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2015年8月に作成された記事

2015年8月31日 (月)

Barbirolli - Hallé Favourites

8月も今日で終わりの週初め。

終日降り続いた昨夜来の雨は朝まで残り涼しい一日となった。


パリで見つかった娘のスーツケースは今日家に届いたが、スーツケースが壊れていた。

修理代は出るらしいが買った方が安いかもしれない。中身は無事だった。


雨降りの日曜はほとんど外出もせずに読書三昧。

歴史ものを2冊。

「浅井長政のすべて」(小和田哲男編 新人物往来社, 2008.8)。


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もう一冊は明智光秀の子孫だという明智 憲三郎の「本能寺の変431年目の真実」(文芸社文庫)


浅井長政については、信長の妹を娶りながら、寝返ったために信長に滅ぼされた影の薄い戦国大名くらいの扱いしかされていなくて、実際はどんな人物だったのだろうと以前から気になっていた。


彼の3人の娘たちがその後の日本の歴史に与えた大きな影響を考えるとなおさらだ。


以前、テレビ東京の「開運なんでも鑑定団」に浅野長政の書状が出た時に、鑑定した増田孝先生が浅井長政の自筆の書状はほとんど残っていなくて、実際のところよくわかっていないといった趣旨の発言をされていた。



音楽はバルビローリ指揮の小品集 "Barbirolli - Hallé Favourites"


バルビローリソサエティから出ていたCD.

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・歌劇『運命の力』序曲*  :ヴェルディ

・歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲**  :マスカーニ

・歌劇『ラ・ジョコンダ』より 「時の踊り」***   :ポンキエッリ

・歌劇『ヴィルヘルム・テル』より バレエ音楽**  :ロッシーニ

・菩提樹の木の下で ~「アルザスの風景」***    :マスネー

・愉しい行進曲***                :シャブリエ

・ネル・グウィン舞曲(三曲)****         :ジャーマン

・シェパーズ・ヘイ!

・岸辺のモリー          

・アイルランド、デリー州の調べ

・モリスもどき ・シェパーズ・ヘイ! (ステレオ試験録音セッション) *****
     :以上グレンジャー

ジョン・バルビローリ卿指揮
ハレ管弦楽団

1957~1958年録音、 マンチェスター、フリー・トレード・ホール


         Dutton-The John Barbirolli Society CDSJB 1006 (1996)


グレンジャー以外はステレオ録音。

「シェパーズ・ヘイ」のステレオ試験バージョンではバルビローリの肉声も聞こえる。


いずれもバルビローリの多彩な芸風と暖かな人柄に魅了させられる逸品揃い。



イタリア気質の強靭なカンタービレを聴かせる「運命の力」序曲。
ヒューマンで暖かな歌が感動的なマスカーニでは、田舎の教会の古いオルガンのようなフリー・トレード・ホールのオルガンの鄙びた響きが良い雰囲気を出していた。
シャブリエの豪快な演奏もゴキゲンだ。


「菩提樹の木の下で」は、この演奏で引退となったハレ管の老チェロ奏者をソロに引き立てての録音。

ひしひしと迫るチェロソロの熱い思いが泣かせる演奏。

ほのぼのとさせるグレンジャーも聴きものだ。


ウィリアムテルのバレエ音楽は、ブリテンの「マチネミュージカル」に使われたと同じ素材だった。


もともとシングル盤やLPへの余白の穴埋めのために収録されたもので、録音時期はバラバラであるものの、曲の配列が絶妙で聴いた後に爽やかな感動を残す名盤。



Youtubeはバルビローリのリハーサル、チャイコフスキーの交響曲第4番

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2015年8月29日 (土)

「ショパン全集」LP20枚組

雨が降りそうな曇り空。

ドイツに行っていた下の娘は無事帰国した。

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ところがスーツケースが行方不明となり成田に着かなかったという。


一緒に行ったツァーの人たちの中で娘のだけ行方不明。

下の娘は幼い時からいざとなると何かとアクシデントに遭遇する不思議。

( *その後スーツケースはパリで見つかりました。)



  今日はおばぁちゃんは京都旅行、上の娘は職場の友人と横浜中華街、家内は人間ドック。

というわけで今日も自分ひとり。


午前中は葬式だった。
場所は三島の斎場。

以前は斎場まで小一時間はかかっていたが、伊豆縦貫道が開通してから自宅から20分足らずで着けるようになった。

葬儀は故人の人徳で多くの人が集まりました。

午後は部屋の片づけなどをしているうちにダラダラと時間が過ぎてしまった。


どうも毎年夏場になると音盤購入の虫が騒ぎだす。


ここ数年、知り合いの方や人からの紹介でアナログレコードのコレクションを譲り受けることも多くなって音盤の増殖は止まらない。

寝る前に、オークションのサイトをなにげなく眺め始めるともういけない。 聴いてみたいと思ったままそのうち忘れていたLPやCDを再発見すると、思わずクリックしてしまう。



そんな勢いで落札してしまったのが、日本コロンビアが1979年に出した1000セット限定発売「ショパン全集」LP20枚組。


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ショパンの生涯と豊富な譜例入り全曲目解説冊子付き。


これは1960年のショパン生誕150年を記念して、ポーランド国立音楽出版局が、国営レコード会社MUZAとワルシャワショパン協会との協力を得て、室内楽曲や歌曲も含めたショパンの全作品を録音するという一大事業として立ち上げたもの。


その時点で把握できていたショパンの全ての作品(232曲)をポーランドの演奏家たちにより録音。

完成まで10年の歳月を費やしている。


CD化もされていたが現在廃盤。
学生時代にレコード屋のカウンターにどん!と鎮座していたのを思い出した。

貧乏学生だったあの頃の自分にはとても手の届くものではなく、無縁のものとして眺めていたのが、中古盤とはいえ30数年の年月の経過で1食分の値段で入手できるようになった。

使用譜はパデレフスキ版(クラクフ版)ということで、今となっては古いかもしれないが、 現在世界のショパンの演奏譜として主流になりつつあるエキエル版ナショナルエディションの校訂者ヤン・エキエルも演奏者の一人として名を連ねている。


さらに映画「戦場のピアニスト」で有名になったシュピルマンや、パデレフスキの弟子で第1回ショパンコンクールのマズルカ賞を受賞したシュトンプカの録音も貴重だ。

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第1回ショパン国際ピアノコンクールの優勝者ステファニスカは、来日もしていておなじみのピアニスト。


その後ショパンのピアノ曲全集はいくつか出ているが、この全集の価値は薄れていない。


なお、1955年のショパンコンクールでアシュケナージを抑えて優勝し、審査員のミケランジェリが抗議して審査員を降りるという騒ぎとなった、ポーランド出身のピアニスト、ハラシェビッチの名は入っていない。


この頃すでに他のレーベルに多くのショパンの録音があったからだろうか。

Youtubeはシュピルマンの弾くショパン

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2015年8月28日 (金)

