施で通常より1時間早く拘束時間は切れることになっているが、そう簡単には帰れず、結局いつもと変わらぬ時間に終業。
通勤の車中ではマリナー指揮のヴォーン・ウィリアムズを聴いていた。
1980年前後のDECCAへの録音で、ELOQULENCEシリーズのオーストラリア産CD2枚組.
「ヴォーン・ウィリアムズ」
CD-1
・『すずめばち』序曲
・タリスの主題による幻想曲
・交響的印象『沼沢地方にて』
・管弦楽のための変奏曲(ジェイコブ編)
・ノーフォーク狂詩曲第1番ホ短調
・『富める人とラザロ』の5つの異版
・弦楽、ピアノとハーモニカのためのロマンス
CD-2
・ロマンス『揚げひばり』
・グリーンスリーヴスによる幻想曲
・コンチェルト・グロッソ
・イギリス民謡組曲(ジェイコブ編)
「イギリス民謡組曲の編曲集」
・ 夏は来たりぬ(ヘイゼル編)
・キジバト(同)
・ 猟場の番人(ピアソン編)
・オークとアッシュ(同)
・ある朝早く(同)
・ジョン・ピール(ヘイゼル編)
・陽気な水車小屋の男(ピアソン編)
・恋人にリンゴをあげたい(同)
・英国近衛兵第1連隊(同)
アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン)、 トミー・ライリー(ハーモニカ)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
マリナーが録音したヴォーン・ウィリアムズの録音を集成したもの。
おまけとしてクリス・ヘイゼルとレスリー・ピアソンによるイギリス民謡のオケ編曲を集めている。
ヘイゼルはフィリップ・ジョーンズブラスアンサンブルが、いくつかの編曲作品を取り上げていた。
良く知られた「グリーンスリーヴス」や「イギリス民謡組曲」といった平易な曲のほかに
ジェイコブ編の「変奏曲」などの珍しい曲も入っている。
いずれも爽やかで美しい旋律満載の曲ばかり。
中でもおまけのイギリス民謡の編曲集が楽しい。
13世紀の作品とされる世界最古のカノン「夏は来りぬ」の中世的な雰囲気も良いし、「ジョン・ピール」ではバッハのブランデンブルク協奏曲第3番のパロディーが出てくる。
格調の高さの中に英国紳士風のユーモアも感じさせる名アレンジだ。
今日のような猛暑の中に聴くのにふさわしい、爽やかで涼しげな音楽。
沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの1番を聴く」に作曲と出版の経過をアップしました。
Youtubeはカノン「夏は来たりぬ」、1972年ミュンヘンオリンピック開会式
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