サンウエルぬまづ、海瀬京子夏のピアノコンサート
土曜休み。
休みの日に限って早くに目が覚める不思議。
明けた窓からは爽やかな風が入って来る。
数日前からパソコンの調子がおかしい。
我が家のメインマシンは東芝のQosmioという5年ほど前のパソコンで、harman/kardonのステレオスピーカー付き。
パソコンとしてはノイズも少なく音が良かったので気に入っていた。
昨晩から異様に遅くなり、ようやくブログは更新したもののシャットダウンできなくなった。
2週間前の復元ポイントへ戻そうとしたらシステムツールの復元が起動しない。
嫌な予感がして重要なファイルをバックアップ。
すると外付けハードディスクも認識していないことも分かった。
結局セーフモードで立ち上げて復元はできたものの未だ不安定だ。
パソコンはやはり5年で寿命なんだろうか。
今日の午後は社会福祉協議会主催の「サンウェルぬまづ、夏のピアノコンサート」。
ピアノはこの5月に沼響と共演した海瀬京子さん。
申し込み早々に満席となり会場に着くと開場30分前には長い行列ができていた。
海瀬さんと娘が教えを受けたピアノの先生にも会い、沼響の団員数人にボエームの会のメンバーも3名ほど。
会場に入るとピアノがアップライトピアノだったのに驚いた。
職員に尋ねるとこれしかないのだという。
ピアノが京子さんの超絶技巧に耐えられるかが心配になってきた。
会場は音楽用でなく体育館のようなデッドな多目的集会場。
娘のピアノの先生が「山本さん、あれを見て」というので、度の狂った古いメガネをかけ直して良く見ると、ピアノの前面の外装を全て外してスケルトン状態。
プログラムは、第一部は有名曲を並べたオールショパンプログラム。
・ワルツ第1番変ホ長調 「華麗なる大円舞曲」
・ワルツ第3番 イ短調
・ワルツ第6番 変に長調 「子犬のワルツ」
・練習曲第12番 ハ短調 「革命」
・舟歌 嬰ヘ長調
・ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」
休憩をはさんだ第二部は静から動へのロマン派近代の多彩な曲
・ベルガマスク組曲から「月の光」 ;ドビュッシー
・楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」 :ワーグナー~リスト
・「3つのオレンジへの恋」から行進曲 :プロコフィエフ
・トッカータ :プロコフィエフ
最初のこもったような音にあれっと思ったものの、曲が進むにつれて音のことは気にならなくなってきた。
どのような条件でもベストを尽くすのがプロというもの。
ピアノが京子さんの指の動きに付いていけず、スケルトン状態で良く見えるハンマーの動きが微妙に指のタッチと時間差があるのもスリリング。
曲の合間の京子さんのピアノの構造についてのトークもわかりやすい。
第一部のショパンでは特に詩情豊かな「舟歌」が良かった。
「英雄ポロネーズ」の豪壮な演奏に、前の席の小さな女の子が目を輝かせて隣の母親の顔をチラチラ見ながら聴いている。
最後のプロコフィエフの「トッカータ」の至近距離での超絶技巧に、幼い子供からお年寄りまでの満席のお客さん達は圧倒されて聴いていた。
あたかもピアノが悲鳴をあげているかのよう。
アンコールはリストの「愛の夢」。
終演後、会場を後にするお客さんたちの満足そうな笑顔が印象的でした。
Youtubeは昨年伊福部昭生誕100年記念として開催された「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち~オーケストラ・トリプティーク第3回演奏会」
松村禎三の曲は海瀬京子さんがソロを弾いています。
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