本日の練習、井田先生の指揮

爽やかな朝、蒼い空にはうろこ雲。夜鳴く虫には秋の気配。


通勤時に渋滞にまきこまれた。


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朝はさほど混むような所でないだけに不審に思って行く先を見るとパトカー数台と大きな作業車が止まっているのが見える。

近くに寄ると大型トラックが電柱に衝突して車も電柱も大破状態。

場所は娘が通っていた高校の入口の交差点。
学校が夏休み中で幸いだった。


時間としてはちょうど通学の時間帯、倒れかかった電柱のある個所は普段高校生たちが信号待ちで溜まる場所だった。



今日は組織の大きな変革に係る今後のスケジュールと、各種手続きの確認などの会議、各部門への調整など。


夜はセクションの飲み会。


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場所は沼津市街の「チュチュルリエ」。


前のセクションは少数精鋭とはいえ野郎ばかりで居酒屋中心だったが、今のセクションは20代からアラフォーまでの女性が多くて華やかな雰囲気。


店もグランドピアノが置いてあり、ちょっとしたライヴもおこなわれる洒落た場所。


30名近くの参加者にはちょいと狭いかな。


それなりに賑やかで華やかな雰囲気を楽しんで一次会で失礼した。


木曜の晩はオケの練習だった。


場所は沼津市民文化センター小ホール。
本番を指揮してくださる井田先生との初顔合わせという大事な練習。


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曲は降り番の「くるみ割り人形」からの開始ということで、多少遅れ気味に会場へ入ると、 「行進曲」が響いている。

ステージを見るとホルンはなんと一人。


今回出演するホルンパートは6人のはず。

出欠のボードを見ると3名欠。

さらに1名メールで欠席の連絡が入っていた。


井田先生との初顔合わせとしてはまずい状況となっていた。

「くるみ割り人形」は降り番だがやむなく予備楽譜を出して代奏。
もう何度も演奏したことがある曲で良かった。


井田先生は髭のないゲルギエフになんとなく似ている。

バレーの経験が豊富なので、現場の状況に即した臨機応変な指導。

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「イーゴリ公」序曲では、特徴的な6度、7度の跳躍や、クレシェンド、デクレシェンドの扱いがボロディンではなくグラズノフ特有のものであることなど、聞いていて納得のお話満載。

この日のホルンの出席は結局3名だった。

1番ホルン2人が欠席でほかのパートに迷惑をかけてしまった。


Youtubeはグラズノフの牧歌

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2015年8月26日 (水)

シューリヒトのブルックナー、「ロマンティック」

夕べからの雨は朝には上がり夏の日差しが戻ってきた。
帰宅時には再び雨。

新たな改革についての組織トップの了解も得て、今年後半は大きな節目となりそうな予感。

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娘は今日からパリ。


比較的涼しいようだ。



しばらくご無沙汰していたブルックナーが聴きたくなった。
聴いたのは交響曲第4番「ロマンティック」。


「ロマンティック」は、チェリビダッケのお弟子さんの斎藤純一郎先生の指揮で演奏した。

単純な音のパーツが積み重なって巨大な宇宙に成長していくブルックナーの音楽はなかなか録音には入りきれない。


今日はシューリヒトの演奏でArchphonから出ていたCDで1955年ライヴ。
オケはシュトゥットガルト放送響というもの。



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シューリヒトやホーレンシュタイン、チェリビダッケといった、今まで日の当たらなかった巨匠のライヴが大量に出てきたのは、LP末期からCD勃興期にかけての80年代後半から90年代初めのこと。


その頃雨後の筍のように新興マイナーレ―ベルが勃興し、出所が怪しげなライヴがたくさん出てきた。

その多くは音の状態も怪しげだったが、やがて放送局の音源からの比較的良好な音のCDが出始めると自然と淘汰が進み、おかしなCDは駆逐されていった。


まとまった量のシューリヒトのCDを出していたArchphonは比較的良心的なレーベルだった。

今手元にはその頃大枚を叩いて買ったその類のCDがかなりある。
今ではHenslerやAndoromedaから出ているが音の状態はどうなんだろう。



シューリヒトは交響曲第4番のスタジオ録音は残さなかったので、何種かあるシューリヒトのこの曲の演奏の中では条件の良い方だろう。


枯れた響きに軽く飄々とした音楽運びの晩年のシューリヒト独特のブルックナー。

ベーム指揮ウィーンフィルの名盤の演奏時間を超える70分近くにもなる悠然たる演奏だが、冗長さを感じさせないのはシューリヒトの力だろう。


ひとつひとつの音が意味深く、心の奥を濃い滋養が満たしてくるような第2、4楽章が特に感動的だ。
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Youtubeはブロムシュテット指揮ドレスデンシュターツカペレの「ロマンティック」

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2015年8月25日 (火)

ポコルナのラフマニノフ

台風15号九州上陸。その影響からかいつもより強めの朝の風。
湿度が低いので高原の夏を迎えているかのよう。

今日は10月初旬の気温。 午後から雲行きが怪しくなり雨。

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ドイツ旅行中の娘から時差の関係で丑三つ時に写真が送られてくる。

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ソーセージ、ポテトの揚げ物エトセトラ。

食べ物の写真ばかり。

体型が変わって帰ってくるのではなかろうか。


仕事は来年からの大きな変革に踏み込んだ重要な会議。


通勤の車中でペンデレツキの「ルカ受難曲」をかけていた。


8557149 A.ヴィット指揮のポーランドの演奏者たちによるNAXOSから出ているCD。




冒頭から強烈な不協和音の連続。






演奏が優れているのはわかったものの、週初めの朝の通勤車内の音楽としては脳への刺激が強すぎるので、別のものと変えることにした。


信号待ちの間にゴソゴソとボックスを探って見つけたのは、チェコの音楽家たちによるチャイコフスキーとラフマニノフ。



DENONが出していた家庭用名曲集の類の半端ものの1枚で、ブックオフで百円ちょっとで買ったもの。

モラヴィアのオケ、ブルノ国立フィルの伴奏、ヴァレンチナ・カメニーコヴァのピアノによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。
指揮はイルジー・ピンカス。

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ピンカスはドヴォルジャークの伝説曲の良い演奏を残している。


ブルノフィルは20年近く前に沼津にやってきた。

当時の常任指揮者ヴロンスキーの指揮だったと思う。
プログラムが何だった全く覚えていない。


アンコールのドヴォルジャークのスラヴ舞曲が実に楽しい快演で、ニコニコしながら大太鼓を叩いていたおじさんの印象だけが残っている。

この録音のピアニストについてはよくわからない。女流のようだ。

チェコスプラフォンの原盤で70年代に日本コロンビアの廉価盤LPで出ていたものと同じだと思う。


カップリングは同じブルノフィルの演奏でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。 こちらはミルカ・ポコルナのピアノ、ワルトハンスの指揮。


チャイコフスキーでは、冒頭のホルンの鄙びた音がペンデレツキの鮮烈なオケの響きと大きな落差。

続くピアノもひたすら堅実でローカルな鄙の趣だ。



そのまま同じくチェコの女流のポコルナのピアノでラフマニノフを聴いてみた。


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ラフマニノフはこの5月に沼響で海瀬京子さんのピアノで演奏したばかり。
未だにこの時の興奮冷めやらず、未だに第2番は別の演奏では受け付けなくなっている。


