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2015年7月21日 (火)

スヴェトラーノフのグラズノフ

三連休明けの火曜日は猛暑。

昨日梅雨も明けて本格的な夏の到来だ。

今、沼響ではボロディンの歌劇「イーゴリ公」からの序曲を練習している。
この序曲の実体はグラズノフの手によるものだという。


グラズノフは8曲の交響曲を残しているとはいえ、比較的録音が多いのはヴァイオリン協奏曲と、「四季」と「ライモンダ」の二つのバレエ曲くらいだろう。

どの曲も正直なところあまり印象に残っていない。


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手持ちのグラズノフは、ヴァイオリン協奏曲がミルシュタイン、ハイフェッツといった往年の巨匠の演奏があるものの、「四季」はデゾルミエール、アンセルメといったフランスの名指揮者と練達のバレエ指揮者ロバート・アーヴィング、あとはハイキン、ヴォルフら。


「ライモンダ」はラヴェルの直弟子ロザンタールにロシア人ユーリ・ファイエル。


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アンセルメはともかく、他は地味ながら老練ないぶし銀の指揮者たちがグラズノフの録音を残している。



いずれも曲よりも指揮者お目当てで入手したもの。


聴いたのはロシアの指揮者スヴェトラーノフとガウクのグラズノフ。

手持ちは旧ソ連のメロディアのLPで、イッポリトフ・イワーノフとグラズノフの交響的な作品を集めたもの。


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野暮ったさの極みのようなレコードジャケットの表面には曲名も演奏者も書かれていなくて、売る気があるのかないのかわからないような体裁。


・組曲「コーカサスの風景」   :イッポリトフ=イワーノフ  

 ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮   
 モスクワフィルハーモニー管弦楽団

・フィンランド幻想曲 作品88 :グラズノフ   

 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮   
 モスクワ放送交響楽団

・性格的な舞曲    作品68  :グラズノフ
・結婚行進曲      作品21  :グラズノフ

  アレクサンドル・ガウク 指揮
  モスクワ放送交響楽団

いずれもステレオ収録で1961年頃の録音。

手持ちのLPはモノラル仕様。

ガウクの指揮した2曲はガウクの残された数少ないステレオ録音とされるもの。


グラズノフの「四季」と「ライモンダ」は有名な割には退屈な曲だが、この3曲は面白い。

特に「フィンランド幻想曲」は寒風吹きすさぶ渺茫たる荒野を歩いているかのような殺伐な曲で、スヴェトラーノフの阿鼻叫喚絶叫型の解釈が曲想にピタリと嵌っている。

曲の後半にメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」のフィナーレに出てくるマルティン・ルターのコラール「神は我がやぐら」の旋律が、堂々たる威容で押し出して来るのには思わずのけぞった。


ガウク指揮する2曲も華やかさの中にボテッとした田舎風の鈍重な曲と演奏で、これもグラズノフらしくて良い。



沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの1番を聴く」に、第2回「自筆譜と出版譜のことなど」をアップしました。




Youtubeはグラズノフのヴィオラのための「エレジー」

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