フリードマンのショパン
曇り、朝のうち雨。
2週間ほど前から左腕が痛む。思い当たるふしもなく、単なる筋肉痛かと思っていたがなかなか治まらない。
本日朝と夕方に組織の今後の方向を決める重要な会議。
娘の一人は月曜から研修で東京に行っている。
昨晩は初めて歌舞伎を観たということで、歌舞伎は想像していた以上に面白く、歌舞伎座の独特の雰囲気もすっかり気に入った様子。
幕間に観客が座席でお弁当を食べているのを横で羨ましく見ていたとのこと。
もう一人の娘は今週末ドイツへ出発。
心配なのでドイツ在住の友人に一報を入れておいた。
今日はポーランドのピアニスト、イグナツ・フリードマンの弾くショパンを聴いていた。
先月、近所のリサイクルショップのジャンクコーナーで100円で見つけたもの。
フリードマンはベートーヴェンの弟子のチェルニーに教えを受けたテオドール・レシェティツキに師事。
昭和の初めに来日もしている。
録音は1923年から1936年までのほぼ10年間に限定されているが、その大部分はCDに復刻されている。
今日聴いたのは、それらの前にデュオアートのピアノロールのために記録されたショパンを集めたもの。
米エベレストのLP.
フリードマンの世間の一般的な評価は、タッチの美しさと技巧で鳴らしたが詩情に欠けるといった人だったらしい。
このロールを聴くかぎりでは独特の節回しに幻想的なロマンも感じられ、聴き手を浮世離れした想像の世界に誘うような妖しくも不思議な魅力を持ったショパンが聴ける。
特に二つのノクターンが良い。
「子犬のワルツ」の細かな指の動きに超絶技巧の片りんを聴くことができる。
沼響のHPの聴き比べコラム、「巨人を聴く」に、ケーゲルのライヴ録音の感想をアップしました。
Youtubeはピアノロールに記録されたフリードマンの弾く「ラ・カンパネルラ」。ブゾーニ編をさらにフリードマンが手を加えたもの。
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