ところがポコルナの演奏。


これが驚きの演奏だった。


通常クレシェンドしていく冒頭のピアノが一度クレシェンドしたあとにだんだんと小さく小さくなっていき突然オケの序奏が入る。


途中で聴いたことのない音が入ったり、テンポは突然揺れ動いたりと、意表を突く個所の連続。


第二楽章に大きなカットが有り、第三楽章などもピアノパートに手を加えているように聞こえる。


名演とは言い難いものの、これほど個性的な演奏は聴いたことがない。


オケもチャイコフスキーと同じオケとは思えぬほど雄弁。
ヴィヴラートをたっぷりかけたホルンソロもゴキゲンだ。


これは家でじっくりスコアを見ながら聴いてみよう。


ポコルナのラフマニノフでは第3番の録音もあるようだ。

Youtubeはそのポコルナのラフマニノフ

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2015年8月24日 (月)

ショルティの「ニーベルングの指輪」全曲

本日晴れ、朝夕の涼しい風に秋の気配。

稲の穂も垂れ始めその上にはアキアカネが舞っている。
日も短くなってきた。


ドイツに行っている娘からLINEで写真が送られてきた。

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天気も良く快適なドイツの夏を満喫している様子。

昨日の日曜家内は仕事、娘は隣町の伊豆の国市主催のバレーボール大会に職場のチームが出るというので駆り出されていった。

試合終了後はそのままバーベキュー大会だという。


自分は ひとりで日曜を満喫。

朝に軽く畑作業の後、メガネ屋に新しいメガネを取りに行ったりしていた。

パソコンはあい変らず不安定。


立ち上がりが速い時と極端に遅い時があり、シャットダウンしても更新中というメッセージが出たまま終わらない。

我が家のパソコンが逝くのはいつも夏の終わり。そろそろ限界か・・・・



外出したついでに隣町のハードオフへ寄ってみた。

ここは時々クラシック系の音盤が放出されて、思いがけぬ掘り出し物があったりする店。


久しぶりに行ってみると予感は的中。主にオペラ系の外盤CDが大量入荷。

けれども値付けの基準が不可解で、再発CDより高価な値段が付いていたりしている。


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そんな中で見つけたのが、ショルティ指揮ウィーンフィルの「ニーベルングの指輪」全曲CD15枚組国内盤。


古くなったとはいえ新品だと15,000円くらいなので、これが2,000円はかなり安い。


ライトモティーフ集を含めて国内盤LPは持っているものの、まだ一度しか全曲を聴き通していない。


リング全曲を聴き通すのは一生のうちそう何回もなさそうだとはいえ、詳細なインデックス付き、しかもCDならば通勤の車中でも聴ける。


そしてもう一枚はコルンゴルドの歌劇「死の都」。


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ラインスドルフ指揮によるこちらも名盤。米RCAのCD2枚組、300円。


Youtubeはコルンゴルト 歌劇「死の都」(マリエッタの唄)、名唱です。

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2015年8月22日 (土)

サンウエルぬまづ、海瀬京子夏のピアノコンサート

土曜休み。
休みの日に限って早くに目が覚める不思議。
明けた窓からは爽やかな風が入って来る。


数日前からパソコンの調子がおかしい。


我が家のメインマシンは東芝のQosmioという5年ほど前のパソコンで、harman/kardonのステレオスピーカー付き。

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パソコンとしてはノイズも少なく音が良かったので気に入っていた。

昨晩から異様に遅くなり、ようやくブログは更新したもののシャットダウンできなくなった。

2週間前の復元ポイントへ戻そうとしたらシステムツールの復元が起動しない。


嫌な予感がして重要なファイルをバックアップ。

すると外付けハードディスクも認識していないことも分かった。
結局セーフモードで立ち上げて復元はできたものの未だ不安定だ。

パソコンはやはり5年で寿命なんだろうか。



今日の午後は社会福祉協議会主催の「サンウェルぬまづ、夏のピアノコンサート」。

ピアノはこの5月に沼響と共演した海瀬京子さん。

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申し込み早々に満席となり会場に着くと開場30分前には長い行列ができていた。

海瀬さんと娘が教えを受けたピアノの先生にも会い、沼響の団員数人にボエームの会のメンバーも3名ほど。



会場に入るとピアノがアップライトピアノだったのに驚いた。


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職員に尋ねるとこれしかないのだという。


ピアノが京子さんの超絶技巧に耐えられるかが心配になってきた。


会場は音楽用でなく体育館のようなデッドな多目的集会場。


娘のピアノの先生が「山本さん、あれを見て」というので、度の狂った古いメガネをかけ直して良く見ると、ピアノの前面の外装を全て外してスケルトン状態。


プログラムは、第一部は有名曲を並べたオールショパンプログラム。


・ワルツ第1番変ホ長調 「華麗なる大円舞曲」

・ワルツ第3番 イ短調

・ワルツ第6番 変に長調 「子犬のワルツ」

・練習曲第12番 ハ短調 「革命」

・舟歌 嬰ヘ長調

・ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」


休憩をはさんだ第二部は静から動へのロマン派近代の多彩な曲

・ベルガマスク組曲から「月の光」  ;ドビュッシー

・楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」 :ワーグナー~リスト

・「3つのオレンジへの恋」から行進曲   :プロコフィエフ
・トッカータ                    :プロコフィエフ


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最初のこもったような音にあれっと思ったものの、曲が進むにつれて音のことは気にならなくなってきた。


どのような条件でもベストを尽くすのがプロというもの。


ピアノが京子さんの指の動きに付いていけず、スケルトン状態で良く見えるハンマーの動きが微妙に指のタッチと時間差があるのもスリリング。

曲の合間の京子さんのピアノの構造についてのトークもわかりやすい。

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第一部のショパンでは特に詩情豊かな「舟歌」が良かった。


「英雄ポロネーズ」の豪壮な演奏に、前の席の小さな女の子が目を輝かせて隣の母親の顔をチラチラ見ながら聴いている。


最後のプロコフィエフの「トッカータ」の至近距離での超絶技巧に、幼い子供からお年寄りまでの満席のお客さん達は圧倒されて聴いていた。


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あたかもピアノが悲鳴をあげているかのよう。


アンコールはリストの「愛の夢」。





終演後、会場を後にするお客さんたちの満足そうな笑顔が印象的でした。


Youtubeは昨年伊福部昭生誕100年記念として開催された「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち~オーケストラ・トリプティーク第3回演奏会」 松村禎三の曲は海瀬京子さんがソロを弾いています。

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2015年8月21日 (金)

本日の練習、お疲れモード

本日晴天。

いろいろと細かな変事はあったものの比較的静穏だった8月がまもなく終わる。


本日サマータイムで早めに出勤。
30分の違いで道路の混み具合がだいぶ違う。



今週初めから研修で東京に行っていた上の娘は昨晩帰宅。
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夜は歌舞伎を観たり大学時代の友人たちと旧交を温めたりと、それなりに充実していた様子。



下の娘は今日からドイツ。南回りの格安便でこちらはちょいと心配。



昨日は1週間ぶりのオケの練習だった。

場所は沼津市民文化センター小ホール。
 

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   トレーナーの永原先生の指揮でプロコフィエフ、ボロディン、チャイコフスキーのフルコース。



仕事を終えて会場に入ると「ピーターと狼」の練習が始まっていた。


この曲の前半はホルンがほとんど休みなので、ホールロビーでまずは音出し。


狼の登場のところで着席。


日曜に高校吹奏楽部OBバンドの本番があったので、楽器には触れているものの、今日はどうも調子が悪い。



吹いていて自分の音程がオケ全体に溶け合わない。


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チューニングのオーボエのA音がいつもより低めに聞こえるのは何故だろう?


疲労感ばかりが次第に溜まり高音の当たりも悪くミスの連発。



オケも精彩を欠きアンサンブルもかなりラフだ。




お盆明けの週の木曜日ということでオケ全体に漂うお疲れモード。


先生も察して「みなさんお疲れのようですね」


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吹いていて指揮の永原先生に申し訳ない気持ちになってきた。



降り番のチャイコフスキーは、ホルンセクションの欠席が多かったので3番ホルンを代奏。

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2015年8月19日 (水)

フリードマンのショパン

曇り、朝のうち雨。
2週間ほど前から左腕が痛む。思い当たるふしもなく、単なる筋肉痛かと思っていたがなかなか治まらない。

本日朝と夕方に組織の今後の方向を決める重要な会議。


娘の一人は月曜から研修で東京に行っている。


昨晩は初めて歌舞伎を観たということで、歌舞伎は想像していた以上に面白く、歌舞伎座の独特の雰囲気もすっかり気に入った様子。
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幕間に観客が座席でお弁当を食べているのを横で羨ましく見ていたとのこと。



もう一人の娘は今週末ドイツへ出発。



心配なのでドイツ在住の友人に一報を入れておいた。






今日はポーランドのピアニスト、イグナツ・フリードマンの弾くショパンを聴いていた。
先月、近所のリサイクルショップのジャンクコーナーで100円で見つけたもの。

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フリードマンはベートーヴェンの弟子のチェルニーに教えを受けたテオドール・レシェティツキに師事。

昭和の初めに来日もしている。

録音は1923年から1936年までのほぼ10年間に限定されているが、その大部分はCDに復刻されている。


今日聴いたのは、それらの前にデュオアートのピアノロールのために記録されたショパンを集めたもの。
米エベレストのLP.

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フリードマンの世間の一般的な評価は、タッチの美しさと技巧で鳴らしたが詩情に欠けるといった人だったらしい。


このロールを聴くかぎりでは独特の節回しに幻想的なロマンも感じられ、聴き手を浮世離れした想像の世界に誘うような妖しくも不思議な魅力を持ったショパンが聴ける。

特に二つのノクターンが良い。


「子犬のワルツ」の細かな指の動きに超絶技巧の片りんを聴くことができる。



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沼響のHPの聴き比べコラム、「巨人を聴く」に、ケーゲルのライヴ録音の感想をアップしました。


Youtubeはピアノロールに記録されたフリードマンの弾く「ラ・カンパネルラ」。ブゾーニ編をさらにフリードマンが手を加えたもの。

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2015年8月18日 (火)

フランク・グレイザーのサティ

曇り朝のうち雨、お盆も過ぎ夜は涼しくなってきた。


盆休み中のある日の午後、娘たちと音楽部屋で涼みながら音楽を聴いていた


そのうちサティの話題となりピアノ曲を聴くことに。


レコード棚から出したのはアメリカのピアニスト、フランク・グレイザーの弾くサティピアノ曲集。

米VOX音源のワーナーからの国内盤LP。


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60年代の録音で、LP3枚に4手の作品を除くサティのピアノ曲の著名な作品を収めている。


サティのピアノ曲は、チッコリーニをはじめとして有名無名のピアニストたちによるたくさんの録音があるけれど、このグレイザー盤はチッコリーニやバルビエよりも早い時期の録音で、まとまった曲を集めたものとしては初めての録音だったと思う。


今でも一番のお気に入り。



フランスの画家アンリ・ルソーの「詩人に霊感を与えるミューズ」の絵が使われたジャケット。


ジャケットに使われているのは二つのバージョンのうち、
前面の花がカーネーションになっているバーゼル美術館所蔵のもの。

もう一枚は花がニオイアラセイトウになっていてプーシキン美術館蔵。

曲解説、演奏者の紹介は一切なし。
解説に変えて鍵谷幸信ほかの3人によるサティに関するエッセイはそれなりに面白い。



この曲集の第1巻は「ジムノペディ」から始まる。


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音のひとつひとつの粒は実に明快、それでいて力は抜けて無心に淡々と弾くグレイザーのピアノ。


グレイザーは一時期、リラックスする筋肉の使い方など、人間工学的な学問を専門的に学んでいたようだ。
その成果なのだろうか。


サティの音はこれだよなぁ。・・・と一人で勝手に納得。
残響豊かな録音も良い雰囲気だ。


「3つのジムノペディ」が静かに静かに終わったあとに、底抜けに明るい「官僚的なソナチネ」が続くのも絶妙。


空気のような自然体の演奏に結局3枚全部を聴いてしまった昼下がり。


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娘たちはどうしたかな?と見ると二人は気持ちよさげに爆睡中。


聴いているうちにグレイザーについて詳しい経歴と、人となりを知りたくなった。


日本語のサイトではほとんどわからず、海外のサイトを検索すると今年の1月に100歳の誕生日を一か月後に控えて亡くなっていることがわかった。



リトアニアからのユダヤ系移民の子で6人兄弟。
兄のダンスバンドでピアノを弾いているところをパトロンに見出されて1932年にベルリンに留学。
名ピアニスト、アルトゥール・シュナーベルに師事し、シェーンベルクにも作曲を学んでいる。


シュナーベルのイタリア楽旅にも同行しているので秘蔵の弟子だったのだろう。

帰国後ニュヨークでデビュー。
戦時中は通訳として従軍している。


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戦争によるキャリアの中断もあり、活動はほとんどアメリカ国内に限定されていたようだが齢90を過ぎても現役だった。


死亡記事の取り扱いを見ると、多くの尊敬を集めて演奏家としては幸福な人生を送ったようだ。


グレイザーはいわゆる技巧が達者というわけでもなく、大ピアニストとは言えなかったけれど、このサティは聴いていて誰もが心癒される名演だと思う。


Youtubeはグレイザーの弾く「官僚的なソナチネ」

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2015年8月17日 (月)

プレヴィン&イェールカルテットのブラームス

朝早く雨音と窓から入る涼しい風で目が覚めた。

二度寝したので頭はボケ気味だが休養十分で体は軽い。

今日は一日雨。夜になって風雨強し。


盆休みも明けて、机上に溜まった決裁書類に目を通し、先週末の報告を受けたりしていた。

先週末に気になる案件があり、自分が休み中でも何か起きたら連絡するよう指示していたのだが、問題なく事は運んだとのこと。
早朝から夜遅くまで勤務していた担当は今日から夏休み。

ご苦労様でした。



今日はアンドレ・プレヴィンのピアノでブラームスの室内楽。
ピアノ五重奏曲を聴いていた。

イエール弦楽四重奏団との共演で1972年のEMIへの録音。
手持ちは国内盤LP


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・ピアノ五重奏曲 ヘ短調作品34     :ブラームス
   

    pf:アンドレ・プレヴィン
   
   イエール弦楽四重奏団
       Vn:ブローダス・アール、安芸昌子
       Vla:ワルター・トランプラー
       Vc:アルト・パソリット


プレヴィンがジャズの演奏家としての印象が強かった時期の録音。

この頃のプレヴィンのクラシック系の録音はほとんど協奏曲が中心で、単独のもので有名曲としてはショスタコーヴィチの交響曲第5番やラプソディ・イン・ブルーなど。

あとはラフマニノフの交響曲第2番やニールセンの交響曲第1番などの当時としてはマイナーな曲ばかり。

クラシックの空いたレパートリーの穴埋め役的な存在で、既にジャズピアニストとして高い名声を上げていたプレヴィンをレコード会社が持て余していたような印象だ。


この頃の演奏としてはフィラデルフィア管の首席オーボエ奏者だった、ジョン・デ・ランシーの独奏でフランセの「花時計」が、カップリングされていたサティの「ジムノペディ」のドビュッシーのオケ編の甘い雰囲気とともに印象に残っている。

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このブラームスはプレヴィンのブラームスの楽曲初録音。
後にウィーンムジークフェライン弦楽四重奏団と再録音をしている。


同じ年のサウスバンクス音楽祭でのライヴが非常に好評で、急遽レコーディングとなったもの。
イエール弦楽四重奏団はヴィオラのワルター・トランプラーやヴァイオリンの安芸晶子をメンバーとした実力派カルテット。



ファーストヴァイオリンのブローダス・アールは、50年代にニューミュージック弦楽四重奏団を率いて、バルトークレコードにベートーヴェンのラズモフスキー第3番の超絶的な名演を残している。

旧日本フィルの草創期のコンサートマスターとして日本とも関係が深く、日本人の弟子も多い。


安芸晶子は斎藤秀雄門下としてサイトウキネンオーケストラや水戸室内管弦楽団のメンバーとしてもお馴染み。


ワルター・トランプラーはブタペスト弦楽四重奏団やボザールトリオがヴィオラ一人を追加する時の常連。
ブローダス・アールとはニューミュージック弦楽四重奏団以来の仲間。


この録音が日本デビューとなったが、その後ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集などの名演をいくつか残している。



若々しくも瑞々しいプレヴィンのピアノと、しなやかでいて丁々発止の火花を散らすハイテンションのブラームスを聴くことができる。



youtubeはAndre Previn & Sylvia Mcnair - This Time the Dream's on Me

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2015年8月16日 (日)

高校OBOGバンド演奏会

盆休み最終日の日曜日。

畑のザボンが二つの実を付けた。

いつも一つしか実が生らず、昨年はその唯一の果実が熟す前に何者かに盗られてしまったので、なおさら嬉しい。


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だが 良いことがあれば悪いこともあるもの。


朝、メガネを拭いていたら突然フレームが真ん中から折れた。


先月レンズを買えたばかりでフレームは3年前に購入したもの。
こんなのは初めてだ。ヒビでも入っていたのだろうか。


メガネがないと非常に困るので、すぐにでも眼鏡屋に行きたいところだが、今日は年に1回の高校時代の吹奏楽部OBバンドの演奏会。

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この瞬間だけに集まる、レベルは全く異なるが草創期のサイトウキネンオーケストラのような同窓会的OBバンド。

9時集合、午前練習で午後本番というハードなスケジュール。

実は昨日も一日練習だったのだが、家の雑事に追われて欠席していた。

いくら現役で吹いているとはいえ合わせ練習なしで出るわけにもいかず。
度がほとんど狂っている古いメガネをかけて練習に参加。


ホールへ行く途中の車の運転が怖かった。


東京佼成ウィンドオーケストラホルン奏者の並木先輩の指揮の棒がぶれて見えるのが悲しい。


曲はA.リードの「アルメニアンダンス、パートⅡのフィナーレ」や「天国の島」、スパークの「メリーゴーランド」などのオリジナル曲に加え、アニメソングのメドレーやら、ディズニー関係の曲など7曲ほど。


変拍子の曲も多くとても初見でできるような曲ではない。


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顔ぶれは懐かしい顔から現役の高校生まで、総勢100名近く。

練習ではヨタヨタとしながら合わせていたのが、本番になるとそれなりの曲の形になるからたいしたものだ。

現役の生徒さんたちによる「花は咲く」の合唱を交えた吹奏楽バージョンにはホロリときました。


皆の顔がぼやけてほとんど見えない状態なので、終演後のレセプションは失礼してそのまま眼鏡屋に直行させていただいた。


Yputubeは山下一史指揮N響の「アルメニアンダンス パート1」

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2015年8月14日 (金)

フィエルシュタートの「ペール・ギュント」

お盆二日目の休日。今日は良く晴れた。

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今朝早く、庭の楠の老木に羽化状態のアブラゼミ。



濃い茶色の幹に留まる真っ白な羽化直後の蝉の姿が小さな妖精のように見えた。


Sdsc04020 朝早い時間に町内にあるもう一つのお寺のお坊さんがお経を上げに来た。


そのお寺は我が家の菩提寺。
おまけに役員まで仰せ使っている。





数年前に代替わりしてこちらは20代のお坊さん。

玉の様な汗を顔面に浮かべながらの真剣な読経でした。

今日は昼に弟夫婦が来て一緒に食事。
京都の大学に通っている甥は、発掘のバイト中だという。


今宵は、静岡県出身にして日本音楽コンクール1位入賞者の海瀬京子さん、長尾春花さんによる「二人の演奏会」という大変魅力的なコンサートが三島であったのだが、残念ながら家内の実家に呼ばれていて、こちらは痛恨の欠席。


 

22日のサンウェルぬまづのコンサートには家族で行く予定。



家内の実家では大学の薬学部に通う二人の姪も揃い、にぎやかな宴となった。
自分が来るのを楽しみにしていた岳父と痛飲。



音楽は昼間にフィエルシュタートの「ペール・ギュント」を聴いていた。

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キングレコードが出していた廉価盤LPで今でも現役の名盤。


二つの組曲に「前奏曲」と「山の魔王の娘の踊り」をくわえた全10曲の収録。

ローカル色を前面に出したというよりも気骨のある男性的な名演だ。

「イングリッドの嘆き」は通常聞かれない弦楽器の動きがあった。

細かなところで他の指揮者の演奏を異なる部分もあり、独自のバージョンをつかっているのかもしれない。


Youtubeはスロベニアの学生オケによる「ペールギュント」、「朝」は合唱付きの珍しいもの

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2015年8月13日 (木)

音楽書、爆買い

曇り時々雨。久しぶりの雨。

今日と明日は夏休みをいただいた。
わが社の夏休みは仕事の具合を見ながら各自が取得することになっている。
お盆とはいえ部署によってはとても休めない場合もあり、この時期に2日連続して休んだことは入社以来初めてかもしれない。


娘たちも揃いお坊さんを迎え親戚の訪問もありそれなりに忙しい。

お盆中は町内の二つのお寺のお坊さんがお経を上げに来る。
そのひとつのお寺、いつもは午前中に来るはずが今日に限って3時過ぎ。

檀家400件を抱え汗をかきながら来る32歳の若いお坊さん。
お寺の経営の話など四方山話、お寺もいろいろと大変なようだ。


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上の娘と家内は仕事で、夜は娘二人とも高校時代の友人と食事会ということで送り迎えも忙しい。


娘を沼津駅に送りながら合間にブックオフに寄ってみた。


家の近くのブックオフが先月閉店して、最寄りのブックオフが遠くなってしまった。
自宅からおよそ4キロの距離。


この期間中本全品20パーセントオフということで駐車場は満車だった。

しばらく待って店内に入り、100~200円の音楽本コーナーに行ってみたら、コアな音楽書がずらり。


思わず見とれてその場に立ち尽くす。

ピアノ関係が多いのはピアノの先生だったのかな。
それにしてもオケ関係も多い。


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一般価格の音楽書コーナーもすごい充実ぶりだ。


ブラームスの関係書が何冊もあり、あたかも自分が最近始めた聴き比べコラム「ブラームスの一番を聴く」を待っていたかのよう。


楽譜コーナーに行ってみたら、ブラームス自身の編曲による「交響曲第1番」の連弾譜があってさらにビックリ。


すっかりハイテンションになって5千円ほどの爆買い。




この夏は、先月初めにハードオフでまとまった量のCDを入手したことも有り、イギリス音楽を集中して聴いている。



ヴォーン・ウイリアムスとホルストは王立音楽院の学生時代に、イギリスの地方を伴に旅してイギリス民謡の蒐集を積極的におこなったことで知られる。


この二人が蒐集したイギリス民謡とパートソングを集めたCDを聴いていた。


「Bushes and Briars (Folksongs & Partsongs by British Composers)」 と題されたCD2枚組



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ヴォーン・ウイリアムスとホルストの作品を中心に他にエルガーやウォーロック、 ブリテン、ディーリアス他の作品を少々。


演奏はクリストファー・ビショップ指揮のロンドンマドリガルシンガーズとBaccholian Singers of London



多くは無伴奏のアカペラで演奏されている合計48曲。


民衆の間に歌い継がれた素朴な旋律の数々が芸術的な姿に昇華されている。


ホルストのミリタリーバンドのための第2組曲に使われた素材も、オリジナルの形で聴くことができるのが嬉しい。


このCDには、この二人のほかにエルガーやウォーロック、バタワースらの民謡のアレンジとパートソングも収められている。


沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの1番を聴く」に録音史をアップしました。




Youtubeはホルストの「鍛冶屋の歌」、吹奏楽のための組曲第2番のオリジナル曲

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2015年8月12日 (水)

夏の夜のボエームの会、2015

今朝出勤途中の空を見上げたら酷暑の中にうろこ雲。

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うろこ雲は秋の季語。 徐々に天気は下り坂。


昨晩は夏の盛りのボエームの会。




場所はいつのも小料理「はちまき」。

メンバー6名欠員なし。

640x640_rect_8103763 前回メンバーの一人Wさんは出かける前に自宅で転倒。

そのまま会に参加したものの 帰宅後に肋骨が3本骨折していたことが判明。

参加の気力が骨折の痛みを上回ったド根性。


今回は日本酒6本にワイン2本という威容。
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開始はとりあえずのビールでなくワインから・・・・ コート・デユ・ローヌの赤ワインに続いて爽やかなマテウス・ロゼ。


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地元で「いいっこ」と呼ばれる磯ものと刺身にほどよく合いました。


いつも活発な若き女性クラリネット奏者はワインからの導入におしとやかな様子。


ワイン2本を開けた後は、「竹鶴」純米にごり酒。


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「竹鶴」は朝ドラ「マッサン」人気でにわかに有名になり、今やすっかり入手難。 「竹鶴」純米にごり酒の推奨の飲み方は熱燗ということだが、冷やしても結構いける。


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その間、ウナギを巻いた「うまき」、「雲丹と山ウドの和え物」「アユの塩焼き」など夏らしいさっぱりしたものが続く。


S20150811_194428 続いてさいたまの純米「二八」を開けたところで、ワイン2本日本酒2本に一同なんとなく重くなって中休みとして一時生ビールに切り替えた。


料理も「はちまき特製クリームコロッケ」に「スペアリブ」とだんだんと重くなってきた。




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〆は山椒のほのかな辛みの効いた冷えた生蕎麦。


結局用意したお酒8本のうち6人で開けたのは半分の4本。
あとは次回のお楽しみとなりました。


連日の酷暑にスタミナと元気を補給の夏の夜。

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2015年8月10日 (月)

二つの世界大戦に逝った作曲家

立秋も過ぎて今週末はお盆。

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夜盛んに鳴いていた蝉は一昨日あたりから聞こえなくなり、裏山の奥からはフクロウの声。


昨日娘たちが東京ディズニーシーに行くというので、早朝上の娘を駅まで送る。 一足先に横浜の居住先へ帰った下の娘とは東京で合流するのだという。

送った帰りに前日に続き千本浜海岸へ寄ってみた。

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薄く靄がかかっていた土曜日の景色が一転、そこにはクリアな風景が広がっていた。


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涼やかな風が吹き富士山も見える。

蒼い空に碧い海。

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遠くには大瀬岬、遊漁船も釣り人も土曜より多いようだ。


涼しい時間に家内と墓の掃除をするつもりが、気の早い母が「草が気になったから」と一人で墓の掃除を済ませてしまっていた。



昼は家内とネオパーサ駿河沼津SAへ行っていた。


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海と山にかこまれた沼津市街が良く見えた。


11231140_825361644249891_1997735539 そこで昼食の予定が、混んでいたので、結局麓の回る寿司屋の「はま寿司」で軽く食事。







音楽は二つの世界大戦で若くして逝ってしまったイギリスの二人の作曲家の曲を聴いていた。


イギリスのBBC放送に残されていたライブラリーから、およそ100枚分のCDを1995年に日本クラウンが発売したものから「イギリス音楽名曲集」。



なんとも平凡なタイトルだが、ヴォーン・ウイリアムス以外はマイナーな、5人のイギリス近代作曲家の作品を1968年から1975年までのライヴ録音から集めたもの。


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・青柳の堤~オーケストラのための牧歌  :バタワース
・タリスの主題による幻想曲       :ヴォーン・ウイリアムス*
・ヴァイオリンと管弦楽のためのイントロイト  :フィンジ**

     エードリアン・ボールト指揮
     ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
      ニューフィルハーモニア管弦楽団*
     ジェラルド・ジャーヴィス(ヴァイオリン)**

・ハープシコード協奏曲          :リー

      ジョージ・マルコム(ハープシコード)
     ネヴィル・マリナー指揮
      アカデミー・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ


・「カプリオル」組曲            :ウォーロック

     レナード・ハーリッシュ指揮
    ハーシュチェンバープレイヤーズ

・クラリネット協奏曲ハ短調 作品31  :フィンジ

     ジャネット・ヒルトン(ジャネット・ヒルトン)
     ブライデン・トムソン指揮
     BBCノーザン交響楽団


5人の中でヴォーン・ウイリアムスは長生きしたけれど、他の4人は比較的短命だった。


最初のジョージ・バタワース(1885~1915)は、第一次世界大戦に将校として従軍。激戦地ソンムで戦死。
出征の直前に作品の多くを破棄してしまったので残された作品は少ない。

ウォルター・リー(Walter Leigh 1905~1942)は、ベルリンでヒンデミットに学んだ作曲家。
第二次世界大戦中にリビアのトブルク近郊で戦死している。


二人の作風は異なるものの、いずれも印象派風の清廉で爽やかな心地よい音楽。

ボールトの「タリス幻想曲」の録音はいくつかあるけれども、ここで聴かれるライヴが最も熱い演奏だ。

フィンジのふたつの協奏曲作品も高原の涼やかさを連想させるもの。


雑多なようでいて、ストリングス中心の静かな佳品を集めた好アルバム。

Youtubeはバタワースの「青柳の堤」

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2015年8月 8日 (土)

フィエルシュタートのアルフェーン、「真夏の徹夜祭」

昨晩は気温が多少下がったようで蝉がピタリと鳴かなかった。
蝉は気温の変化に敏感の様子。

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下の娘を駅まで送ったついでに千本浜海岸に寄ってみた。

薄曇りで富士山は見えず海岸近くで海鳥が群れている。
小魚の群れが来ているようだ。

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沖には遊漁船。

ここは急深かの海岸なので子供は危険な海。泳いでいる人は大人が数人ほど。



    この暑さで気分的に重い音楽は聴く気にならず、最近は軽い曲ばかり。

今日はグリーグ、シベリウス、アルヴェーンの北欧3国を代表する作曲家の代表的な管弦楽作品を集めたアルバムを聴いていた。


蘭フィリップスの外盤LPで、フルネ、ベイヌム、フィエルシュタートの指揮。

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・「ペール・ギュント」第1,2組曲    :グリーグ

 ジャン・フルネ指揮

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ソプラノ:Annette De La Bije 

・「悲しきワルツ」

・交響詩「フィンランディア」       :シベリウス

エドワルド・ヴァン・ベイヌム指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

・スウェーデン狂詩曲第1番        :アルヴェーン

  エドワン・フィエルシュタート指揮

    ウィーン交響楽団

これはノルウェーの巨匠、フィエルシュタートのアルヴェーン目当てで購入したもの。

いずれも1957~58年の録音。



フルネ、ベイヌムの録音はいずれもLP時代から馴染みの音源。


フルネはラムルー管とのモノラル録音もあり、こちらはNMLでも聴ける。

ほの暗くいぶし銀のベイヌムのシベリウス。

華麗にしてローカルな味わい、熟練のフィエルシュタートのアルヴェーンが非常に良い。


一方のグリーグは、フルネ独特の柔らかく品格のある音楽つくりを期待したら、意外と直線的で厳しい演奏だった。

ソルヴェイクの歌のソプラノソロはカチリとした硬めの歌唱。


いずれもステレオ録音。


そしてもう一枚もグリーグ。


国内盤の10吋盤でバレエ音楽の巨匠フィストラーリによるグリーグ。


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・「ペール・ギュント」第1組曲

・4つのノルウェー舞曲

アナトゥール・フィストラーリ指揮
フィルハーモニア管弦楽団

Palophone原盤の1952年録音


これは忘れられた音源だろう。


フランスのForgotten Recordから、レコードから起こしたと思われる高価なCD-Rが出ている。


フィストラーリのグリーグは珍しいが、聴く前からなんとなく良さげな雰囲気。


すっきりシャキッとした無駄のない音楽つくりと冴えたリズムが期待通りの純音楽的な名演だ。


Youtubeはアルフェーンの「スウェーデン狂詩曲第1番」

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2015年8月 7日 (金)

本日の練習、永原先生の指揮

早くも週末。

これだけ酷暑が続くとひと雨欲しい。


遠く箱根山に被っている雨雲を眺めてこちらに来ないかなぁ・・・
などと思う今日この頃。

雨ばかりだった7月前半が遠い過去のよう。

下の娘が夏休みで帰省中。

昨晩はオケの練習。



昨日は内外の打ち合わせその他で時間が取れず、昼食は机上にあった職員の旅行土産のお菓子のみ。



さすがに夕刻には空腹で苦痛となってきたので食事をすませてから練習に行くことにした。

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先週に引き続き練習日には定番のキッチン「ボルカノ」。


もうお馴染みなので、店に入ると、朝ドラ「マッサン」のエリーを思わせる外人さんの若奥様がメニューを持たずににこやかな顔でサービスのアイスコーヒを持ってきてくれる。



頼んだメニューはBCランチ。

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ポークレバーの量がいつもより多いかな。



一週間に一度、馴染みの店での食事の後にオケの練習に参加できている。


これが30年以上続けることができていることに感謝。



練習開始時間が迫り、食事を手早く済ませて会場の沼津市民文化センター小ホールへ。




今日の曲は、歌劇「イーゴリ公」序曲と「ピーターと狼」、そして最後に「くるみ割り人形」の雪の精」。


到着すると「イーゴリ公」序曲の序奏が鳴っていた。

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ちょいとロビーで音出しの後に、代奏で吹いてくれていたF君と交代。



今回は下振りの永原先生の2回目。

先週は降り番の「くるみ割り人形」のみだったので、永原先生の棒で演奏するのは初めて。

先生はゆとり世代の若い指揮者。



几帳面なわかりやすい棒で、曲の構成やコード進行を絡めての解説付きの理論派。

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曲の要点を効率よくピックアップしながらの練習で、かなり勉強してきた様子でした。

オケの完成度としてはまだまだ道のり遠く「ピーターと狼」など20%くらいの出来。



最後の「くるみ割り人形」は、レギュラーが一人欠けていたので代奏を誘われたものの、

上の娘を迎えに行く予定があったので、一足先に失礼させていただいた。

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2015年8月 4日 (火)

アナログレコード復活

夜になっても蝉が鳴き止まない。
我が家は裏に山を背負っているだけに24時間蝉の声が絶えることなし。

夜に聞こえてくるのはアブラゼミとニイニイゼミ。

数日前にアブラゼミとニイニイゼミが減っているのでは?

と書いたけれど、この盛大な夜の蝉しぐれを聞くとさほど減ってもいないようだ。



先日、いきつけの書店で「ジャズ 名盤セレクション~レーベルとプレスによるLPレコードの差異」(山口克己著 誠文堂新光社)という本を発見。

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アナログレコードの復活は世界的なものだという。



その類の雑誌記事も増えてきた。



私は熱心なジャズファンではないけれど副題に惹かれて立ち読み。

すると自分の持っている数少ないジャズのレコードが何枚か紹介されていて、クラシックのレコードについても書かれている。



結局衝動買い。


帰宅後パラパラとめくってみると、レコードプレーヤーのインサイドフォース・キャンセラーを調整したら、コレット作曲「女の一生」のレコードの音がガラリと変わったという記事があった。

同じ音源が自宅にあったことを思い出し、単純な私はさっそく自宅のトーレンスのアナログプレーヤーの針圧その他を再チェック。

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ところが音盤購入リスト(作曲家別)を見てみると、手持ち音源はLPでなくCDだったことが判明。orz

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同じシリーズのアンドレ・シャルランのLPは何枚かあるものの、探す気力が失せて結局手近にあるものにした。



聴いたのはビバルディの作品8の協奏曲集「和声と創意の試み」全曲のイ・ムジチによるフィリップス音源の国内盤LP3枚組。







ヴァイオリンソロはフェリックス・アーヨ

これは有名な「四季」を含む協奏曲集で、「四季」の4曲は1959年、その他は1961年録音。なかでも「四季」は爆発的に売れたベストセラー盤。

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先月リサイクルショップのジャンクコーナーから200円で救出した音盤だが、中古盤ながら状態が非常に良く無名曲ばかりの3枚目などまっさら、聴いた形跡がなかった。

針圧その他、いろいろといじってみたら、しだいに奥行きが出てきて茫洋としていた「冬」の第2楽章の弦楽器のピチカートがずいぶんとクリアになった。

これだからアナログは面白い。

youtubeはビバルディのヴァイオリン協奏曲のブラス版

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2015年8月 3日 (月)

フォン・ベンダのおもちゃの交響曲

新たな週の始まり。

夏バテ気味のポコはちょいとスリムになった。

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昨日の午前中は床屋に行き、昼は家内と娘と3人でダイワロイネットホテル内のブラジル料理の店「CHACHAチャチャ」でランチ。


この店は今年4月の職場の歓迎会で使って印象が良かった店。

もともとシュラスコを中心とした肉料理の店だが今回はパスタランチ。



パスタ一品とパン、コーヒなどのドリンクに、デザートを含めたサラダバーのランチセットで1480円は普通かな。

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   昼時を過ぎていたのでお客は宿泊客らしき外国人を含む3組ほど。

日曜にこの入りだと商売としてはきついかもしれない。



キングの「世界の名曲」シリーズの続き。



ハンス・フォン・ベンダの指揮 曲はL.モーツァルト(最近はオーストリアの作曲家エトムント・アンゲラー作が有力  )の通称「おもちゃの交響曲」と、モーツァルト若き日の作品、パントマイムのための音楽「レ・プティ・リアン」


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は戦前・戦中の一時期にベルリンフィルの芸術監督とされている。

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それがどのような立場だったのかよくわからない。

 

実際、終戦直後の著名指揮者がベルリンにいなくなった混乱期には、チェリビダッケやボルヒャルトとともにベルリンフィルを何度か指揮しているようだ。



テレフンケンに自ら組織したベルリン室内管を振った録音をいくつか残している。

他の手持ちとしてはバッハとヘンデルもあるが、なかなか良い演奏だった。 



「おもちゃの交響曲」はミリタリー調の生真面目な演奏だが、軽くサラリと流した中に格調の高さが感じられてこれは良い。


一方のモーツァルトは、ロマンティックにして上品な素晴らしい演奏だった。
こちらは幾分編成を大きくしているようだ。


Youtubeはカラヤンの「おもちゃの交響曲」

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2015年8月 1日 (土)

フランツ・アンドレのことなど

今日から8月。今日は涼しい朝のうち畑作業。

見上げると柿の木が実をつけていた。

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昨年は不作だったが今年は当たり年かな?

その後娘と洋服の青山に行ったり母を病院に連れて行ったりと平凡で平和な週末。

音楽は70年年代にキングレコードが出していた廉価盤LPの「世界の名曲1000」シリーズを聴いていた。

噴水のジャケット写真が夏らしく涼しげ。

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その頃のキングレコードは、自社が保有していたテレフンケンやウエストミンスター、 オイロディスクなどの音源を編集して種々雑多な廉価盤を発売している。

カイルベルトやシェルヘンのような大家のほか、ローター、クルト・ヴェス、グリューバーといったドイツ・オーストリー系のベテラン、イタリアのクワドリなど、マイナーながら知る人ぞ知る今から見るとなかなか面白そうな音源が揃っている。


今回はテレフンケンの家庭名曲の大部分の録音を担っていた、ベルギーの指揮者フランツ・アンドレに注目しながら聴いてみた。

今日聴いたのは2枚

・「くるみ割り人形」組曲

・「コッペリア」組曲

      フランツ・アンドレ指揮
     ベルギー国立放送管弦楽団

・「ペール・ギュント」組曲から4曲

     ヨゼフ・カイルベルト指揮 
     ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団

・「真夏の夜の夢」序曲、スケルツォと結婚行進曲

     アルトゥール・ローター指揮
     ベルリン市立歌劇場管弦楽団

そして



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・喜歌劇「天国と地獄」序曲

・喜歌劇「詩人と農夫」序曲

・喜歌劇「軽騎兵」序曲


       フランツ・アンドレ指揮
       ベルギー国立放送管弦楽団


・舞踏への勧誘

       クルト・ウェス指揮
       バンベルグ交響楽団

・歌劇「イーゴリ公」から だったん人の踊り

・中央アジアの草原にて

・イタリア奇想曲

      フランツ・アンドレ指揮
     ベルギー国立放送管弦楽団



このシリーズの常として詰め込みすぎの音のレベルの低さが気になるが、概ね普通のステレオ録音。



アンドレの演奏をあらためて聴いてみると極めて個性的。


「くるみ割り人形」のアラビアの踊りでは、中間部でタンブリンではなく中太鼓を使用してドン・ドコドコドン・ドン・ドコドコドンと重く鳴っているのには驚いた。

中東的な濃厚さを出したかったのだろうか。

こんなの初めて聴いた。


「イタリア奇想曲」の勢いを去勢してしまうかのような独特のレガートで聴かせる中間部も面白い。

「だったん人の踊り」ではパンチの利いた合唱がなかなか効果的。


シンフォニックで雄大、重戦車のような堂々たる「コッペリア」は、バレー音楽の演奏としては勘違いのような気がするものの、他に同種の演奏がないだけに楽しめた。



Youtubeは「イタリア奇想曲」、フェドセーエフの指揮

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